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たまには電波な気分にもなるさ
日時: 2004/05/18 00:00
名前: D・T@電波の方


たまには電波な気分にもなるさ - D・T@電波の方 04/06/15-12:18 No.69
 Re: たまには電波な気分にもなるさ - D・T@電波の方 04/06/15-12:41 No.70
  Re^2: たまには電波な気分にもなるさ - D・T@電波の方 04/06/15-12:57 No.71
   Re^3: たまには電波な気分にもなるさ - D・T@電波の方 04/06/15-13:01 No.72
    Re^4: たまには電波な気分にもなるさ - D・T@電波の方 04/06/15-13:03 No.73
 Re: たまには電波な気分にもなるさ - tamb 04/06/15-22:04 No.77
 Re: たまには電波な気分にもなるさ - tamb 04/06/16-21:54 No.83
  Re^2: たまには電波な気分にもなるさ - D・T@電波の方 04/06/17-00:28 No.85
   Re^3: たまには電波な気分にもなるさ - D・T 04/06/17-00:38 No.86
    Re^4: たまには電波な気分にもなるさ - あいだ 04/06/17-01:37 No.87
     Re^5: たまには電波な気分にもなるさ - tamb 04/06/17-19:48 No.89

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タイトル : たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 69
投稿日 : 2004/06/15(Tue) 12:18
投稿者 : D・T@電波の方

  学園エヴァの奇妙な日常

「馬鹿シンジ! さっさと起きろ!」
 アスカの声だ。僕に起きろと言っている。でも、僕はまだ眠っていたかったので、
「あと、……五分」と言った。もちろんアスカが待ってくれるなんて思っているわけじゃあない。一応言ってみただけだ。時間もギリギリだし、きっとアスカはキレて布団を引っぺがすだろう。いつものように、容赦なく。
「……?」
 一秒が経ち、二秒が経った。
 アスカは……、
 三秒経過!
 僕の返事を聞いてもなにゆえか沈黙している……。
 四秒経過!
 しかし僕は考えるのをやめた。アスカがなにを策していようと、僕が掴んでいる布団を引っぺがすためにどんな方法を用いようと、自分で決めた五分という時間を目指すだけだ。
 五秒経過!
 僕が思う確かなことはアスカ! 君の顔を見た瞬間僕はたぶん……、プッツンしてる君の表情を見て怯えるだろうということだけだ。
 六秒経過!
 引っぺがしてみろ……、アスカ……。
 七秒経過!
 !!
「ちょ、アスカ! それは何なのさ! 洒落になって……!」
 八秒経過!
「『ロードローラー(本物・2t)』だ! ウリィィィィヤアアアッー! 起きろ!」
「逃げなきゃ駄目だ! 駄目! 駄目駄目駄目駄目駄目駄目!」
 九秒経過……!
「……はッ!? ……い、いないわ! シンジがいないッ!」
「……そこまでよ、アスカ。私が碇君を起こした……、九秒の時点で……!」
「馬鹿な……! ……レイ!」
「碇君は、私が護るッ!」ズギャーン。

                                           次回へ続……かない。

  元ネタ:ジョジョの奇妙な冒険

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タイトル : Re: たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 70
投稿日 : 2004/06/15(Tue) 12:41
投稿者 : D・T@電波の方

  シンジの旅

 世界は補完されてなんかいない。そしてそれ故に、満たされている。

 第三新東京市のビルの間を、エヴァンゲリオン初号機(注・人造人間。紫色の機体だけを指す)が移動していた。右肩のウェポンラックを取り外し、ポジトロンライフル(注・ライフルは銃器。この場合は陽電子砲)を装備している。
「ねえ、アスカ?」と初号機が言った。いくらか高い、澄んだボーイソプラノだ。
「何よ」と返事をして、ビルの影からエヴァンゲリオン弐号機(注・人造人間。紅い機体だけを指す)が顔を出す。こちらは気の強そうな少女の声だ。
「今日の夕飯なんだけど……」
「ハンバーグにしなさい」
「え、でも、昨日もハンバーグだったし」
「二度は言わせないでね、無駄だから」
「う、うん。ごめん」
 弐号機は地面を蹴って一足でビルの屋上に上った。手に持った槍をグルグルまわしてビシッとポーズを決める。
 初号機は弐号機の後方に位置を定め、ポジトロンライフルを構える。
 空間が歪んで、そこから大きな人のようなものがでてくる。手足が細長く、首が無い。胸の辺りに白い仮面。その下に紅い球。
「とうっ!」弐号機が空を舞う。
「……センターに入れて、スイッチ」ぶつぶつ呟いて初号機が引き金を引く。緩やかな曲線を描いて陽電子が迸る。
 最大出力の陽電子砲は、威力を大幅に削がれながらも目標のフィールドを貫くことに成功していた。そこに上空から弐号機が襲い掛かる。
「『ソニック・グレイヴ(注・槍)』だ! ウリィィィィヤアアアッー! 貫かれろ!」
 一撃で紅い球を貫いて、そこで訓練は終わった。

