Re: スターライトマジック ( No.2 ) |
- 日時: 2022/02/12 00:10
- 名前: tamb
- ののさんは時々こういう話を書くようなイメージがある。いわゆるのの節の中にある、少しだけ常識の――あるいは綾波レイという少女から受けるイメージの範疇から外れた綾波レイの姿。話しかけられて背筋を伸ばすレイはかわいいよね。
プラネタリウムをセットする時、シンジに目を瞑っていて欲しいと思うのは、彼に驚いて欲しいという気持ち以外にはない。そう思う彼女の中に、たとえわずかでも恋心のようなものがあるのかどうか、シンジにはわからない。ただ危機的状況にあるということを自覚するだけだ。もちろん読んでいる方にもわからない。シンジ視点を徹底するなら、シンジが知らないことは書けない(ついでに言うと、一人称で書かれていないことは注目に値する)。 わからない、わからせない、というのは実は重要なことで、わからせないままであるからこそ最後の一行が美しい。近づこうとするまで、あと5秒。実際に近づいたかどうかは、誰にもわからない。恐らくは、作者にも。
安物のプラネタリウムで星が投影できる程度に、部屋は暗かったはずだ。星を見ずにシンジを見ていたレイに、シンジの瞳の中の星は、恐らく見えない。もちろんシンジにも。 それでも、きっと同じ星が見えたと思う二人の気持ちが、美しいと思う。
その星と、同じくらいに。
だからシンジも近づこうとしたのだと、そう思う。
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