綾幸20周年特別競作企画―感想掲示板
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fld_nor.gif 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/07/31 01:45
投稿者 史燕
参照先
綾幸20周年特別競作企画『Sweet Home Ayasachi』へご参加いただいたaba-m.a-kkvさんの作品感想スレッドです。みなさまぜひお気軽に感想を書き込んでいってください!
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/13(Fri) 00:36
投稿者 史燕
参照先
aba-m.a-kkvさんは2本の作品を投稿してくださいました。
どちらも読みごたえ十分な作品です。

〇ケイヒルストロー
>「碇くんが浮気すれば人類は滅びるもの」
この一言にアスカと同じく戦慄したのは私だけじゃない筈。
レイならやりかねない、そう思わされてしまいました。

>爆弾の起爆電極の間に薄く潰れたプラスチックストローが挟まっているようなものね。
スパイ映画も真っ青な緊張感あふれる設定。でもありありとその様子が浮かんでしまうあたり、レイ、恐ろしい子。

>あれは笑えない冗談、そういうことにしておこう、そう思いながら、アスカは赤い液体をあおった。
本当に笑えないあたりすごい。グラスを呷るアスカの気持ちがよくわかる。

全体的にコミカルなお話なのにところどころ漂う緊張感は、綾波レイという少女の常人には把握できない困った部分をきれいに描き出されているなと感心いたしました。

〇モトコオールウェイズビサイドユー
「離れていても、どこにいても」への愛とリスペクトが伝わってきました。最初にこのお題で届いたのがこの作品だったので特に。
私はやろうと思って駄目だったんですよね、このお題。
閑話ですが、論文への献辞、あれは投稿規定の文字数に含まれないからたしかに彼女への言葉を載せるのは有効です。「そんな使い方が」と目から鱗でした。

駅員さんがね、いいんですよ。
絶望の淵にあるシンジ君をこちら側に留めるための、大切な彼女からのメッセンジャー。
「離れていても、どこにいても」はそんな優しい世界だったと、もう一度私に教えてくださいました。企画発動直前に本編読み返したのですが、もう一度この作品が届いた後読み返した次第。
そうして手にした時空を超えた約束は、ちゃんと守られるのです。

後半の彼の決意、その畳みかけるような描写は、胸の奥がじーんとしました。やはり、文章の運びがうまいです。

2本の素敵な作品をありがとうございました。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/13(Fri) 01:20
投稿者 dragonfly
参照先 https://twitter.com/cropmarks
○ケイヒルストロー
 シンジが浮気すると世界が滅びる。
なんて気宇壮大な冗談でしょう!
あまりのスケールの大きさに固唾を呑んで経緯を追いました。
しかし、本人は冗談と言うものの、その発想が奈辺から産まれたのか、その過程を想像するとまさに笑えない冗談で、さすがの一言です。

○モトコオールウェイズビサイドユー
>綾波が還ってくる前に僕が死んでしまったとしても、彼女が僕の足跡を探してくれた時、僕の彼女への想いが伝わるように
 ここで涙ぐんじゃいました。(´;ω;`)
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/13(Fri) 12:47
投稿者 のの
参照先
でーちゃんが戦友ならばabaにゃんは旧友。そんなイメージ。
8年ぶりの新作は、もう言うことなしの2作でした。
正直なところ『離れていても、どこにいても』をテーマに書けそうなのはtomoさんかcaluさんかaba-m.a-.kkvさんしかいないと思ってたので、第1号で投稿してきてくれた時にこれを送ってきてくれたことで企画としても超ホッとしました。
ありがとうございます。

また、もうひとつの『笑えない冗談』のテーマは「そんな冗談、笑えるかいなー!」で済ませるのがイージーなんだけど、
この独特の後味!これこれ、これをこそこのテーマで期待していたもの!自分では書けないやつ!笑

ということで、旧友のご健勝ぶりと相変わらずの達筆ぶりにとっても嬉しいのでした。

ありがとうございましたー!
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/13(Fri) 23:07
投稿者 蒼波零
参照先 https://twitter.com/13lrs13
凄いです!!
自分は笑えない冗談が全然浮かばなかったので、本当凄いです!!!
そして駅員さん…!!!
素敵すぎです!!
素晴らしい作品をありがとうございます。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/13(Fri) 23:52
投稿者 tamb
参照先
■ モトコオールウェイズビサイドユー

