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[660] 「婚約・結婚・新婚」企画
日時: 2012/09/19 21:11
名前: tamb

 ののさんご結婚おめでとうございます!

 というわけで便乗企画の発動でございます。以下は企画概要。

・婚約、結婚、新婚あたりをテーマとした作品であること
・レイ絡みなら相手はシンジ限定。他は自由
・18禁は禁止。性愛表現そのものは可。つまりいたずらに劣情を刺激するものでなければOK
・今回は連載も可!
・サイズ、投稿本数に限定なし
・締め切り未定
・ののさんの新婚生活を妄想して小説化する必要はございません
・しても構いません
・感想もこのスレで。冷やかし、のろけもこのスレで。

 こんなとこかな。ま、いつも通りでございますね。
 いずれにせよ良識の範囲内でお願いします。めでたい話なんでね。

 ではどうぞ。
メンテ

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Re: 「婚約・結婚・新婚」企画 ( No.2 )
日時: 2012/10/28 18:22
名前: tamb


*****プロポーズなんて*****

 わたしは本当にプロポーズされたのだろうか。

 碇くんが幼い娘とほっぺをつねくりあいながら、遊んであげているのか遊んでもらっている
のか、洗い物の手を止めずそんな姿を見ながら、今でもそんなことを思う時がある。
 碇くんはちゃんと言ったよと主張するし、わたしも全く憶えていないわけではない。

 その時のわたしはえっちな女の子で、碇くんはエッチな男の子だった。散々に触られ、思う
存分にほぐされて、めちゃめちゃになってわけがわからなくなって、最後はまるでボロ雑巾の
ようにぐったりとなって、彼の腕の中でまどろんでいた。優しく頭や背中をなでられながら。
 彼とえっちなことをするといつもこうなる。ボロ雑巾というのは良く言われる言葉だけれど、
正鵠を得ていると思う。そのまま眠ってしまって、たいていは十分くらいで目が覚めるけれど、
朝になってしまうこともあるし、その日が休みの時はお昼まで眠ってしまうこともある。夕方
だったこともあった。さすがに恥ずかしかった。
 彼がプロポーズしたのは、わたしがそんなボロ雑巾状態の、眠りに落ちる直前のまどろみの
中にいる時だった。
 綾波、結婚しよう。必ず幸せにする。
 碇くんはそう言ったという。
 はい。
 わたしは一言そう答えたらしい。
 そんな記憶がうっすらとある。
 お昼になって目が覚めて、確認しようと思ったけれど、夢だったら恥ずかしいし、碇くんも
あまりに普通な感じだったから聞けなかった。
 でも彼は翌日からすごいスピードで動き出して、あっという間に段取りをつけてしまったか
ら、やっぱり夢ではなかったんだと思う。
 こんなどさくさまぎれみたいなプロポーズなんてずるい。
 プロポーズなんて一回すれば十分じゃないか。二回も三回もするなんて変だよ。
 それはそうかもしれない。でも。やっぱり。

 碇くんは娘を抱き上げ、たかいたかいをする。娘は無邪気に笑う。やがて軽く放り上げたり
する。

「碇くん、危ないからやめて」
「大丈夫だって」
「落として怪我させたら、碇くんが病院に連れて行ってね」
「心配性だなあ、綾波は。大丈夫だよ、落とさないって」

 娘がもう少し大きくなったら、碇くん綾波って呼び合うのはやめようと話をしている。なん
て呼ぶかはその時までお互いに秘密。わたしはシンちゃんにしようかなと思っている。彼はな
んて呼んでくれるだろう。やっぱりレイだろうか。レイちゃんだったりして。どきどきする。
レイちゃんなんて言われて、自分が呼ばれていると気づくだろうか。
 でもやっぱりずっと碇くんと綾波のような気もするし、いきなりお父さんお母さんになって
しまうような気もする。
 一度くらいは名前で呼ばれてみたい。レイでもレイちゃんでも。ほっぺがぽかぽかする。つ
ねってもらいたい。

 碇くんが娘と遊んでいる。
 あと十何年かしたら、きっとこの子も素敵な男の子を見つけてめちゃめちゃにされて、ボロ
雑巾みたいになってしまうのだろう。それは素敵なことだけれど、碇くんは心中穏やかではな
いに違いない。でもそれは仕方のないこと。
 だって碇くん、自分が何をしてきたかを思い出してみて。
 そう考えるとおかしかった。

「ねえ、綾波」

 わたしは笑いをかみ殺して顔を上げる。

「綾波、幸せ?」

 わたしは小さく、でもはっきりとうなずいた。
メンテ

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