桜花姫※リメイク ( No.64 ) |
- 日時: 2021/08/30 08:47
- 名前: 月影桜花姫
- 第九話
反撃
同時刻…。北国のとある山道では旅先にて蛇神の蛇骨鬼と山猫妖女の小猫姫が食人餓鬼の大群に追尾されたのである。 「ぐっ!」 「蛇骨鬼婆ちゃん!大丈夫!?」 蛇骨鬼は北国の山奥にて食人餓鬼の大群から逃走中…。極度の腰痛により身動き出来なくなる。獣道にて蛇骨鬼は横たわる。 「畜生…」 (こんな状況下で腰痛なんて…) すると彼女達の背後より無数の食人餓鬼が急接近したのである。 (私の命日かね…) 「本日で神族も全滅かも知れないね…」 蛇骨鬼は覚悟する。すると小猫姫は無表情で…。 「蛇骨鬼婆ちゃん…私…」 「小猫姫?」 小猫姫の体内より強大化した妖力を感じる。 「小猫姫!?」 (小猫姫から妖力を感じる…) 小猫姫の皮膚から蛍光色の秘められた妖力が表面化する。 「小柄の小猫姫に…こんなにも潜在的妖力が…」 (ひょっとすると小猫姫は妖力だけなら幼少期の桜花姫ちゃんに匹敵するかも知れないね…) 蛇骨鬼は小猫姫の潜在的妖力に驚愕したのである。すると小柄の小猫姫は肉体が変化するなり…。伝説の妖獣へと変化したのである。 「ひょっとして伝説の…妖獣!?」 (子供の小猫姫が…伝説の妖獣に変化出来るなんて…) 小猫姫の潜在能力に蛇骨鬼は勿論…。悪霊の食人餓鬼でさえも伝説の妖獣へと変化した小猫姫を直視するなり一瞬後退りしたのである。 「あんた達!蛇骨鬼婆ちゃんには…手出しさせないからね!覚悟しなよ!」 伝説の妖獣に変化した小猫姫は食人餓鬼の大群へと突進…。真正面に位置する数体の食人餓鬼を撃退する。極度に腐敗した食人餓鬼の肉体は非常に脆弱であり伝説の妖獣に変化した小猫姫が力一杯突進すると容易に粉砕されたのである。食人餓鬼の大群が再度小猫姫に殺到するものの…。小猫姫は口先を開口すると体内の妖力を凝縮させる。すると直後…。口先から高熱の雷球を射出したのである。高熱の雷球により獣道は焦土化…。一瞬で食人餓鬼の大群を消滅させ獣道の推定二町の界隈が焦土化したのである。圧倒的妖力により食人餓鬼の大群を消滅させた小猫姫であるが…。莫大なる妖力の消耗により小猫姫は元通りの姿形に戻ったのである。 「はぁ…はぁ…」 彼女は精神的にも肉体的にも疲弊したのか地面に横たわる。 「小猫姫!?大丈夫かい!?」 すると小猫姫は疲れ果てた表情で返答する。 「蛇骨鬼婆ちゃん…私なら大丈夫だよ…疲れ果てただけだから…」 「小猫姫…」 小猫姫の様子に蛇骨鬼は一安心したのである。 「桜花姫姉ちゃんは…大丈夫かな?」 彼女は桜花姫が大丈夫なのか非常に気になる。 「桜花姫ちゃんなら小猫姫が心配しなくても大丈夫だよ♪桜花姫ちゃんの場合妖女は妖女でも最上級の妖女だからね♪彼女の妖力は其処等の妖女とは別格だよ…」 蛇骨鬼は笑顔で断言する。 「桜花姫姉ちゃんなら…大丈夫だよね♪」 「桜花姫ちゃん…彼女なら今頃は…」 同時刻…。桜花姫と三蔵郎は無事に西国へと到達する。 「如何やら西国に到達したみたいですね♪桜花姫様の祖国ですか?」 「勿論よ♪無事に西国に戻れたから一安心だわ…」 時間帯は真夜中であり物静かな暗闇の夜空を眺望すると桜花姫と三蔵郎は一安心したのである。 「夜空だわ…」 桜花姫は物静かな夜空を眺望したのである。すると三蔵郎が笑顔で…。 