鎮魂歌 |
- 日時: 2005/03/27 00:00
- 名前: tomo
鎮魂歌 - tomo 04/11/13-01:40 No.511 Re: 鎮魂歌 - tomo 04/11/13-01:43 No.512 Re^2: 鎮魂歌 - Kaz.Ueda 04/11/13-13:59 No.513 Re^2: 鎮魂歌 - tamb 04/11/13-22:09 No.514 Re^3: 鎮魂歌 - Kaz.Ueda 04/11/14-14:41 No.516 Re^3: 鎮魂歌 - なお。 04/11/14-22:46 No.517 Re^4: 鎮魂歌 - tamb 04/11/15-20:10 No.518 Re:ありがとうございました - tomo 04/11/16-00:10 No.519 Re^2:ありがとうございました - なお。 04/11/17-01:06 No.520 Re^3:ありがとうございました - tamb 04/11/17-21:12 No.521 Re^4:ありがとうございました - なお。 04/11/18-00:04 No.522 Re^5:ありがとうございました - tamb 04/11/18-21:37 No.527 あるある! - なお。 04/11/18-22:56 No.528
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タイトル : 鎮魂歌 記事No : 511 投稿日 : 2004/11/13(Sat) 01:40 投稿者 : tomo
もしたった一つだけ願いがかなうとしたら、
君に唄を歌ってほしい。
俺がちゃんと向こうに逝けるように。
終わることのない鎮魂歌をいつまでも。
もうほとんど感覚のない手足。 それでも、まだ動かすことはできる。 俺は今さっき衝撃を受けた腹部をもう一度左手で触った。
・・・血が、黒い。
黒い血は肝臓をやられた証拠。 かつて教官が言っていたことを思い出す。 そして、それが致命傷であると言っていたことも。
ふと、周りを見ればかつて仲間だった者の屍が累々と横たわっている。
・・・そんな恨めしい顔をするなよ。俺だってすぐそっちに逝くんだからさ・・・
そういえば、さっきと比べて随分あたりが静かになっている。 もうここも終わりなのだろうか。 それとも、俺の耳がイカれただけか。
はじめから無理な話ではあった。 かつて軍にいた者もいるとはいえ、俺達はもはやネルフの職員であって現役の兵士ではない。 戦略自衛隊の一個小隊を相手にすれば30分ともたないことは目に見えていた。 むしろよくやったほうだ。 一時間も耐えたのだから。
最初に、敵が施設内部へ侵入したことを伝える警報を聞いたとき、 俺は今日死ぬのだと思った。 理由なんてない。 ただの感だ。 死線をくぐったものだけがもつ、独特の感。
後悔は、ない。 戦いは大人の仕事だ。 14歳の子供達がやることじゃない。 彼らは笑っていればいいのだ。 命を賭けた殺し合いは俺みたいな人間がやればいい。
彼らのためになるのなら俺は後悔なんかしない。 するはずもない。 随分身勝手な話かもしれないが。
唯、一つ。 身勝手ついでに願いがかなうなら。 あの子に唄を歌ってほしいと思う。 俺のためだけに。
・・・まあ、そんなこと、かなうはずもない、か。
意識が朦朧としてくる。 手も、もう動かない。 これが・・死・・か・・・
もうほとんど何も感じれられないはずの感覚が 一つのイメージを捕らえる。
青い髪・・・白い肌・・・赤い瞳・・・ そして、唄。 それは紛うことなき鎮魂歌。
なんてことだ。 最後の最後まで俺は彼女に助けられたってことか・・・
全てを飲み込む暗闇が目の前に広がったとき、 俺は一言だけつぶやいた。
ありがとう、と。
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タイトル : Re: 鎮魂歌 記事No : 512 投稿日 : 2004/11/13(Sat) 01:43 投稿者 : tomo
イメージ先行の完全な即興、です。 今の私には、時間も余裕も気力もないはずなのですが、 どーしても何か書きたくなって、書いてしまいました。 ほんとなら、こーいうのは人に見せるものではないのかもしれません。
そんなわけで、ふつつかな者ですが(?)お時間があれば読んでみて くださいませ。
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タイトル : Re^2: 鎮魂歌 記事No : 513 投稿日 : 2004/11/13(Sat) 13:59 投稿者 : Kaz.Ueda <sasuke1412○yahoo.co.jp>
「Air・まごころを君に」のネルフ職員からの視点ですよね 一瞬、シンジかと思いましたが、『大人の仕事』ってところで気づきました う〜ん 『レクレイム』って題でちょっとしたSSを書いていたんだが・・・ ま、いっか
ついでに >終わらることのない鎮魂歌をいつまでも。 これは“終わることのない”か、“終わらない”だと思います
>俺は今日死ぬだと思った。 “死ぬのだと思った”か“死ぬと思った”では? まぁ、この人が、地方から来た人ならこのままでもアリだと思いますけど・・・
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タイトル : Re^2: 鎮魂歌 記事No : 514 投稿日 : 2004/11/13(Sat) 22:09 投稿者 : tamb