「ねえ、アスカ?」とシンジが聞く。
「あによ」とハンバーグを頬張りながらアスカが答える。
「今日の訓練なんだけど……」
「華麗に貫いたでしょ」
「もしライフルでフィールドを破れなかったらどうするつもりだったの?」
「どうにでもなるわよ。ほら、ことわざにあるじゃない。人間万事、最高の馬ヅラってね」
「……塞翁が馬?」とシンジが聞いた。
「そうそれ」とアスカが答えた。
 そして食事を終え、風呂に入って、歯を磨いて、寝る時間になった。
「おやすみ、シンジ」
「おやすみ、アスカ」
 二人はそれぞれ自分の部屋に戻って眠りについた。電灯が消え、あたりは真っ暗になった。しばらく布団を動かすゴソゴソという音が聞こえていたが、やがてそれも無くなった。


元ネタ:キノの旅

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タイトル : Re^2: たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 71
投稿日 : 2004/06/15(Tue) 12:57
投稿者 : D・T@電波の方

  エヴァンゲリオンは笑わない

 エヴァンゲリオンと言うのは、よくある都市伝説の一つだ。エヴァンゲリオンは天使で、その人が若く、最も美しいときにやってきて安らかに殺してくれる、というのがその話の内容だ。
 どうやらエヴァンゲリオンのことは女の子の間だけの噂らしいのだけれど、僕は同じクラスの霧島さんに聞いた。彼女は「内緒だよ?」と言って頼んでもいないのにいろいろ教えてくれた。
 綾波がやってきて僕らの会話に加わった。
「なになに? 何の話してんの? あ、もしかして恋の相談? やだな〜、そんなのこのキューピット・ザ・レイちゃんに相談してくれれば一発で解決しちゃうのに。で、マナは誰を好きになっちゃったのかなぁ? カヲル? 相田? あ〜、もしかして、禁断の恋、アスカかな〜? まさか、ヒカリ? 渋い趣味ね〜。でも、ヒカリ料理上手だからお嫁さんにするならお勧めよね」
「今ね、シンジ君にエヴァの話してたの」霧島さんはいつものように綾波のマシンガントークには構わずに喋った。
「エヴァ?」と綾波は言った。
「レイ、知らなかったの?」霧島さんが言った。僕にしたのと同じように、霧島さんは綾波にエヴァンゲリオンの話をした。
「へぇ〜。なんか、恐い」というのが綾波の感想だった。

 夕焼けが眩しい中学校の屋上で、僕はエヴァンゲリオンと会っていた。エヴァンゲリオンは給水等の上に立ってグラウンドを見ていた。
「ねえ、君は綾波が何を考えているかわかるの?」僕は聞いた。「その、同じ体、なんだし」
「いいえ、知らないわ。私、たぶん自動的だと思うから」とエヴァンゲリオンは無表情に素っ気無く答えた。いつもはうるさい位の綾波の顔でそんな言い方をするものだから、僕は少し混乱してしまう。そして、やっぱり違う人格なんだ、と思い知る。
「綾波は、君のことを知っているの?」僕はまた聞いた。
「いいえ、知らないわ。私は彼女の意思とは無関係だから」エヴァンゲリオンは答えた。
 エヴァンゲリオンは青い色をした筒型の帽子を目深にかぶっている。帽子には大きな紅い円がはめられていて、それは巨大な一つの目玉に見えなくも無い。制服の上に青いマントを羽織り、肩の部分には細長い箱のような物が空に突き出すように取り付けられている。そこに武器が入っているらしい。
「碇君」とエヴァンゲリオンが言う。「世界は福音で満ちているわ」
 静寂にエヴァンゲリオンの口笛が響いた。『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』だった。


元ネタ:ブギーポップは笑わない

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タイトル : Re^3: たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 72
投稿日 : 2004/06/15(Tue) 13:01
投稿者 : D・T@電波の方