「離れて〜」のお題で書く人が現れるとは露にも思わなかった。ののさんは「書けそうなのはtomoさんかcaluさんかaba-m.a-.kkvさんしかいないと思ってた」とか書いてるけど、私は、いくらなんでもこれを選ぶ人はいないだろうマジな話がこのお題はハズレなのでは発起人が書くならともかく、と思ったのだった。ののさんや史燕さんがこれで書くことはいくらなんでもないし(ないよな?)。
 だからcaluさんに続いてaba-m.a-kkvさんまでが話を書いてくれて、驚きと戸惑いと共に、作品は作者の手を離れたな、という感覚を強く持った。だからもし私が書き直すとすれば「シン・離れて〜」になるのだろうか(書かないよ)。

 この話も18.5話相当になる。確かに書くならここだと思う。

 人間、なぜ生きているのかといえば、幸せや楽しいこと、言い方を変えれば希望を持てるから生きていられるのだと思う。そこに絶望しかないのに生きていられるほど強い人間は、そう多くはない。そしてそこに絶望しかないという状況も、実はほとんどない。人はいつでも希望を見出せる。それでも、と言うことが出来る。
 また彼女に逢えるという希望だけを抱えて生きてきた彼にとって、その希望そのものが絶望になる瞬間は、恐らく幾度もあっただろう。

 駅員さんはある意味でラーメン屋の店長さんと同義で、しかもそこには彼女がいたと思える。その瞬間に彼女がいたわけでは、もちろんない。「サードインパクトで失われた数日間」にその言葉を、未来からの言葉を聞き、彼に伝えた。それはもうひとつの約束された未来だ。
 彼の心が折れそうになるたびに彼女は現れ、彼を励まし続けた。希望はある。約束は必ず果たされる。今にも切れてしまいそうな細い糸が決して切れないように。わがまま言ってごめんなさい、でももう少しだけ。

 だからきっと「おかえり」と言えるし、彼女は笑顔で「ただいま」と言える。

 正直に言って自分で断言するのは難しい部分もあるのですが、あの物語がここにもある、と思えました。嬉しかった。ありがとう。

 そしてタイトル。私にはわからないので(笑)、作者あるいは識者の解説を待つ!
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/14(Sat) 01:28
投稿者 林原レイ
参照先
どちらの作品も良かったです。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/14(Sat) 16:18
投稿者 calu
参照先
aba-m.a-kkvさん
拝読しました。とても良かったです。
二つも素敵な物語を読ませて頂き感謝しています。
abaさんの作品は久しぶりに読ませて頂いたのですが、圧倒的な筆力に支えられた安定感に、予想さえしなかった構想と展開に驚愕しました。読み出したらもう止まらないというものです。

◇ ケイヒルストロー

序文からぶっ飛んじゃいました。

>「碇くんが浮気すれば人類は滅びるもの」

会話の飛躍にアスカもぶっ飛んだと思いますが、レイの話が進むにつれ痺れていくアスカの描写がとても精妙です。
そしてシンジと認めあった存在意義の果てにある愛。そこから生み出され、核を隔てている障壁を例えた「薄く潰れたプラスチックストロー」が秀逸過ぎます。

>「それで、本当のところは?」

レイは聡明なアスカは必ず真実を理解すると踏んでたのだと思います。エヴァも方舟も亡くした人類への警鐘? いえいえ、アスカによる「レイとシンジの幸せはあたしが守る、二人の関係に亀裂を入れかねないものはあたしがすべて排除してやるわ」の絶対的担保が欲しかったのだと。レイちゃん、流石の策士です 笑。

>その頬をむにむにと引っ張った。

絶対に外せないポイントです。もう脳内でアニメ再生されてしばらく悶えました 笑。

その他、アスカがワイン、レイが蒸留酒というのも何気に細かくて一層物語のリアリティが引き立てられているように感じました。
アスカはドイツワインだと思いますが、ポピュラーな白ではなく赤を好まれているところは流石は拘りのアスカ様チョイスです。レイちゃんはスモーキーなスコッチを嗜んで欲しいです、なんて 笑。

笑えない冗談というお題でここまでのドラマを生みだされるなんて…本当に凄いと思います。有難うございました!

