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until You come to me
日時: 2014/12/19 11:33
名前: くろねこ

スタジオカラーが週ごとに短編アニメーション作品を創作されている『日本アニメーター見本市』がありますが、今回はエヴァの短編でした。

その感想をちょこっと。観られた方だけ『あー』とか思ってくだしあ。

世界はおそらくQの後のシンジの心理世界。柔らかく降るのは雪。
歩み続けるシンジ。
真っ赤な海に真っ赤な大地に、青い空。

カヲルもいない。あの頃のアスカもいない。綾波だって。
という声が聞こえてきそうな、そんな雰囲気の彼がいます。
ちなみにTVシリーズのカヲルとアスカが映るのはやっぱり意味があるんでしょうね。
さて、そこにレイが出てきます。黒いプラグスーツを着た、アヤナミレイです。

シンジの手が、遊ぶかのようにそちらへ動き、切り替わって彼女の手も、同じように彼に向かいます。
けれど彼女は砕ける。触れ合いそうで、触れ合えない二人。

他にも、最後には印象的なシンジとレイの初対面シーンなど、鍵となるような映像があり、そちらにシンジが歩み出す、というところで短編が締めくくられます。

今回、音楽は鷺巣氏が担当されており、曲名は『Danny boy』
調べてみると、同じ曲名の民謡がありました。
直接的な関連があるかは作成側にしか分かりませんが、歌詞はまるで綾波レイ、もしくはユイの言葉のようだと感じました。

女性の立場から別れを告げる歌。もしくはシンジの立場からのそれか。

シンジ自身で体内のコアを刺すシーンもあるのですが、
内罰的意味合いなのか、最後の使徒として自己を殲滅するためなのか。
どちらにしろ、最後には笑っていて欲しいのですが。


次の作品、希望も見えますが、観るのがこわい。


Danny boy

『And I shall hear,though soft,you tread above me
And all my grove shall warmer,sweeter be
For you will bend and tell me that you love me
And I will sleep in peace until you come to me. 』

私は安らかに眠り続けます。
あなたが帰って来てくれるその時まで。

『世界の民謡・童謡』より一部抜粋






メンテ

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Re: until You come to me ( No.1 )
日時: 2014/12/20 00:34
名前: Rei-fan

Unfortunately, it continues to be hopeless.
残念なことに、絶望的な継続されます。

Especially because of "Danny boy".
特にのために「Danny boy」。

You wrote 「歌詞はまるで綾波レイ、もしくはユイの言葉のようだと感じました。」
which means Rei is again tied with Yui(ユイ).
レイは再びユイ(ユイ)で結ばれている。

Rei's individuality is again neglected.
レイの個性が再び無視される。

So Rei Ayanami keeps deteriorating. It is Hideaki Anno's will.
だから、綾波レイは悪化し続けている。それは庵野秀明の意志である。
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Re: until You come to me ( No.2 )
日時: 2014/12/21 10:17
名前:

ダニー・ボーイはアイルランド民謡、「ロンドンデリーの歌」とも呼ばれる有名な曲で、今回のBGMはそれを鷺巣氏がアレンジされたものですね。歌詞の意味は一般的には「出征兵士を送る両親か恋人の歌」とされて居ますが同時に「夏までに帰って来てくれれば会えるがもう無理かもしれない、きっとわたしはもういない。だから墓に会いに来てほしい」と願う歌でもある様です。その意味でuntil you come to meと言う語を解釈するなら「長い旅から帰った貴方がわたしの眠る場所に来てくれるまで」という「墓参」の意味とも、「人生と言う度の終わりに探し続けた死者と再び会う」ともとる事が出来ますね・・・どの道「愛と哀しみの歌」ですが。
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Re: until You come to me ( No.3 )
日時: 2014/12/21 10:33
名前:

この短編作品は「TVシリーズ・旧劇・新劇・Q以降」と言う作品制作上の時系列が度々表現されて居ますね。
特に中盤のアスカや「海」がその「変遷」を表す記号として現れる。
青い海→LCLの海→人工的に回復させた海→ニアサード後の、船の残骸が散らばる赤い海・・・黄色いワンピースの少女は廃人になるも其処から別人として蘇り、やがて眼帯の似合う一人の大人になった。
人々も、世界も全て「彼を残してどんどん見知らぬものに変わっていく」
シンジの心象であると同時に「エヴァという物語自体」を一つの「長い旅」としてその行き着く果てを見て居る、と言う事なのかもしれませんね。
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Re: until You come to me ( No.4 )
日時: 2014/12/21 17:32
名前: tamb

