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Have A Break
日時: 2009/05/31 00:00
名前: tomo

【タイトル】Have A Break
【記事番号】-2147483313 (2147483647)
【 日時 】05/04/14 19:05
【 発言者 】tomo

「何、やってるの?」

彼女の問いはいつも的確だ。

的確すぎて答えに困るほど。

「・・・別に」

だから僕はありのままを答えた。

実際、今の僕は何もしていない。


「・・・ボーっとしてるって事?」

彼女の洞察はいつも正確だ。

正確すぎてほかに付け足すことが何もないほど。


「・・・そうかもしれない。」

だから僕はわざとうそをついてみる。

何もせずただ公園で寝転んで空を見つめている。

今の僕を表現する言葉は『ボーっとする』しかありえないのに。


「そんなことしてて、いいの?」

彼女の言うことはいつも正しい。

正しすぎて僕の心をざわざわと騒ぎ立てるほど。


「・・・・」

だから僕は何も言えない。

『言わない』のではなく、『言えない』のだ。


ふいに一陣の風が通り過ぎた。

ひらひらと淡いピンク色をした花びらが宙を舞った。

サードインパクトのあと、季節を取り戻した世界はまるでそれが当然だった

かのように日々彩りを変える。

ついこの間まで身を切るような冷たさだった風が、いまでは心地よくさえ感じる。


・・ごろん。

すぐ近くの地面が軽く振動する。

次の瞬間、僕はかすかに彼女の甘い香りを感じた。

「・・・けっこう気持ちいいものね。」

今まで上から聞こえていた彼女の声が、すぐ真横から聞こえてくる。

それだけで僕は充分満たされた気分だった。

「しばらく、こうしていようかな」

「・・・いいんじゃない。」

「・・・でも、きっと・・・怒るわね、彼女。」

「・・・そうかもね。」

僕はずっと空を見続けている。

ほとんど雲のない真っ青な空。

そんな空を見上げ

きっと彼女はとても気持ちのよさそうな顔をしていることだろう。

見なくても僕には分かった。


僕らが戻ったのは空が赤みを帯びきたころだった。

「あんた、バカァ!!!?ミイラ取りがミイラになってどうすんのよ!!」

おかげで僕はもとより、彼女まで怒られる羽目になった。

「・・・やっぱり、怒られてしまったわね・・・」

彼女はそういって笑った。

結局、彼女の言うことはどこまでいっても正しかったわけだ。


【タイトル】Re: Have A Break
【記事番号】-2147483312 (-2147483313)
【 日時 】05/04/14 19:11
【 発言者 】tomo

うららかな春の日差しを受け
皆さんいかがお過ごしでしょうか。(笑)
お久しぶりな、tomoです。

いろいろアップアップ(?)で、ちょっと
休憩がほしいなって感じで書きました。
というわけで、タイトルは私の願望そのまんま。

ちょっとした息抜きにでも読んでいただけたら幸いです。

それでは、また♪
tomoでした。


【タイトル】Re: Have A Break
【記事番号】-2147483308 (-2147483313)
【 日時 】05/04/15 23:53
【 発言者 】なお。

何も難しいところはなく、クスッと笑ってしまいました。

>ちょっとした息抜きに

なりました!


【タイトル】Re: Have A Break
【記事番号】-2147483307 (-2147483313)
【 日時 】05/04/16 02:15
【 発言者 】tamb

よいです。
掃除当番でもさぼってるのかな。
怒られても笑ってごまかせる余裕。ちょっと舌でも出してみたりして。
アスカもきっと本気では怒ってないよ。
平和が何よりです。

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