「田舎村の西国へは食人餓鬼の襲撃は皆無だったみたいですね♪桜花姫様の祖国が無事なので一安心ですよ♪」 「油断大敵だけれどね…西国は正真正銘武陵桃源だったみたいだわ…」 過疎地である西国は総人口も比較的少人数であり神出鬼没の食人餓鬼の大群も襲撃しなかったのである。桜花姫と三蔵郎は桜花姫の自宅の近辺に隣接する天霊山へと直行する。 「目的地の天霊山よ…」 「天霊山とは…こんなにも低山だったのですね…」 三蔵郎は恐る恐る桜花姫に問い掛ける。 「ですが天霊山の露天風呂なんかで…消耗された妖力を回復させられるのですか?」 「天霊山の露天風呂は私達妖女にとって極楽浄土だからね♪天霊山の露天風呂なら消耗しちゃった妖力だって回復させられるわ♪」 天霊山は非常に物静かであるが桜花姫は極度に周囲を警戒…。恐る恐る天霊山の天辺へと到達したのである。天霊山の天辺中心部には石造りの露天風呂が確認出来る。 「天霊山の露天風呂…本物の幻想郷みたいですね♪」 「天霊山は神秘の場所よ♪私にとって天霊山の露天風呂で入浴するのが毎晩の醍醐味だからね♪」 桜花姫は毎晩天霊山の露天風呂で入浴する。 「自然界での入浴とは非常に健康的ですからね♪」 すると彼女は人前であるものの…。特段気にならなかった様子であり突如として着物を脱衣したのである。 「なっ!?桜花姫様!?」 三蔵郎は公明正大に着物を脱衣する桜花姫に驚愕する。 「何かしら?三蔵郎様…」 桜花姫は無表情で返答したのである。 「桜花姫様…人前で何を!?」 彼女は平気そうな表情で…。 「何って…入浴するから着物を脱衣しただけよ…」 桜花姫は全裸の状態であり三蔵郎の表情が赤面する。すると赤面した三蔵郎の反応に桜花姫は笑顔で…。 「三蔵郎様は大袈裟ね♪」 桜花姫は赤面する三蔵郎の様子に微笑ましくなる。 (生真面目の三蔵郎様も悩殺しちゃったわね♪) 三蔵郎は人前で脱衣しても平常心である桜花姫に愕然とする。 「私にとって三蔵郎様は特別だから大丈夫なのよ♪別に全裸だからって私は気にしないから…」 「気にしないって…桜花姫様は正真正銘女性なのですよ…」 桜花姫は全裸の状態であろうとも平常心の様子である。 「私自身全裸でも気にならないのよね♪人前で全裸だからって何よ?三蔵郎様は大袈裟ね♪」 「妖女とは…」 (妖女って私達人間とは感覚が別次元なのでしょうね…) 三蔵郎は摩訶不思議の妖女が人間とは異質的であると再認識する。 「変化の儀式を発動するわよ…」 「変化の儀式ですと?」 すると桜花姫の全身の皮膚が虹色に変化したかと思いきや…。 「桜花姫様!?」 三蔵郎は強烈なる無数の発光体によって両目を瞑目させる。すると桜花姫の血紅色であった両目が瑠璃色へと変化したのである。直後…。彼女の下半身が銀鱗の大魚へと変化するなり人間の女性から美貌を感じさせる人魚の肉体へと変化したのである。黒毛の頭髪が銀髪へと変色する。 (えっ…桜花姫様が…) 「人魚に!?」 変化の妖術はあらゆる物体を別物に変化させられるが自分自身の肉体をあらゆる動植物にも変化させられる。雰囲気の変化した彼女に三蔵郎は驚愕の様子であり…。内心人魚に変化した桜花姫に見惚れる。 「三蔵郎様♪如何かしら♪」 人魚に変化した桜花姫は普段の体格を一回り上回る巨体であり人魚の状態で入浴したのである。 (桜花姫様が人魚に変化出来る理由とは天道眼の効力なのでしょうか?) 