綾幸20周年特別競作企画―感想掲示板
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fld_nor.gif 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/07/30 15:50
投稿者 のの
参照先 https://www.pixiv.net/novel/series/7484047
こちらは現在pixivにて展開しておりますリレー小説『Sweet Home』の感想スレッドです。
物は試しで作ってみました。SNSやってる方も、やってない方も、簡単な感想でイイから流れないところに書いてもらえると作者は嬉しいので、是非書き込んでください。

↓作品はコチラ↓
https://www.pixiv.net/novel/series/7484047

◆全5話
序:史燕
破:tamb
Q:アールグレイ
シン:Seven Sisters
シン+1.0:のの

となっております。
やっぱここにアールグレイさんの名前が入っているのが大きいな、と思う次第。
そしてSeven Sistersさん、ブランクってなに?って感じの素晴らしい作品を書いてくれました。
予約設定仕込めないので、ひと足先にスレ立て。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/07/30 18:50
投稿者 デーテ
参照先
ツイッターで短い感想を呟いてました。ここに貼りつけますね!



締め切りにも無事間に合って、安心してリレー小説『Sweet Home』を読んだ。

『序』は、カヲル君の思い出をレイに語る、ってシチュが珍しくて良かった。
使徒とは戦えるのに貞子は怖いのか。物理攻撃効かなさそうだからかな。

『破』
一回分という言い方がエッチだと思いました。
あるいは、それをエッチだと思うようになってしまった俺は汚れちまったのかもね。
あんまり好きじゃないの。この体位 って空目してしまった。悔しい。

『Q』
健全!
ひたすらイチャイチャしてて可愛いね。
全体的に猫みが強い綾波。
撫でてる手に頭突きしてくるの猫あるある。

『シン』
沢山の色に囲まれて過ごす現在と、色味の少ない過去の想い出は、どちらも同じくらい大切で。
灰色の想い出の中に一滴の紅茶色が優しい。
#綾波レイの幸せ
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/07/30 19:14
投稿者 tamb
参照先
あんまり時間がない。ので、夜か明日にもう一回書くとして、とりあえずひとこと。
こういう言い方は良くないのかもしれないけれど、この作品とまともに闘える作家はののさんしかおるまい。
と、全力でプレッシャーをかけてみる(笑)
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/07/30 22:42
投稿者 tamb
参照先
 引っ越しをするということで自分の部屋にさよならをするという話はあるし、別のところで暮らしていて戻ってみるというシーンのある話も、ここにもある。だから背景自体がすごく目新しくて斬新というわけではない。わけではなく、さらに比較的短いセンテンスと特徴的でもない会話で構成されたこの話から、なぜこれほどまでに綾波レイと碇シンジの匂いが立ち上ってくるのだろうか。書いたのがSeven Sistersさんであるというバイアスを除いたとしても、これは脅威としか言いようがない。センスと言ってしまえばそれまでなのだろうけれど。うーむ。デーテ氏も書いていたけれど、不意に現れる紅茶の色もいい。
 そして、Sweet HomeをSweet Homeたらしめるのは自分たちであるということ。この単純で言われるまでもない事実が明確になる。それが、「すぐには見つからな」かった「その気持ちを表す言葉」なのだ。率直に言ってこの話は凄い。凄すぎる。

 次の人、頑張れ!(笑)
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/07/30 23:34
投稿者 tamb
参照先
でも例えば、

>二人で暮らせるなら、どんな場所でもいい。

あなたがいればそれだけでいいの、と解釈して読み手がでろでろに溶けるって、それでいいと思うんですよ。
小説の本質的な読み方としてね。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/10(Tue) 17:56
投稿者 のの
参照先
はい、ののです。
ひと足早いですけど、自分で上げときます。
リレー小説『Sweet Home』最終話となる第5話が8月10日18時にアップされます。
読んだ方、ぜひこちらにご感想を。

とにかく前作があまりにも素晴らしく、綾波レイの物語として僕がテーマ設定した時の射程よりずっと遠くに到達したので、これを伸ばすのは正に蛇足と考え、シンジくん視点で、彼がどれほどの決意で彼女と一緒にいたいと願うようになったのかを描きました。
ただ、理由や理屈は書きませんでした。
好きになるのに理由などあるか!というだけです。
これは僕の描く物語なので、前4話とはひょっとしたらパラレルなのかもしれませんが、いつかあの未来に繋がってくれると信じています。