 日本アニメーター見本市ってのはもっとこう何というか前衛的なことをやるもんだと根拠なく思い込んでたんで、ストレートにエヴァが出てきたことにちょっとびっくり。
 正直、この短編から何かを読み取るのは私には難しい。断片的すぎるが故にノイズだらけで、そこからは何でも読み取ることができるからという言い方もできるし、それこそ強引に希望を読み取ろうとしすぎているからかもしれない。
 ただ、なぜ冬なのだろうかとは思う。

 ダニー・ボーイっていうと、私的には甲斐バンドの「ダニーボーイに耳をふさいで」なのです。だから何だって話には全然ならないのだけれど。

 鯖さん、お久しぶりです。お元気そうで何より。

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Re: until You come to me ( No.5 )
日時: 2014/12/21 17:56
名前: くろねこ

○Rei-fanさん
Thank you for your comment!
>“which means Rei is again tied with Yui”
Yes.
However, I long for next movie to keep Rei's individuality.
Honestly, I can't expect Hideaki Anno's idea.
I'd like to the final movie that all character get smile.

Thank you for being patient with my poor English.


○鯖さん
 コメントありがとうございます。
 >この短編作品は「TVシリーズ・旧劇・新劇・Q以降」と言う作品制作上の時系列が度々表現されて居ますね。
あの数分間のアニメーションの中であそこまでこの「エヴァンゲリオン」(ヱヴァンゲリヲン)の物語を閉じ込めた平松氏は素晴らしいと思いました。
雪を描くことで観る側の私たちは「寒さ」を感じ、その効果でいっそう縮こまったシンジの心境を感じ取ることができるように、この作品には色々なイメージと象徴が含まれています。
残酷さを突きつけながら平松氏の柔らかいタッチが味を出していて、物悲しさや切なさや温かさを感じられます。
 観ると苦しくなるので、2回程度しか視聴してないのですが、他にも面白い点がいくつかありましたね。
レイのプラグスーツの色は何か意味があるのかと思うとむずむずしますw

○tambさん
 コメントありがとうございます。
 わたしもまさかエヴァを使うとは思いませんでした……
「冬」は「季節」の表現よりも、シンジの心の寒さや寂しさを表現してるのではないかなーと思います。
実際どうなのか分かりませんが。
>ダニー・ボーイっていうと、私的には甲斐バンドの「ダニーボーイに耳をふさいで」なのです。
どんな曲なのかと思い調べちゃいました。ヘヘヘ

ところでこの短編は庵野秀明監督自身が手掛けたものではなく、作画担当の平松氏が作成されたものですね。
「エヴァの続編だ!」「なにか鍵があるのでは」とネットでは流れていますが、あくまでこれは一人の人が思い思いに描いたエヴァの姿の一部であると認識しておく方がよいのではないかなー、と思ってます。
それでも深くいっぱい考えるのは楽しいですね。

何も言われなくても深読みをしてしまうのはエヴァ好きの性ですね(遠い目


メンテ
Re: until You come to me ( No.6 )
日時: 2014/12/28 01:37
名前: tamb

こんな解説が。
http://neweva.blog103.fc2.com/blog-entry-3488.html
凄まじい深読みというかコマ送りというか、といった感じですが、うがった見方だなというよりもなるほどと思ってしまうのもエヴァおたの性か(笑)。

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Re: until You come to me ( No.7 )
日時: 2014/12/29 09:02
名前: のの

動画と考察を読みました。

こういった見本市があることすら知らない、アニメ全般に詳しいわけでは全然ないものでして、素直に平松さんがエ
ヴァで短編を描いたこと自体に驚きました。
しかしなんでしょね、なんとなく居心地が悪い。良くも悪
くもエヴァっぽさを出そうとしてるというか。ええと、つまりぼくは「ヱヴァ」と「エヴァ」は別物だとおもってい
るので、今更リンクするだの繋がってるだの言われても、そんなにピンとこないのかもしれません。

なぜピンと来ないかと言われると、「95〜97年のエヴァ」を繋ぐ物語なら、ずっとずっと続けてきたわけですよ、何人ものひとが、自分の形で。
だからいま、いくら平松さんでもこの程度の断片的な形で紡いだところで、何年もかけて素人が魂絞って書いてきた
ものを凌駕するには至らんよ、と突っ張りたい矜持のよう
なものが多少あります。なんだその意地はって気がしなくもないけどさ(笑)
メンテ

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