「桜花姫様は人魚にも変化出来るのですね…」 「私の母様が人魚の血筋だからね♪」 彼女の母親である美海姫は純血の人魚であり桜花姫も美海姫の血筋により人魚に変化出来る。 「折角だし三蔵郎様も私と一緒に混浴しないかしら?適度の湯加減だし♪」 「えっ!?私が桜花姫様と混浴ですと!?」 三蔵郎は驚愕したのである。桜花姫に笑顔で歓迎されるものの…。今回ばかりは拒否したのである。 「桜花姫様…生憎ですが今回ばかりは私は遠慮しますよ…私は無事超常現象が解決してから桜花姫様と一緒に混浴でも♪」 三蔵郎は赤面する。 「三蔵郎様は遠慮深いのね♪」 桜花姫は満足気の様子であり度重なる悪戦苦闘によって消耗した妖力が体内に蓄積…。万全の状態へと戻ったのである。 (如何やら桜花姫様の妖力が回復したみたいですね…) 三蔵郎は露天風呂で水遊びする桜花姫を見守るものの…。 (今更なのですが…私も桜花姫様と一緒に混浴したかったな…如何して私は遠慮しちゃったのか…) 三蔵郎は後悔したのか無我夢中に水遊びする桜花姫の様子を注視し続けると内心彼女と混浴したくなる。 「天霊山の露天風呂は極楽浄土だわ…先程の悪戦苦闘が悪夢だったって感じられるのよね…」 桜花姫は真夜中の夜空を眺望する。 「ですが桜花姫様は今後如何されるのですか?食人餓鬼の大群は勿論ですが…百鬼食人餓鬼の暴走を黙殺し続ければ国全体が彼等に占拠されましょう…」 「体力と妖力を回復させたら即刻猛反撃するからね♪私が全身全霊で食人餓鬼の大群と百鬼食人餓鬼の大群を蹴散らしちゃうわよ!」 数分後…。露天風呂の効力によって桜花姫の妖力が完全に回復したのである。入浴終了後…。桜花姫は人魚の状態から人間の姿形へと元通りに戻ったのである。桜花姫は即座に脱衣した着物を着衣する。 「三蔵郎様…妖力は万全よ!万全の状態なら食人餓鬼の大群は勿論…百鬼食人餓鬼が襲撃したとしても撃退出来るわ!」 「如何やら本調子が戻ったみたいですね♪桜花姫様♪」 すると三蔵郎は突発的に彼女に提案したのである。 「桜花姫様?突発的なのですが別行動は如何でしょうか?」 「別行動ですって?」 「桜花姫様は東国の城下町に出現した食人餓鬼の大群と親玉の百鬼食人餓鬼の征伐に全身全霊を…私は彼等の大群が出現した主要因を徹底的に探索します…」 「百鬼食人餓鬼は勿論…東国の城下町には神出鬼没の食人餓鬼の大群が徘徊中なのよ…人間の三蔵郎様が単独で出歩くのは自害するのと一緒だわ…」 桜花姫は非常に危惧するものの三蔵郎は大丈夫であると断言する。 「私は先程武器庫で無尽蔵の弾薬と護身用の連発銃を確保しましたからね♪私なら大丈夫ですよ…」 「悪霊が大群であれば即座に避難するのよ…三蔵郎様…」 「承知しました…桜花姫様…」 桜花姫の心配事を把握するなり三蔵郎は恐る恐る東国の城下町へと戻ったのである。桜花姫と三蔵郎は本格的に別行動を開始する。 「三蔵郎様は単独で大丈夫かしら…」 桜花姫は三蔵郎が単独で大丈夫なのか不安視したのである。桜花姫は天道眼を発動…。東国の中心街を徘徊する百鬼食人餓鬼の居場所を察知する。 「百鬼食人餓鬼の気配を感じるわ…」 百鬼食人餓鬼の霊力は規格外であり周辺には無数の食人餓鬼が徘徊中であるものの…。容易に居場所を特定化出来る。 「百鬼食人餓鬼だけは規格外だからね…霊力が目立ち過ぎだわ…」 (霊力が強力だから容易に居場所を特定化出来るのよね♪) 桜花姫は即座に東国へと直行する。獣道にて徘徊中の無数の食人餓鬼に遭遇するものの即座に念力の妖術を発動…。