今回、物語を推進させるために『交換日記』というアイデアをB市さんのツイートからいただきました。
これによって、シンジくんがレイの思いに間接的に触れる契機となりました。さすが浮かれポンチ貞シンレイ推進委員、恋のキューピッドに感謝いたします。

それと、なにより企画の無茶振りに答えてくれた史燕さん、tambさん、アールグレイさん、Seven Sistersさん、本当にありがとうございます。

Seven Sistersさん、あなたの期待に応えられたがどうかは分かりませんが、とりあえず受け取ったバトンで走りました。
バトンを渡してくれてありがとう。おかげで走ることができました。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/10(Tue) 22:29
投稿者 史燕
参照先
リレーのバトンがすべて渡り終えましたので、感想を書きたいと思います。

〇序
何かを書くと言い訳にしかならず具合が悪いので割愛。
こんなスタートでみなさんご迷惑をおかけしました。

〇破
「綾波成分が枯渇」というワードに何故だかわからないのですが、すごい説得力を感じました。そして綾波さんも碇成分あと一回分しか持たないのね。

>「わたし、どうしてここにいられるのかな。碇くんのとなりに」
>「ここがきみの家だからね。ぼくときみの家」
“Sweet Home”っていうテーマの意味が、そのまま端的に表現された部分だと思います。
そうですよね、二人の家ですよね。

>「ぼくとシュークリーム、どっちが好き?」
>「シュークリーム!」
これが「お約束」となっているあたり、二人がたくさんの時間を共に過ごし、今現在幸福を共受しているのだなとはっきりわかり、口元が緩んで堪りません。
二人が幸せなのだとすごく伝わってくる素敵なお話でした。


〇Q
二人でパズル、二人で世界を崩壊させて、二人で世界を創造するというのは、とてもいいですね。
甘えん坊な綾波さんがとてもかわいい。
それをなんだかんだで相手している碇くんも素敵。
ショートケーキとセイロンのオレンジペコですか。
私の甘ったるくなった口の中にも大急ぎでストレートのセイロンを放り込んだ次第。
(あ、茶葉の種類はキャンディです)
甘々な二人のとても素敵な作品をありがとうございました。

〇シン
素晴らしい、凄まじい。さすがはSeven Sistersさん。

>「私たちの家」
これが
>「私、こんなに色がない部屋で、ずっと暮らしていたんだなって」
この文章と対比されているのが実に素晴らしい。

一緒に紅茶を淹れた思い出や苗字ではなく名前で呼ぶように変わったこと。
素敵な時の流れを感じさせて、とても感激しました。
そして、あの何もない部屋ではなく、二人の部屋「私たちの家」へと帰っていく。
そこが、現在の彼女のいるべき場所なのだと、帰るべき場所なのだと、そう伝わってきました。
彼女が見つけられた居場所を描いた、素晴らしい作品をありがとうございます。

〇シン+1.0
今回の種々のお題が散りばめられていてびっくりしました。さすが、芸が細かい。
太極図の描写から、陰陽の相克、無限に広がる未来、そして、この二人はお互いに二人で一つ、分かたれてはいけないものだというメッセージを受け取り、感動しました。
また、二人で碇くんの部屋での勉強会&お昼ご飯。
これが、序破Qシンの4作をも貫徹する原風景であり、あの二人が同じ部屋で幸せなひと時を過ごすという“Sweet Home”というテーマへと到達する始まりの姿であるということに、またしても感動してむせび泣きました。
二人で始まった交換日記、そこで紡がれる時間は、物語は、きっとあの二人のSweet Homeへとつながっているのだと思います。
ラストのあの一文が、それを、そのための彼の覚悟を如実に示している。
最後に、やっぱりデザートはシュークリーム。

リレーの最後を飾るにふさわしい、濃密な文章と鮮やかな描写の素晴らしい作品でした。


末筆ですが、この企画を最初にいただいたときには、喜び勇んで執筆いたしました。
あの拙い序から物語を続けてくださったtambさん、アールグレイさん、Seven Sistersさん、ののさん、本当にありがとうございました。
みなさんと一緒にこの素敵な物語『Sweet Home』を紡げたことはこの上ない喜びです。
未熟な我が身では至らない部分が多いのですが、みなさんと肩を並べて作品を完成させることができたことは、これから一生に残る喜びであります。
そして、このリレー企画を応援してくださったみなさんにも重ねて感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/11(Wed) 01:27
投稿者 お魚徹甲
参照先

「綾波」「碇くん」
やっぱりこの呼び合い方は1番しっくり来ますね…2人の関係が夫婦になって長くなっても、この呼び合い方が消えることは無いんだろうなと思います。シンジ君と過ごす日々の全てが綾波のお気に入りで、お互いがお互いの「Home」なのが何よりも幸せという言葉に相応しいと感じました。


こういう甘さ強めのお話大好きです…綾波が可愛すぎて仕方ないシンジ君にガッツリ感情移入して読んでました。「今のわたしは、碇くんのわたし」このセリフはLRSの極み!最高です…!!

