綾幸20周年特別競作企画―感想掲示板
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fld_nor.gif 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/07/31 01:41
投稿者 史燕
参照先
綾幸20周年特別競作企画『Sweet Home Ayasachi』へご参加いただいたアールグレイさんの作品感想スレッドです。みなさまぜひお気軽に感想を書き込んでいってください!
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/18(Wed) 01:21
投稿者 史燕
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〇僕と君の雪合戦
貞エヴァで雪と来ると、あのラストがどうしても脳裏を過ります。
そんな中で、雪の下で、彼と彼女が再会する。
見たかったシーンだなあ、と心から思いました。
彼女が雪と一緒に世界に降り注いだことを知っているからこそ、雪の下の再会が心に響きます。

>「そのままだと、風邪を引いちゃうよ?」
>「……じゃあ、シンジであったまる」
このレイとこのシンジで、いつか見たかった甘い甘いお話。

そして雪合戦にユキちゃんとトウヤくん登場。

>「大丈夫よトウヤ。お父さんは優しいから、お母さん達に当てられないもの」
さすがレイさん、したたか。
パパになったシンジ君、コメディ系のゲンドウを彷彿させられる。やはり父子だからか?

>僕はレイの事を睨みつけたが、そんな夫に対しても妻は楽しそうに微笑んでいた。
この夫婦、まさに鴛鴦夫婦なんでしょうね。
なんだかんだで仲がいいのが透けて見えます。

〇光輝くは銀の月
お料理を頑張る綾波さん。
失敗の数だけうまくなるよ。でもケガには注意してほしいの。

>「月が綺麗だね……」
>「…………死んでもいいわ」
>「え……どういう事?」
画面の前でズッコケたのは私だけではない筈、おい、おい……。
でもそのほうがシンちゃんらしいんですよね、不思議なことに。

レイが月、シンジが太陽。だから「決してそれだけでは輝けない」なるほど、と思いました。

〇どうしてあなたはいつも
二人の掛け合いがきれい。
少しお互いにこじらせていて、それが段々と解消されていく様子が美しい。

>綾波。どうして君はいつも、こんな僕に優しくしてくれるの?
>──碇くんの事が、好きだから。

>……碇くん。どうしてあなたはいつも、私に優しくしてくれるの?
>──僕も、君の事が好きだから。

両想いって、こういう時に使う言葉なんでしょうね。

〇至高の一杯
アスカカヲルペアも紅茶を買いに来るとは、相当流行っているんですね、紅茶。
エミさんのご主人様が知りたい。どんな人なんだろ。
ぜひともエミさんに案内されてご主人様のお宅で紅茶をいただく二人をですね。
紅茶に関してはこれからアールグレイさんに訊きましょう。そのほうが早い。
そして至高の一杯が二人そろってあのEarlGreyなのですから、いいなあ、通じ合ってるなあと思いました。

〇風の便り
リナレイ、久々に見ましたよリナレイ(歓喜)!!

>……相田君。あなたへの対応は、特別に厳重注意で済ませることにするわ。
命拾いしたな、ケンスケ。

真正面から好きだと言えるレイと、それでもなお自信がないシンジ君。
まだまだ彼らのラブコメは続いていく気がします。(続編に期待)

〇三択の意味は
本人がおっしゃるように幼少期に一人目とという設定に驚きました。

>その日の夜の碇家には、5歳児の息子にお説教をされてしまう、情けない父親の姿がそこにはあったそうな……
「ばあさん」なんてかわいいレイちゃんに汚い言葉を教えたゲンドウには当然の報い。

>「……まったく、しょうがないやつだ」
ゲンドウがちゃんと父親をやっているのがわかる一言。

小さな二人とゲンドウの三人で仲良くやっている姿はほっこりして、「案外幸せと言うものは、身近にあるのかもしれないな……ユイ」というゲンドウの言葉に強く頷いた次第です。

〇怜
「今回誰も書かないようなものを書きます」と聞いた時には、
内心「ずいぶんと大上段に構えるなあ」と思ったものですが、予告通りスパっとやられてしまいました。
まさか綾波が碇くんに銃口を向けるとは。

>────碇くん。かつて何も無かった『Null』はあなたのおかげで……心を取り戻した『怜』になったのよ。
Nullから綾波怜へ、何も感じない人形から、心ある独立したヒトへ。
こうまで真っ向からきれいな太刀筋を浴びるとですね、こちらも「やられたあ」とバタリと倒れるしかないのですよ。
私、きれいな唐竹割です。


本編二十三話分岐、三人目ではなく「Null」である彼女は、本編と比較してもより冷たくて、より寂しそうで。
だからこそ「一体何故……? 私はあなたを、殺したくなんかない……」というのが、すごく響くんですよね。
「ああ、彼女はやっぱり綾波レイなんだ」って。

>「……違う! 綾波は……人形なんかじゃない!」
全てを知ったうえで、こう言ってのけるシンジ君いは「よく言った」と喝采をあげましたよ。

カヲル君があっさりネルフサイドへ。ネルフサイドというか、シンジ君サイドというのが正確かも。
いいぞいいぞ、君はそういうやつだもんね。

ゲンドウに引導を渡すリツコさんというのは新鮮。EOEでうまくいかなかったし、シンでは効かなかったし。
なにより「レイ。こんな男相手に、あなたがわざわざ手を汚す事なんて無いわ」というのがかっこいい。

>綾波がいつか僕に淹れてくれた、熱い紅茶を……
きっとこの後、全てがうまくいって、二人でカップを傾けるんだろうなと想像しました。

7作の素敵なお話をありがとうございました。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/18(Wed) 02:04
投稿者 dragonfly
参照先 https://twitter.com/cropmarks

○僕と君の雪合戦
 「レイ」「シンジ」と名前で呼び合う2人にその距離感の近さを感じて嬉しくなりました。

○光輝くは銀の月
 青くない海では昆布も鰹節もかなり高級品では? とは思うものの、作品の完成度の前には些事か。
おたがいを掛け替えのない天体に例えてる様が実に微笑ましい。

○どうしてあなたはいつも
 とても素敵な散文詩。
問答体の文章が2人の心情を余すことなく描写していて、胸が締め付けられる思いです。

○至高の一杯
 紅茶に詳しい2人の様子に意外性と微笑ましさを感じました。
紅茶の銘柄、詳しくないので勉強になりました。

○風の便り
 転校生レイのLRSとは珍しいモノを読ませていただきました。
(パンツ覗き魔のセリフがなかったのが寂しいけど)
積極的な綾波が畳み掛ける数々のイベントに愉しませていただきました。

○三択の意味は
 チビシンジとチビレイももちろん可愛いのですが、それ以上にゲンドウから目が離せない作品でした。

○怜
 LRSモノでこんな権謀術数渦巻く諜報戦を見せられるとも正直思っても居ませんでした。
人形に過ぎなかった彼女を1人の人間にしてしまったシンジのセリフがとても熱かったです。
 
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/18(Wed) 02:20
投稿者 tamb
参照先
■ 僕と君の雪合戦

 レイは帰ってこなかったばかりか存在すら誰も覚えていない。が、「雪が崩れ落ちて下に居た女の子」がレイだったと。
 という前提で読む。
 レイのキャラがリナ方向に振れている。恐らく雪を降らしている時も、「あたしあたし、あたしはここよ、雪合戦したいなら付き合ってあげる。えいえい」的な主張と共に雪を降らすというか事実上投げつけていたと思われる。恐らくはその勢いで、でもやっとの思いで帰ってきたら、シンジの雪玉が引き起こした大災害の被害者になったわけだ。

 次のシーンは一年後かな? 個人的には、このやっとの思いで帰って来た再会のシーンをもっと読みたかった。このレイは割と勝気な性格で負けず嫌いだし、上からシンジのことはずっと見ていたはず。一方のシンジは、なんでここに綾波が的な驚きと戸惑いと嬉しさがないまぜになって半ばパニックになっているのではないか。そしてレイはたぶん怒ってる(笑)。せっかく帰って来たのにこの仕打ちはなんなの、みたいな。で、ずっと根に持つと。このすれ違いは面白いと思う。

 雪合戦明けは微エロ路線でうふふという感じ(笑)。レイちゃんもシンジ君もえっちで良いです。

 そして家族路線に入るわけですが、レイの心理戦がすごい。ほとんど戦う前から勝負はついてるな、これは。
「少しだけニヤッと不敵な笑みを浮かべていた」
こんな所に義父の影響が(笑)

