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日時: 2026/07/29 20:17
名前: 黒狼武者 ID:eSd4Sxzo

>>1

第一話

隕石
太平洋の中央には小大陸〔エルピスコロニア〕と呼称される辺境の絶島が存在する。此処は自然が豊富であり大勢の原住民達が安住したのである。世界暦五千七百二十一年六月中旬の時期…。小大陸エルピスコロニアでの出来事である。島内の中心部に聳え立つ最高峰ギガントロックの頂上にて一人の青年が広大無辺の青空を眺望する。
『やっぱり此処は長閑だな…』
地上は大戦争によって世界各地の彼方此方が荒廃化したのである。世界全体は空前絶後の大混乱期であったが…。文明やら科学技術とは無縁のエルピスコロニアだけは平和だったのである。
『宇宙の彼方には何が存在するのかな?』
青年の名前は【ストレイダス】…。体格は男性としては比較的小柄であり頭髪が黒髪なのが特徴的である。年齢は二十九歳であるが…。常日頃から自由自在に広大無辺の大空を浮遊したいと夢見る。
『俺も鳥類みたいに大空を飛行したいな…』
ストレイダスは村落一番の力自慢であり力仕事のみなら彼に拮抗する人物は存在しない。上記の理由により次期村長候補に任命されるのだが彼自身は非常に大雑把であり面倒に感じる。
『北方地帯に戻らないと村長の野郎が口煩いからな…』
生真面目の村長とは性格が不一致であり落胆したのである。
「はぁ…」
ストレイダスが一息した直後…。
「ん?」
突如として頭上から轟音が響き渡る。
『轟音か?』
ストレイダスは恐る恐る上空を直視したのである。
「えっ…」
上空の光景に絶句…。脳内が白色化したのである。
『一体何が!?』
上空には三十センチメートルサイズの隕石が超高速で急接近…。対するストレイダスは目前の光景に絶句する。
『隕石なのか!?』
上空の物体が小型の隕石であると認識した直後…。小型の隕石はギガントロックの頂上へと落下したのである。小型隕石の爆発音は近辺の村落は勿論…。エルピスコロニア全域へと響き渡ったのである。
「うわっ!」
ストレイダスの現在地は小型隕石の落下地点から数メートル程度の近距離とされ…。爆風と衝撃波が彼を強襲したのである。ストレイダスは隕石の落下地点から十数メートル程度吹っ飛ばされ…。
「ぐっ!」
全身が地面に激突する。
「ぐっ…」
『畜生が…』
ストレイダスは地面の激突により全身を骨折したのである。
『身動き出来ないか…』
全身の苦痛により身動き出来なくなる。
「はぁ…」
すると目前の視界が黒化し始め…。
『俺は…こんな場所で死んじまうのか?』
次第に意識が遠退き始める。
『正直…もう少しだけ…』
ストレイダスは自身の最期を覚悟したのである。
『もう少しだけでも…長生きしたかったな…』
数秒間が経過…。ストレイダスの意識が消失したのである。

第二話

治癒
最高峰ギガントロックの頂上へと落下した小型の隕石はエルピスコロニア全域へと響き渡る。
「一体何が…」
「轟音は…頂上からだったよな?」
登山中の二人の村民達は畏怖するも頂上へと移動したのである。
「うわっ…」
「クレーターか…一体如何してこんな状態に?」
頂上の光景に驚愕する。頂上には直径二十メートル前後のクレーターが形作られ…。クレーターの中心部には三十センチメートルサイズの岩石が確認出来る。
「此奴は隕石なのか?」
「ん!?誰だ!?」
クレーターの近辺にて地面に横たわった状態の怪我人を発見する。
「怪我人だぞ!大丈夫か!?」
怪我人は小柄の成人男性だったのである。上半身は血塗れ…。全身の衣服はボロボロであり瀕死の状態だったのである。
「隕石で吹っ飛ばされたのか?」
「不運だったな…こんな状態では…」
生存は絶望的であり二人は瀕死の成人男性を気の毒に感じる。すると直後…。
「えっ…」
「現実なのか?」
成人男性は瀕死の状態であったが突如として全身の外傷が治癒し始める。外傷は数秒間で完治…。成人男性は目覚めたのである。
「うっ!俺は…死んじまったのか?此処は天国なのか?」
成人男性は記憶が曖昧なのか周囲をキョロキョロさせる。
「誰かと思いきや…あんたは力自慢のストレイダス!?」
「大丈夫なのかよ!?」
成人男性は誰であろう力自慢のストレイダスだったのである。
「えっ?大丈夫そうだが…」
ストレイダスは自身の全身を確認すると絶句し始める。
『衣服がボロボロだな…上着は血塗れだし…』
鮮血により白色の上着が赤化したのである。
「戻って入浴しないと…」
ストレイダスが歩行する直前…。
「ストレイダス?歩いて大丈夫なのか?」
「血塗れだし…」
二人の村民達はストレイダスを心配する。
「大丈夫だよ…外傷は無さそうだし手足はピンピンに動けるからさ…」
ストレイダスはピンピンした様子であり下山したのである。
「ストレイダス…本当に元気だな…」
「彼奴は不死身なのか?」
小柄の村民が恐る恐る…。
「先程のストレイダスの治癒力…異常だったよな?全身血塗れの状態だったのに…数秒間で治癒するなんて…」
すると大柄の村民も小声で発言する。
「ストレイダスは人一倍元気だけど…普通は失血死しても可笑しくないよ…彼奴は如何しちまったのやら…ストレイダスは本当に不死身だったのか?」
ストレイダスは幼少期から免疫力は人一倍根強く怪我も一日で治癒したのである。二人の村民達はストレイダスの様子に愕然とする。

