Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・八月―カウントゼロ― ( No.4 ) |
- 日時: 2011/08/18 01:53
- 名前: tamb
- 参照: http://ayasachi.sweet-tone.net/eva_index.htm
- ■彼女の幸せ・僕の幸せ/何処
( No.1 )
いくらなんでも難解というか説明が不足してるんじゃないかと思う。私が説明過剰なのを差 し引いたにしても。 一人称代名詞は「僕」と「私」で、「私」はレイで確定でいいと思う。 最初と最後に出てくる「僕」はネルフ職員だった娘がいて、レイを義理の娘にしている。 問題は大学の新歓コンパでレイに出会った「僕」なんだが、後にレイを義理の娘にする「僕」 と同一人物だとすると、年齢的に同級生ということはないだろうから(ネルフ職員だった娘が いたんだから)大学の先生かなんかということになる。 もうひとつの可能性は大学の同級生(先輩でもいいんだけど)で、「ほら、彼氏が来るぞ」 の彼氏であるという線。ストレートな解釈ならこっちだと思うんだけど、そうだとすると義理 の娘にした経緯が不明すぎる。そうでないなら仲裁が成功して復縁したということを書いてお かないとあまりにわかり難い。「彼女と共に生きる事になって」というのは親子とも恋人同士 とも解釈できるからヒントにならない。「この人は肯定して背中を押してくれた」以下の記述 がある以上、レイとシンジが喧嘩別れしてそれっきりというのも考え難いんだけど。 いずれにしろ、最後の段の設定とかもっと生かせるような気がする。もったいないっす。
■続・メランコリック少年シンジの憂鬱 ーVer・LRSー/何処 ( No.2 )
綾波補完委員会って知ってる? ま、私も良くは知らないんだけどね。ののさんとかは知っ てるのかな。 http://ayanamiten.web.fc2.com/salvage_site/mal/index.html
この話の方の綾波補完委員会なんだけど、結局のところ目的はなんだったんだろう。やっぱ 「乙女の安全と希望を守る」をモットーにしてシンジをいじるのが目的かな(笑)。
■Over The Rainbow/かぽて ( No.3 )
私の知る限り約10年ぶりのかぽてさんの新作。 10年前、確かにこういう匂いのする話が良くあった。とても静かで、乾いていて、少し痛く て、でもどこかにぬくもりを感じさせるような話。 レイが二人出てくる話の難しさはレイ同士(というのか)の関係性と、そしてシンジとの関 係性をどう描いたらいいのかという部分にある。 この話は、生命のメタファーとしての水を媒介として、だが感情を失ってしまったかのよう な乾いた文体で淡々とそれを描く。 あまり動かなくなり、蛍光灯の音すら聞こえなくなったもう一人のレイが水を求め、消えて ゆく。ダリアも捨てられてしまっただろう。
話をすっ飛ばすけれど、このもう一人のレイっていうのがレイの中の言わば内なるレイであ るという解釈が頭から離れない。根拠は「一週間ほどの入院生活を終え」なんだけど、まあ他 にもある。ただそうすると、消えてしまったもう一人のレイっていうのはレイにとって何だっ たのだろうかという解釈が難しくなる。ヒントは > すぐ隣にいた時、すぐ傍にあった時、するりと感情から抜け落ちていったはずのものたち。 > でもそれは、ちゃんと私の中に在り続けていた、とレイは思った。 あたりにあると思うんだけど、うまく言葉にできない。 無理があるとは思うけれど、でもそうでないと「一つになった響きの中へ溶け込んでいけた ら……この震えるような想いの名を知ることができるだろうか。」が唐突すぎるように思える。 上に引用したヒントと絡めるときっちり解釈できそうなんだけど、ダリアが意味するものが何 かを含めて、言葉にするには重すぎる。
解説と言っても「作品に書いてある」という以上のことには、特にこういう話の場合はなら ないから解説は求めないけれど、それでもあえて作者を召還したい。「何を書いていいのか」 とか言わずに何か書いてくださいましよ。10年ぶりなんだしさ。
 |
|