 ラストは「雪が崩れ落ちて下に居た女の子に降りかかる」の回想だと思うけど、これはなかなか良い。「内心嬉しかったんだろ?」というのが事実だとすれば、シンジが空に向かって雪玉を投げなければ帰ってこれなかったとも読める。もっと展開すると、落下する雪玉に乗って帰って来たのかもしれない。このレイなら、体操選手よろしく両手を広げて着地のポーズとか取ってたかもしれない。そこに頭上から雪が落ちてくるわけだ。これは怒るのも無理はない(笑)。とかなんとか妄想を展開しましたが、もしこんな感じなら、冒頭でシンジが空に向かって雪玉を投げる時に手加減なしの思いっきり感があると良かったかな。「綾波には手加減しないからね」で受けられるように。

 冬で雪なのにほんわかした良いお話でしたー。


■ 光輝くは銀の月

 冒頭のシリアスな感じは良い(笑)。何かの間違いで大釜を手に入れて、それで味噌汁を作ってたらいいんだけど。あるいは寸胴を大釜って名前だと思ってるとか。

 包丁の切れ味が良すぎる(笑)。というか、出来ないならパッケージの中で切るとかまな板の上で切るとかすればいいんだよな。それが出来ないのがレイか。

「綾波、ちょっとあそこで休憩にしていいかな? 少し歩き疲れてきちゃって……」

 シンジ君、勇気ある。レイちゃんも嬉しいとは思ってもどきどきはしないのが、らしい。

「月が綺麗だね……」
「…………死んでもいいわ」

 これについては漱石も四迷も間違っとるわ(笑)。レイもこんな話をよく知ってるな。

「碇くん、お口を開けて」

 ここでもあーんかくそ(笑)。串をシンジ君の口内に突き刺さないようにしないといかんぞ。

 比較的ストレートな月見の話、と思いきや、月がレイだとなって、シンジくんがレイを見ている、というゲロ甘な話になってしまっていたのであった(そうか?)

 ぽか波さんらしい、ふわふわの良いお話でした。


 眠いので続きます……
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/18(Wed) 15:28
投稿者 tamb
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■ どうしてあなたはいつも

 私に詩は書けない、ということを前提として、詩とは何かを考えたことがかつてあった。なぜ小説ではなく詩という形で表現するのか、ストーリーのある詩とは、と展開して、そのあたりでやめたと思う。わからないから。ただ共通項として、こういうのが詩であるという認識はあるはず。ポエムとかいうとメルヘン系厨二病みたいなニュアンスも最近ではちょっとあって、何とか大臣の発言がポエムだなんて言うと馬鹿にした感じもあって、いずれにしてもポエムに失礼だとは思う。
 何にしても、例えば小説家とか音楽家とか画家、作曲家、作詞家、陶芸家、芸術家、何でもいいけど、詩家とは言わない。詩人。特別感はある。
 でも結局のところ、詩っていうのは形式でいいと思うし、なぜ詩なのかというと詩で書きたかったから、でいいと思う。この辺りの水準では。研究とかなると別次元。
 ここでwikiを見てみると、詩とは

「言語の表面的な意味(だけ)ではなく美学的・喚起的な性質を用いて表現される文学の一形式である。多くの地域で非常に古い起源を持つ。多くは韻文で一定の形式とリズムを持つが、例外もある。一定の形式に凝縮して言葉を収め、また効果的に感動・叙情・ビジョンなどを表すための表現上の工夫(修辞技法)が多く見られる。」

 と書いてあった。では散文とは、という疑問が出てくるし、散文詩なんてのも出てくるので、いい加減にしたい。
 いずれにしても、いわゆる小説とは違った形で書きたいと思ったというその衝動が大事なのだ。それが、詩みたいな感じでもいっかなー、くらいのものだったとしても。ののさんの冒頭だって詩と言えば詩だ。追求してもしょうがない問題はある。

 前置きが異常に長くなったが、本作。
 これは恐らく実際にこういう会話をしているわけではないと読んだ。長い時間の中での心の交流をこういう形で表現した。なるほど、という感じ。外してれば笑止だけど。これを膨大なバックグラウンドと共に小説でしっかり書こうとすると、雑な推測だけど3千字が20話で6万字くらいは要すると思う。
 だからすごく圧縮されてるし省略もされてるんだけど、そういう感じが一切ない。

「碇くん、どうしてあなたはいつも、笑うようになったの?

──君がそれを教えてくれたから。」

 ここが鮮烈。

 なかなか考えさせられる話でした。こういう構想が浮んだとして、私はこういう形では書かないし、小説でも書けないだろうな、という意味において。
 素晴らしいです。



■ 至高の一杯

 紅茶のことはサッパリなのでコーヒーの話をするが、一応最高峰はブルーマウンテンということになっている。お値段が高いからというのも理由のひとつだと思われる。もちろん嗜好品なので異論はある。
 私的にはモカが好きなのだが、そもそも一定の品質で同じ味で淹れることが困難なので論外である。水の問題もあるし、技術探求の道は深く険しい。でも何でもそこそこ美味しいよ。

 狂言回し、エミ。なかなかいい味を出している。全然違うキャラだけど、マリーダ・クルスをちょっと思い出した(ガンダムUC)。彼女にはレイの香りもするし、ご主人様に当たる人は「マスターはよせ」って言うんだけど、まぁそれはいいか。

「特別なものには思い出が宿る」

 これは至言かもしれない。音楽とかでもそうだけど、その時の時代背景とか思い出とかが一気に蘇ったりするわけだ。

 だから二人が選んだ至高の品は当然と言えば当然なのだが、そんな何年も前の話でもなし、それはそれというか基準点としてキープしておいてもいいと思うのだが。別次元として。そういう意味では至高はあらかじめ決定されているので、別方向の究極を探すというか思い出をもっとたくさん作りましょう的な。

 しかしあれです。何ともノスタルジックな良いお話でした。メイドさんに引っ張られてるのだろうか。私にはメイド属性はないはずなのだが。


 無駄に長いので一旦切ります。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/18(Wed) 20:21
投稿者 tamb
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■ 風の便り

 リナレイというのは実は難しくて、オフィシャルな情報がほとんどないという部分もあってか、元気で活発な女の子にレイの名を冠すればほぼリナレイに見える。スピンオフ作品は全てに目を通しているわけではないが、やはりそんな感じがする(違うかもしれないが)。リナ・インバースは全くわからないので、どの程度類似性があるのか知らない。
 というわけで、リナレイってなんでレイなのというのは困難な問題で、私もほとんど書いてない。が、困難だから難しく考えなければならぬということも、実は無い。
 そもそも遅刻する食パン少女というのもオリジナルは存在しないようで、いつの間にか誰もが「よくある」と思い込んでいたが実はどこにもなかったらしい。

 というわけで本作だが、思いっきりレイしている。ステレオタイプの枠を完全に突破しているとまでは言わないが、単に類型的に描いただけとも違うように思う。それが何なのかは、よくわからない。掴めれば私にもリナレイが書けるのだが。うーむ。

 ケンスケ。需要を創出して商品を売り出すという、まさにビジネスマンの鑑。欲しい物をマーケティングで探り当てるのではなく、欲しい物を創り出す。お前はスティーブ・ジョブズか。マッチポンプと言えばそれまでだが(笑)。

 昨今ではコクハラなんて言葉もあるらしいが、何でもハラを付けて問題を提示した気になっていればいいってもんじゃない。ま、嫌がらせならあれだが、当たって砕けばいいのだ。それで万事OK。

 問題がひとつ。レイが持ってる写真は誰から手に入れたのかということだ。あ、自分で撮ったのか。なるほど。

 というわけで、まさに学園の楽しいお話でございました。

 ちなみに呟き方面にあったリスペクト云々も私にはわかりませんでした。大丸さんかな? 情報求む。

 タイトルもよくわかんない。風紀委員にかけてるのかな?


■ 三択の意味は

 テレビでそういうシーンが比較的普通に流れていた時代というのが、確かにあった。あれはいったい何だったのか、と思い返すことは特にないが(笑)、まぁ子供が起きている時間帯に流すのはやめていただきたい。色々と空気的にめんどくさいので。
 例えばお医者さんごっこなどという遊びもあり、あんなのは誰に教わるわけでもなくやるのだが、あれは何なのだろうか。やはり本能の一部なのか。
 おままごと、の場合(今おままごとという単語が浮かばず30秒程苦悩した)、基本的には父と母の真似をする。父が仕事をして母は専業主婦という形が標準世帯という時代は終わったので、おかえりなさいあなた、から始まるおままごとの形も変わっているはずだ。
 だが食欲か性欲かの選択を迫るという形は、人が人として生きる限り続くはずである。たぶん。つまりレイもシンジもこんな幼少期からこれからもずっとヒトとして生きることを運命づけられたのです。それを当たり前だと一笑に付すことが適切でないのは、その後の二人を見ていればわかる。
 いずれにしても幸せというのは身近にある物で、こういう原体験が幼少期にあれば、長じた時になされる行為を描写するのに何百ページも要するというのも納得できるというか実に当然な話だとわかるのであった。たいへんです(笑)。

 タイトル。「あなた、ご飯にする? お風呂にする? それとも……わたし?」の三択か。好きにしろ(笑)。

 ま、だからこそレイに「来い!」と言えたのかもしれませんね。


 次の話は1万3千字近いのでまたも切ります。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/19(Thu) 10:08
投稿者 お魚徹甲
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◇僕と君の雪合戦
再編後の綾波の声、完全にリナレイで再生されました笑 シンジ呼びしてるのが新鮮です。「む〜!」って怒ったり、「じゃあ、シンジであったまる」って言うところ、可愛すぎました…!