◇ モトコオールウェイズビサイドユー

聖霊、その意味とレイのシンジへの想いの深さを理解した時、泣きました。

ヒトは弱く不完全でシンジだって例外ではない。本編での別離の様子から意識下でシンジに根付いた死への願望と衝動を感じ取ったレイは密かに行動を起こしていたってことなんですね。

いつか還るかもしれない人たちが溶け込む紅い海に託したラブレター。そして鍵はレイがあの時シンジに渡した空色の髪。

本編でレイが消えた後、シンジが死を意識したタイミングでレイが髪を渡すために再び現れた意味をやっと理解できたように思えました。

>綾波が還ってくる前に僕が死んでしまっ
>たとしても、彼女が僕の足跡を探してく
>れた時、僕の彼女への想いが伝わるよう
に。

また苦難の中シンジが生きる術を探し続け、たどり着いた論文の献辞にはグッときました。

>彼女の「信じてる」に答えるために。
>彼女の「待ってて」を果たすために。

レイの深い想いを理解し、そして互いの存在を感じ合えたことで、生きていくシンジにやがて訪れるその日。ラストシーンは心が震えました。

>「よく言った! 少年!
>このマキおねえさんに任せなさい!」

そして忘れてはならないのがマキさんです。この口調、粉うことなきマキさんだと思います。大好きなキャラですのでテンションがあがっちゃいました 笑

>「それがいい。ここへはいつか、お二人でお越しください」

二人で海に行く物語、是非また拝読させて頂きたいです!

長々とすみませんでした。
素晴らしい物語を有難うございました。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/14(Sat) 19:32
投稿者 みれあ
参照先
うおー aba さんの新作だ!!

> ケイヒルストロー

二人ともいい大人になった雰囲気を出しておきながら、迫真の冗談(?)で引っかけてきたり頬をむにむにと引っ張たり、そういう可愛らしい関係性というのがすごく良かったです。やっぱりこの二人にはなんやかんやあった上で良い関係を築いてほしい!

そしてその笑えない冗談は本当のところはどうなのか。シンジくんにはくれぐれもレイを大切にしてもらって、末永くお幸せにあらんことを。

>モトコオールウェイズビサイドユー

ネットは広大!(攻殻機動隊未履修)

この18話とエピローグの間は画面にすればほんの1スクロール分だけど、実際は途方もない旅路なんですよね。その長い旅路が形にされたことはすごく尊いことだなと思います。
彼はもしかしたら自分の弱さを恥じるかもしれないけど、胸を張って彼女とまた出会ってほしいなと思ったのでした。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/14(Sat) 20:11
投稿者 tamb
参照先
■ ケイヒルストロー

 浮気すると人類滅亡! これはまさに、いまやほとんど死語となったいわゆるセカイ系(僕と君との関係がこの世の終わりと直結する)そのものではないか!
 普通の人がこんな事を言ってもつまらん冗談だで流すだけだけれど、レイが言うと、もしかして、と思ってしまう。そしてもしかするとこれは冗談ではないのかもしれない。でも、もしシンジが浮気をしてレイの元を離れていったとしても、彼女はアダムとリリスの融合など許さず、ただ黙ってシンジの幸せを願うだろう。
 だからこれは冗談で笑って済ますのが正しい。笑うレイのほっぺをむにむにと引っ張って、「二人の関係に亀裂を入れかねないものはあたしがすべて排除してやるわ」という決意と共に。そして我々LRS人はシンジに包丁を突きつけ、こう言うだろう。「いいかシンジ。わかってるな? 我々は人類滅亡が怖いわけでもない。死ぬのが嫌なわけでもない。だがもし綾波さんを泣かすようなことがあれば……」だがシンジはこう言って笑い飛ばすのだ。「僕が綾波を泣かす? 何を言ってるんですか。綾波は僕です。あり得ませんよ。泣かすとすれば歓喜の」「黙れしゃべんな」

 というわけで、この読み方が正しいのかどうかはアレですが、この話も実はゲロ甘であることが判明しました。どんとはらい、どんとはらい。

 大人になったレイとアスカの雰囲気が素敵な、それでいて間違いなくレイとアスカな、素敵なお話でした。お互いにお互いのパートナーが世界で一番と思ってるのが非常に良いです(笑)。ありがとうございました!