第三話

次期村長候補
同日の夕方…。ストレイダスは自宅でゴロゴロする。
「はぁ…」
『今日は草臥れたぜ…隕石で吹っ飛ばされるなんて予想外だな…』
すると誰かがコンコンッと自宅のドアをノックしたのである。
「ん?こんな時間帯に誰だろう?」
ストレイダスは玄関へと移動するとドアを開放させる。
「ストレイダスよ…体調は如何なのだ?」
「えっ…村長!?」
訪問者は村長のウィルフィールドでありストレイダスは驚愕する。
「村民達の噂話では隕石で吹っ飛ばされたとか…其方は大丈夫なのか?」
ウィルフィールドはストレイダスの状態を心配したのである。
「俺なら大丈夫ですよ♪俺は肉体だけなら人一倍頑丈なので石ころなんかで死にませんよ!村長は心配性ですね♪」
ストレイダスは自負する。
「ストレイダスが元気なのは周知の事実だが…無理するなよ…何たって其方は次期村長候補なのだからな…」
「えっ?はぁ…」
ストレイダスは次期村長候補の発言に苦笑いしたのである。
『やっぱり村長の口癖は面倒臭いな…次期村長なんて御免だよ…』
彼にとってウィルフィールドの口癖はストレスに感じる。するとウィルフィールドは小声で…。
「偶然にも…天空世界から隕石が落下するとは…恐らく今後…世界各地で天変地異が発生するかも知れないな…」
「天変地異ですって?」
ストレイダスはウィルフィールドの小声に反応したのである。
「近頃…感じるのだよ…」
時たまであるが…。ウィルフィールドは未来を予知出来る。契機としては幼少期の海水浴で事故に遭遇…。海中に溺れ掛けるも両親に救助されたのである。事故から数日後…。未来の出来事を予見出来る能力が発現したのである。
「村長?一体…世界では何が発生するのですか?」
ストレイダスは恐る恐る問い掛ける。
「非常に曖昧かも知れないが…世界各地に怪物らしき巨体が暴れ回り…各国は停戦するだろう…」
「えっ…停戦ですって!?」
今現在世界各国は経済の不景気により戦争中である。世界各地の彼方此方が戦争の影響で荒廃化…。戦争による被害は拡大化する。
「怪物を相手に奮闘中の戦士らしき存在も認識出来たのだ…ひょっとして世界の救世主だろうか?」
「怪物と…戦士ですって?」
ウィルフィールドの表現は非常に曖昧であり現実味は皆無である。
『本当に曖昧だな…怪物とか戦士って何だろう?』
一方のストレイダスは内心珍粉漢粉であり苦笑いする。
「少なくとも世界全体で異変が発生するのは事実だろう…」
数秒間が経過するとウィルフィールドは自宅へと戻ったのである。
「世界全体で天変地異なんて…」
『本当に発生するのかな?巨体の怪物とか…世界の救世主とか…古代の神話みたいな内容だよな…』
先程のウィルフィールドの発言は非現実的であり大昔の神話みたいに感じられる。

第四話

停戦
隕石事故から半年後の十二月中旬の時期である。世界各国は依然として戦争中であったが…。十二月が経過した時期から海中より正体不明の移動物体の目撃情報が世界各地に伝播したのである。同年の十二月十三日…。とある大国の大型潜水艦が正体不明の巨大移動物体と衝突する大事故が発生したのである。大型潜水艦は沈没こそ免れたが…。艦体は大破したのである。正体不明の巨大移動物体による大型潜水艦の衝突事故から二日後…。今度は別の国軍の艦隊が作戦行動中に正体不明の巨大移動物体と遭遇する。魚類らしき背鰭と尾鰭が確認出来…。正体不明の巨大移動物体は全長数十メートル規模の魚類であると判明したのである。艦隊は回避行動を開始するのだが…。一隻のミサイル艦が魚類らしき移動物体と衝突したのである。巨大移動物体と衝突した影響によりミサイル艦は沈没…。艦隊は即座に対潜戦闘を開始するのだが巨大移動物体は想像以上に高速であり行方を見失ったのである。以後も各海域で各種船舶が魚類らしき巨大移動物体と遭遇…。場合によっては衝突する事故が多発したのである。一連の超常現象から月日が経過…。世界暦五千七百二十二年五月七日未明の出来事である。午前八時半…。
「各国の停戦って本当なのかよ!?」
「えっ…長期化した戦闘がこんなにもピタッと停戦するなんて…」
各国間の停戦の情報は辺境のエルピスコロニア全域にも知れ渡ったのである。エルピスコロニアは各国の停戦の動向により各村落が騒然とする。
「開戦から七年以上経過したけれど…各国が停戦するとは何が契機で?」
各村落は突然の朗報により騒然としたものの…。大勢の村民達は各国の停戦にホッとしたのである。すると一人の村民が恐る恐る…。
「各国が停戦した理由だけど…如何やら規格外の怪物が戦場に出現したらしいぞ…」
「えっ!?規格外の怪物だって!?」
周囲の者達は怪物の一言に反応する。
「世界各地の戦場で巨体の怪物が何体も出現したらしいぞ…」
各国が戦争中に規格外の巨大不明生物の出現で各国軍の損害が増大化したのである。対する各国軍も通常兵器で巨大不明生物に応戦するのだが…。巨大不明生物には各国軍の如何なる兵器も通用しなかったのである。各国の首脳陣は巨大不明生物の出現により停戦を決行…。各国軍は巨大不明生物の排除を優先したのである。
「非現実的だな…怪物の出現なんて本当なのかよ?」
「怪物の出現で終戦なんて皮肉だよな…」
「本当に怪物が出現するなんて…村落に出現しないか心配だよ…」
「やっぱりウィルフィールド村長の未来予知は本当だったのか…」
大半の者達がウィルフィールドの予言を単なる妄言程度の認識であったが…。今回の超常現象から怪物の存在を確信したのである。
『怪物か…やっぱり村長の予言は本当だったな…』
村道を通り掛かったストレイダスは村民達の噂話を盗み聞きする。
『村長の予言では地球上に救世主が出現するらしいけれど…一体誰なのかな?』
ストレイダスは救世主の存在が何者なのか気になったのである。

第五話

恐竜型
全世界各国の停戦表明から五日後の深夜帯…。エルピスコロニア北方地帯での出来事である。村民達はスヤスヤと睡眠中だったのだが…。突如として北方の海岸から爆発音と猛獣らしき咆哮が北方地帯全域に響き渡ったのである。
「うわっ!」
一方のストレイダスは自宅の寝室にて熟睡中であったが…。突然の爆発音と猛獣らしき轟音により飛び起きたのである。
『一体何が!?』
今度は大勢の村民達の悲鳴が響き渡る。気になったストレイダスは恐る恐る外部へと移動したのである。大勢の村民達が村道を逃走…。反対方向から弓矢を装備した義勇兵達が総動員で海岸へと急行中だったのである。
「えっ…」
ストレイダスは外部の光景に愕然とする。
『前代未聞の光景だな…』
ストレイダスは村道へと移動…。義勇兵達に追尾したのである。移動中…。再度爆発音と猛獣らしき咆哮が響き渡る。
『咆哮だ…海岸には何が出撃したのかな?』
義勇兵達を追尾してより数分後…。ストレイダスは海岸へと到達したのである。
「なっ!?」
ストレイダスは海岸の光景に驚愕…。現実の出来事なのか理解出来なくなる。
『此奴は…恐竜なのか!?』
海岸の砂浜には体高十二メートル前後の恐竜らしき怪物が直立…。全身が凸凹の岩石らしき皮膚が特徴的である。
「狼狽えるな!此処で怪物を仕留めろ!」
義勇兵の部隊長が攻撃を指示…。数十本もの毒矢が発射されたのである。多数の毒矢が怪物の皮膚に命中するのだが…。
「畜生…ビクともしないな…」
怪物の皮膚は岩石みたいに硬質であり毒矢は非力だったのである。
「部隊長殿…駄目です…」
「こんな装備では…」
周囲の義勇兵達は毒矢が通用しない怪物に畏怖し始め…。絶望する。現実問題としてエルピスコロニアは外界の科学技術とは無縁の排他的社会である。当然として科学技術は未発達であり外界では主流とされる近代的装備は皆無…。武器は時代錯誤の棍棒やら弓矢が関の山だったのである。
「駄目だ!此処で怪物を仕留めなければ村落が壊滅するのだぞ!」
部隊長は怒号するのだが…。
「怪物が!?」
直後である。恐竜型の怪物が口部を開口し始め…。口内から高熱の火球を放射したのである。
「うわっ!」
「ぎゃっ!」
火球は義勇兵達に直撃…。彼等の肉片が一瞬で炭化したのである。海岸の砂浜には炭化した義勇兵達の肉片が彼方此方に散乱する。
「えっ…」
ストレイダスは彼等の惨劇に恐怖したのである。一方恐竜型の怪物がストレイダスの方向を直視し始め…。ギロリと睥睨したのである。
「ひっ!」
ストレイダスは極度の恐怖心により身動き出来なくなる。
『畜生…逃げたいのに逃げられない…』
すると恐竜型の怪物は再度口部を開口…。ストレイダスを標的に口内から高熱の火球を放射したのである。
「はぁ…」
『今日が…俺の命日か…』
ストレイダスは自身の最期を覚悟する。