Q
最初から最後まで糖度たっぷりの展開でニヤニヤしながら読んじゃいました。シンジ君への愛が溢れて止まらない綾波がとっても可愛かったです…!

シン
何も知らなかった過去そのものな「色のない部屋」と、2人がお互いの意見を尊重して選んだ「私たちの家」の対比が印象的でした。好きな人と繋がりを持つことで真に自分の居場所を見つけることができて、ただ生活の拠点としてしか見なしていなかった「家」という場所に2人で住むことで特別な意味を見出し、幸せを感じていることに感動しました。

シン+1.0
物語全体に散りばめられた巧妙な比喩表現と、シンジ君の内心を体現する太極図の表現の精巧さに先ず脱帽です。全体を通して甘いラブなシーンはひとつも無いのに、2人の会話や行動の随所に好意が感じられて、最後の交換日記でのシンジ君が記す「やりたいこと」で胸がジーンと熱くなりました。

皆様、素敵な作品の数々をありがとうございました!
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/11(Wed) 09:32
投稿者 林原レイ
参照先
自分は語彙力が無いので陳腐な感想になってしまいますが、全て素晴らしい作品でした!
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/11(Wed) 11:50
投稿者 のの
参照先
さて、昨晩公開した第5話を加筆修正しました。
ボリュームも増し増し。
連載以外で20000字超えは「日記シリーズ」以来です。

昨晩、初稿を読んだtambさんから「初稿って感じ」という呟きを寝かしつけ前にいただく。やはりというか、取り急ぎ感が否めなかったのは事実なのでもう一度プロットを練り直す。
テーマはそのままで、語り口は徹底しよう。それには圧縮されたエピソードを丁寧に語る必要がある。ちゃんと「2人が同じ部屋で勉強する」までの話を書けば、もう少し、この物語の碇シンジを語れるかもしれない。
そう思い「レイではない人と勉強する」「レイと図書館で勉強する」流れをつけることにしました。結果的には、もしかしたら勢いは削がれたかもしれません。

表現のさまざまな揺らぎも見直し。こういうのは見直せば見直した分だけいいんだけど、なにぶん締め切りがあって公開済みなので、ある意味では時既に遅し。でも流れを組み替えた分不自然になったところをなおす。

あと、シンジの部屋のレイアウトを考え直して、テーブルとイスではなく、食卓と座布団に変える。ダイニングテーブルが置けるような広さじゃないんだった、そういえば。

後は考えていた物語を急がせないように、レイが見ている前でリストを書くのをやめたりなどの修正作業。彼が書くのは最後に集中させた。
ここはもしかしたら、僕たち二次創作の人間が「なぜ書くのか」というパトスみたいなものが入り込んでいるかもしれない、とか今書きながら思った。

この話において、シンジくんはレイのことが好きだけど、それを言葉にする勇気がない。その勇気を持っていいはずだ、と思わせるまでの話。
ただ、結婚したいとか子供が欲しいとか、なんか中学生男子っぽくないので、少し鼻につくような、ひょっとしたらキザっぽい背伸びした言葉を言わせてみた。これは多分15年ぶりくらい、それこそ拙作『日記シリーズ』以来の踏み込み。

◆レイについての描き込み
シンジくん視点なので、彼女に関する描写はシンジくんが拾える情報しか書かない。いつもやってることですが。
でも、仕草はちょっと可愛く。天然ぽさあるけど、新劇ほどわざとらしくなくしたいバランス。
頭の中では、企画参加者の「れい」さんが書いたレイとテレビ版綾波レイのビジュアルイメージ。ちょっと可愛めなのはれいさんのおかげ。