◇光輝くは銀の月
「お口を開けて……」のやりとりでニヤニヤが止まりませんでした。口じゃなくて「お口」なのが可愛い。

◇どうしてあなたはいつも
Q〜シンのアヤナミとシンジ君の場面が順々に思い起こされます。シンジ君の唯一の問いかけが「どうして君はいつも、こんな僕に優しくしてくれるの?」で、アヤナミの最後の問いかけも「どうしていつも、私に優しくしてくれるの?」なのがジーンとしました。そして、「好き」と言われた後のシンジ君が次第に心を開いていくのがだんだん涙腺に…うっ…

◇至高の一杯
貞エヴァ短編集の世界線のお話ということで、今更ながらそちらから先に拝読させて頂きました!…私の求める貞エヴァAfterが、そこにはありました。本当に素敵な作品でした。大好きです。
さて本題ですが、紅茶についてすごい勉強になりました…!最後はカヲルとアスカもそれを選ぶのか!と驚きましたが、いつかシンジ君に淹れてもらったことがあったんだろうな、と思いました。

◇風の便り
シンジ君と出会ってからの1年の思い出がどれも良い…!2人が仲良く1年を過ごす様子を想うとポカポカします。「もっと近寄って欲しいの?」で胸を押し付けるリナレイ好きです。いいぞ、もっとやれ!幸せいっぱい。

◇三択の意味は
シンジ君とレイちゃんの仲が1歩縮まったタイミングで「ふっ……問題ない」でフフッと笑ってしまいました。
その後の2人でポカポカするシーン。幼稚園児がドラマの影響で真似し始めそうなのがリアルです。凍りついたゲンドウでまた笑いました。お皿を洗うゲンドウもまた新鮮。シンジ君と綾波がこの年齢層のLRS作品は初めて読みましたがとても良いですね…!大好きな作品です。

◇怜
緊張感のあるストーリーに引き込まれました。計画を確実にする為にゲンドウがしてもおかしくない事をさせてリアルなifストーリーに仕上げつつしっかりLRSに持っていくの、流石です…!最後にタイトルが回収されてなるほど…!となりました。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/19(Thu) 20:39
投稿者 林原レイ
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どの作品も良かったです。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/20(Fri) 00:36
投稿者 tamb
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■ 怜

 自分の意思なるものがどこから来たのかというのは難しい問題だけれど、基本的には教育を含む経験だと考えていいと思う。
 そこに魂という概念を導入してもいいのかどうかは微妙な問題だと思う。危険だというのもわかる。だがやはり私としては導入したい。何度も繰り返し書いたことだが、その人をその人たらしめる要素として、他には考えられないからだ。これは神の存在を信じることと同義でもある。同一のゲノムを持ち、全く同じ教育と経験を持った二人の人物は同一人物ではない。魂は物理的には存在せず、従ってそのクローニングは不可能である。

 この少女がNullと呼ばれることは象徴的である。何もない。だが文字通り何もないわけではなく、それはゲンドウの意思そのものである。
 だがこの少女は綾波レイであった。封じ込められた魂がいずれ顕現することは避けられない。彼女が綾波レイたる所以である。だからその時にATフィールドは展開された。

 よく出来た話と面白い話というのは、私的には必ずしも一致しないけれど、これは良く出来てるし面白かった。一気に読める。それは、上に長々と書いた物語の核に揺るぎがなく、そしてその周辺を固めるストーリーやエピソードがしっかりしているからだと思う。シンジ君とレイちゃんはキスしちゃったりしてるし、シンジ君は「自分の立場を弁えた方がいい」なんて言って見せる。Null――レイは徐々に疑問を持ち始める。撃たれようとする前のシンジは笑顔を見せる。ぶっちゃけFinはあざといが(笑)、盛り上げ方がいちいちうまい。

 というわけで、あとは美味しい紅茶を飲めるように頑張って頂きたい。

 今後の二人の活躍を祈りつつ。



 結果的に、出演順にかなりなプレッシャーのある位置となりましたが、見事に重責を果たされた感じです。
 私はアマチュアのロックバンドをやってるのですが(コロナで休止してますが)、ライブで前のバンドが素晴らしい演奏で、客席が異常に盛り上がった状態の余韻の中に出て行って演奏するのは嫌なものです(笑)。やりにくいことおびただしい。
 私は今、そのプレッシャーを存分に味わってる所です(笑)。
 全7本、バラエティに富み、どれも読み応えのある素敵なお話でした。

 ありがとうございました!
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/20(Fri) 03:12
投稿者 ぶらいと
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〇雪合戦
すごいです。雪合戦ネタで、こんな”ぽかぽか”するストーリーが書けるばんて…。見習わせていただきます。

〇光輝くは銀の月
意図せず、たまたま二人でしたお月見。とても素敵でした。

〇どうしてあなたはいつも
同じお題で書いた者として、ひと様の作品はどうしても気になります。
会話形式という手法は、新鮮でした。
──碇くんの事が、好きだから。
──僕も、君の事が好きだから。
なんのてらいもなく、そう言える二人の悶えました。

〇至高の一杯
紅茶への愛が感じられる素敵な作品でした。

〇風の便り
久々にリナレイを見た気がします。元気な綾波もいいですね。

〇三択の意味は
面白かったです。でも、このシンジとレイが、このまま成長して思春期を迎えたらどうなっちゃうんだろうかと思いました。…まあ、いいか(笑)。

〇怜
思わず引き込まれました。面白かったです。こういう分岐もあったのですね。でも、この後ゼーレも黙っちゃいないでしょうし、どうなるんだろう。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/22(Sun) 00:59
投稿者 aba-m.a-kkv
参照先
アールグレイさん、企画おつかれさまでした。
運営のみなさんは陰ながらの部分で多くのことがあったと思います、ほんとうにお世話になりました。
そして、執筆のほうでは七作品、しっかりした文章量で、かつ多彩な物語に驚きました。
三つの世界観、七人のレイの形、それらを書き表した文才と情熱に脱帽です。
さらにアールグレイさんの七作品をもって20のお題が(20番目は特別として除くとして)網羅されたことも特筆すべき点かと。

「僕と君の雪合戦」
貞エヴァラストは個人的にも何か書きたいと思っていた要素だったので、こうしてレイが戻ってくるお話を読めて嬉しかったです。
「綾波、それだと君が強すぎるよ……」このセリフはぐっときました。
切ないけれど、レイの想いも感じられて、ここまででも物語が成立してしまいそう。
でも、そこから先は甘々LRSで、「……じゃあ、シンジであったまる」からのやり取りは転がるを通り越してうずくまりました、笑
幸せでいいですなあ。

「光輝くは銀の月」
ぽか波さん、かわいい。
月見にお団子、「お口を開けて……」とレイが願望に忠実なのがとても良いです。
最後のレイの言葉も、あたたかさ、という点でお題とも人物ともよく絡んでいて素晴らしいと思いました。
月下の優しい雰囲気と甘さに癒されます。

「どうしてあなたはいつも」
まず構成がとても興味深い。質問と答えの繰り返し、それが独特の雰囲気を醸し出していると思います。
情景描写が省かれていても、シンエヴァから想像される情景が浮かんできて言葉とまじりあって、やはり独特なリズムを生み出して心地よいです。
そしてFFの良いところであり、本質的なものでもあると思うのですが、この作品には希望があり、先の物語に繋がるものがある、そんな風に感じました。
途中のレイの気持ちと、最後のシンジ君の気持ちが交わるところに締め付けられるものがあります。

「至高の一杯」
エミさんが、物語の中でレイとシンジ君を導いていくさまがいいですね。至高の一杯、その大切な意味へと。
その導きのもとに、二人が同じところに行き着くのがまた素晴らしいです。
五巻の情景が浮かびました。
私はあまり詳しくはないですが、紅茶はとても好きなのでエミさんの語る部分なども興味深く読ませていただきました。
ひさびさにウバが飲みたくなりました。笑
そして、かすかにLAK?なのが良き。