第六話

協力者
ストレイダスは火球に直撃…。意識が消失したのである。火球が直撃してより時間が経過…。
「ん?えっ…此処は?」
ストレイダスはとある密室にて目覚める。
『俺は恐竜みたいな怪物に遭遇してから殺されて…此処は死後の世界なのか?』
ストレイダスは周囲をキョロキョロさせる。すると目前のドアが開放され…。背広姿の男性が入室する。
「目覚められましたか…ストレイダス様…」
背広姿の男性は頭髪が金髪…。瞳孔は碧眼であり大柄の白人男性だったのである。
「えっ…はぁ…」
ストレイダスは状況が理解出来ず返答に困惑する。
『誰だろう?天使なのか?姿形だけなら人間みたいだな…』
目前の白人男性が天使なのか思考したのである。
「私の名前は【フィルドルク】です♪突然の出来事なので貴方が理解出来ないのは当然でしょう♪」
フィルドルクと名乗る白人男性は満面の笑顔で発言する。一方のストレイダスは恐る恐る問い掛ける。
「俺は怪物に殺されて…此処は死後の世界の天国ですか?貴方は天使ですか?」
フィルドルクはストレイダスの問い掛けにクスクスと微笑し始める。
「こんなにも連続的に超自然的現象と遭遇すれば混乱するでしょうね♪此処は潜水艇の内部ですよ♪天国とは無縁の世界です♪」
「潜水艇の…内部?」
「貴方は正真正銘完全なる生者なのですから♪」
「えっ…俺が…生者ですって!?」
『俺は怪物の火球で吹っ飛ばされたのに…命拾い出来たのか!?』
ストレイダスは自身が生者である事実に驚愕し始め…。再度混乱したのである。
「貴方は地上の怪物と遭遇してから…」
ストレイダスは先程の恐竜型の怪物に攻撃され…。海面上へと吹っ飛ばされたのである。一方のフィルドルクは潜水艇で航行中…。暗闇の海中にてストレイダスを発見したのである。
「俺は貴方に救助されたのですね…感謝します…」
ストレイダスは命拾い出来…。フィルドルクに感謝したのである。
「私の正体は民間の宇宙開発企業の社長とでも♪当然として貴方の協力者なのは断言出来ますが♪」
「えっ…宇宙?開発企業の…社長?」
『俺の協力者だって?失礼かも知れないけれど…』
ストレイダスはフィルドルクに警戒する。
『正直胡散臭い雰囲気だな…』
フィルドルクは見ず知らずの人物であり内心胡散臭いと感じる。
「貴方が俺を此処に移送したのですか?」
「無論ですね♪」
フィルドルクはストレイダスの問い掛けに満面の笑顔で返答する。
「貴方は唯一無二の地球の救世主なのですから♪ストレイダス様が死去されたら一体誰が地球を守護されるのでしょうか?」
「俺が…地球の救世主ですって?」
「貴方は去年の六月頃…隕石で大怪我されたでしょう?私は後日…隕石の落下地点で落下した隕石と…貴方の血液を入手したのですよ♪」
去年の六月…。隕石の落下を察知したフィルドルクは単独調査を目的にエルピスコロニアへと上陸したのである。最高峰のギガントロック頂上にて隕石とストレイダスの血液を入手…。独自で隕石の詳細とストレイダスの血液を調査したのである。
「調査の結果…世紀の大発見ですよ♪人類の歴史が変化するでしょうね♪」
フィルドルクは大喜びする。
「えっ…はぁ…」
ストレイダスは珍粉漢粉であり再度苦笑いしたのである。
「ギガントロックに落下した隕石はペストロと命名される深宇宙の特殊性物質なのですよ♪」
「ペストロ?」
ストレイダスは専門用語に困惑する。
「ペストロは惑星の爆発によって発生する物質なのですよ♪恐らく辺境の宙域で惑星が爆発したのでしょう…」
特定の惑星の爆発によってペストロと呼称される特殊性の物質が発生…。隕石として地球上に落下したのである。
「ですがペストロって物質と落下地点の血液が如何したのですか?」
ストレイダスは恐る恐る問い掛ける。
「隕石の落下地点の血液を調査した結果…ペストロの物質が検出されたのです…今現在のストレイダス様の血液と一致したのですよ…」
フィルドルクはストレイダスの身体髪膚を検査した結果…。ストレイダスの血液がギガントロックで発見した血液と一致したのである。
「えっ…」
ストレイダスは絶句する。
「今現在の貴方の肉体は常人とは比較出来ない領域へと進化したのです…」
ストレイダスは隕石の影響から全身がペストロの細胞へと変異したのである。
「えっ…進化?」
「貴方は隕石の影響により…細胞レベルで変異したのでしょう…」
ストレイダスは恐る恐る全身の皮膚に接触し始める。皮膚に接触すると筋肉が金属類みたいに硬質だったのである。
「実際ストレイダス様は怪物に攻撃されても死にませんでした…貴方の生命力が超越的だと証明されたのです♪」
フィルドルクは満面の笑顔で銀色の密着性の全身スーツ…。携帯型の電子機器を手渡したのである。
「全身タイツと…小箱みたいな小道具ですね…一体何でしょうか?」
エルピスコロニアでは文明社会の電子機器が出回らずストレイダスは携帯型の電子機器に興味深くなる。
「本日より貴方はペストロの超人…【ペストロマン】なのです♪」
フィルドルクはストレイダスをペストロマンと命名する。
「ペストロマン!?」
「今現在の貴方であれば先程の怪物と互角以上に接戦出来るでしょう♪貴方は地球上で最強の戦士なのですから♪」
ストレイダスはフィルドルクの発言に動揺し始める。
「フィルドルクさん!無茶ですよ!先程の恐竜みたいな怪物に…真正面から接戦なんて正気ですか!?」
「ストレイダス様は心配性ですね♪」
対するフィルドルクは動揺し続けるストレイダスに断言する。
「心配しなくてもストレイダス様のデータを計算した結果…今現在の貴方はペストロの効果によって常人の三百人分のパワーは発揮出来ましょう♪」
「三百人分って…」
『大袈裟だし…胡散臭いな…』
フィルドルクの発言が信用出来なかったのである。
「先程貴方に手渡した必須アイテムですが…一つ目はペストロマンが着用するので〔ペストロスーツ〕とでも命名しましょうか♪」
ペストロスーツは宇宙で発見された特殊繊維で製造…。密着性の全身スーツである。本来は宇宙空間での活用を目的に製造された代物とされ…。太陽型の恒星内部でも活動出来るとされる。
「二つ目のアイテムは怪物を発見するのに必須の〔ハイパーセンサー〕です♪」
ハイパーセンサーとは近年発生した巨大未確認不明生物の出現に対応する目的で開発された代物である。地球上であれば巨大未確認不明生物があらゆる場所に出現しても生体反応を正確にキャッチ出来…。瞬時に出現地点を特定出来る。
「当然としてペストロスーツとハイパーセンサーは無料で提供しますからね♪」
すると直後…。ハイパーセンサーの中心部のレンズが点滅したのである。
「うわっ!中心の硝子が点滅した!?」
ストレイダスは突然のハイパーセンサーの点滅に驚愕する。
「如何やらハイパーセンサーが怪物の生体の居場所をキャッチしたみたいですね♪」
「一体如何すれば…」
ストレイダスは困惑したのである。
「貴方が出動する以外に選択肢は存在しません…早速ストレイダス様は怪物を退治するべきかと…」
フィルドルクは携帯型のホログラム装置を作動させる。
「えっ…一体何が!?」
ストレイダスはホログラム装置に反応したのである。するとホログラム装置の上部にて立体化された恐竜型の怪物が映写される。
「怪物だ…」
恐竜型の怪物は村里を襲撃…。大勢の村民達が逃亡する光景がホログラム装置から鮮明に確認出来る。
「ストレイダス様…此処で長居し続ければ村落の被害が拡大する一方ですよ…」
ストレイダスは両目を瞑目し始め…。沈黙したのである。
『一か八かだな…』
一息する。
「承知しました…俺は…怪物を退治しますよ…」
ストレイダスは決意したのである。
「ストレイダス様♪決断されたのですね♪」
フィルドルクはストレイダスの決意に大喜びする。一方のストレイダスはペストロスーツを凝視し続ける。
『神話の…英雄みたいな衣装だけど…』
ペストロスーツの着用には抵抗を感じるのだが…。
『止むを得ないな…』
ストレイダスはペストロスーツを着用したのである。数分後…。
「少しだけチクチクしますが…やっぱり動き易いですね…」
ペストロスーツは全身にフィット…。全体的に動き易いと感じる。
「ですがやっぱりストレイダス様は屈強の体格ですね…」
ストレイダスは全体的に筋肉質であり余計に屈強さが際立ったのである。
「実際俺は村里では一番の力自慢ですからね…」
「であれば怪物相手でも大丈夫でしょう♪」
ストレイダスは恐る恐る…。
「早速此処から脱出したいのですが…一体如何すれば?」
「心配しなくても大丈夫ですよ♪ストレイダス様♪」
フィルドルクはストレイダスをとある密室へと案内したのである。
「床下の装置は…何ですか?」
床下には円形の装置が確認出来る。
「床下の装置は最新型のテレポート装置ですよ♪円内であればあらゆる物体を目的地にワープさせられます♪」
密室の装置はオーバーテクノロジーによって開発されたテレポート装置である。円形の内部に特定の物体を設置…。目的地を設定すると数秒間で物体をワープさせられる。