そんな感じです。
ちょっと長くしてしまいましたが、少しはマシになったかな。
初稿読んだ方も、1.01から読んだ方も、何か思うところあれば感想頂ければ幸いです。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/11(Wed) 16:20
投稿者 ヨシヲ
参照先
長編を読んだ満足感と未来へ向けて少し前向きになったシンジくんにじんと来て最高の余韻に浸っております、リレー小説本当にお疲れ様でした、とても楽しく全て拝読させていただきました。
お伝えしたい感想はたくさんあるんですが今は時間はないので取り急ぎこれだけ!
本当に素敵なお話をありがとうございます、作品の感想とは違いますがさまざまなサイトを巡ってののさんの交換日記シリーズを読み集めていたあの頃の空気感を思い出しました。
後日改めて激重感想文書き込みさせて下さい、失礼いたします。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/12(Thu) 19:17
投稿者 tamb
参照先
■ 『Sweet Home』第5話:シン・Sweet Home:||+1.01

 なんだかんだ言って、ののさんの筆力は私ごときがどうこう言うような水準にはないので、安心して物語に集中できる。この安定感は素晴らしい。この点についてはあらかじめ強調しておきます。

 1.01を読んでの感想です。

 そう、話は2016年なんですよね。

「アルファベット2文字分の返信」
たぶんOKでいいと思うんだけど、こういう直接書かないというかもって回った言い回しはかっこいいと密かに思っていて、真似したいんだけど、いざ書くとなると浮かばない。他にも例えば「廊下を歩く空と白い雲」ここもそうかな。

「はす向かいにあるパン屋でサンドイッチに入った」
もしかするとミスなのかもしれないけれど、サンドイッチに入る、という言い回しは鮮烈で素敵だと思う。割とある言い方だったら恥だ。

「最上ハルから勉強を教わったことも話した」
ここの下りはとても良い。

 例えば図書館からの帰り。シンジが見つけるのは正面玄関で待つ彼女の後ろ姿だし、歩いてある時に見るのは「思っているより揺れる」「彼女の後ろ髪」だ。そして「横顔が微かな光に照らされていること」に気がつく。シンジは彼女を見ているが、彼女はシンジを見てはいない。だが、「遠くなった彼女は」「まだこっちを見ていた」のだ。信号が青になっているにもかかわらず。シンジもてくらい振ればいいものを、病み上がりのレイを恐らくは気遣っている。

 レイが寝転がって床に青い花が咲くシーンは美しい。男の子はこういうのにどきりとする。

 定番、シュークリーム。もぐもぐしながらシュークリームを交互に指差す姿は、やたらとかわいい。花が咲くシーンとの落差は、結構あると思う。そこがとても良い。

 レイの髪を切る絵、ありましたね。シンジ君は帽子を被ってたかな。レイちゃんは不安そうな不思議そうな顔で、平和そのものといった感じだった記憶。

 日記のタイトル。は、わからない。もしかしてレイ・ブラッドベリの「火星人ゴーホーム」ではないかレイだけに! と思ったが絶対違う上に火星人ゴーホームはブラッドベリじゃなくてフレドリック・ブラウンだった。ブラッドベリは「ウは宇宙船のウ」だ。
 それはそれとして、タイトルは明かすべきではないと思うのだが(小説的には)、裏話的には知りたいのだった。魚も。

 籠の中に青い鳥がいたとして、でもそれはやはり籠の鳥に過ぎない。幸せの青い鳥でも。きっと外に出て自由に空を飛びたいと願っているのだろう。
 牢獄の中で生きているのではないかと思う瞬間はきっと誰にでもあって、足掻いて、外に出たと思っても、そこはまた別の牢獄だったりする。あたかもマトリョーシカのように。それでも、動かなければ外には出られない。膝を抱えて蹲っていても、何も変わらない。
 だから玄関に行って、スニーカーに足を入れ、右足から一歩踏み出す。そこから全ては始まる。たぶんそういうことなんだと、思う。彼女は君を見ている。

 とてもののさんらしい、素敵な作品でした。感想を書く気がなくなる、という点まで含めて。

 ありがとう!
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/12(Thu) 21:00
投稿者 ぶらいと
参照先
『Sweet Home』第5話:シン・Sweet Home:||+1.01

よかったです。自分の学生時代を思い出しました。
けっこう真面目にやっていましたが、この作品の綾波のような、真面目な彼女がいたらよかったのに。
現実はそんな人がいなくて、図書館を”彼氏狩り”の場にしてる人しかいなかったような…。
ああ、あの頃に戻りたい。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/12(Thu) 22:58
投稿者 ZETTON
参照先

■ 『Sweet Home』第5話:シン・Sweet Home:||+1.01

ZETTONと申します。

リレー作品とのことなので、設定等を理解するためにも「ちゃんとここまでの作品を読んでから感想を」とも
思ったのですが、それしてしまうと逆にボケてしまう部分もあるかもなぁ、とも思いフライングで少しだけ。