  人造人間・福音

「ときどきね、分からなくなるときがあるんだ」病室の窓から見えるジオフロントの景色を見ながらシンジは言った。
 レイは何も言わないでシンジが言葉を続けるのを待った。
「エヴァを操縦しているのは僕だ」
 レイはうなずく。
「使徒と戦っているのは僕だ」
 レイはうなずく。
「そして、今まで何体も使徒をやっつけてきた」
 シンジはそこで言葉を切り、窓の外から視線をレイに移した。
「でも、そのほとんどは初号機の暴走によって行われたんじゃないのかって気がするんだ。ううん。実際にその通りなんだ」
 レイは何も言わない。
「僕は、僕だけが戦っているつもりで、本当は初号機が戦っているんだ。使徒も、僕たち人類とじゃなくて、エヴァと戦っているんだ」
 レイは何も言わない。
「僕たちって、人類って何のためにいるんだろうね」
 シンジはそう言ってほんの少し笑った。
「……そんなこと、関係ないわ」とレイが言った。「私はエヴァに乗るだけだもの」
 そうだね、とシンジが言った。視線は再び窓の外に移った。

元ネタ:戦闘妖精・雪風

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タイトル : Re^4: たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 73
投稿日 : 2004/06/15(Tue) 13:03
投稿者 : D・T@電波の方

  レンゲン

 御厨 恵=シンジ
    象山=ゲンドウ
    典子=ユイ
    アナ=レイ
 大場 エリカ=アスカ

      ……以下省略

元ネタ:福音の少年

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タイトル : Re: たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 77
投稿日 : 2004/06/15(Tue) 22:04
投稿者 : tamb

明日以降に読みます(爆)

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タイトル : Re: たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 83
投稿日 : 2004/06/16(Wed) 21:54
投稿者 : tamb

ほとんど元ネタが分らんが(^^;)、ブギーポップは読んでみようかなと思ったりした(爆)。
雪風は元ネタを知ってる。使徒が人類を無視しているというアイディアは面白いかもし
れない。ちゃんと書いてみれば?
そして「キノの旅」。前田愛萌え!(爆) 見てないけど(^^;)。

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タイトル : Re^2: たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 85
投稿日 : 2004/06/17(Thu) 00:28
投稿者 : D・T@電波の方

たまには電波な気分にもなるさ。でもそれは、そんなに悪いことじゃないだろう?

というわけで、電波でした。なんだかスッキリ(笑)
でも、「よーし、明日からはバリバリSS書いちゃうぞー」とはならないのが人間の難しいところですね。

>ブギーポップは読んでみようかなと思ったりした(爆)。

自信を持ってお勧めできる本です。特に一作目の「ブギーポップは笑わない」はとても良いです。機会があればぜひ。

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タイトル : Re^3: たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 86
投稿日 : 2004/06/17(Thu) 00:38
投稿者 : D・T

間違えて投稿してしまいました(焦

>雪風は元ネタを知ってる。使徒が人類を無視しているというアイディアは面白いかもしれない。ちゃんと書いてみれば?

いつか、書けたら書きたいです。あるいは、誰か書いてください(笑)
あいださんあたり、どうですか?(笑)


それでは〜。

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タイトル : Re^4: たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 87
投稿日 : 2004/06/17(Thu) 01:37
投稿者 : あいだ

> > >雪風は元ネタを知ってる。使徒が人類を無視しているというアイディアは面白いかもしれない。ちゃんと書いてみれば?
> > いつか、書けたら書きたいです。あるいは、誰か書いてください(笑)
> あいださんあたり、どうですか?(笑)
> それでは〜。

それはボクのSSに対する嗜好を知った上で言ってるね?(笑)
それに対する返答は
「まず書く可能性はありません」
です(笑)
面白そうである事は認めるけどね(笑)

戦闘妖精雪風以外は一応元ネタ判るかな。雪風も名前だけは知ってるけどさ。
ああ、「福音の少年」もわかんないや(爆)←アンチ気質の人間

それぞれ、雰囲気がでててよかったと思うなり。

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タイトル : Re^5: たまには電波な気分にもなるさ
記事No : 89
投稿日 : 2004/06/17(Thu) 19:48
投稿者 : tamb

>> > あいださんあたり、どうですか?(笑)
>> > それでは〜。
>> 「まず書く可能性はありません」
>> です(笑)

 例えば。

 シンジが「使徒も、僕たち人類とじゃなくて、エヴァと戦っているんだ」と思い当たる。
そして、エヴァがレイに襲いかかる(「だめなのね、もう」あたりから発展させてもいい)。
シンジは戸惑いつつもレイを守るが、レイが使徒であるという可能性に思い当たり、逃げ
てしまう。やがて使徒は人間に興味を持つ。
 エヴァの周囲でうろついている有機物は何か(モロに雪風だが)?
 そして、使徒にとって最も脅威である初号機の中にいるシンジに、ついに使徒が襲いか
かる。シンジを守るべくその前に立ちはだかるレイ! そしてエヴァもレイに襲いかかる!
 その時シンジは!

 みたいな(笑)。

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