第七話

開戦
ストレイダスはテレポート装置によって海岸の砂浜へとワープする。
『此処は海岸の砂浜だな…』
先程の出来事を想起…。
『フィルドルクさんもだけど…』
先程の数多くの未来的道具に愕然とする。
『やっぱり外界の文明レベルは桁違いだな…』
すると直後…。頭部がズキズキする。
「うっ…」
『何だろう?遠方から気配を感じる…』
何故なのかは不明だが…。村落から気配を察知出来たのである。
『ひょっとするとペストロって隕石の影響なのかな?』
ストレイダスは自身の肉体の異変を自覚し始める。
『先程の怪物…仕留められるのかな?』
正直不安であったが…。村落へと急行したのである。移動中…。爆発音やら大勢の村民達の悲鳴が響き渡る。
『物凄い騒音だ…やっぱり怪物は村落に進攻したみたいだな…』
移動してより数分後…。
「えっ…」
北方地帯の彼方此方が火炎の地獄であり各家屋が炎上したのである。
『北方地帯が…』
ストレイダスは非日常的光景に絶句…。真夜中の深夜帯なのに火災の影響で北方地帯全域が赤色に染色する。
『怪物を発見し次第仕留めないと…』
すると近辺の山奥より…。怪物の咆哮が響き渡る。
『怪物か…』
ストレイダスは山奥へと急行する。急行してより数分後…。山道にて先程の恐竜型の怪物を発見したのである。
「怪物だ!」
一方の恐竜型の怪物は反応し始め…。背後のストレイダスを凝視したのである。怪物は殺気立った形相でギロリと睥睨する。
「うっ…」
『こんな怪物…本当に俺だけで仕留められるのか?』
ストレイダスは恐怖…。全身がプルプルと身震いしたのである。すると携帯式のハイパーセンサーがピピッと作動し始める。
「ん?ハイパーセンサーか?」
恐る恐るハイパーセンサーを起動…。
「何だろう?」
すると画面より怪物の名称と危険度が表示されたのである。
「【ギガントサウルス】?危険度は…中度?」
恐竜型の怪物は高熱恐竜ギガントサウルスと表示され…。危険度は中度と表示されたのである。
『怪物はギガントサウルスって名前なのか…』

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桜花姫 ( No.30 )
日時: 2021/08/17 09:43
名前: 月影桜花姫