好きです、この作品。
大好きです。

正直、私のような「シンジとは?」「レイとは?」に関して凝り固まったイメージの有る人間には、最初は
「???」という印象も有ったのですが、読み進めるウチ

「あぁ、これはこれでありだよなぁ」
「あぁ、こんな風に会話する二人って良いなぁ」

と素直に思えました。
そして二人共に未来への意思をキチンと持って歩んでいる姿が、とても嬉しかったです。

また作中の会話の流れ、というか発言内容にも事前にきちんと思惟されていることが窺われる言葉、文章、流れとなっており、
唐突感などもなく安心して話の流れに身を任せる事ができました。
見事だと思います。

ただ、以下は純粋に私の好みの問題かとも思うのですが、作中にもう少しだけ「間」を入れて欲しいような気がしました。
具体的に言うと、パラグラフ(?)の分割とか一行空ける、とかでしょうか。

情景描写やセリフを、読み手に感じ、想像させ、考えられる「間」がもう少しだけ欲しいかな?、ってことでしょうか。
作中にそういった「間」が有ることにより、情景を頭の中に思い浮かべたり、読みながら登場人物達の行動や
言葉達に対して、読み手なりの「感想」や「思い」を持ったりする「休符」有っても良いかな、とか思いました。
なんだろ?読み手の想像力を利用するのも手なのかも、とかそんな感じですかね。

でもまぁ、あくまでも素人の「好み」の話なので、軽くお聞き流していただければ幸いです。
生意気言ってすみません。

苦労した二人ですもの。
幸せになってほしいです。
でも本当に幸せになるために、きっとまだまだ未熟な二人だと思います。

でもこの作品二人なら・・・大丈夫。
そう思いました。

さて、他の作品も拝読しなくちゃ!

乱筆、乱文、ご容赦を。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/14(Sat) 23:20
投稿者 Seven Sisters
参照先
もらったボールは全力で次の人に投げつける。
それが綾幸鉄の掟。
しかして私が全力で投げたボールは、完全に打ち返された。
そんな気分です。参りました。

しかしののさん、凄いものを返してきましたね。私は初稿の方は読めなかったのですが、
まさか20,000字レベルのものが出てくるとは思いませんでした。なんとなくですが、
この話は勢いのままで、湧き出るイメージと言葉をそのまま書き込んでいったのではな
かろうか、そんな印象を受けました。まさに渾身の一作。だから多少の誤字脱字、先輩
方からの校正と指摘はまあご愛嬌かと(笑)

このシリーズ、ショートショートで話を作るルールかと勝手に思っていたのですが、企
画概要を読むとそんなことなかったんですね(笑)これだけの作品を出されてしまうと、
もう何も言えないです。まあ言うんだけど。

まずはこの二人の、この距離感。私はとても好きです。甘々でラブラブな話も凄く良い
のだけど、この二人のベーシックな関係性となると、私が思い浮かべるのは、やはりこ
ういった静かな、淡々と時が過ぎるようなものになる。本編レイがいるからこそ、リナレイ他が存在しうるとでもいいましょうか。だから、

>まあ、そんなに笑い合ったりする感じじゃないよね、僕たち

これには大いに頷くんですよね。これはEOE後に読んだ諸先輩方の作品の影響もある
だろうし、個人的な好みでもあると思います。

読む側の想像力を試されるレトリックのバリエーション、視点の多彩さは相変わらずで
すね。「夕日が泣き出しそうな角度」なんて表現は自分からは絶対でないものなので、
感嘆する次第です。細部の詳細な書き込みは、一歩間違えると冗長になったり、読者の
想像の幅を狭めかねないと思うのですが、そのギリギリの線を攻めていくのも、これま
た、ののさんらしいピーキーさを感じました。

一点だけ気になったのですが、結局私は、二人の日記のタイトルが分からなくて(読み
込みが足りないせいか?記憶のノートじゃないですよね?)、何故レイが"シンジが寂しいと感じたのか"に共感できず、若干置いてけぼりにされた感がありました。

閑話休題。
もう時効でしょうから正直に言いますが、綾幸で自分が現役だった頃、たくさんの書き
手がいる中で、ののさんとクロミツさんは、凄いなと思う方々の代表的存在でした。
ただ私は、クロミツさんの書いたものを見て、こういう話を書きたいなと思う一方で、
ののさんはそういう対象ではなかったのです。それは方向性の違いもあるでしょうし、
なにより、ののさんは自分の手が絶対届かないところにいたからというのが大きい。こ
の発想と表現力は自分には絶対にないものだから、ののさんを目指してしまうと、きっ
とどこかで上手くいかなくなると、そんな風に感じていたように思います。