容易に彼等を蹴散らせる。 「周辺の妨害者達が鬱陶しいわね…」 無数の食人餓鬼が大勢で殺到するものの…。彼女の本体に接触する直前に彼等の肉体が念力の妖術によって粉砕されたのである。露天風呂の効力からか先程よりも桜花姫の妖力が増強化する。数分後…。 「百鬼食人餓鬼は中心街で徘徊中ね…」 桜花姫は東国の中心街へと到達する。 (百鬼食人餓鬼は私が仕留めるからね♪) 「覚悟しなさいよ…」 桜花姫は恐る恐る東国の中心街へと潜入したのである。 「村人達だわ…」 (非常に心苦しいわね…) 農村地帯は食人餓鬼の襲撃によって惨殺された村人達の血肉やら無数の肉片が散乱する。 「彼等は食人餓鬼の襲撃によって惨殺されたのね…」 すると横たわった村人達が突発的に身動きし始めたのである。彼等は通行中の桜花姫に殺到する。 「きゃっ!」 桜花姫は咄嗟に念力の妖術を発動…。 「死滅しなさい!」 殺到する村人達の腹部を念力の妖術で粉砕したのである。村人達を仕留めたかと思いきや…。 「えっ!?」 上半身のみで身動きするなり桜花姫に急接近する。 (上半身のみで身動き出来るなんて…) 即座に念力の妖術を再活用するなり食人餓鬼へと変化した村人達の頭部を粉砕…。すると頭部を粉砕された影響からか村人達は身動きしなくなる。 「脳味噌を粉砕しちゃえば身動き出来なくなるみたいね…」 如何して食人餓鬼によって殺害された村人達が突発的に身動きしたのか疑問視する。 「如何して食人餓鬼に食い殺された村人達が身動きしたのかしら…」 (ひょっとすると食人餓鬼に食い殺された人間も食人餓鬼として復活するのかしら?疫病みたいだわ…) 通常の食人餓鬼は捕食されても食人餓鬼には変化しなかったが今回の天災地変で出現した食人餓鬼は今迄に出現した食人餓鬼とは別物であり捕食…。殺害された人間も食人餓鬼として復活するのである。 「食人餓鬼に襲撃された人間達が食人餓鬼として復活するのであれば相当厄介だわ…」 最早祖国存亡の瀬戸際であり最悪の場合…。食人餓鬼の増大化による天球神国の滅亡が危惧される。 「東国は勿論…最悪天球神国が滅亡するかも知れないわね…」 すると突発的に胸騒ぎを感じる。 「霊力かしら!?」 彼女の背後には無数の人面が融合化した百鬼食人餓鬼が佇立する。 「百鬼食人餓鬼だわ…」 百鬼食人餓鬼の無数の人面が桜花姫を睥睨の眼力で凝視するなり超高温の熱風を放射したのである。桜花姫は即座に妖力の防壁を発動…。超高温の熱風から本体を防備したのである。 「危機一髪ね♪」 天道眼の効力により百鬼食人餓鬼の頭頂部から雷撃の妖術を発動する。 「死滅しなさい!百鬼食人餓鬼…」 すると高熱の落雷によって地面は陥没…。百鬼食人餓鬼の肉体が粉砕される。 「仕留めたかしら?」 落雷で粉砕された無数の肉片が小柄の人間体を形作るなり無数の食人餓鬼へと分裂したのである。 (粉砕された肉片が食人餓鬼に分裂したのね…) 桜花姫は超高温の火炎の妖術を発動…。分裂した食人餓鬼の大群を火炎の妖術で焼殺する。 「亡者達…成仏しなさい…」 火炎の妖術により数秒間で食人餓鬼の大群は完全焼失したのである。 「焼失したわね…楽勝だったわ♪」 桜花姫は手応えを感じる。 「三蔵郎様は大丈夫かしら?」 桜花姫は三蔵郎が無事なのか如何なのか非常に気になる。
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