第六話

魔王城

アクアヴィーナスは桜花姫と移動中…。
(月影桜花姫…人一倍ヘタレの私でも彼女と一緒だったら…危険区域のネクロデストピアに到達したとしても生還出来るかも知れないわ…)
普段は人一倍ネガティブ思考のアクアヴィーナスであるものの桜花姫と一緒に行動すると希望が芽生える。すると突如として周辺が暗闇に覆い包まれる。
「暗闇だわ…」
「ネクロデストピアは間近っぽいわね…」
「目的地は目前なのね♪」
桜花姫は非常にワクワクする。暗闇の周辺より無数の殺気と霊力を感じる。
(ん?無数の霊力を感じるわ…)
「悪霊かしら♪」
「悪霊って…アンデッドが出現したの!?」
アクアヴィーナスはビクビクするなり…。力一杯桜花姫に密着する。
「アクアヴィーナスは大袈裟ね♪戦慄しなくても大丈夫よ♪」
「御免なさい桜花姫…結局私一人では力不足だし何一つ出来ないから…」
(先程の彼女の度胸は何だったのかしら?)
極度に畏怖するアクアヴィーナスの様子に桜花姫は苦笑いしたのである。暗闇の海中を直進し続けると無数の殺気と霊力を感じる。
(無数の霊力を感じるわ…敵陣だからかしら?)
桜花姫は即座に天道眼を発動…。妖力の防壁を形作る。
「悪霊が接近中ね♪」
暗闇の海中より数百体…。数千体ものネクロマーメイドとダークフィッシュが移動中の桜花姫とアクアヴィーナスに殺到する。
「きゃっ!アンデッドの大群よ!食べられちゃうわ!」
一人で大騒ぎするアクアヴィーナスに桜花姫は大袈裟であると感じる。
「アクアヴィーナスは本当に大袈裟ね…」
ネクロマーメイドとダークフィッシュの大群が彼女達に接触する直前…。妖力の防壁から半透明の血紅色の魔手を形作る。
「悪霊の分際で私に接触するなんて無謀なのよ♪」
ネクロマーメイドとダークフィッシュの大群は桜花姫とアクアヴィーナスに殺到するものの…。妖力の防壁から出現した無数の血紅色の魔手によって瞬殺される。防壁の魔手に接触したネクロマーメイドとダークフィッシュは肉体が粉砕…。暗闇の海中にて無数の血肉が散乱したのである。
「シールド魔法から紅色の魔手が…一体何かしら?」
「妖力の防壁を攻撃用に応用しただけよ♪」
「桜花姫の魔法は本当に万能なのね…」
「私にとっては序の口だから♪」
桜花姫の返答にアクアヴィーナスは絶句する。
「こんなにも荒唐無稽なのに序の口って…」
(桜花姫に私達の常識なんて通用しないわね…)
桜花姫の荒唐無稽さにアクアヴィーナスは普段の自分達の常識が微細に感じられる。暗闇の海中を直進し続けると遠方より異国風の根城らしきシルエットが確認出来る。
「えっ?何かしら?」
「如何やら根城っぽいわね…」
「ひょっとすると根城は魔女の本拠地かも知れないわね♪」
正体不明のシルエットに接近するとシルエットの正体は暗闇に覆い包まれた根城であると確信する。
「魔女の本拠地かしら…」
「根城の内部から人魚達の妖力と無数の霊力を感じるわね♪」
「妖力と霊力ですって?」
「あんた達の認識では魔力だったわね…」
アクアヴィーナスは恐る恐る魔王城を直視するなり…。
「魔女の本拠地にアクアヴィーナスが…」
「アクアヴィーナス…根城に潜入するわよ♪魔女に遭遇したら即刻彼女を食い殺してアクアヴィーナスの母様とアクアユートピアの人魚達を救出しましょう♪」
(魔女を食い殺すって…)
アクアヴィーナスは魔女を食い殺すと笑顔で発言する桜花姫に内心ゾッとしたのである。彼女達は恐る恐る魔王城の表門へと近寄る。
「念力で粉砕しちゃいましょう♪」
桜花姫は念力の妖術によって魔王城の表門を粉砕…。
「潜入するわよ…アクアヴィーナス♪」
彼女達は警戒した様子で恐る恐る魔王城へと潜入する。魔王城の城内では無数のダークフィッシュとネクロマーメイドが徘徊中である。侵入者である桜花姫とアクアヴィーナスを直視するなり彼女達に殺到する。
「あんた達は命知らずね♪」
桜花姫は念力の妖術を発動…。体内からアンデッドの肉体を破裂させる。
「こんなにもアンデッドの大群を瞬殺しちゃうなんて…」
「根城の守備陣は蹴散らしたわ♪最上階に直行しましょう♪」
彼女達は魔王城の最上階へと直進する。直進中にも無数のダークフィッシュとネクロマーメイドに遭遇するも桜花姫の猛反撃によって蹴散らされる。
「アクアクリスタルの効力かしら♪妖力の消耗が気にならなくなったわ♪」
桜餅に変化させたアクアクリスタルの効力により深海底地帯の自然環境でも妖力の消耗が緩和されたのである。彼女達は魔王城の最上階へと到達する。
「如何やら根城の最上階っぽいわね…ん?」
最上階の中心部より下半身が真蛸の女性が確認出来る。
「誰かしら?」
するとアクアヴィーナスがプルプルと身震いするなり…。
「彼女が…」
「えっ?如何しちゃったのよ?アクアヴィーナス?」
「彼女が…」
「えっ?彼女?」
「彼女が…私達のアクアユートピアを襲撃した魔女よ…」
(此奴が魔女ね…)
「彼女があんたの祖国を侵略した魔女なのね♪真蛸みたいだわ♪」
すると桜花姫の真蛸発言にスキュランはピクッと反応するなり…。
「誰が真蛸ですって!?失礼しちゃうわね…私は深海底の魔女…スキュランよ!」
真蛸と揶揄されたスキュランは桜花姫を睥睨したのである。
「スキュラン…」
「あんたが今回の事件の黒幕っぽいわね♪」
「ワーム型アンデッドのネクロシーワームと最上級アンデッドのアクアラーミアンを死滅させ…ノーダメージで魔王城の最上階に到達するなんて異国の魔法使いは予想外に手強いわね…」
「勿論私は最上級妖女だからね♪」
桜花姫は笑顔で発言する。
「即刻あんたを仕留めて連行されたアクアヴィーナスの母様とアクアユートピアの人魚達を無事に救出するわよ♪」
「彼女達を無事に救出出来るかしら?現実を直視しない単細胞のあんた達に…」
スキュランは平常心の様子であり桜花姫は警戒したのである。
(スキュランは随分冷静ね…妖力だけならアクアラーミアンよりも数段階下回るのに…如何して彼女は冷静なのかしら?)
するとアクアヴィーナスは恐る恐るスキュランに問い掛ける。
「如何してスキュランは私達のアクアユートピアを侵略したのよ?」
「私がアクアユートピアを侵略した理由ですって?」
スキュランは一息するなり…。
「深海底のアクアユートピアでは…無尽蔵の魔法石…アクアクリスタルを入手出来るからね…」
「アクアクリスタルですって?」
アクアクリスタルの一言に桜花姫とアクアヴィーナスは反応する。
「魔法石のアクアクリスタルは米粒大のサイズだとしても地上界の一国を引っ繰り返せる魔力を発揮出来るのよ♪米粒大のアクアクリスタルでも超一流の魔法使いが所持すれば一国を陥落させられるし…一国の征服だって実現出来る魔力を入手出来るからね♪」