「風の便り」
リナレイを書き上げてきたアールグレイさんを称賛。
すっごく難しい気がするんですが、頭が混乱しながらも、ちゃんとレイが喋っているからすごい。
「むしろ、わたしが碇くんを砕くのよ!」このあたりが最高ですね。
それと、いろんなところで言っていますが、レイとアスカが仲が良いのがいいですね。

「三択の意味は」
この話を読むことができて本当に良かった、としみじみ思いました。
もしかしたらあり得たかもしれないもう一つの可能性。
妻を、母を失いながらも、ゲンドウがお父さんをしていて、子供たちが子供たちをしている。
最後のほうではゲンドウが家事をしたり子供たちのことをよく見ていたり。
そのことを踏まえながら、最後の言葉を見たときに、ほろりと来るものがあります。
シンジ君にお説教されるゲンドウの姿とかも、なんだか微笑ましいです。
良い世界を見せてもらいました。

「怜」
うって変わってゲンドウが外道だ。笑
なのでゲンドウは置いておいて、引き込まれるお話でした。
三人目で、さらに過酷な展開ながら、シンジ君が自分の気持ちに向き合っている。
銃を撃ったのはレイだったが、弾丸となったのはシンジ君の言葉のほうで、銃声と共に砕かれたのはレイを縛っているものだったところが印象的でした。
とても面白かったです。

どの作品も素晴らしかったです、ありがとうございます。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/22(Sun) 04:02
投稿者 スマトラ
参照先
・僕と君の雪合戦
あま〜い。え、なにこれ、めちゃくちゃ甘い。(語彙力)
初めて雪合戦した後、その場所だけ不自然に雪が溶けちゃったりしてませんかね?というか溶けてて欲しい。
そして尻に敷かれる父シンジ……

・光輝くは銀の月
すごいポカ波さんらしい一時、不器用な感じが出てて好きでした。
ただの月見かと思いきやまさかのあーん、ここでもレイの前には無力なシンジですね笑

・どうしてあなたはいつも
この後パシャったのかと思うと(涙)
──僕も、君の事が好きだから
つまるところこれって両想いってことを認めたってことですよね?
めっちゃええやん……(語彙力)

・至高の一杯
紅茶に関してはさっぱりなので素直にへぇ〜と言った感じで読んでましたが『特別なものには思い出が宿る』これがきっと2人だけの絆にもなるんでしょうね。

・風の便り
リナレイさんやはりガンガンリードしてくれますね。
ぶつかってパンツ覗き魔じゃなくてあの反応な時点でもう脈あり確定ですね笑
これは続編待っても良いですかね?(オイ)

・三択の意味は
なんだちゃんとお父さんしてるじゃないか……
でも5歳児に説教されるあたりどこか抜けてるというか笑
身近な幸せを見つけられたゲンドウ君、本編がこのゲンドウでよかったよ……

・怜
リツコ姉貴カッコ良すぎますね。
レイの手で死ぬなら本望だというのもレイを想ってこその言葉、きっと原作のカヲル君もそんな感じだったのだろうなと。
とりあえず良かった、ちゃんとレイに戻ってよかった……

素敵な作品をありがとうございました。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/27(Fri) 23:11
投稿者 アールグレイ
参照先
皆様ご感想をありがとうございます。全て何度も繰り返し読ませて貰っています。至らぬ点もありましたが、お褒めの言葉を頂けて嬉しい限りです。返信についてはもう少しだけお待ちください。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/27(Fri) 23:42
投稿者 アールグレイ
参照先
制作秘話裏話(ネタバレ含みます)

せっかくなので、今回私が書いた作品について色々と語ります。
まず初めに一つ申し上げますと、Twitterでも言った通り私は庵・貞・新劇でそれぞれ作品を一つ以上+一人目・二人目・三人目・ぽか波・黒波・リナレイの全てを網羅するという頭のおかしい目標を立てました。しかも複数を同時進行で書いていた為、頭の中があっち行ったりこっち行ったりで思考が爆発しそうでした……

■僕と君の雪合戦
雪といえば貞エヴァを思い浮かべたので、とりあえず雪合戦する貞シンレイが見たいとなって決まった……はずだった。今回は二人の呼び名をあえて綾波と碇くんから変えてみたのですが、そしたらなんだか性格まで変わってしまって、結果自分の中にある貞シンレイの枠組みから大分外れた二人となってしまい一体この二人はどういう二人なのかと悩んでいたのですが……どうやら皆さんの話によると、リナレイ要素がかなり混ざっているらしい。なるほど、言われてみると確かに……
作者は全く意識していなかったそうです……/(^o^)\ナンテコッタイ
時が経つにつれて、二人ともだんだんお互いに対して遠慮が無くなっています。子ども達の名前はシンプルに雪と冬夜。

■光り輝くは銀の月
テーマが月見で四季なのに、この世界ではまだ常夏だから秋ではないという設定や、冒頭でなんだかおどろおどろしい雰囲気を作り出しているくせに実際やっている事は綾波が味噌汁を作っているだけという、なんか少しだけひねてる作品……かと思えば実際にシンレイがお月見しているシーンはかなり素直にお月見していたりする。
綾波は月のように神秘的で綺麗なところがあると言われるけれどシンジ君は?と考えたところ、そりゃ綾波にとってシンジ君は太陽のように眩しい存在だろうとなってそんな話になりました。
お団子を食べさせるシーンは関節キスになるわけですが、この時点での綾波さんの辞書にそんな文字は無いでしょうし、仮にあっても気にしないだろうとの事でグイグイ行きました。
こういう事を自分でいうのもなんなのですが、今回贈った中ではこの作品がいつもの自分の作風や雰囲気に1番近い気がします……多分。(最初に言ったように、何故か少しだけひねてる部分もあるけど)

■どうしてあなたはいつも
このテーマを見て真っ先に碇くんに質問する黒波さんが頭に浮かんだので、もうそのまま連想ゲームのように書き綴りました。二人の心情会話とその背景を想像しながら、ノリと勢いと感覚で書いた作品です。
私はこのお題でアヤナミレイ(仮称)をメインにして書きましたが、多分綾波レイをメインにして書いても同じように詩のような形式の作品になった気がします。
というのもこのお題についてなのですが、どうしてあなたはいつも○○なの?という言葉が綾波レイのシンジ君に対する心理として、すっ……と自然に入ってくるんですよね。彼女は知らない事が多く、また他人との関わりもまだ薄い。だからこそ深い関わりを持っていた彼の事が気になってしまう……という感じで。だからなのか、どうもこのお題は綾波目線のシンジ君に対する詩にしやすい気がしました。
合間で新劇の本編同様に色々起こっているはずなのですが、そこは読者の想像に任せる形となっています。

■至高の一杯
紅茶についての話を軽くすると、紅茶の最高峰はやっぱりダージリンだと思います。だからこそ知名度も値段も高くて、更には偽物も大量に横行しているわけですし。(世の中にあるおよそ9割のダージリンは偽物だといわれているくらい)まあこの物語はそういう話とは一切関係が無いのですけれど。
エミさんについてですが、シンレイが紅茶詳しすぎるのもどうかと思ったので、知識人が欲しかったんですよ。決してその時に愛読書である喫茶店を営んでいる女主人とメイドさんのお話がメインである「シャーリー」って漫画を読み返していたからメイドさんを出したくなった訳では無いはずなんですよ。しかも結局シンレイもそこそこ紅茶に詳しくなってしまったり……要反省。
作者に紅茶の知識があるからって無駄に出しすぎるのも良くない気がするのだけれど、この辺のさじ加減が結構難しい。つい余計な知識が出てしまう。
メイドさんの名前の由来はメイドっぽい名前を適当に調べて出てきたエミリーから前二文字を取ったものです。それに先述した漫画を描かれている森薫先生の作品で同じく「エマ」ってメイドが主人公の漫画があったし、もうこれでいいやーって感じです。(あまり重要ではないオリキャラの名前は大体こんな感じで適当に決める事が多い)
エミさんの主は今のところまだ何も決めていません。年齢も性別も、なんなら人なのかすら不明です。下手すると使徒かもしれない。全ては謎に包まれている……