 20年という年月は、生まれた子供が二十歳に、30歳は50歳に、50は70、80は100、200は220、100000は100020というわけで、値が増えれば誤差の範囲に収束します。意味不明ですが、というわけで、20周年もひとつの通過点として共に進んで行きましょうということなんですが、今回のこの企画、参加者の中にはサイト開設時は生まれていなかった方がいらっしゃるという事実を突きつけられるとさすがに戦慄しますな。どうしましょう。鎮痛薬イブのジェネリックだかなんだかにアダムってのがあるって知った時くらいの衝撃です。アダムとリリスに融合してもらいますか(笑)。
 まさかと思って検索してみましたが、リリスというお薬はない模様。良かった。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/14(Sat) 23:44
投稿者 Seven Sisters
参照先
abaさんの作品を読むのは久しぶりでしたが、凄く良かったです!

■ケイヒルストロー
酒で興がのったのか、冗談とも本気とも分からないことを言うレ
イ。それが本当のことなのかそうでないのか、最後までハッキリさ
せない。こういうスタイルの作品、とても好きです。
そして笑えない冗談というテーマで、この話を作るセンスと発想力
が凄い。
シンジが浮気しないのは損得感情からではないと思いたいですが、
アダムのくだりに関しては案外本気かも、と読者に思わせるのは
abaさんの筆力のなせる技だと感じました。
気軽に酒を酌み交わせるアスカとレイの関係性も微笑ましかったで
す。あの二人、一旦打ち解ければ相性いいと思うんですよね。

■モトコオールウェイズビサイドユー
消えてしまった綾波と、それでも生きなければならないシンジ。
生きていこうと意思を奮い立たせたシンジの強さ、それを支えるマ
キさんの優しさが印象的でした。
そして絶望に押し潰されそうな時に現れた駅員は、一体何者だった
のか。ある日出会った初対面の男が、目の前にいるのが碇シンジで
あるのに気づくというのは、話が出来過ぎのようでいて、でもそこ
にレイの意思があるとすれば必然のようにも思える。
そして再び灯る希望の光。それによって、読んでいるこちらも救わ
れたような気分になりました。

心に残る作品、ありがとうございます。

ちょっと横道に逸れるのですが、この二つのタイトルの英語の綴
り、あるいは映画の原題はどういったものになりますか?ご教示い
ただけると嬉しいです。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/17(Tue) 02:11
投稿者 aba-m.a-kkv
参照先
■史燕さん
公開にともなう様々な作業に感謝です。
そして感想もいただき、ありがとうございます。
「ケイヒルストロー」は久々に書き上げることが出来たSSで不安だったのですが、緊張感を感じてくださったということで安心しました。
レイならそういうこともあり得るかもしれない、そんな不安定感がだせればな、と思っていましたので。
今回アスカには踊ってもらいました。

>「離れていても、どこにいても」への愛とリスペクトが伝わってきました。
こう言っていただいて安堵しています。
書いているときは降りてきていたので夢中で書きましたが、書く前と後は、ほんとにいいんだろうかと悩みました。
論文の献辞については今回調べなおしました。○○年前に論文のようなものを書きましたけど、その時はまったく気にもしていなかったなあと、過去のことを振り返ったりもしました。笑

>企画発動直前に本編読み返したのですが、もう一度この作品が届いた後読み返した次第。
私も書くにあたって2回読みました。
公開当時に読んだ印象と変わっているのが面白いですね。あの時読み込めなかった「離れていても、どこにいても」のすごさが沁みました。


■dragonflyさん
読んでくださり、ありがとうございます。
感想も書いてくださり嬉しいです。

>あまりのスケールの大きさに固唾を呑んで経緯を追いました。
女子会のひと時から、世界の命運が、というようなスケールのギャップを感じていただけたなら嬉しいです。

>ここで涙ぐんじゃいました。(´;ω;`)
私も書いていて、きついことをさせているなあと思っていました。
でも私のお話は空白部分なので、本編ラストとcaluさんのお話のラストで幸せになってもらいたいと思います。


■ののさん
ののさんのおかげで書き上げることが出来た部分が大きいので本当に感謝しています。
『Growing Comedian』の新作発表は勇気づけられました。
本企画もそうですが、あの公開があったので、もう一度書くことが出来るかもしれなと思うことが出来ました。
特に「モトコオールウェイズビサイドユー」のほうは、ののさんの後押しがなければお蔵入りにしようと思っていましたから。
改めて感謝です。