魔法石のアクアクリスタルは消耗した魔力の回復だけではなく超一流の魔女がアクアクリスタルを所持した場合…。体内の魔力を数十倍から数百倍にも増大化させられる。一国のスケールにアクアヴィーナスは勿論…。桜花姫も絶句したのである。
「米粒大のアクアクリスタルだけで…一国ですって…」
「如何して魔女のスキュランに魔法石のアクアクリスタルが必要なのよ?魔法石のアクアクリスタルを所持しなくてもあんたの魔力は桁外れに強力でしょう…」
スキュランの魔力を高評価したアクアヴィーナスであるが…。スキュランは一瞬沈黙したのである。
「私は莫大なるアクアクリスタルで私自身の魔力を増大化させ…魔法の海水で地上界全域を水没させるのよ♪地上界全域を水没させるには私自身の魔力だけでは力不足だからね…アクアユートピアのアクアクリスタルで私自身の魔力を数百倍に増大化させたかったのよ♪」
スキュランの主目的に桜花姫とアクアヴィーナスは沈黙する。
「極悪非道の人間達を溺死させ…全世界を魔法の海水で覆い包ませるのよ♪」
「スキュラン?」
桜花姫は恐る恐るスキュランに問い掛ける。
「何よ?」
「あんたも…人間達が大嫌いなの?」
「無論よ…」
桜花姫の問い掛けにスキュランは即答したのである。
「如何してあんたは地上界の人間達を溺死させたいのよ?」
再度問い掛けられたスキュランは無言で魔法を発動…。桜花姫とアクアヴィーナスの目前に蛍光色の発光体を発生させる。
「何かしら?」
「時空の光球よ…」
「時空の光球?」
「時空の光球は…」
時空の光球とは別名予言の発光体とも命名される予言魔法である。蛍光色の発光体に接触すると超古代から超未来は勿論…。あらゆる並行世界で発生する出来事を実体験出来る魔法の発光体であり幻術とは別物である。
「面白そうだわ♪接触しましょう♪アクアヴィーナス♪」
「えっ…大丈夫なの?火傷しないかな…」
アクアヴィーナスは極度に不安がる。
「安心しなさい…火傷しないから…」
スキュランは火傷しないと発言するのだが…。アクアヴィーナスはビクビクした様子で恐る恐る時空の光球に接触したのである。
「本当に…大丈夫かな…」
「私も♪」
桜花姫は娯楽感覚で時空の光球に接触する。すると彼女達の脳内にとある平野にて獣類の毛皮を羽織った大勢の部族が尖頭器を所持…。闘争する光景が鮮明に発現されたのである。
(えっ?何かしら?)
するとパッと闘争の光景が消滅したかと思いきや…。今度はとある海峡での合戦場の様子である。とある巨大船団と別の巨大船団が衝突する光景であり主戦場が船上で足場が不安定であるが両勢力とも必死に奮闘する。パッと戦闘の光景が消滅したのである。今度は数百隻もの異国の軍船がとある砂浜にて上陸を開始…。巨漢の兵士達が火薬を投擲して甲冑を装備した武士達に攻撃する光景が発現される。暴風雨により無数の軍船が沈没…。大勢の兵士達が溺死する光景も確認出来る。暴風雨の光景が消滅すると今度は各勢力が多種多様の家紋を掲揚した甲冑の武士達がとある荒野にて奮闘する光景が発現される。
(ひょっとして戦乱時代の様子かしら?)
桜花姫は戦乱時代を連想したのである。総大将らしき武将の目前には斬首された武士達の生首が並列される。すると今度は炎上する家屋にて一人の家臣に裏切られた武将が自害する光景である。場面が一変すると今度の光景は蒸気を放出する異国の巨大軍船が馴染み深いとある湾港に上陸する光景が発現され…。異国の軍服を着用した巨漢男性と和服の男性達が会話する光景が確認出来る。すると場面は一変…。異国の軍服と鉄砲を所持した異国風の軍勢と和服と甲冑を装備した古風の軍勢が交戦する。
(一体何が…)
両勢力の戦闘の光景が消滅すると今度は鉄砲を所持した異国風の黒服の兵士達がとある丘陵地にて突撃する場面が発現…。突撃する大勢の兵士達が丘陵地の狙撃兵達により銃殺されたのである。場面が一変すると今度はとある青海原にて数十隻もの鋼鉄の巨大軍船が突入する数十隻もの鋼鉄の巨大軍船を無数の大砲で砲撃する光景が発現される。すると今度は鋼鉄の無数の鳥類がとある異国の湾港にて飛行中…。湾港に停泊中の巨大軍船を鋼鉄の火薬で攻撃する光景が発現されたのである。十数隻もの巨大軍船が沈没…。大勢の兵士達が鋼鉄の火薬で吹っ飛ばされる。直後…。とある諸島にて鋼鉄の火薬を抱き抱えた鋼鉄の鳥類が大砲を装備した鋼鉄の巨大軍船に自爆攻撃する光景が発現される。すると今度は鋼鉄の火薬を抱き抱えた小柄の少年兵が大砲を装備した鋼鉄の巨大牛車に突撃…。鋼鉄の巨大牛車諸共自爆攻撃する光景も発現されたのである。先程の光景が消滅…。今度は無数の鋼鉄の鳥類がとある城下町に鋼鉄の火薬を投下する光景が発現される。火炎に覆い包まれた村人達…。頭巾の女性達が必死に炎上する家屋敷を消火する光景が発現されたのである。場面が一変すると突然ピカッと高熱の閃光が一面に光り輝いたかと思いきや…。とある村里全域にてどす黒いキノコ雲と黒色の雨水も確認出来る。焦土化した陸地では眼球と全身の皮膚がドロドロに焼け爛れた大勢の村人達が各地を彷徨する。焦土化した各地には無数の焼死体が埋没…。無数の蛆虫が発生したのである。
「如何してこんな…」
アクアヴィーナスは極度の恐怖心により涙腺から涙が溢れ出る。全身がプルプルするなり膠着したのである。
「アクアヴィーナス…」
(如何やら彼女は限界みたいね…)
すると時空の光球はパッと消滅する。スキュランは無表情で桜花姫を直視するなり…。
「常日頃から単細胞のあんた達でも理解出来たでしょう?人間達の野蛮さを…」
「先程の光景は幻術かしら?」
桜花姫の返答にスキュランは全否定する。
「幻術なんて甘っちょろい子供騙しの魔法とは別物よ!時空の光球は超古代から超未来は勿論…無限の並行世界で発生する出来事を鮮明に再現させる予言の魔法なの…」
「予言の…魔法?」
「先程の光景は超古代から超未来の戦乱は勿論…別の時間軸で勃発する一連の戦乱なのよ…醜悪なる人間達の悪行かしら…」
桜花姫は沈黙する。
「こんなにも同族同士で殺し合って…自然界の自然環境を汚染させる全人類を滅亡させたいからこそ…私はアクアクリスタルの絶大なる魔力を利用して地上界全域を水没させたいのよ…」
すると桜花姫は無表情で…。
「別にあんたが人間達を溺死させたいのであれば思う存分殺しなさいよ…先程の光景を直視させられちゃったら人間界を守護するのも笑止千万だわ…所詮人間達があんたの魔法で溺死しちゃうのも自業自得でしょう…」
「あんたって意外だね…」
スキュランは桜花姫の返答に意外であると感じる。
「えっ?何が意外なのよ?」
「正直あんたは姿形も発想も世間知らずの単細胞って印象だったけど…思考力だけなら赤髪の女友達よりは大人の女性みたいね♪正直ホッとしたわ♪」
(鬱陶しい真蛸ね…何が大人の女性みたいな思考力よ…)