■風の便り
リナレイを書いてみたかったのと、恐らく殆ど書く人がいないだろうと思い選択。実際書く人が他にいなかったので、この判断は正しかったのだと思う。
私の中では学園エヴァ=大丸さんのLOST LOVEという図式が勝手に完成されているので、かの作品を読み直してある程度設定を参考にさせて頂きました。
ですが、シンジ君は落ち着いた雰囲気にしたかったので新劇場版の彼をベースにしています。(そもそも私にあのシンジ君を書くのは無理です……笑)
そしたら甘える対象の幼なじみが不在なのもあってか、狙い通り結構しっかりしている感じのシンジ君になりました。というか、彼がしっかりしすぎてて多分リナレイさんがシンジ君にベッタリ甘えてると思う。この世界だと毎朝シンジ君が家で寝ている綾波さんを起こしに来てそう。
リナレイものを実際に書いてみて分かったこととしては、リナレイさんの行動力やシンジ君へのアプローチは凄いということですね。上手くハマればカヲル君やマナさんに引けを取らないくらいグイグイ来る。そんなリナレイさんのポテンシャルの高さを思い知らされました。

■三択の意味は
中学生の二人なら言わないけれど、子どもの二人なら(何も分からないから)言える事もあると言う事に(締切後に)気が付いたので期限が過ぎているにも関わらず書き殴りました……その節は本当にすみませんでした。
ゲンドウがただの良き父親と化しているため、この世界線では人類補完計画とか起こりそうもない。次の作品に出てくる悪党とはもはや真逆の存在といってもいい。
このタイトルについてはそもそもシンレイがこのネタの本当の意味を分かっていないという事と、シンジくんにとってレイちゃん>>>>>>>>>>ご飯・お風呂で実質一択だから三択の意味なんかないという二つの要素があります。 

長いので一旦区切ります。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/27(Fri) 23:42
投稿者 アールグレイ
参照先
■怜
シリアス一辺倒で雰囲気が暗いわ、BADENDに見せかけてくるわ、そのくせ一番力を入れて書いているせいで他よりもやたら長いわ(これでも書くものをなるべく最小限まで削った)と今回贈った中である意味一番の問題作。だけどこれを書いていた時、作者はもの凄く楽しかったらしい。三人目についてのこういった暗いシリアス系の話は昔から書いてみたかったものの一つなんです。
二人目と三人目は同一人物なのか、もっというなら一人目=二人目=三人目=補完計画時の綾波レイなのかというのは綾波レイを語る上で避けられない話の一つですが、私としてはやはり魂が同じなら同じなのだろうなという認識です。1人目にも3人目にも、どこか2人目と通じる所があると思います。逆に黒波は完全に魂も違う別人のように描かれていましたので、ぽか波とは別人と思っていますね。
それでこの作品の話についてなのですが、綾波レイが碇シンジに向けて銃を撃つという銃声というテーマに対して自分の中ではこれ以上ないくらいの真っ向勝負で挑んだつもりの作品です。むしろ他の方々が様々な変化球を投げているのを見て驚きました。銃声って色々な捉え方があるのですね。
実はTRUEENDに近い終わり方だった今作ですが、恐らく騙された側はたまったものではないでしょう。ある意味紙媒体ではないネット小説だから出来る事でもあるので、ついやってしまいました。
需要があるのか分からないけれど、とにかく自分が書いてみたかったものをそのまま書いたという完全に自己満足的な作品でもあります……ですが後悔はしていません。誰もまだ書いていない、しかも恐らくこの先書かれないであろうものを自分が読みたいのならば、結局は己の力で創りあげるしかないのですから。(だとしてもそんなものお祝いの場で贈りつけるな)
ただ、書いていて己の技量不足を痛感しました……多分もっと色々と上手く書けたはず。まあそれは今回の作品全てにいえるのですが。

そしてぶっちゃけるとですね、この作品は私の大好きなアニメである『NOIR』と『Phantom』という二つのガンアクションアニメの影響が強く出ています。
Nullの記憶が封印されていたり人形という言葉がやたらと強調されているのもそうですし、なんなら最後のシンジ君と綾波が歩くシーンとかNullから怜へのくだりとかは殆ど模倣しているといってもいいくらいです。なのでPhantomのアインやNOIRの夕叢霧香というキャラが居なければ、この物語もNullというキャラも間違いなく生まれなかったでしょう。それくらいこの二人のキャラから強い影響を受けました。
この二人はどちらも綾波レイの影響を受けている、いわゆる綾波系のキャラなのですが、作品自体の知名度の低さからかあまりそういう話は聞きませんね……個人的には設定的にも性格的にもアインはかなり似ている所が多いと思うのですが。しかし、それでもやはり綾波レイとはどこか明確に違うキャラなのですけれど。
元にしたアインと夕叢霧香自体は色々あって似ている所が多いとよく言われています。(外見とかかなりそっくり)この話についてはまた下の方で少し語ります。
Nullの名前の由来はドイツ語の0(レイ)という意味とコンピュータ関係で何もないという意味を持つ「NULL」の二つからきているのですが、これもやはりアインというキャラ(ドイツ語の1であるアインスが名前の由来)を見て思いつきました。カタカナでヌルだとちょっと間抜けな感じがしたのでNullとアルファベット表記に。それと実はプロット段階での彼女の名前は「Null」ではなくて「零」でした。彼女の名前に0という意味を持たせたかったのは最初から変わっていない模様。



今回参考にしたこの二つのアニメについてのあらすじなどを少し紹介します。個人的にはどちらも面白かったので、もし興味があったら鑑賞するのも良いかもしれません。どちらのアニメも真下耕一監督という方が手がけております。

■Phantom
元は2000年に発売されたゲームなのですが、その10年後にアニメ化されたのがこのアニメです。私はゲームの方はまだプレイしていないのですが、それでも十分楽しめましたし面白かったです。
内容としては犯罪組織である「インフェルノ」の最高の暗殺者ファントムの称号を持つ少女アインと、日本人観光客としてアメリカに訪れていたところをインフェルノに巻き込まれて記憶を消されてしまい、更に暗殺者としての才能を見出された結果、アインの師事を受けて優秀な暗殺者となっていく男主人公ツヴァイのお話です。
アインもツヴァイと同じく記憶を消されており、組織の人形として生きるのを絶望しながらも受け入れていて、感情を押し殺しながら無表情で冷静に淡々と命令に従っていた(この様子や他の要素なども含めて、作中でファントムは人形のような存在だとよく強調される)のですが、ツヴァイとの交流によってその考え方が変わり、彼女は感情をさらけ出すようになります。
それからほどなくして自分の名前とパスポートと記憶を取り戻したツヴァイは、アインと共にインフェルノから逃げ出そうとします。

もしこのアニメを見る方がいらっしゃいましたら、見終えた後に是非動画などでそのまま原作ゲームのアインエンドを見るのをおすすめします……それが私の通った道です。

■NOIR
真下三部作……別名「美少女ガンアクション三部作」とかいう嘘みたいな名称で呼ばれている作品集の一作目です。(ただし美少女といっても2000年代初頭のイメージですし、作品集といっても話はつながっていなくて全部独立して見ることが出来るのですが)
2001年のアニメ作品で、先述したPhantomの原作ゲームとは1年違いです。このアニメが放送されている時にPhantomのゲームのCMが流れたとか。そういったことがあったり、そもそも設定等に類似点が結構あったりしたので、この二つの作品やアインと霧香は似ているとよく言われてます。
なんならPhantomの公式ホームページでもこのことについて言及しています。https://www.nitroplus.co.jp/pc/special/phantom/
それで作品についてですが、自分がNOIRだと言う事と偽造された名前以外は殆ど全ての記憶を失っている少女夕叢霧香と、幼い頃に家族を裏社会の人間に殺された殺し屋であるミレイユ・ブーケ(中の人はミサトさんと同じ三石琴乃さん。性格は少し落ち着いている所があるミサトさんって感じで、結構似ている所がある)が、過去の記憶を取り戻す為に二人で一つの殺しのユニット「NOIR」を結成して裏社会で過ごし、ある組織の陰謀に巻き込まれていくといった内容です。百合要素があるので、苦手な方はご注意を。
霧香についてですが、実はミレイユよりもはるかに戦闘能力が高く、最初はいきなり襲ってきた敵の人を淡々と葬って「私……人を殺せる。こんなに簡単に。なのに私、どうして悲しくないの?」と言ったりしますが、決して無口だったり冷酷だったりする訳ではなくて(むしろ無表情でぼーっとしていて、何考えてるのかよく分からない事もしばしばある)、話が進むにつれて他の人と関わったりミレイユとの信頼関係が強まったりして(というか中盤からはもはやミレイユの犬みたいな存在に近い気が……ゲフンゲフン)感情や表情が豊かになっていきます。
ですがある時を境に霧香が暗殺者として目覚めて人が変わったかのようになり、その姿が公式で「黒霧香」と呼ばれていたりします。ついでに言うと怜に出てきたベレッタM1934は夕叢霧香の愛銃だったりします。
そして、綾幸と同じくこのアニメも今年で20周年を迎えました。(本当にどうでもいい)
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/28(Sat) 22:27
投稿者 calu
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発起人運営本当にお疲れ様でした。
遅くなりましたが感想を送らせていただきたいと思います。

