Re: 指先で繋がるセカイ/緒形ゆう ( No.6 ) |
- 日時: 2010/09/25 01:30
- 名前: tamb
- 第五話「最後のシ者」/第六話「指先の向こう側」
驚天動地、まさに驚くべき展開を見せた最終二話。メタにメタを重ねた複雑怪奇とも言える 重層構造は読者のドギモを抜きまくる。 ちなみに私の読みはほぼ全て外しました(爆)。だがしかし、これを読みきった奴がもしいた らそっちの方が怖い(笑)。
順番に行きましょう。まずは「5.最後のシ者」、冒頭の
> 僕は渚カヲルという者です。
でいきなりのけぞる(笑)。なんでここでカヲルが! というわけで読破速度も加速。誤字脱 字など知ったことではない(作品を読む姿勢としてはこの方が正しいが)。 居眠りのあたりは「2.君の名は」及び「3.あるべき場所へ」と符合する。 話は進み、
> このメールに添付させていただいた絵のことを
で「なにぃー!?」叫ぶ。してみると「2.君の名は」の僕ってのはカヲルだったのか!? 更に加速して「私が渚カヲルのことをそう悪く思えないことだった。」まで一気に読み、慌て て「2.君の名は」をざっと読み返し、次いで検索までかけて、確かに碇ともシンジとも書い てないことに気づく。まあ一人称で会話もないんで名前など出て来ないのは当たり前なんだが、 うおおお騙されたぜちくしょう作者があの緒形ゆうだってことを忘れてなかったかそれにして もこの文体はシンジそのものじゃねぇかこれでカヲルだってのがありだってんならもはや何で もアリだぜこりゃ反則ギリギリというより明らかに反則だぜというわけでこれは作者の反則負 け読者の勝利ということで手打ちをしていただけませんでしょうかしかしこの流れだとレイは カヲルと付き合うことになるのかシンジは何をしてるんだよ切ねぇぜ全くこりゃどうしたもん かいないや脈絡はないがシンジがカヲルに絵を渡したという可能性もあるぜはぁはぁ(笑)。 となったわけだ。緒形ゆうさん呼び捨てですいません 。そして私はこの時点で「この 文体はシンジそのものじゃねぇか」ということの重要性にまだ気づいていない。 とにもかくにも読み進め、試験開始直前に不穏な空気が漂いだし、そして
> 「ええ、おかげさまでよく頭が働いたわ。渚――いえ、碇シンジさん」
なんだとー!(爆) 慌ててちょっと前のレイとカヲルだかシンジだかとの会話を読み返す。 うおおおちょっと待てこの口調はカヲルそのものじゃないかシンジはカヲルの真似をしていた のかそれともシンジも大学生ともなるとこんな口調になるのかこりゃ反則ギリギリ以下略(笑)。 まあしかし
> 君に対する気持ちも
なんてしれっと言ってしまうシンジだしな(笑)。
しかし物語はこれでは終わらないのだ!
引き続き「6.指先の向こう側」を読む。
シンジの雰囲気がちょっと違わないか? などと思いつつ読み進める。と、
> 僕たちが大学で出会ったときのことを物語というか、小説にした、んだよね?
なんじゃこりゃあ!!!(爆) とするとあれか? 「1.初めての再会」は実際にあったことをレイが私小説風に書いたも ので、続く2〜5は1に続くように書いた創作ということか? うおおお以下略(爆)。
といわけでございました。この展開は読めませんね(笑)。カヲルやケンスケは登場した事そ のものに意味があったわけだし、上で書いた口調がカヲルそのものってのもそう書いてる(レ イが)んだろうからその通りだし、シンジが実際(というか六話)よりちょっとかっこいい感 じなのも萌える(笑)。
いや、これは面白かった。LRSとかいう部分を抜きにしても面白かった。
技法的には
> 疲れ切ったアスカのために部屋を空けた、あのときみたいに。
というフレーズの挿入の仕方が素晴らしいとかあるし、ポッキーの空き箱をゴミ箱にとか料 理が出来ないとか、「見ていてきゅんとくる端整な笑顔」、「あ、えっと……うん」あたりの 萌え、「彼の親のどちらかは結構とあくどい性格」とかの笑えるフレーズもある。そのあたり を楽しみつつ、ストーリーの展開にひっくり返るのがいいんじゃないかと思う。
そしてこんなことも思った。 都合のいい作り事の続きに現実がある。小説の続きに現実がある。だから作品内に散見され る「あの小説の続き」「物語の続き」というフレーズが重要性を持つ。だからこそ、レイはカ ヲルやケンスケを登場させたのかもしれない。そして、続きを作ろうという意思があれば、き っと幸せになれるんだろうと。そしてその幸せは、物語を紡ぐ指先の向こうにある。
作品はこちら。 http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_05.htm http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu04_06.htm
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