スキュランから大人と認識された桜花姫であるが内心ではピリピリする。
「あんたが私の主目的に協力するのであれば赤髪の女友達もアクアユートピアの人魚達も無事に解放するけれど♪」
「誰が真蛸のあんたなんかに協力するか…」
桜花姫は協力を拒否したのである。
「地上界を水没させちゃうと太平神国の桜餅は二度と食べられなくなるし…三蔵郎様と小猫姫が溺死しちゃうからね…何よりも悪霊征伐と匪賊征伐が出来なくなるわ♪」
数秒後…。
「悪いけどあんたの野望には賛同出来ないわね…」
笑顔で返答する桜花姫にスキュランはピリッと苛立ったのである。
「異国の魔法使いが…所詮あんたも人間達に味方するのね…」
苛立ったスキュランは桜花姫とアクアヴィーナスに魔法を発動する。
「えっ?」
すると突如…。
(なっ!?突然身動き出来なくなったわ…一体何が?)
彼女達は金縛りにより身動き出来なくなる。
(ひょっとして金縛りの魔法かしら?)
スキュランは金縛りの魔法によって桜花姫とアクアヴィーナスの身動きを封殺したのである。
「身動き出来なくなったわね♪」
身動き出来なくなった桜花姫とアクアヴィーナスに催眠術魔法を発動する。
「えっ…」
(何かしら?)
(突然眠気が…)
すると桜花姫とアクアヴィーナスは極度の眠気により熟睡したのである。
「あんた達は精一杯熟睡しなさい♪」
スキュランは熟睡した桜花姫に恐る恐る接触するなり…。
「異国の魔法使いは生意気で腹立たしい小娘だったけど…熟睡すると寝顔だけは人一倍美人さんだわ♪非常に勿体無いわね♪」
(早速彼女達をピチピチの甘海老に変化させちゃおうかしら♪)
魔法によって睡眠中の桜花姫とアクアヴィーナスを小指サイズの甘海老に変化させたのである。
「美味しそうな甘海老ね♪異国の魔法使いはピチピチした素肌の感触が誰よりも美味しそうだわ♪」
即刻頬張ろうかと思いきや…。ポンッと小指サイズの甘海老に変化した桜花姫の肉体が突発的に消滅したのである。
「えっ!?一体何が…如何して彼女の肉体が消滅したのよ!?」
突然消滅した甘海老の桜花姫にスキュランは驚愕する。
「彼女は一体!?」
すると背後より何者かがポンッとスキュランの背中に接触したのである。
「きゃっ!」
突然の出来事によりスキュランはビクッと反応する。
「御免あそばせ♪」
「えっ!?あんたは…」
スキュランの背中を接触したのは誰であろう桜花姫だったのである。
「あんたは異国の魔法使い!?如何して元通りに…あんたは私が魔法で甘海老に変化させたのよ…」
元通りに戻った桜花姫にスキュランは動揺する。不思議がるスキュランに桜花姫は笑顔で説明したのである。
「あんたが妖術で甘海老に変化させたのは私の分身体なのよ♪残念だったわね♪」
「分身体ですって!?」
スキュランが魔法を発動する直前に分身の妖術を発動…。スキュランの魔法で小指サイズの甘海老に変化したのは桜花姫の分身体であり彼女の本体は無事だったのである。
「分身体の魔法で私の魔法を無力化するなんて…異国の魔法使いは悪知恵も超一流みたいね…」
「残念だったわね♪真蛸の小母さん♪私こそあんたを桜餅に変化させて頬張っちゃうわよ♪」
笑顔で発言する桜花姫にスキュランは恐る恐る忠告する。
「私を食い殺せば…甘海老に変化させたあんたの女友達は勿論…アクアユートピアの人魚達も二度と元通りには戻れなくなるわよ…」
忠告された桜花姫であるが…。
「別に♪元通りに戻れないから何よ?」
「えっ!?仲間が元通りに戻れなくなるのにあんたは正気なの!?」
桜花姫の予想外の返答にスキュランは愕然としたのである。
「私は正気よ♪私はあんたが気に入らないからあんたを食い殺したいだけなのよ♪」
「あんたは外見とは裏腹に悪魔みたいね…」
悪魔と誹謗された桜花姫であるが…。
「悪魔だから何よ♪鬱陶しいあんたは桜餅に変化しちゃいなさい♪」
桜花姫は変化の妖術を発動するとスキュランを大好きな桜餅に変化させる。一口で桜餅に変化したスキュランをパクッと頬張る。
「桜餅は美味だわ♪」
甘海老に変化したアクアヴィーナスを直視するなり…。
「口寄せの妖術でスキュランを元通りに復活させれば問題解決なのよね♪」
即座に口寄せの妖術を発動する。先程変化の妖術で食い殺したスキュランを元通りに復活させたのである。
「えっ?私は一体?」
「元通りに戻れたわね♪スキュラン♪」
スキュランは無表情であり何も反応しない。姿形は生前と瓜二つであるが術者である桜花姫によって自我を掌握された状態であり今現在のスキュランは彼女の傀儡人形である。
「スキュラン♪あんたの魔法によって甘海老に変化させられちゃったアクアヴィーナスとアクアユートピアの人魚達を元通りに戻しちゃいなさい♪」
「承知したわ…」
スキュランは桜花姫の命令を承諾…。即座に魔法を解除したのである。魔法を解除されたアクアヴィーナスは勿論…。魔王城で拘束された人魚達も甘海老の状態から元通りの人魚の姿形へと戻れたのである。熟睡中だったアクアヴィーナスが恐る恐る目覚める。
「えっ?私は一体何を?」
彼女は寝惚けた様子であったがスキュランを直視するなりビクッとした反応で戦慄したのである。
「えっ!?スキュラン!?」
「あんたは本当に小心者ね…アクアヴィーナス♪」
「桜花姫!?」
アクアヴィーナスは恐る恐るスキュランを直視するなり…。
「えっ?彼女は無反応だわ…無感情のビスクドールみたいね…」
スキュランはアクアヴィーナスにジーッと凝視されても無反応であり無表情だったのである。
「今現在の彼女は口寄せの妖術で復活させた傀儡人形だからね♪本物のスキュランなら私が征伐しちゃったから大丈夫よ♪」
「えっ?征伐って…あんたが本物のスキュランを仕留めちゃったの!?」
「勿論よ♪」
(桜花姫…あんただったらアクアクリスタルの魔力を使用しなくても一国を征服出来そうね…)
アクアヴィーナスは桜花姫が黒幕であるスキュランを仕留めた事実に驚愕する。
「スキュランに魔法を解除させたからあんたは勿論♪今頃はアクアユートピアの人魚達も無事に解放されたでしょうね♪」
「アクアヴィーナスも解放されたのね…」
すると背後の鉄扉が解放されるなり金髪の人魚がウェンディーネに近寄るなり力一杯密着する。
「アクアヴィーナス♪」
「ウェンディーネ母様!?無事だったのね…」
アクアヴィーナスは母親のウェンディーネとの再会に涙腺から涙が零れ落ちる。
「アクアヴィーナス…私…母様が魔女に殺されちゃうかと…」
「大丈夫よ…大丈夫だからね…ウェンディーネ母様…」
「アクアヴィーナス…」
「母様が無事で何よりだわ…」
ウェンディーネ自身も殺害される恐怖心によって落涙したものの無事に解放され…。大喜びしたのである。
「私だけ逃げちゃって御免なさいね…ウェンディーネ母様…私は母様を見殺しに…」