■蒼波零さん
感想ありがとうござます。
楽しんでいただけなら、これ以上の喜びはありません。
ちなみに、作中では明示しませんでしたが駅員さんがいるのは新潟県糸魚川駅を設定しています。
第二新東京市が長野県松本市とのことなので、海に出るためにシンジ君には大糸線に乗ってもらいました。
そんなどうでもい設定ですが、この場を借りて。


■tambさん
tambさんに感想をいただくことができて、一番ほっとしています。
正直、本当に書いていいのだろうか、公開していいのだろうかと迷いました。
三次創作はある意味ハードルが高いと思っているのですが、「離れていても、どこにいても」は特別な作品ですので、なおさら悩みました。
20のお題のコメント欄で「誰か一人くらい、ねえ?」とあったので、久々に読み返してみたら、久々に降りてきてしまったので書かないわけにはいきませんでした。
ののさんに「喜んでくれるとおもうよ」と後押しをいただいたので、公開に至った感じです。
駅員さんのところは、もっと直接的な邂逅にしようかと思った時もあったんですが、この形に落ち着きました。
ラーメン屋の店主のシーンに合わせたいというところもありましたし、やはり直接的な再会は18話のラストなんだろうと。
それに、ほんの少しのレイの想いがあれば、シンジ君は歩いていける、そんな希望もありました。

>あの物語がここにもある
これが最大の誉め言葉です、ありがとうございます。

ケイヒルストローのほっぺむにむにはtambさんからいただきました。笑
tambさん場合は「ほっぺをつまんでびーと引っ張った」ですけど。
だいたいシンジ君に引っ張られていますが、今回はアスカの役目ということで。
セカイ系という定義は非常に強い影響をエヴァから受けていると言われているので、まさにという感じです(私の話もそういうのが多い気がする)
とはいえつきつめて行くと、aba好みのテーマをおまけ程度に織り込んだ、ただの甘いのろけ話に落ち着くかと。
とっぴんしゃん。

>参加者の中にはサイト開設時は生まれていなかった方がいらっしゃるという事実を突きつけられるとさすがに戦慄しますな。
これは戦慄!一番時を感じる事象かもしれないですね。
しかして、若い世代がLRS小説を書いてくれているというのは希望でもあります。
20周年は通過点、綾幸の今後が楽しみですね。

そして私もリリスのお薬を検索して、無くて、安堵しました。笑

そしてタイトル関連は下記に。


■林原レイさん
読んでくださりありがとうございます。
こうやって感想をいただけることは、書き手にとって非常に勇気づけられることなので嬉しいです。


■caluさん
感想ありがとうございます。
というわけで、脱帽の要因はこういうわけでありました。
caluさんの「Rei-incarnation」が公開されてから内臓が痛かったです。笑
あの圧倒的な世界観の後でどうしたものかと思いましたが、かろうじて幸いだったのは主体となる人物が違ったところでしょうか。
レイを失った後のシンジ君の展開が違う部分があるものの、そのあたり目を瞑っていただければ「離れていても、どこにいても」の空白に「Rei-incarnation」があり、その裏では「モトコオールウェイズビサイドユー」があったかもしれない。
そんな風に読んでいただけば、幸いかなと。

>意識下でシンジに根付いた死への願望と衝動を感じ取ったレイは密かに行動を起こしていた
これはやはり14年間ついてまわるものだっただろうなと、本編の空白を考えたときに思ったのですが、シンジ君にはつらい思いをさせてしまいました。
その分、アヤちゃんレイに幸せにしてもらえたらと思います。
個人的には「アヤ」はとても良い名前に思いました。シンジ君はずっと「綾波」と呼んでいましたから、結婚して名前を呼ぶときに綾波と言いかけて途中でごまかしたりとか。笑
tambさんが構想していた名前も気になるところです。

>そして忘れてはならないのがマキさんです。
この人が本当に難しかったです。いまだマキさんはよくわからない(うむむー)

「ケイヒルストロー」のほうも楽しんでいただけたようで何よりです。
ストローは後述する映画から引っ張ってきました。
レイとアスカの会話は書いていて楽しかったです。LRSというよりはNRA(なかよしレイ&アスカ)かもしれません。
そしてcaluさんが言われるように二人はお酒が結構似合う気がするんですよね。
レイに合うスモーキーなスコッチってなんだろう、やはりラフロイグあたりか。


■みれちゃん
読んでくださって嬉しいです~
感想もありがとうございます。

>やっぱりこの二人にはなんやかんやあった上で良い関係を築いてほしい!
時が経つほど、楽しい二人になりそうな気がします。

>シンジくんにはくれぐれもレイを大切にしてもらって
そうなんです、世界の安定を抜きにしても甘々であってもらわねばなりません。笑

>ネットは広大!
みれちゃん大正解!!