この作品は、当時のそんな感覚を思い出しました。
要は、脱帽ということです。
じゃあ昔語りなんてせずに、素直にそう言えよという話ですが(笑)
まあ羨望やら何やらの感情は、今でもゼロというわけでもないんですよ。

ののさんの全力をヒシヒシと感じました。
シリーズを閉める快作に感謝します。
企画本作の方も期待しています。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/15(Sun) 17:14
投稿者 れい
参照先
ののさんの書くシンジくんは、閉塞感を抱え内罰的な本編中の気質を上手く取り入れた上で、ののさんらしい空気感とも噛み合い新たな魅力を増しています。些細な出来事で揺れ動く心情についていきやすく、読んでいる自分もはらはらさせられるんですね…。
シンジくんの目から見た綾波がまた魅力的に描かれているのです…!何を考えているのか、相手の心情が読めないからこそ、一挙一動に目を奪われてしまいます。モップ綾波〜。
EOE後の監視下、狭い閉じた彼らの世界の中でも、ただ淡々と自分のやりたいことをやり進んでいく綾波が、らしいなあと思います。帰り際、玄関に佇む綾波を見たシンジくんが、これまでの描写とは打って変わって未来を見据える構成が好きです。
ありがたいお言葉です…!TV版の綾波のビジュアルが1番好きなので嬉しいです。セル画の綾波は、暗い背景の中で白い肌と青い髪が発光して見えるのです…!赤い瞳がより冴えて…繊細さ異質感神秘性を漂わせつつも素朴な少女らしい印象も感じます。中学生らしい等身と、顔つきも良いんですよね…。
追加執筆お疲れ様でした!追加分により、初稿とはまた違う丁寧でゆるやかな読後を覚えました。とっても好きな作品です。また大事に読み返したいと思います。16日18時の更新もとても楽しみです!
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/17(Tue) 11:06
投稿者 のの
参照先
皆様、本シリーズへのご感想、ありがとうございます。
時系列をつなげて書いている自作の公開も成りましたので、ここまでいただいております感想の返信タイムといたします。

◆ヨシヲさん
>さまざまなサイトを巡ってののさんの交換日記シリーズを読み集めていたあの頃の空気感を思い出しました。
は、恥ずかしい・・・!
18~20歳ごろに書いたものは、やっぱり今となっては恥ずかしいですね。
でも確かに、あの頃以来の熱量で書いたと思うので、そう思ってもらえたという事は、その熱量が伝わったようで嬉しい、面はゆい気持ちです。

◆tambさん
ひとつひとつが的確というか、書いた自分でも思い入れているところにメッセージをいただけて、毎度恐縮するばかりでござる。

>レイが寝転がって床に青い花が咲くシーンは美しい。男の子はこういうのにどきりとする。

これはもしかしたら誰かの入れ知恵があったのかもしれませんね、もしかしたら。

>日記のタイトル
最初のアイデアは、てらいなく『記憶のノート』です。
でもそれだとなー、と思って『フラッシュバック・メモリーズ』もありだな、とか思ってます。
珍しく、あまり固めていないですね。

>「廊下を歩く空と白い雲」
ここもそうですね。
エヴァの二次小説って、原作縛りゆえに名前のカタカナが(字面のビジュアル的に)どうしても目立つのですよね。
それが個人的にはあまり好きじゃなくて(致命的)、手を変え品を変え表現をするのがきっかけになってます。
ガンダムみたいに『νガンダムがハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーを放ち、アクシズに向かって閃光が伸びた。アムロもシャアの直感も、その光が致命傷となることを訴えかけたが、レウルーラやラー・カイラムのブリッジに居るクルー達にはその光の濁流の行く末は見当もつかなかった』みたいな中であればね、気にならないんですけど。↑テキトーな例文

◆ぶらいとさん
>図書館を”彼氏狩り”の場にしてる人
けしからんですなあ……

◆ZETTONさん
まずは企画にお越し下さり、ありがとうございます。
いただいている投稿作品は粒ぞろいだと自負しておりますので、是非他の作品も読んでみていただければ幸いです。
私の書き物は、おそらく(世代的にも、筆者自身に付けられた刻印としても)90年代の二次創作の空気を残している方だと思いますが、
さすがに経年変化も著しく、今ではいい年した大人が願う、14歳の少年少女達の幸せへの願いのようなもの、になっている気がしています。
そういう意味では、

