Re: サイト開設十周年カウントダ ( No.5 ) |
- 日時: 2010/12/17 00:12
- 名前: 何処 ID:rS1A8wef1L4
- 【幸せになれ】
妻と歩く。
小柄な妻は跳ねる様に歩く。大柄な私からすれば苦労そうに見えるが妻に言わせればこれが楽なんだとか。 対して私の歩みはゆっくりだ。初めてのデートは子犬にまとわりつかれた牛の気分だった…
あの時妻の動きに合わせて跳ねていた長い髪は今は無い。 戦自侵攻の数ヶ月後、妻は髪を切り、私と共にネルフを辞めた。 今日は二人の娘へのプレゼントを買うつもりだ。 未だ幼い二人だが長女はプーさん、次女はミっヒーがお気に入りだ。
「あら?あなたアレ…」
「?」
不意に立ち止まった妻。その視線の先には…
「…シンジ君だよ…」
「やっぱり…」
間違い無い。そしてあの着ぐるみから二つ風船を貰っているのは…
「…レイちゃん…」
「生きてた…あの二人も生きてたんだ…」
私達は呆然としていた。 少女は少年に風船を一つ渡して微笑んでいる。 そして仲良く風船片手に手を繋いで歩む二人を只眺め、いつしか私達は涙を流していた。 妻は夢見る様に呟く…
「…あの風船、プーさんとミっヒーだったわ…」
「…二人らしいかもな。」
二人の背中が視界を去るまで私達はその場に立ち尽くしていた。
「…くまさんとうさぎさんは恋をしました。そして二人は無事結ばれました…」
涙を拭いて妻は笑顔で私に告げる。
「…貴方、警備部の女子から整備課の熊さんって呼ばれてたのよ?無精髭にいっつも黒ずくめで背も大きいから。」
「整備課じゃ君は警備部の兎さんと言われてたがね。歩き方がぴょんぴょんしてて…」
「「クスクス…」」
私達は着ぐるみに足を向けた。風船を貰う為に。 そう、娘達にも風船を渡そう、どんな高いプレゼントよりその方がいい。 あの二人の様な笑顔を娘達も浮かべられれば…最高じゃないか!
私達は足を早める。あの二人の様に笑顔で、手を繋いで。
この胸一杯の愛を、君達に与える為に。
【無条件幸福】初音ミク http://www.youtube.com/watch?v=rS1A8wef1L4&sns=em
風邪で瀕死…皆様風邪とインフルエンザ流行ってますからお気をつけあれ…
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