◇ 僕と君の雪合戦

>「綾波、それだと君が強すぎるよ……」

この時のシンジの心情を考えると込み上がるものがあります。
木の下に佇むレイに雪がぱらぱらと降りかかるまでが、映画のワンシーンのように美しく再生されます。

2人きりの雪合戦。

>「む〜!」

あら、レイちゃん還ってきたらリナレイ要素高めですかね〜。いや良いです。萌えます。
ふたりの会話から読み取れる親密度合い。シンジがエッチだ(笑)。

そして、ファミリーの雪合戦。
終局の先に求める幸せのカタチのひとつがここにあります。

ラストシーンは痺れますね。「綾波」に「碇くん」は色褪せない想いとともに永遠に2人のもの。

素敵な物語を有難うございました。

◇ 光輝くは銀の月

冒頭の空気感はまさしく「破」のあのワンシーン。大きなお鍋を使って懸命にお食事会のために練習するレイがとても健気です。全てはシンジの為に。

> 「…………死んでもいいわ」

超重要シーン。レイとしては意味を理解して受け入れたわけであり感無量です。アールグレイさん、いい仕事してます。

> 「碇くん、お口を開けて」

これは堪りません。レイちゃんは一度言い出したら聞かないので大人しく言うことをききましょう(笑) あ、串だけ気をつけて。

穏やかで優しくてぽかぽかな物語を有難うございました。

◇ どうしてあなたはいつも

すみません。わたしは詩はまったく分からないのですが、会話形式の問答であるが故に、その回答は究極的に求められるものであるようにも思えました。

> ──君がそれを教えてくれたから。

このコトバを言わせる為に、何千何万もの文字を紡いでるんだなと改めて感じたのですが、色々な意味で考えさせられました。

◇ 至高の一杯

アールグレイさんワールドの片鱗を垣間見たストーリーでした(笑)。

わたしはコーヒーはお気に入りのものを毎朝ドリップするのですが、紅茶にはあまり頓着なく、土日は朝食にPG tipsで濃いめのミルクティーを淹れるくらいです。

本作中、とても興味深いエミさんというキャラを通し語られる紅茶の知識は解らないことだらけですが、わたしも偶に別カテゴリーでやらかす事があり、とても好感が持てます(笑)。

ご主人様って誰なんでしょう…次号を待ちたいところではあります(笑)

> 「ええ。私の至高の一杯、何か決まったわ」
>「それは奇遇だね。実は僕も今決まったところなんだ」

勿論2人のチョイスは、テイラーズ・オブ・ハロゲイトのアールグレイ。貞エヴァの名シーンが蘇ります。

またアールグレイさんの貞エヴァ短編集も興味を惹かれるところです。近々に伺わせていただきたいと思います。

素敵な物語を有難うございました。

その他作品の感想はまた別途とさせていただきます。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/08/31(Tue) 21:50
投稿者 calu
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◇ 風の便り

うーんアールグレイさん、なんでも書けちゃうんですね。もうここで出てくるレイはまさにわたしの中で醸成されてたリナレイです。わたしには絶対書けないので純粋に尊敬します(笑)。わたしには元気のいい娘はミキとアヤが精一杯で打ち止めです(苦笑)。

> 碇くんの手に胸の辺りを意地悪するように少し押し付けた。

青春だね(笑) いや、もっとやってください!

有難うございました。楽しく読ませていただきました。もっと読みたいーーです。

◇三択の意味は

> その日の夜の碇家には、5歳児の息子にお説教をされてしまう、情けない父親の姿がそこにはあったそうな……

シンジが解決したばあさん事案で繋がった1人目の命。あったかも知れないみんなポカポカの世界。とてもステキです。
お題回収のセンスも素晴らしい。

有難うございました。

◇ 怜

とてもストーリー性のある物語だと思いました。三択から打って変わったゲンドウに驚くも、極端すぎるようにも思えるその自我は彼が持つ本質の一端。
そしてNullちゃん。背後を取るのが上手い彼女はこれまで見たどの三人目よりも冷徹で人類補完計画に敵対する全てを排除する暗殺者のようにも見えます。それでも諦めずに真実を求めレイを取り戻そうとするシンジにはジンときました。

>──彼女へ見せる最期の顔が笑っていないなんて、そんなのは哀しすぎるから

これは辛いです。絶望感に苛まされ、それでもレイには最期は笑顔を見せたいと思うシンジには心を打たれます。そして、

>Fin……

え、お題回収して、終わり!? なんて(笑)

『Null』を覚醒させたのはシンジの最期のまごころのこもった笑顔だったように思いました。そしてシンジとの関わり合いの中で心を取り戻した『怜』との未来を想像してしまいました。
ステキな物語を有難うございました。
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/09/07(Tue) 19:18
投稿者 アールグレイ
参照先
お待たせ致しました。改めて皆様感想をありがとうございます!

■史燕さん

・僕と君の雪合戦
> 雪の下で、彼と彼女が再会する。

私は貞エヴァに関しては綾波が雪となったのも含めて雪の印象がもの凄く強く残っているので、貞エヴァのアフターを書こうとすると必然的に背景が雪景色になるようです。

>この夫婦、まさに鴛鴦夫婦なんでしょうね。
なんだかんだで仲がいいのが透けて見えます。

お互いの距離感が近くなったからこそ冗談も言えるようになったという感じです。

・光輝くは銀の月

>でもそのほうがシンちゃんらしいんですよね、不思議なことに。

二人ともあまり詳しく知らない方が、らしいかなと思ったのでこうしました。

・どうしてあなたはいつも

>少しお互いにこじらせていて、それが段々と解消されていく様子が美しい。

変化する二人の様子についてがこの作品の一番の肝なので、そこはブレないように真剣に書きました。

・至高の一杯
>エミさんのご主人様が知りたい。どんな人なんだろ。

私も知りたいです。どんな方なのでしょうか?

・風の便り

>リナレイ、久々に見ましたよリナレイ(歓喜)!!

最近リナレイを書く人が居ませんでしたからね……個人的にも書いてみたかったのでちようせんしてみました。

>まだまだ彼らのラブコメは続いていく気がします。(続編に期待)

続編とか一切考えてなかったのですが……この二人は既に告白成功して両思いだし、ゲロ甘になる気しかしない。

・三択の意味は

>本人がおっしゃるように幼少期に一人目という設定に驚きました。

この設定で書ききれたことに私も驚いてます。

・怜

>Nullから綾波怜へ、何も感じない人形から、心ある独立したヒトへ。

この作品のテーマはまさにそれです。なので最後のシーンはこうしようと最初から決めてました。



■dragonflyさん

・僕と君の雪合戦
>「レイ」「シンジ」と名前で呼び合う2人にその距離感の近さを感じて嬉しくなりました。

その距離感の近さを出せるかなと思ったので、今回はあえて名前呼びに変えてみました。

・光輝くは銀の月
>青くない海では昆布も鰹節もかなり高級品では? とは思うものの、作品の完成度の前には些事か。

そういえばそうでしたね……すっかり忘れてました……
そしたら破のシンジ君もどうやってお味噌汁の出汁を取ってたんだろう?

・どうしてあなたはいつも
>とても素敵な散文詩。

これって散文詩って事でいいんですかね……?
何分詩についてはあまり詳しくなくて……

・至高の一杯

>紅茶に詳しい2人の様子に意外性と微笑ましさを感じました。

大体作者が紅茶好きなせいです……その影響が出てしまいました。


・風の便り
>パンツ覗き魔のセリフがなかったのが寂しいけど

そのセリフを入れようか少し悩んだのですが、このシンジ君相手だと言わない気がしたので入れませんでした。
それにこの作品だとぶつかったのも殆ど綾波さんに非があるので。(歩いているシンジ君に対して綾波さんが突っ込んでいった感じ)

・三択の意味は
>チビシンジとチビレイももちろん可愛いのですが、それ以上にゲンドウから目が離せない作品でした。

なにせこのゲンドウが居ないと、この物語は成り立ちませんからね……

・怜
>LRSモノでこんな権謀術数渦巻く諜報戦を見せられるとも正直思っても居ませんでした。

意外性だけならどの作品にも負けないかもしれませんね……

>人形に過ぎなかった彼女を1人の人間にしてしまったシンジのセリフがとても熱かったです。

ここはとにかくシンジ君に頑張ってもらいました。カッコイイ彼を書くことが出来て満足してます。

■tambさん

・僕と君の雪合戦

>レイのキャラがリナ方向に振れている。

なんかずっと感じていた違和感の正体はこれか……!
通りで自分の中にある貞シンレイの像と結びつかなかった訳だ……

>そしてレイはたぶん怒ってる(笑)。せっかく帰って来たのにこの仕打ちはなんなの、みたいな、

仰る通り、彼女は間違いなくその事にぷんすかと怒ってます(笑)