>苦労した二人ですもの。
>幸せになってほしいです。
>でも本当に幸せになるために、きっとまだまだ未熟な二人だと思います。
>でもこの作品二人なら・・・大丈夫。
>そう思いました。

未熟さも青さも含めて、前に進む未来を描きたかったので、こう言ってもらえてうれしい限りです。

文章の癖に関しては、私自身読みにくいなあと思うのですが(えっ)、これはガラケー時代のケータイ小説文法に嫌気が差して以来、2008年ごろから空白を入れるのアンチになってしまいました。
でも、それも狭量だなあ、ネット小説と本の読み物は違うしなあ、と思っていたので、ご指摘いただけて助かります。
16日に公開された、このリレー小説の前日譚『夏の逆襲』では、適度に空白を入れ、それを前提としたセリフ回しに変更するなどアレンジしてみました。
もしよろしければ、こちらも読んでもらえたら嬉しい限りです。

◆Seven Sistersさん
糸を引くようなストレートに唖然として動けない期間が5日間くらいありました(笑)
最終的にはとにかくフルスイングしないとだめだ!ショートショートでは太刀打ちできん!と、
いきなり劇画的な表情に変化したワタクシが取った手段が「1話完結・15歳の碇シンジ少年が綾波レイと一生を過ごしたいと思うまでを描く」という、
前の4名との毛色をまったく変えてしまうという、ちょっとそれあり?な方法でのフルスイングでした。

>レトリックのバリエーション
実生活では人をけむに巻く使い方として大いに役に立つわけですが、
重ねた年の分だけ表現方法が増えているのはいいことだ、と、こういう時には思いますね。
ストックがあるわけではないので思いつきで、そういう意味でもピーキーなのは間違いないところです。

>日記のタイトル
tambさんへの返事にも書きましたが、珍しく決めつけてない(決めきれなかった)のです。
実はまさかの『記憶のノート』が第1候補ではあります。

>淋しいと感じる理由
これ、なんでそう思ったんでしょうかね。
脚本的にも、かなり唐突ですし。
もう少し、シンジ君の所作に、そうと思わせる描写があってもよかったのかもしれないな、と反省。

>時効話
僕は『kimiの名は』が大人気連載中だったとき、嫉妬で公開日に読めませんでした。
このテイスト、方向性では決して追いつけないと思って、別の方法を模索することにしました。
そんな僕がSeven Sistersさんからバトンを受け取ることができて、とっても幸せです。
いい2021年でした。良いお年を!って言って終わりにしてもいいくらいです。

◆れいさん
こっちにもご感想、ありがとうございます。
Seven Sistersさんの前作がとにかく素晴らしくて、途方に暮れていたので、先に書いていた『夏の逆襲』をベースとした話にしよう!という解決方法を見出せたのも、
れいさんの素敵イラストのおかげです。
僕が僕のイメージだけで書くとどうしても暗めになってしまうので、そこをうまくれいさんのイメージを損なわない程度の可愛らしさを残す意識が働いたおかげで、このバランスで仕上げられました。
結果『夏の逆襲』の大改稿もあり、なかなかのハードワークとなりましたが・・・笑
もしこの2人に冬や春があれば、もしよろしければ、ご協力いただけたらな、なんてことを妄想しています。まだ妄想です。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/08/26(Thu) 01:38
投稿者 SoDA(そーだ)
参照先



大変遅くなりましたが、読ませて頂いたからには感想を投下したいと思います。4話までをまとめて、5話は長かったので単体で感想を書きたいと思います。まとめることをどうかお許しください。

序破Qシン (4話まで)
え〜こちらは貞時空でお間違いなかったですよね…?貞LRSの良さを知ってしまった気がしました。シンジ君が良い… 具体的に何が違うかまで分かる程解像度が高くなく、ただ「良い」という言葉で表すことをどうかご容赦頂けると…
1番言いたかったのは、綾波が可愛すぎませんかね…??ということです。 何だこれ。幸せになって惚気てる綾波はこんなにも可愛いのかと。シンジ君の対応を見て、ああいつもこんな感じで惚気けてるんだなと思いました。ああなんて良いんでしょう。2人である程度の時間が流れたから、綾波も積極的に話したり冗談を言えるようになったというのが伺えます。本編とはまた違う綾波ですが、ふーこれも悪くねえ…むしろ可愛すぎて、俺のATフィールドが持たないって感じです。胸がキュンキュンする……
「綾波レイの幸せ」「Sweet home」という言葉通りの作品だと強く感じました。書いたご本人様からしたら当然なのかもしれませんが、テーマにちゃんと沿って作られているんだなぁと。2人が幸せだから、いつもと違う綾波を見れたんだと分かりました。
まとめての感想、申し訳ないです。ありがとうございました!!


