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What color is your sky?
日時: 2009/05/31 00:00
名前: C.Angel

【タイトル】What color is your sky?
【記事番号】-2147482199 (2147483647)
【 日時 】06/03/02 13:54
【 発言者 】C.Angel

――青……蒼……Blue……そんな言葉じゃ言い表すことの出来ない、ある晴れた日――

クライ……暗い……Cry……悲しみの色。
私の心は、今、曇り空。
独りでいる部屋は、無機質で、彩りもない。
何故?どうして?………わからない。
ただ感じるのは、哀しみと寂しさのみ。

そう、サミシイ。何故かはわからないけど、心はそう訴える。

初めて感じたのは、第七使徒のとき。
あの日を境に、みるみる上達していく二人のダンスを見たら。
みるみる近づく、二人の心を感じてから。
『必要のないコト』そう思った一方で、それを否定したもう一人の私がいた。
『私の入る隙間はもうない』、それを必死に否定したのも、紛れもなく私だった。
心に覆いを被せて、見て見ぬフリをした。

学校でもあの二人が目に入る。その周りに集う、彼らの友人と呼ばれる人たち。
無理矢理にも文庫本へと目をやる。
読んでいるフリをするだけで、ページは全く進まない。
私の心で降り始めた雨。しとしとと、次第に強く。
『必要ない』何度目かもわからないほど、自分に言い聞かしてきた。

日々はただ流れる。認めたくない現実。
私の心では、雪が降っていた。まるで極地のように、一面凍える世界。
単調な日々だった…………昨日までは。


「綾波……」
帰り際に声をかけられた。久しぶり、私はそう思った。
「何?」
そんな反応しか出来ない私にも、彼は話を続けてくれた。
「きょ、今日、一緒に帰らない?」
少し困った表情で私を見る彼。
「……………かまわないわ。」
少し微笑んでそう答えた。
断る理由はないもの……いえ、嬉しかったのかもしれない。
「良かった。」
彼は安堵の表情をうかべた。
「どうして?」
「なんていうか、嫌われてるのかと思ったんだ。」
「そんなこと………ない。」
ただ、羨ましかっただけなのかもしれない。
会話はそれっきりだった。

二人並んでの帰り道。会話はなかった、
でも、心地いい、私はそう感じていた。
「綾波にはさ………」
不意に彼が切り出した。
「笑ってて欲しいんだ。」
彼を見る。視線が絡んだ。
「僕たちは明日どうなってるかわからないけど、それでも綾波にはこれから色んな姿を見せて欲しいし。そりゃ、僕には君を強制する権利はないんだけど……。」
一言一言、かみ締めるように喋る彼。私はその言葉に耳を傾けるだけ。
「悲しいことも嬉しいことも、一緒に感じれたらな、って思うんだ。」
彼のしっかりと意思のある目に見つめられて、頬が熱くなるのを感じた。
「ど、どう言えばいいのかな?」
「いい。言いたいことは伝わったから………。」
「そ、そう?」
「ええ。」
これからどうしたらいいのかは分からなかったけど、一つだけ分かった。
私はこの人が好きなんだ、と。
それから私の家に着くまで会話はなかったけど、私は嬉しかった。


彼に「また明日」と言って、扉を開けて部屋に入る。無機質で何もない部屋。
……花でも買ってこようかな。
急にそんなことを思って再び部屋を出た。
ふと見上げた空は、澄み切った晴れ空だった。
私の心のように。


「碇くん………あなたの空は、何色ですか?」


こんにちは。
aikoさんの「青い日」をイメージして書いてみたのですが、如何でしょうか?
投稿しようかな、とも思ったのですが、自信がないんでとりあえずw


【タイトル】What color is your sky
【記事番号】-2147482199 (2147483647)
【 日時 】06/03/01 22:28
【 発言者 】C.Angel

――青……蒼……Blue……そんな言葉じゃ言い表すことの出来ない、ある晴れた日――

クライ……暗い……Cry……悲しみの色。
私の心は、今、曇り空。
独りでいる部屋は、無機質で、彩りもない。
何故?どうして?………わからない。
ただ感じるのは、哀しみと寂しさのみ。

そう、サミシイ。何故かはわからないけど、心はそう訴える。

初めて感じたのは、第七使徒のとき。
あの日を境に、みるみる上達していく二人のダンスを見たら。
みるみる近づく、二人の心を感じてから。
『必要のないコト』そう思った一方で、それを否定したもう一人の私がいた。
『私の入る隙間はもうない』、それを必死に否定したのも、紛れもなく私だった。
心に覆いを被せて、見て見ぬフリをした。

学校でもあの二人が目に入る。その周りに集う、彼らの友人と呼ばれる人たち。
無理矢理にも文庫本へと目をやる。
読んでいるフリをするだけで、ページは全く進まない。
私の心で降り始めた雨。しとしとと、次第に強く。
『必要ない』何度目かもわからないほど、自分に言い聞かしてきた。