こういうのって、たぶん「俺」と作者をどれだけ切り離せるかがポイントだと思う んだけど(思いっきり密着させるって手もありますが)、すごく良く書けてると思い ます。まぁ誤字はちょっと多めだけど(^^;)。面白かったっていう作品じゃないと思 いますが、良かったです。
このネタ、もう少し書き込むと、もっと面白くなるような気がします。そっけない はずの彼女に「俺」が唄を歌って欲しいと思う理由とかを、使徒戦とかも含めて 書いてみるとか。相当大変だと思いますが、期待してますんでよろしくお願いしま す(笑)。
一箇所引っかかったのが、
>最初に、敵の施設内部への侵入を伝える警報を聞いたとき、
敵の施設、つまり戦自の施設に読めました。侵入まで読めばわかるんで、あん まり問題じゃないんですが。しかしこれをどう書き直すかって話になるとこれまた 難しい。ストレートに書けば「最初に、敵が施設内部へ侵入したことを伝える警報 を聞いたとき」になるんでしょうけど、こなれてないわな(^^;)。
でもって、前に書いたんですが、恐らくtomoさんは見逃してると思うので再掲(笑)。
先日くわたろさんにお会いする機会がありまして、「とある人に『チャルメラ』を 薦めておきました」と伝えてしまいました(爆)。丁重にお礼を言われてしまったの で、よろしければ感想メールを送って下さいませです。
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タイトル : Re^3: 鎮魂歌 記事No : 516 投稿日 : 2004/11/14(Sun) 14:41 投稿者 : Kaz.Ueda <sasuke1412○yahoo.co.jp>
> 一箇所引っかかったのが、 > > >最初に、敵の施設内部への侵入を伝える警報を聞いたとき、 > > 敵の施設、つまり戦自の施設に読めました。侵入まで読めばわかるんで、あん > まり問題じゃないんですが。しかしこれをどう書き直すかって話になるとこれまた > 難しい。ストレートに書けば「最初に、敵が施設内部へ侵入したことを伝える警報 > を聞いたとき」になるんでしょうけど、こなれてないわな(^^;)。
警報であることに大きな意味がないのなら、“最初に、敵が施設内部へ侵攻したと聞いたとき”とかもアリかと。 警報じゃなきゃ駄目なら・・・ “最初に、戦自がネルフ本部内への侵攻を伝える警報を聞いたとき” うーん、これはちょっと微妙だな 勘違い問題は解消されるが、ちょっと説明ベタな感じがする・・・ うーん、難しい・・・
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タイトル : Re^3: 鎮魂歌 記事No : 517 投稿日 : 2004/11/14(Sun) 22:46 投稿者 : なお。
ジ〜ンとくる話でした。
「最初に」と「警報」を足して「第一報」という表現もありますです。
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タイトル : Re^4: 鎮魂歌 記事No : 518 投稿日 : 2004/11/15(Mon) 20:10 投稿者 : tamb
>“最初に、戦自がネルフ本部内への侵攻を伝える警報を聞いたとき”
あっ! ネルフって単語を使えばいいんじゃねーか?
「最初に、敵のネルフ施設内部への侵入を伝える警報を聞いたとき、」
この文章だけ読むならともかく、これを「敵のネルフ」とは読まんだろ。 どうかな?
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タイトル : Re:ありがとうございました 記事No : 519 投稿日 : 2004/11/16(Tue) 00:10 投稿者 : tomo
みなさま、暖かい感想&指摘、いつもいつもありがとうございます〜♪
■tambさん >このネタ、もう少し書き込むと、もっと面白くなるような気が >します。そっけないはずの彼女に「俺」が唄を歌って欲しいと思 >う理由とかを、使徒戦とかも含めて書いてみるとか。相当大変だ >と思いますが、期待してますんでよろしくお願いします(笑)。 うわ〜期待されてしまった(壊) ただ、長いのは正直、無理かもしれません。 最近、長いちゃんとしたお話がかけなくなってしまって・・・ 由々しき事態なのですが、きっちりとした構成のあるお話を 作るには、どうやら、この辺でレベルアップが必要みたいです(泣)
>でもって、前に書いたんですが、恐らくtomoさんは見逃してる >と思うので再掲(笑)。・・・ はう!!? 完全に見逃してました〜 そんなわけで、ふつつかな感想を送らせていただきました。 やっぱり、メールでの感想は苦手です(壊)
■誤字脱字&「最初に〜・・・」 誤字脱字は、一応見たんだけなぁ・・・ いつもながら、ごめなさいでした。 さりげなくさおしておきました。 あと、「最初に、〜」の一文。 これは、tambさんに指摘されるまで、全然気づきませんでした。 でも、言われてみれば、確かにちょっと分かりにくいかも。 私としては、「警報」をつかいたかったので、少し説明調に なってしまいますが、 「最初に、敵が施設内部へ侵入したことを伝える警報を聞いたとき」 に変えてみました。 どうかなぁ〜?
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タイトル : Re^2:ありがとうございました 記事No : 520 投稿日 : 2004/11/17(Wed) 01:06 投稿者 : なお。
>最初に、敵が施設内部へ侵入したことを伝える警報を聞いたとき
>変えてみました。 >どうかなぁ〜?
