君のほうが、もっと |
- 日時: 2005/03/27 00:00
- 名前: みれ
君のほうが、もっと - みれ 04/08/11-18:49 No.222 「君のほうが、もっと」について - みれ 04/08/11-18:51 No.223 Re: 君のほうが、もっと - tamb 04/08/11-20:29 No.230 Re: 君のほうが、もっと - tama 04/08/11-21:58 No.231 まとめて。 - みれ 04/08/12-07:15 No.235 ちょこっと思ったこと。 - みれ 04/08/14-15:27 No.244
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タイトル : 君のほうが、もっと 記事No : 222 投稿日 : 2004/08/11(Wed) 18:49 投稿者 : みれ
「ねえ」 「なに?」 「どうして授業中私のほう見てたの?」 「え?」 いつものように並んでの帰り、長く伸びた二人の影を眺めるように彼女は話しかけてきた。 「ずっと見てたでしょ、私のこと」 「いけない?」 「いや、そうじゃないけど」 「ならいいじゃない」 「そうじゃなくて」 はぐらかす僕に彼女は見るからに不機嫌だった。弁解するように僕は言葉を紡いだ。 「別に言いたくないわけじゃなかったんだけど」 「じゃあ何よ」 ふと思い出して僕はくすっと笑った。 「綾波、授業中ペン落としたでしょ」 「ええ」 「あれ拾おうとして手伸ばしてたの、なんか面白くてさ」 「ひどい」 「ごめんごめん」 彼女はいまひとつ不服そうだったが、いくらか機嫌は戻したようだった。そしてふと立ち止まった。 「碇くん」 「ん?」 「この後空いてる?」 「空いてるけど」 「ちょっと化学教えてほしいの」 「綾波さんともあろうが珍しい」 「馬鹿にしないで。イオンとかの話になるとどうも混乱しちゃって」 「じゃあ英語教えてよ」 「いいけど」 そういうと彼女はポンッと僕の頭を小突いた。 「今、やましい事考えたでしょ」 「なんでだよ」 「目が浮いてた」 「まさかぁ」 「だって碇くん、顔の割にそういうこと考えるでしょ」 「その言い方ひどいなぁ」 ちょっとしょんぼりしてみた。彼女は少し僕を気にした。でもすぐに気を取り直して僕に言った。 「ねえ、もう結構な時間だから、晩御飯ついでに食べてかない?」 「いいの?」 形だけ聞いてはみたが、念を押すだけのようなもので特に意味はない。 「何にする?」 「別に何でもいいよ」 「なら茄子でも焼こうかしら」 「何でまた茄子」 「嫌なら来なくてもいいわよ」 「誘ったのは綾波のほうじゃないか」 くだらない言い合いをしているうちに、ふと僕が笑った。彼女も笑った。 並んで買い物をする、二人で野菜について言い合う。どうでもいいようなことにこだわる。
「ねえ」 外に出ると月が出ていた。 「月、綺麗よね」 「あんまり綺麗じゃないなぁ」 「そう?」 彼女は心外そうに僕を見た。 「もっと綺麗なもの、近くにあるから」 「何を言うのよ」 しれっと惚気て見せた僕に、彼女は純情にも顔を真っ赤にして上を向いた。
「でも、月も綺麗だよね」
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タイトル : 「君のほうが、もっと」について 記事No : 223 投稿日 : 2004/08/11(Wed) 18:51 投稿者 : みれ
ノリシリーズ第2弾。所要時間は25分ほど。 思いつくままに二人の会話を書くだけで終わったという救いようのない出来上がりになってしまいました;; まあ書いてて楽しかったからいいけど。
明日からしばらく帰省してたぶん見れません。見れるかもしれないけど。
とにかく帰ってきたら午後三時とこれにはいくつかのコメントがついていることを密かに祈って(ぇ
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タイトル : Re: 君のほうが、もっと 記事No : 230 投稿日 : 2004/08/11(Wed) 20:29 投稿者 : tamb
全体的なコメントは、ののさんに対するのと同じになっちゃうんだけど、「何もな い平和を存分に堪能する二人ってのはいいものです。」
とりあえずタイトルがすごくいいわな。私は「もっとずっと」というフレーズが好き で、きっと多用してるはずなんだけど、このタイトルを「君のほうが、もっとずっと」 にするべきかどうかは悩ましい。ついでに書くと、このタイトル中の「、」は絶対に ここに入れなければならないという「、」ですね(笑)。
ラスト、シンジ君のセリフで終わるのも美しいと思いました。
以上、今回はべた褒め(笑)。
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タイトル : Re: 君のほうが、もっと 記事No : 231 投稿日 : 2004/08/11(Wed) 21:58 投稿者 : tama
みれあさんはこういう文章が向いているんじゃないかと思います。 読みやすくていいなと。
でも最近気がついてきたのですが、ののさんにしろ、みれあさんにしろ 綾波が大人ですよね。なんとなく。 さっくりしているというか、なんというか。 切り返しが大人だなって思います、はい。
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タイトル : まとめて。 記事No : 235 投稿日 : 2004/08/12(Thu) 07:15 投稿者 : みれ
■師匠 > とりあえずタイトルがすごくいいわな。私は「もっとずっと」というフレーズが好き で、きっと多用してるはずなんだけど、このタイトルを「君のほうが、もっとずっと」 にするべきかどうかは悩ましい。ついでに書くと、このタイトル中の「、」は絶対に ここに入れなければならないという「、」ですね(笑)。
恐縮です。 このタイトル、実は苦し紛れであって、最初の仮タイトルはなんと「茄子と月」だったというめちゃめちゃ苦しい話。
> ラスト、シンジ君のセリフで終わるのも美しいと思いました。
最近終わり方については結構悩んでるんですがこれもひとつかなぁ。
> 以上、今回はべた褒め(笑)。
世も末か(爆
■tamaさん > みれあさんはこういう文章が向いているんじゃないかと思います。 読みやすくていいなと。
でしょうか。確かに書いてて楽といえば楽ですが。
> でも最近気がついてきたのですが、ののさんにしろ、みれあさんにしろ > 綾波が大人ですよね。なんとなく。 > さっくりしているというか、なんというか。 > 切り返しが大人だなって思います、はい。
そうかもしれません;
さ、田舎行ってきます〜w
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タイトル : ちょこっと思ったこと。 記事No : 244 投稿日 : 2004/08/14(Sat) 15:27 投稿者 : みれ
「君の方が、ずっと」の方が良いかな?
それだけですw
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