>この18話とエピローグの間は画面にすればほんの1スクロール分
今回この空白を書かせていただいたのは光栄でした。


■SevenSistersさん
読んでくださりありがとうございます。
やはり長い事書いていないと情景が文章化できるほど浮かんでこなかったり、浮かんできてもうまく言葉に出来なかったりとなかなか大変でしたが、このように感想をいただけて安堵しているところです。

>それが本当のことなのかそうでないのか、最後までハッキリさせない。
真っ黒に近い灰色が出せればなあと思って書いてみました。
みなさんの感想をみると何とか成功したかな、と。

>あの二人、一旦打ち解ければ相性いいと思うんですよね。
ほんとにそう思います。
今回の企画でも、レイとアスカが絡むお話をいくつか読むことができて、そのあたりを再確認しています。
また書いてみたい二人です。

>読んでいるこちらも救われたような気分になりました。
嬉しいお言葉です。
振り返ってみると「離れていても、どこにいても」というtambさんが付けたタイトルの素晴らしさが沁みてきます。
あの空白部分にも、このタイトルが常に救いだったんだろうな、と。

>この二つのタイトルの英語
他作品のネタバレを含むのですが、一応下記に書いてみました。問題なければご覧ください。


■タイトルについて
tambさんやSevenSistersさんから問い合わせがありましたのタイトルの由来について。
「ケイヒルストロー」は96年のアメリカ映画「エグゼクティブデシジョン」から。
「モトコオールウェイズビサイドユー」はみれちゃん大正解。04年の攻殻機動隊シリーズの劇場アニメ映画「イノセンス」から取っています。
以下に各映画のネタバレが含まれますので、これから見てみようという方はお気を付けください。
どちらも面白い映画なので、興味のある方は一度鑑賞されても良いかと思います。

「ケイヒルストロー」
ハイジャックされた飛行機に特殊部隊が潜入し解決する、というストーリーなんですが、
テロリストが仕掛けた爆弾を解体する時、ケイヒルという技術者が癖でいつも口に咥えていたストローが解体に役立つというものです。
クライマックスで、そのストローを起爆電極の間にうまく挟むことが出来て事なきを得ました。というところからタイトルに選択。
挟まれているストローが振動で外れそうになるなど冷や冷やな場面があるのですが、笑えない冗談でもそんな一歩間違えば大惨事という不安定さを表せればという思いがありました。

「モトコオールウェイズビサイドユー」
「イノセンス」の前作で、主人公はパートナーと言える存在の草薙素子少佐と別れる事件を経験していて、本作では孤独を感じています。
でもある事件をきっかけに間接的に少佐と再会する機会を得、そこで主人公に向けて少佐が語ったのが「あなたがネットにアクセスする時、私はいつも傍にいる」というものでした。
物語全体的にこの「イノセンス」の影響を受けています。「聖霊現れたたまえり」なども映画の中のセリフの一つです。

これらの映画を観たことがある方が小説を読んでタイトルを見直して、クスッとしてくれたらいいなあ、と思いギミックとして仕込んでみました。
いつもタイトルは難しいものですが、こういう風に遊んでみるのも面白いかな、と。
タイトルを見て映画が思い浮かんだという方がいらっしゃたら教えていただけたら嬉しいです。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/20(Fri) 16:18
投稿者 お魚徹甲
参照先
◇ケイヒルストロー
レイの嘘があまりにも現実味を帯びすぎていてすっかり引き込まれてしまいました。酔っている中でこんなに巧妙な嘘を考えつくレイ、凄い…
「頬をむにむにと引っ張った。」
ここ大好きです。アニメーションだったら是非GIF画像化したいと思いました笑
今更ですがアスカとレイが気の置けない仲になってるの、すごく良いですね…!