シン(5話)
最後の方は泣きそうでした。LRSなんですけど、限りなくエヴァンゲリオンに近いLRSだと僕は感じました。後半で綴られるシンジ君の内面というのはかなりリアルだし、赤裸々に綴られるという様にエヴァンゲリオンを僕は見たのだと思います。だからこそ彼の気持ちを知って、共感する部分もあったり、「僕はこうしたかったんだ」と彼が気づいた時に泣いてしまいそうになったのだと思います。やっと彼はそれに気づけたんだね、そっかそっか良かった…って。書いてる今も少し泣きそうです。
何も書かれていないページをめくる綾波、そんなふとした瞬間に気づくこともあるよねと。僕が好きな歌にも似た感じの歌詞があり、大事なことに気づくのって、ふとした瞬間なのかなと思いました。
眼鏡かけた綾波も見たいな〜と、すごく思いましたね… 個人的には丸眼鏡だったらいいなってお持ちます笑
出てきてるハルさんがもろハルさんだなぁと笑
バイタリティ… 読んでいるハルさんは、シンジ君とお話出来てさぞかし幸せだったろうなぁと思います。少し羨ましくもあります笑
髪の毛についての描写が多く、彼女の綺麗な水色の、繊細?で美しい髪の毛がこっちにも丁寧に伝わってきました。想像すると、本当に綺麗だな…と。
LRSにとっても、僕にとってもすごくいい作品でした。ありがとうございました!!!


リレーお疲れ様でした!! 少しずつ読む予定でしたが、皆さんの作品良すぎて、一気見しました笑 小説が苦手なくせに、自分でも驚いております。

ありがとうございました。
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件名 Re: 綾幸20周年競作企画:リレー小説『Sweet Home』
投稿日 : 2021/09/03(Fri) 01:33
投稿者 デーテ
参照先
冒頭、冬の寒さを経験してないのでマフラーを軽視してる感じが好き。
マフラーしたことないもんね。

舞台設定があって、その設定に基づいたキャラクターの思考をトレースしてる作品、を好むのでこの時点で大喜びして手を叩いた。

どうしてあなたはいつも、という文字が見えた瞬間に、お題全部書く気だなと思った。

>午前中いっぱい勉強を進めると、はす向かいにあるパン屋でサンドイッチに入った。
ここは奇妙な表現に見えた。

>「僕とは大違いだ。僕、やりたいこことかなりたいものとか、昔からよくわかんないし」
は貞エヴァの最初のページを思い出した。確かそんな感じのモノローグだったなぁ。

図書館の閉まる時間が早まってるのは、私たちのいる現実とリンクしているようで面白く感じた。

図書館から交差点までレイの描写しかしてないのは、風景なんか見てないよという表現で、とても好き。

冬月副司令の雪の話と塩対応エピソードが良いなと思った。
その直後の

>「そんな未来があるなんて、考えてなかったから」

で、急に刺しに来てビックリした。

お昼作ってと言い出すレイが意外だった。なるほどそんなラフな感じ……。という気持ち。

広がった髪を花に例えるのは綺麗だなと思った。

改訂前は、レイのメガネをシンジが取ってたと思う。たぶん。そこが変わっててちょっと残念だった。
随分気安い関係ですなぁ? とニヤついてた箇所だったので。

使う機会を得たリップ、良い。

魚が出てきて雲行きが怪しくなってきた。

>何のために使える手札なのかわからないが、それは多いに越したことはない。
カードゲーマーの才能がある。

交換日記につけた名前はなんだろう。

>「君だけは、ポスターフレームに入れたくない」
ここから続くシンジの決意や願い、不安に思う中で叫ぼうとする心の動きに、痺れるような気持ちになった。
悲痛さ、必死さ、足掻き、無力感、諦念、願望。
だけどそれだけじゃない。
それらの先を、未来を! みたいな、力強さの予感が芽吹いてる。たぶんここからなんだ。



めちゃくちゃ良かった。よくも書いたな。
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