I wish,fragile and strong bonds. |
- 日時: 2009/05/31 00:00
- 名前: aba-m.a-kkv
- 【タイトル】I wish,fragile and strong bonds.
【記事番号】-2147483335 (2147483647) 【 日時 】05/04/09 01:03 【 発言者 】aba-m.a-kkv
信頼っていうものは、甘美なものさ。
それでいて、最終的な拠りどころであり、瓦解したときには、それと共に自らも地の底に落ちる。
信頼というのは紙一重なものさ。
絶対はありえない、リリンという制約の下にある限りは。
かといって、いまさらリリンの制約を捨てるわけには行かない。
それに、紙一重だということを、 そしてリリンの存在が気まぐれで移ろいやすいものだということを理解してさえいれば、 信頼というものは、やはり甘美なものとして存在しうる。
それが愛するものとの間で結ばれる、絆というものに名をかえれば、それはかけがえのないものになり、 紙一重、髪糸の上に横たわる安らぎの場ともならん。
虚ろで儚くて、紙一重、だけどその故に、強固で安定で揺らぐことなき絆がそこにある。
そういうものは、他の使徒にはない。
彼らは、僕を含め、孤独のうちに歩むことを許され、それを求められた存在だ。
単体として生きることをその魂に刻まれてね。
だから、使徒には絆など存在しない。
その存在は片方の滅亡を意味すると共に、ありえてはいけない禁断の実であるからね。
それでも、求めてしまう。
他の使徒たちは、その存在が何たるかを求めて、リリンと接触した。
その先にあるのが片方の滅亡であるということを知りながら。
それでも求めた。
それは、結びつくということが、存在と存在とが惹かれあい、結びつこうとするのが生命としての最高意志であるから。
そして、滅びながら、少しずつ絆というものを理解していった使徒は、 壱拾七の名を冠してついには絆を理解する存在としてリリンと同じくになった。
それは甘美なことであり、生命として使徒が最後まで知りえなかった究極のものに触れた瞬間だった。
でも、それは究極のものを手に入れた同時に、 身に纏っていた孤独というもがどれだけ残酷なものかということを理解させるものにも繋がった。
手の先、もう少しで触れるところに絆が存在する、でも僕はそれに、触れることができない。
それに触れるということは、その存在の破滅に繋がるからだ。
虚ろで儚い、それでいて美しい存在を握りつぶしてしまうことになる。
それは耐えられない。
その先にあるのは絶対的な孤独だ。
それを自らの手で下すのなら、自ら滅びを迎えたほうがいい。
そうするなら、虚ろで儚い、それでいて美しい絆を打ち砕かずにすむし、それを手に受けないという絶望から逃れることができる。
生と死は等価値、僕にとって、絆という存在にかける価値に対して、リリンに対する生、そして僕に対する死は同じになる。
だから、僕は死を選んだ。
でも、やはり求めてしまう。
それほどまでに甘美なものなんだ。
それが、僕を生とも死ともつかない世界で繋ぎとめていた。
夢の中、というものなのかもしれない。
君が居たんだから。
そして、君に会うことができた。
君との出会いは、僕に欠けた全てのものを与えてくれた。
それを手にするなら、死さえも生と等価値であるといえた、あの絆を。
君は絆だ。
それも愛を結びつけた最高の。
それを求めるべくして僕は生まれ、死に、生と死の間を漂って、再び蘇った。
そのほかに何を求めえようか。
君が僕の全てなんだから。
LAKです。 カヲル君のあの時の心境を織り交ぜてみました。 こんなこと思ってたんじゃないかな、という感じで。 なんか、書きたくなる今日この頃です。 皆さんも書いてみられませんか、LAK。 幸せな物語を。
【タイトル】Re: I wish,fragile and strong bonds. 【記事番号】-2147483334 (-2147483335) 【 日時 】05/04/10 03:01 【 発言者 】tamb
着々とLAKの推進を図るaba-m.a-kkvさんであります(笑)。
難解ですが、LKSにも読めるところにやや難あり(^^;)。
あの時カヲルが何を思っていたか。もう一回DVD見るかな。絆を求める使徒っていうのはありかもしれない。
FFを書き始めた最初のころ、なんで使徒が来るかという理由として、母を求めて来るという理由を考えたことがあった。この場合の母というのはレイのこと(詳しく突っ込んではいけません)。で、なんでお母さんに会いに来たらいけないんだよぉと叫びながら死んでいくという、とても痛い話。書かなかったけど。
【タイトル】Re: I wish,fragile and strong bonds. 【記事番号】-2147483333 (-2147483335) 【 日時 】05/04/10 21:58 【 発言者 】aba-m.a-kkv
なんか、いろいろなところで言っているような気がするんですが、LAKって好きなんですよ。 それから、連載とか比較的大きいSSを書いていると合間にものすごく書きたくなるのがLAKなんですよね。 今回のですが、カヲル君の「僕にとって生と死は等価値」あの言葉はどういうことなんだろう、と書いてみました。 本当なら、カヲル君が第三新東京市に来たときにアスカに会った、というような設定でSS書いてみたらいいかな、と思ったんですが。余裕が無かったのでこの部分だけ。 皆さん、LAK・・・(爆)
>LKSにも読めるところにやや難あり(^^;)。 う〜ん、誰と誰だろう? って、tambさん、恐ろしい、アスカとレイに殺されますよ(怖) 亜麻色の髪か、蒼い眸、の単語を入れておけばよかったかな?
>なんでお母さんに会いに来たらいけないんだよぉと叫びながら死んでいくという ・・・うっ、い、痛い。
【タイトル】Re: I wish,fragile and strong bonds. 【記事番号】-2147483332 (-2147483335) 【 日時 】05/04/10 22:43 【 発言者 】あやきち
昔、LRS&LAK委員会なるものを主催しているサイトがありましたが・・・どこだったか忘れてしまいました(−−;
【タイトル】Re: I wish,fragile and strong bonds. 【記事番号】-2147483317 (-2147483335) 【 日時 】05/04/12 22:45 【 発言者 】なお。
難解というのは頷けます。よくわかんない、というかわかろうとして読んでいないのかもw それでも妙に説得力のある独白でカヲルっぽいです。
カヲルが死を選んだ事。本編ではわかりづらく誰もが疑問に思うところ。 こういう謎めいた所を自分なりに解釈したものがエヴァSSの走りだったんでしょうね。
まだ勝手にイメージされる前の原点だった頃のSSを読みたくなりました。
【タイトル】Re: I wish,fragile and strong bonds. 【記事番号】-2147483184 (-2147483335) 【 日時 】05/06/19 14:40 【 発言者 】tama
これだと確かにLKSとかに見えてしまうかも(^^; LAKになる過程は私の場合は脳内保管によって補われていたりするんですが、一般的にはアニメの設定でLAKを混ぜるなら、確かにtambさんの言う通り、その前に1話書かないと難しいかもなと思います。 私の場合は2号機のシンクロをカヲルくんが一発でしたことを結構キーポイントにしてました。 あの瞬間にアスカの過去や母親との関係、そしてどんな気持ちで2号機に乗っているかを理解したというような。 目の前にあんな過去を抱えて、涙を見せないようにしている女の子がいたらどう思うか。 だからこそ2号機は壊さないといけなかったと。
・・・すべて妄想ですけど(爆
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