◇モトコオールウェイズビサイドユー
つい先程「離れていても、どこにいても」を読了したばかりだったので、綾波の喪失から絶望の縁に立ち続けているシンジ君が彼女の面影を忘れないように、でも絶望しないために努力し続けている姿勢に胸が痛みました。

駅員さんのセリフ、読み進めるうちに綾波の声でそれが脳内再生され、涙が溢れました…
終盤の、「離れていても、どこにいても、一緒にいることができなくても、触れ合うことが出来なくても。」この節で原題のタイトルが回収されつつ、シンジ君の強い意志を感じられるのが最高です。

遅ればせながら、素敵な作品を2作、ありがとうございました!
編集 編集
件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/21(Sat) 14:26
投稿者 スマトラ
参照先
・ケイヒルストロー
ほんとに笑えない冗談、というか浮気してたら手段はどうであれ本気で世界滅ぼしてしまう、そんな雰囲気でしたが『頬をむにむにと引っ張った』で一気に反転したという印象です。
とりあえず2人にはくっついといてもらうとしてこのままいけば確実に尻に敷かれますね、シンジ君。

・モトコオールウェイズビサイドユー
マキさんという頼る人物がいたからこそその時まで待つことができたんでしょうね。きっと原作みたいに1人で抱え込むシンジ君じゃあ持たなかっただろうな…
駅員さんの言葉、あの時にあのセリフが来るということは『あなたは死なないわ、私が守るもの。』ということなんですかね?

かなり遅くなりましたが拝読しました。
素敵な作品をありがとうございました。
編集 編集
件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/08/24(Tue) 22:50
投稿者 アールグレイ
参照先
■ケイヒルストロー
なんて壮大な冗談……でも、綾波さんなら本当にやりかねない……と、そう思わされるのがまた凄いですね。思わず文章に引き込まれました。

■モトコオールウェイズビサイドユー
彼女との約束を固く誓い覚悟を決めた彼。でも長い年月のうちに、つい心が弱い方に流れてしまう……そんな時に現れた駅員さんのこの言葉は凄く染みますね。
こちらもつい泣きそうになってしまいました……

素敵な作品をありがとうございました!
編集 編集
件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:aba-m.a-kkv
投稿日 : 2021/09/07(Tue) 23:53
投稿者 aba-m.a-kkv
参照先
■お魚徹甲さん
読んでくださりありがとうございます。
上のほうでも書きましたが、レイの頬をむにむに引っ張るところは、tambさんのお話に触発されているのですが、個人的にも気に入っています。
シンジ君にされるのもいいのですが、アスカとスキンシップがあるのもいいなあ、と。
GIF化いいですね、誰か作ってくれないでしょうか。

>駅員さんのセリフ、読み進めるうちに綾波の声でそれが脳内再生され
これはとても嬉しかったです。
そういう風に読んでもらえたらいいなあ、と思って書いていた部分がありましたので、よかったです。

■スマトラさん
感想ありがとうございます。
緊張感とゆるゆるなギャップを感じていただけたらなあと思って書いた部分がありましたので良かったです。
シンジ君はいいところまでは行くんでしょうけど、やっぱりレイには敵わないだろうなあ、と思います。
まあ、レイはレイで同じことを思うでしょうから、お互いどっちもどっちで仲良くくっつくのだと思います。

>マキさんという頼る人物がいたからこそ
「離れていても、どこにいても」ではこのマキさんがキーパーソンなので、なんとか本編とうまく合わせていきたいと思ったのですが難しかったです。

>あの時にあのセリフが来るということは
これは書いていて結構悩んだところでぼやかしたところでもありました。
この時には既に「アヤ」は生まれているはずなので、どう解釈するかは難しいところです。
caluさんの物語のように、まだ「覚醒」していない状況だとすれば、やはりレイの意思か働いたのだと思いますが、そのあたりを考えるのも楽しいかなと思います。

■アールグレイさん
読んでくださりありがとうございます。
レイは本当に何でもやりかねないところがあるような気がしますし、シンジ君のためなら何でもしてしまいそうなので、その分幸せになってほしいなと思います。
そしてシンジ君もレイのために待つことが出来る人だと思うので、二人とも幸せになってほしいですね。
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