謝罪するアクアヴィーナスであるがウェンディーネは笑顔で…。
「気にしないで♪アクアヴィーナス♪無事に戻れただけでも結果オーライでしょう♪」
「ウェンディーネ…」
アクアヴィーナスは涙腺から涙が溢れ出る。
「えっ?彼女は誰かしら?」
するとウェンディーネは桜花姫に気付いたのである。
「ウェンディーネ母様…桜花姫に感謝してよね…彼女の協力が無ければ母様は今頃魔女に食い殺されちゃったかも知れないのよ…」
アクアヴィーナスは恐る恐る桜花姫を直視するなり…。
「ひょっとして貴女様がイーストユートピアの伝説の魔法使いである月影桜花姫様ですか!?」
「勿論♪私が誰よりも温厚篤実で最上級妖女であり…地上界の女神様♪桜花姫…月影桜花姫よ♪」
桜花姫は笑顔で即答したのである。
(人一倍短気で無慈悲のあんたが地上界の女神様を自称するなんて…)
地上界の女神様を自称する桜花姫にアクアヴィーナスは苦笑いする。
「あんたがアクアヴィーナスの母様ね♪美人さんだわ♪」
「私が美人さんなんて…桜花姫様は大袈裟ですわね♪」
するとウェンディーネは桜花姫に謝意する。
「大変感謝しますわ♪桜花姫様♪」
アクアヴィーナスも恐る恐る桜花姫に謝意したのである。
「私からも感謝するわ…桜花姫…」
アクアヴィーナスは涙腺から涙が溢れ出る。
「あんたの孤軍奮闘で私達は勿論!アクアユートピアの人魚達が無事に解放されたわ…私達にとって桜花姫…あんたは正真正銘本物の救世主…地上界の女神様よ…」
落涙するアクアヴィーナスに桜花姫は困惑したのである。
「私が地上界の女神様なんて…あんた達は大袈裟ね♪私にとって悪霊征伐なんて所詮道楽だし夜遊びと一緒なのよ♪今回の悪霊事件で暇潰し出来たからね♪感謝したいのは私自身だから♪」
「桜花姫…」
「桜花姫様…」
桜花姫は先程から無言のスキュランを凝視するなり…。
「スキュラン…あんたはアクアユートピアの守護神として活動しなさい♪金輪際アクアユートピアを侵略するなんて悪巧みは厳禁だからね♪」
「承知したわ…」
スキュランは無表情であるものの承諾したのである。スキュランはテレポート魔法を発動…。アクアユートピアへと瞬間移動したのである。
「一件落着ね♪」
一安心した直後…。
「えっ?」
桜花姫は突如として息苦しくなる。
「ぐっ!」
(疲労感かしら…)
突然息苦しくなる桜花姫にアクアヴィーナスとウェンディーネはゾッとしたのである。
「えっ!?桜花姫!?如何しちゃったのよ…」
「大丈夫ですか!?桜花姫様!?」
「妖力の消耗かしら…突然息苦しくなったのよ…」
桜花姫は息苦しいのか小声で返答…。正直返答するだけでも辛苦の状態だったのである。
「ひょっとすると桜花姫は魔力の消耗で長時間の人魚の状態が維持出来なくなったのかも知れないわ…」
「ウェンディーネ母様…早急に地上界に戻らないと桜花姫様が溺死しちゃうわ!如何しましょう!?」
「私は即刻桜花姫を地上界に浮上させるわよ!」
「えっ?アクアヴィーナス!?」
アクアヴィーナスは衰弱化した桜花姫を力一杯抱き抱えるなり海面上へと急行したのである。
(死なないでよ…桜花姫…死んじゃったら承知しないわよ!)
アクアヴィーナスは全身全霊の力泳によりとある無人島へと漂着する。無人島に漂着した直後…。桜花姫の変化の妖術が解除される。
「桜花姫!?大丈夫!?」
数秒後…。
「はぁ…はぁ…」
桜花姫は深呼吸したのである。
「えっ?私は一体…」
「桜花姫…意識が戻ったみたいね…」
アクアヴィーナスは意識が戻った桜花姫の様子にホッとする。
「アクアヴィーナス?えっ?」
桜花姫は真夜中の天空を直視するなり…。地上界であると認識する。
「私は地上界に?何時の間にか戻っちゃったのかしら?」
「突然あんたが息苦しくなるからビクビクしちゃったわよ…もう少しであんた…窒息死しちゃうかと…」
「心配させちゃったわね…御免あそばせ♪」
「あんたが無事で何よりだわ…」
周辺を眺望するのだが視界一面が無人島である。遠方は闇夜の青海原であり陸地は何一つ確認出来ない。
「アクアユートピアから随分遠方に移動しちゃったからね…」
「口寄せの妖術で私達諸共目的地に口寄せしましょう♪」
「えっ!?目的地にワープ出来るの!?」
「一か八か…」
桜花姫は即座に口寄せの妖術を発動…。自分自身とアクアヴィーナスを太平神国の西国を目印に口寄せしたのである。彼女達は一瞬で西国の天霊山の頂上へと瞬間移動する。
「ひょっとしてイーストユートピアの小山かしら?」
「如何やら私達は無事に太平神国に戻れたみたいね♪」
「私達…一瞬で陸地に瞬間移動しちゃったの!?」
「勿論よ♪」
アクアヴィーナスは恐る恐る天霊山の頂上から西国の村里を眺望したのである。
「あんたの祖国だったわね…」
「私とあんたが遭遇した場所よ♪」
アクアヴィーナスは涙腺から涙が零れ落ちる。
「一日間の出来事なのに…長期間の長旅に感じられるわね…」
「私も極度の疲労感が蓄積したから…久方振りに天霊山の露天風呂にでも入浴しちゃおうかしら♪」
桜花姫は着物を脱衣し始める。人前で着物を脱衣する桜花姫にアクアヴィーナスは赤面したのである。
「えっ!?桜花姫!?人前で何するのよ!?」
「何って…入浴するから脱衣しただけよ♪」
「えっ!?あんたは人前なのに平気なの!?」
アクアヴィーナスに問い掛けられた桜花姫であるが…。桜花姫は笑顔で即答する。
「別に♪人前だからって何よ♪折角だしあんたも一緒に入浴しましょうよ♪女同士だから全裸でも平気でしょう♪」
アクアヴィーナスはビクビクした様子で周囲を警戒するなり…。
(人気は無さそうだわ…)
「折角だし…私も入浴しちゃおうかしら…」
彼女は赤面した表情で恐る恐る衣服を脱衣したのである。衣服を脱衣するとアクアヴィーナスは警戒した様子で露天風呂へと入浴する。するとアクアヴィーナスは恐る恐る…。
「桜花姫…」
「何よ?アクアヴィーナス?」
「御免なさいね…桜花姫…何も謝礼が出来なくて…」
謝罪するアクアヴィーナスに桜花姫は笑顔で即答する。
「別に謝礼なんて…気にしないの♪」
「私自身足手纏いで桜花姫に守護されてばかりだし…」
アクアヴィーナスは赤面した表情で…。
「アクアユートピアに平和が戻ったから…私からの恩返しに今度はショートケーキでも如何かなって…あんたは人一倍スイーツが大好きみたいだし…」
「ショートケーキですって♪」
ショートケーキに反応したのか桜花姫は大喜びしたのである。
「あんたのショートケーキは本当に美味しかったから…是非とも今度食べさせてよ♪」
「勿論よ♪桜花姫♪」
アクアヴィーナスは笑顔で即答する。

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