日々はただ流れる。認めたくない現実。
私の心では、雪が降っていた。まるで極地のように、一面凍える世界。
単調な日々だった…………昨日までは。


「綾波……」
帰り際に声をかけられた。久しぶり、私はそう思った。
「何?」
そんな反応しか出来ない私にも、彼は話を続けてくれた。
「きょ、今日、一緒に帰らない?」
少し困った表情で私を見る彼。
「……………かまわないわ。」
少し微笑んでそう答えた。
断る理由はないもの……いえ、嬉しかったのかもしれない。
「良かった。」
彼は安堵の表情をうかべた。
「どうして?」
「なんていうか、嫌われてるのかと思ったんだ。」
「そんなこと………ない。」
ただ、羨ましかっただけなのかもしれない。
会話はそれっきりだった。

二人並んでの帰り道。会話はなかった、
でも、心地いい、私はそう感じていた。
「綾波にはさ………」
不意に彼が切り出した。
「笑ってて欲しいんだ。」
彼を見る。視線が絡んだ。
「僕たちは明日どうなってるかわからないけど、それでも綾波にはこれから色んな姿を見せて欲しいし。そりゃ、僕には君を強制する権利はないんだけど……。」
一言一言、かみ締めるように喋る彼。私はその言葉に耳を傾けるだけ。
「悲しいことも嬉しいことも、一緒に感じれたらな、って思うんだ。」
彼のしっかりと意思のある目に見つめられて、頬が熱くなるのを感じた。
「ど、どう言えばいいのかな?」
「いい。言いたいことは伝わったから………。」
「そ、そう?」
「ええ。」
これからどうしたらいいのかは分からなかったけど、一つだけ分かった。
私はこの人が好きなんだ、と。
それから私の家に着くまで会話はなかったけど、私は嬉しかった。


彼に「また明日」と言って、扉を開けて部屋に入る。無機質で何もない部屋。
……花でも買ってこようかな。
急にそんなことを思って再び部屋を出た。
ふと見上げた空は、澄み切った晴れ空だった。
私の心のように。


「碇くん………あなたの空は、何色ですか?」


こんにちは。
aikoさんの「青い日」をイメージして書いてみたのですが、如何でしょうか?
投稿しようかな、とも思ったのですが、自信がないんでとりあえずw


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147482198 (-2147482199)
【 日時 】06/03/02 20:36
【 発言者 】なお。

最後がいいです。すごく気に入りました。ですが短すぎなのでしょう、グッとくるものがありません。シンジが嫌われていると思うほどのレイの態度とはどういったものだったのか、そのときレイはどのような気持ちだったのか、想像はできるけど書いてあって欲しいところ。そういうところ、他にもあります。よく使うけど、このままだともったいないという気持ちです。

投稿を考えていたとのことですから、せっかくだし少なくともこの3倍くらいにはなるように加筆して投稿してください(爆)


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147482197 (-2147482199)
【 日時 】06/03/02 22:59
【 発言者 】なお。

下がってしまったので、上げw


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147482193 (-2147482199)
【 日時 】06/03/03 12:23
【 発言者 】C.Angel

to,なお。さん

>シンジが嫌われていると思うほどのレイの態度とはどういったものだったのか、そのときレイはどのような気持ちだったのか

あー、やっぱ問題ですよね。精進しますw

>せっかくだし少なくともこの3倍くらいにはなるように加筆して投稿してください(爆)

さ、三倍ですかっ!?か、考えてきます(テスト中だけどw)


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147482192 (-2147482199)
【 日時 】06/03/03 15:37
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

 初投下でしたっけ? よろしくどぞ。

 「幸せ」というものを知らなければ「不幸」もわからないわけで、「みるみる近づく、二人の心を感じて」しまったがために、一人でいる自分を振り返ってしまったわけですね。「羨ましかった」と。

 「一緒に帰らない?」と言われて、「かまわないわ」と答える。確かにかまわない。でもそれは必要のないことでもある。でも必要のないことを全て拒否する理由もない。このあたりと

>『必要のないコト』そう思った一方で、それを否定したもう一人の私がいた。

 この部分との対比は結構美しいかも。

 気になるといえば、

>不意に彼が切り出した。

 このあたり。久しぶりに一緒に帰ろうと声をかけて、しばらく会話もなく、いきなり「笑ってて欲しいんだ」はあまりに唐突。でも、もちろんシンジは心の中で「逃げちゃダメだ!」と繰り返し絶叫していたはずで、だからこそここは唐突でなければならないわけです。
 ですが、なお。さんの指摘する

>シンジが嫌われていると思うほどのレイの態度とはどういったものだったのか

 も含め、一人称で書くことの難しさがありますわな。シンジの葛藤を直接的に書くわけにもいきませんから。「嫌われてるのかと思った」と言われた時にレイはどう思ったか、「彼を見る。視線が絡んだ」時にシンジがどう見えたかだけで表現しないといけないわけです。

>さ、三倍ですかっ!?か、考えてきます(テスト中だけどw)

 んー。三倍だと足りないかもね(爆)。何はともあれテストが終わってからでしょうか(笑)。
 テストが終わったら別途連絡下さい。「I need you!」の感想書きます(爆)。先にBUMPを聞いておいた方がいいすか?