>もしこんな感じなら、冒頭でシンジが空に向かって雪玉を投げる時に手加減なしの思いっきり感があると良かったかな。「綾波には手加減しないからね」で受けられるように。

確かにそうですね……自分の頭の中では思いっきり投げていたつもりでしたが、あの描写では少し足りなかった気もします。

・光輝くは銀の月

>出来ないならパッケージの中で切るとかまな板の上で切るとかすればいいんだよな。それが出来ないのがレイか。

それが出来ないというか、多分その発想に至れないんです……シンジ君、教えてあげて。

>シンジ君、勇気ある。レイちゃんも嬉しいとは思ってもどきどきはしないのが、らしい。

この作品は特にこの二人らしさを重点的に出してみました。

>これについては漱石も四迷も間違っとるわ(笑)。レイもこんな話をよく知ってるな。

このくらい適当な方が二人らしいかなと思ったので……(笑)
一応綾波さんは意味を分かっている……はず。

・どうしてあなたはいつも

>いずれにしても、いわゆる小説とは違った形で書きたいと思ったというその衝動が大事なのだ。

実際今回この形でこの作品を書いたのは完全に衝動的にでした。こうしようと頭に浮かんだのです。

>長い時間の中での心の交流をこういう形で表現した。

私も大体そんなイメージで書きました。

・至高の一杯

>狂言回し、エミ。なかなかいい味を出している。

そう言っていただけて、とてもありがたいです。彼女に関してはこれからも多分どこかで出る気がするので見かけたらこの子だなと見てあげてください。

>全然違うキャラだけど、マリーダ・クルスをちょっと思い出した(ガンダムUC)。

実は私はガンダムをあまり詳しく知らないんですよね……いつも見たいとは思うのですが、シリーズが多すぎてどれから見ればいいのか……結局こんなかんじで悩んでしまい、まだ少し齧った程度しか見てません。
UCもまだ見てないのでマリーダ・クルスについて少し調べたのですが、雰囲気は確かに少し似てる気がします。
私の主従センサーが反応したので、そのうち見る気がする……笑(わりとすぐ反応する)

>「特別なものには思い出が宿る」
 これは至言かもしれない。音楽とかでもそうだけど、その時の時代背景とか思い出とかが一気に蘇ったりするわけだ。

エミさんのこの言葉、書いてる途中で突然降りてきたんですよね。それが何故なのかは自分でもよく分からないのですが……元ネタもたぶん無いはず。
いつもこういった言葉が浮かぶとよいのですが……現実はそうもいかないものです。

・風の便り

>というわけで本作だが、思いっきりレイしている。

この感想をリナレイもので頂けて凄く嬉しいです……!
今回書いた私のリナレイについてですが、LRS小説のリナレイものや公式の数少ない情報を参考にしながらも、どこか綾波レイらしさも取り入れて自分なりのリナレイをイメージして書いてみました。

>問題がひとつ。レイが持ってる写真は誰から手に入れたのかということだ。あ、自分で撮ったのか。なるほど。

きっと「碇くん、写真撮りましょー」とか軽い気持ちで撮ったやつがあったのでしょう。彼女の行動力ならそのくらい朝飯前です。

>ちなみに呟き方面にあったリスペクト云々も私にはわかりませんでした。大丸さんかな? 情報求む。

ご名答、流石ですね。実は私、大丸さんの作品がどれも大好きなんです。

>タイトルもよくわかんない。風紀委員にかけてるのかな?

タイトルの意味は……ぶっちゃけ思いつかなかったので、とりあえず噂から始まった話だからその言い換えで風の便りでいいかと決めました。(適当だ……)
もし何かいいタイトルがあったら教えて下さい。(笑)

・三択の意味は

>タイトル。「あなた、ご飯にする? お風呂にする? それとも……わたし?」の三択か。好きにしろ(笑)。

ものの見事に好きにしてます。
……ませてるなあこの子達(笑)

・怜

>物語の核に揺るぎがなく、そしてその周辺を固めるストーリーやエピソードがしっかりしている

この作品に関しては、そういった所にかなり気をつけて書きました。その結果、他に比べて長くなった上に凄く時間がかかったのですが。


>ぶっちゃけFinはあざといが(笑)

ですよねー!自分でもそう思います!
でも思いついたらついそう書きたくなってしまったんです(笑)

>結果的に、出演順にかなりなプレッシャーのある位置となりましたが、見事に重責を果たされた感じです。

正直プレッシャーはかなりありましたが、無事に役割が果たせたようで良かったです。


■お魚徹甲さん

・僕と君の雪合戦
>再編後の綾波の声、完全にリナレイで再生されました笑 シンジ呼びしてるのが新鮮です。

あえて名前呼びにしていつもと違う感じにしようとしたところ、リナレイのような綾波さんになりました。

・光輝くは銀の月
>「お口を開けて……」のやりとりでニヤニヤが止まりませんでした。口じゃなくて「お口」なのが可愛い。

そうなんです。そこは「口」ではなくて「お口」なのが、とても重要でかわいいんです。

・どうしてあなたはいつも
Q〜シンのアヤナミとシンジ君の場面が順々に思い起こされます。シンジ君の唯一の問いかけが「どうして君はいつも、こんな僕に優しくしてくれるの?」で、アヤナミの最後の問いかけも「どうしていつも、私に優しくしてくれるの?」なのがジーンとしました。そして、「好き」と言われた後のシンジ君が次第に心を開いていくのがだんだん涙腺に…うっ…

・至高の一杯

>貞エヴァ短編集の世界線のお話ということで、今更ながらそちらから先に拝読させて頂きました!…私の求める貞エヴァAfterが、そこにはありました。本当に素敵な作品でした。大好きです。

読んで頂きありがとうございます!作者冥利に尽きます!

>最後はカヲルとアスカもそれを選ぶのか!と驚きましたが、いつかシンジ君に淹れてもらったことがあったんだろうな、と思いました。

私はシンレイの二人だけで想定したいたのですが、なるほど、確かにそうともとれますね……!
だからこそ、カヲルとアスカもこの店に来たのかもしれませんね。


・風の便り

>「もっと近寄って欲しいの?」で胸を押し付けるリナレイ好きです。いいぞ、もっとやれ!幸せいっぱい。

彼女には是非ともシンジ君をもっと色々と振り回して欲しいところです。

・三択の意味は

>シンジ君と綾波がこの年齢層のLRS作品は初めて読みましたがとても良いですね…!大好きな作品です。

そう言ってもらえてありがたいです。昔見かけたんですよね、子供シンレイのLRS。だからちょっと挑戦してみました。

・怜

>最後にタイトルが回収されてなるほど…!となりました。

今回のタイトルはコレしかないと最初から決めていました!

■林原レイさん

読んで頂きありがとうございます!そう言って頂けると、私も複数本書いた甲斐があります!

■ぶらいとさん

・雪合戦
>すごいです。雪合戦ネタで、こんな”ぽかぽか”するストーリーが書けるばんて…。

冬で雪が降っているからこそ、温かい話が輝くのです。

・光輝くは銀の月
>意図せず、たまたま二人でしたお月見。

いつもの日常から少しだけ逸れた、ちょっとした出来事。この作品はそういった情景を思い浮かべながら書きました。

・どうしてあなたはいつも
>会話形式という手法は、新鮮でした。

書いた本人としてもやはり新鮮でした。なにせこういう作品を書いたことがないものでして……

・至高の一杯
>紅茶への愛が感じられる素敵な作品でした。

作者が紅茶好きなんで……つい抑えきれなかったようです。

・風の便り
>久々にリナレイを見た気がします。

ほんと、最近はすっかりリナレイものを見なくなりましたね……

・三択の意味は
>このシンジとレイが、このまま成長して思春期を迎えたらどうなっちゃうんだろうかと思いました。…まあ、いいか(笑)。

恥じらいとか覚えたらどうなるのか……すごく気になりますね。でも綾波さんはいつまでもシンジ君にべったりくっついてそう。

・怜
>この後ゼーレも黙っちゃいないでしょうし、どうなるんだろう。

もうゲンドウが居ない状態なので後はキール議長さえどうにかしてしまえば、あの組織は意外と簡単に崩壊しそうな気も……
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件名 Re: 綾幸20周年特別競作企画:アールグレイ
投稿日 : 2021/09/07(Tue) 19:21
投稿者 アールグレイ
参照先
■aba-m.a-kkvさん