「最初に」は「警報を聞いた」事なのでしょうが、その間に「敵が施設内部へ侵入した」とあるので、最後まで読まないと頭に入る順番からして、 「最初に敵が施設内部へ侵入した」みたいで紛らわしい感じがします。
なので「最初に」の位置を変えて、
(施設内部に敵が進入したと伝える警報を、最初に聞いたとき、) (敵が施設内部に進入したと伝える警報を、最初に聞いたとき、)
と、すれば誤解が少ないように思われます。
他にこんなのとか (敵襲が施設内部にまで及びだしたと伝える警報を最初に聞いたとき、) (敵勢力が施設内部にまで進入してきたと伝える警報を最初に聞いたとき、)
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タイトル : Re^3:ありがとうございました 記事No : 521 投稿日 : 2004/11/17(Wed) 21:12 投稿者 : tamb
■tomoさん >ただ、長いのは正直、無理かもしれません。
いや、無理だと思ってしまうと出来ないんで、無理やりやるんですよ(笑)。時間か かってもいいと思うんで。この手の話なら連作短編もイケルと思います。「俺」とレ イとの交流を、一話完結で少しずつ書いていって、全体として世界観は同じ、み たいな。「YOU ARE MY STAR」をはじめとする、ののさんの日記シリーズみたい な感じで。 最近、tomoさん投稿ないですよね。次のは決まったな(爆)。 つーか、寝かせてあるアレを何とかしませんか。もったいないです……。
>そんなわけで、ふつつかな感想を送らせていただきました。
お、すごい。他にも感想出したという方が約一名。うむ、私も感想書くか(爆)。 いや、書いてなかったもんで(滝汗)。
>誤字脱字は、一応見たんだけなぁ・・・ >いつもながら、ごめなさいでした。 >さりげなくさおしておきました。
ワザと誤字るのはやめなさい(笑)。
■文章工夫関連 >>最初に、敵が施設内部へ侵入したことを伝える警報を聞いたとき >「最初に敵が施設内部へ侵入した」みたいで紛らわしい感じがします。
いや、問題ない。なぜなら私が最初に出した例文だから(爆)。 冗談はともかく(^^;)、わかりやすくするために説明くさくなるのは結構情けないし、 ある程度は読者の読解力に期待しないとどうしようもない部分もあるとは思いま す。そうすると、原文の「最初に、敵の施設内部への侵入を伝える警報を聞いた とき」でもいいんじゃないかという気もしますが、まぁそれはそれとして(滝汗)。
>敵が施設内部に進入したと伝える警報を、最初に聞いたとき、
これはベストに近いかも。ぶっちゃけ、紛らわしいとはあんまり思わないんだけど、 それを切り離しても文章としていい。ただ、私なら「、」は打たないかな。「最初に」 もなくてもいいかも。
「敵が施設内部に進入したと伝える警報を聞いたとき」
まぁここまでくれば基本的に優劣はないと思うんですが、こうやって色々いじくりま くって、訳が分からなくなったら公開って感じですね(笑)。
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タイトル : Re^4:ありがとうございました 記事No : 522 投稿日 : 2004/11/18(Thu) 00:04 投稿者 : なお。
>ぶっちゃけ、紛らわしいとはあんまり思わないんだけど、
はい、敢えて感想とするならであって、マニュアルや報告書レベルだと気になるかなといった具合。 小説では文章に自由度を持たせる意味でも気になる程ではないですね。
> 「最初に」はなくてもいいかも。
同じ事を思いましたが、強調になっているので簡単に消すのはどうかと。
> 訳が分からなくなったら公開って感じですね(笑)。
私はそうなったらガラッと文を変えちゃいます。 先の例だと 「施設内での戦闘が始まったと警報が伝えた瞬間」 とかに。 悩むのも上手く書けた後の達成感があると、また楽しい。
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タイトル : Re^5:ありがとうございました 記事No : 527 投稿日 : 2004/11/18(Thu) 21:37 投稿者 : tamb
>> 訳が分からなくなったら公開って感じですね(笑)。 >私はそうなったらガラッと文を変えちゃいます。
つーか、ガラッと文を変えて、ここがこうなったならこの文もこうだろ、みたいな感 じで直しまくって、うん良くなったとか思いつつ、ふと直す前の文を読んでみると そっちの方がストレートな感じで良かった、みたいなちゃぶ台ひっくり返し的なことって ありません?(爆)
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タイトル : あるある! 記事No : 528 投稿日 : 2004/11/18(Thu) 22:56 投稿者 : なお。
> 直す前の文を読んでみるとそっちの方がストレートな感じで良かった、 >みたいなちゃぶ台ひっくり返し的なことってありません?(爆)
直しの直しなんかすると、元に戻してただけだったりとか蛇足になって、よけい分かりづらくなったりとか(爆)
元のままでいいやとは思う事もありますが、 いちど気になった箇所ですから元の文はそのまま使わない事が多いです。
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