> さらにアールグレイさんの七作品をもって20のお題が(20番目は特別として除くとして)網羅されたことも特筆すべき点かと。

7つも作品を書けば誰も書いてないお題も埋まるかなとは考えていました。貢献出来てよかったです。

・僕と君の雪合戦

>「綾波、それだと君が強すぎるよ……」このセリフはぐっときました。
切ないけれど、レイの想いも感じられて、ここまででも物語が成立してしまいそう。

そのまま綾波の想いを受けとめたシンジ君が一人立ち……といった話は少し前に書いているので、今回は変えました。
実は私が貞エヴァラストから繋げた話を書くのはもう3回目だったりします(笑)
あの終わり方は色々な展開が想像できるので……

・光輝くは銀の月

>最後のレイの言葉も、あたたかさ、という点でお題とも人物ともよく絡んでいて素晴らしいと思いました。

ありがとうございます。実はその最後のセリフを言わせたいという所からこの作品は始まったんです……どうやって持っていこうか結構試行錯誤しましたが。

・どうしてあなたはいつも
>情景描写が省かれていても、シンエヴァから想像される情景が浮かんできて言葉とまじりあって、やはり独特なリズムを生み出して心地よいです。

この作品はあえて情景描写を極限まで省いて、読者の想像に任せました。

>そしてFFの良いところであり、本質的なものでもあると思うのですが、この作品には希望があり、先の物語に繋がるものがある、そんな風に感じました。

本編では絶望続きだった彼に対して、頑張って立ち上がって希望を見出して欲しい。そういう思いからこの作品は書きました。

・至高の一杯
>エミさんが、物語の中でレイとシンジ君を導いていくさまがいいですね。至高の一杯、その大切な意味へと。

>私はあまり詳しくはないですが、紅茶はとても好きなのでエミさんの語る部分なども興味深く読ませていただきました。

そう言って頂けて光栄です。うちのエミさんも喜んでいます。

・風の便り
>「むしろ、わたしが碇くんを砕くのよ!」このあたりが最高ですね。

こういった本編レイとは違う無茶苦茶な綾波さんを書けるのが、リナレイものの良さの一つな気がします。

・三択の意味は

>この話を読むことができて本当に良かった、としみじみ思いました。

ありがとうございます。私としてもこういった世界線のお話は昔から書いてみたかったものの一つなので、今回書く事が出来て良かったです。

「怜」
>うって変わってゲンドウが外道だ。笑

全くもってその通り。しかもこの真逆な二人のゲンドウを同時進行で書いてたという……作者の脳内はどうなってるんだ。

>銃を撃ったのはレイだったが、弾丸となったのはシンジ君の言葉のほうで、銃声と共に砕かれたのはレイを縛っているものだったところが印象的でした。

ここに関しては特に重要な場面だったので、描写にも力が入りました。書きたかった物語がちゃんと伝わってよかったです。

■スマトラさん

・僕と君の雪合戦

>そして尻に敷かれる父シンジ……
たまにはこういうのもアリかなと思ったので少し書いてみました。(笑)

・光輝くは銀の月

>すごいポカ波さんらしい一時、不器用な感じが出てて好きでした。

ありがとうございます。この作品ではとにかくぽか波さんらしさを出す事を念頭に入れていれて書かせていただきました。

・どうしてあなたはいつも

>つまるところこれって両想いってことを認めたってことですよね?

そうですね。二人とも不器用ながらも「好き」という想いがお互いに伝わっています。

・至高の一杯
>『特別なものには思い出が宿る』これがきっと2人だけの絆にもなるんでしょうね。

これからも思い出を増やして、もっと絆を深めて欲しいところです。

・風の便り
>ぶつかってパンツ覗き魔じゃなくてあの反応な時点でもう脈あり確定ですね笑

そう、脈アリなんです!なお本人はきづいてない模様。

>これは続編待っても良いですかね?(オイ)

続編……?一話完結のつもりで書いたのですが……検討してみます。

・三択の意味は
>身近な幸せを見つけられたゲンドウ君、本編がこのゲンドウでよかったよ……

もし本編がこのゲンドウだとしたら一体どうなるんでしょう?もしかすると世界平和の為に使徒を倒すという初期のプロットにあった熱血ゲンドウが見られるかも……?


・怜
>レイの手で死ぬなら本望だというのもレイを想ってこその言葉、きっと原作のカヲル君もそんな感じだったのだろうなと。

自分に出来ることはやるだけやったけどダメだった……そして最も信用出来る相手が自分を殺そうとしている。そう考えるとカヲル君に近いというのはたしかにそうかもしれません。

■caluさん

・ 僕と君の雪合戦

>ラストシーンは痺れますね。「綾波」に「碇くん」は色褪せない想いとともに永遠に2人のもの。

何年経っても、呼び名が変わっても、二人が「綾波」と「碇くん」であるということは変わらないのです。

・光輝くは銀の月

冒頭の空気感はまさしく「破」のあのワンシーン。大きなお鍋を使って懸命にお食事会のために練習するレイがとても健気です。全てはシンジの為に。

>> 「…………死んでもいいわ」

>超重要シーン。レイとしては意味を理解して受け入れたわけであり感無量です。アールグレイさん、いい仕事してます。

お察しの通り綾波さんは全て受け入れる覚悟は出来ているのですが、彼はまだ気づいていないのです…… 二人の明日は如何に!?

>> 「碇くん、お口を開けて」

>これは堪りません。レイちゃんは一度言い出したら聞かないので大人しく言うことをききましょう(笑) あ、串だけ気をつけて。

彼女はああ見えて一度決めた事はとにかく曲げませんからね。(笑)

・どうしてあなたはいつも

>> ──君がそれを教えてくれたから。

>このコトバを言わせる為に、何千何万もの文字を紡いでるんだなと改めて感じたのですが、色々な意味で考えさせられました。

仰る通りこの作品では省略されている為一瞬ですが、設定では実際に彼がこの言葉を言うまでは相当長い時が経過しています。

・至高の一杯

>アールグレイさんワールドの片鱗を垣間見たストーリーでした(笑)。

えっ、そんなワールドがいつのまに形成されていたのですか!?(笑)

>ご主人様って誰なんでしょう…次号を待ちたいところではあります(笑)

私にも分かりません。神の味噌汁……

>>「ええ。私の至高の一杯、何か決まったわ」
>>「それは奇遇だね。実は僕も今決まったところなんだ」

>勿論2人のチョイスは、テイラーズ・オブ・ハロゲイトのアールグレイ。貞エヴァの名シーンが蘇ります。

おーっと、紅茶の銘柄までバレてる。(笑)

>またアールグレイさんの貞エヴァ短編集も興味を惹かれるところです。近々に伺わせていただきたいと思います。

ありがとうございます。お時間がある時にでも読んでいただけると幸いです。

・風の便り

>もうここで出てくるレイはまさにわたしの中で醸成されてたリナレイです。

ありがとうございます。リナレイは情報が少なくて自分の想像で書く部分も多くて……なのでそう言って頂けて本当に嬉しいです!

・三択の意味は

> シンジが解決したばあさん事案で繋がった1人目の命。あったかも知れないみんなポカポカの世界。とてもステキです。

この世界線は私も昔から見たかったんです……今回その思いをバネにして書いてみました。

・怜

> 三択から打って変わったゲンドウに驚くも、極端すぎるようにも思えるその自我は彼が持つ本質の一端。

私はゲンドウの一番の本質はとにかくユイを求めている事だと考えているので、この作品ではそれ以外はどうでもいいように限界まで引き上げてみました。

そしてNullちゃん。背後を取るのが上手い彼女はこれまで見たどの三人目よりも冷徹で人類補完計画に敵対する全てを排除する暗殺者のようにも見えます。

こちらもとにかく以前の綾波レイではないといった感じにしたかったので、とにかく目的に忠実で冷徹な暗殺者のような感じにしました。
まあNullの元となったキャラが暗殺者というのもありますが。(笑)

>>──彼女へ見せる最期の顔が笑っていないなんて、そんなのは哀しすぎるから

>これは辛いです。絶望感に苛まされ、それでもレイには最期は笑顔を見せたいと思うシンジには心を打たれます。

ここには諦めや絶望感と楽になれるという期待や綾波への想いなど、とにかくシンジ君の持っている色んな感情を全て詰め込みました。

>>Fin……

>え、お題回収して、終わり!? なんて(笑)

意地の悪い作者ですみません。(笑)

>シンジとの関わり合いの中で心を取り戻した『怜』との未来を想像してしまいました。

過酷な運命を強いられて、更にまだゼーレという最大の問題が残っている二人ですが、きっとその問題解決した先には明るい未来が待っている事でしょう。
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