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147482181 (-2147482199)
【 日時 】06/03/07 21:57
【 発言者 】あいだ

どもども。

短編って難しいですよね。
読むのも書くのも。

なお。さんみたいな分析力がないので、気になったところを箇条書きにでも。(尚さんのあの分析力・表現力には嫉妬を覚えます。)

・英語、カタカナ表記。これらは目につくだけに、遣い処が難しい。
 ここ一番、注目して欲しく、かつ、そのカタカナが表現したいモノにマッチしていなければならないのですよね。
 単純に言葉遊びだったり派有りだと思うのだけど、BrueとクライとCry、サミシイ、はちょっと引っかかったかも。
 狙っている効果が読めないという意味において。

・以降、昨日までは。まではいい雰囲気。
 レイの心情描写はすごくいいと思います。

・シンジが話しかけてきた以降の部分。
 彼がどんな雰囲気で話しかけてきたのかを描いたら、もっと長く、陰影を付けることが出来る気がします@3倍計画。困った顔、だけでは、ちょっと掴みにくいかも。
 短編故に、また本編準拠だけに、どうしても読み手の知識や感覚に訴える部分が出てきてしまうのは致し方ないところで、でも、なお。さんの言う「想像はできるけど書いてあって欲しいところ。」は正解だとも思います。
 この辺り、少し前にここに投下した拙作もおなじですが。
 本編準拠だとすれば、シンジの「意志のある瞳」はちょっと辛いモノがあって、それができるようになった理由を、別途記述した方がいいかなと思います。
 読み手の知識に頼らないように書くならば、「シンジとはどこまでも逃げることを前提として描かれたキャラだから」です。もっとも、「僕はエヴァンゲリオン初号機パイロット以下略」の宣言以降は多少変わったのだ、と見ることも可能ですが。
 だから、レイの感情の動きがやや唐突に感じます。私にとっては問題のないレベルですけどね^^;

・最後の言葉。
 私は、レイには丁寧な話し方が似合わないと思っている(目上の人とかは別)ので、この表現が一番違和感あったかも。
 言葉自体はいいと思うので、言葉尻を何か違う形に出来たら、とも思います@個人的意見。

なんかグダグダ書きましたが、私はこの作品が好きですよ、って言いたいんです(笑)


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147482180 (-2147482199)
【 日時 】06/03/08 18:27
【 発言者 】C.Angel

僕なんかの為に(爆)どうもです。
そう言われれば……って場所だらけですねw
骨組に見えてきたw
精進いたします

あ、tambさん。テスト終りましたんで!


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147482174 (-2147482199)
【 日時 】06/03/09 18:49
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

>精進いたします

あいださんのレスにはほぼ同意ですが、私の書き込みも含め、あくまでも「こう感じる人もいる」という話でしかないので、なるほどと思えば参考として取り入れ、違うと思えばスルーしつつ精進してくださいませです。

>あ、tambさん。テスト終りましたんで!

了解だす。現在諸々炎上中につき、ちょっと待っててくださいませ。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147482134 (-2147482199)
【 日時 】06/03/22 15:33
【 発言者 】C.Angel

急性胃腸炎から帰ってきましたよw
最期の1文、敬語は変か…とも思いましたがタメ口で書きにくかったんですよ。どーしよ↓↓

あと、Cryは単なる言葉遊びです(爆)


>現在諸々炎上中につき、ちょっと待っててくださいませ。

OKです。書き直しやってますw


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147481995 (-2147482199)
【 日時 】06/04/16 15:58
【 発言者 】C.Angel

2倍くらいにしかなんないよ↓↓

どないします?
もっぺん、ココに投下したらイイッスか?

to.tambさん
「I need you!」の件ですが、メールしたほうがイイでしょうか?


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147481994 (-2147482199)
【 日時 】06/04/16 18:30
【 発言者 】なお。

> もっぺん、ココに投下したらイイッスか?

 三倍とは書きましたが、二倍にするのだって結構大変な作業だったでしょう。ですから御自身でなっとくいったのならそれで完成として正式に投稿とするべきでしょう。どちらにせよ読ませていただけるのなら、ここに投下でも私としては一切かまいません(笑)


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147481988 (-2147482199)
【 日時 】06/04/17 17:31
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

>2倍くらいにしかなんないよ↓↓

必要充分だと思えばそれでOKです。無駄に長くしても無駄ですから(笑)。まだ足りねぇぜと思えばダメ出しします(爆)。ちゃんとどこが足りないかも書きます。

>もっぺん、ココに投下したらイイッスか?

ん〜、どちらでも。というか、掲示板だと流れるけど、投稿ならとりあえず残るし、より多くの人に読んでもらいたければ投稿でしょうし、どうかなーという感じなら投下でしょうし、悩ましい感じでしょう(笑)。悩んで下さい。私からは何とも言えません。これは作者が決めることです。

>「I need you!」の件ですが、メールしたほうがイイでしょうか?

これは早く感想寄こせゴルァという話ですよね(^^;)。忘れてません。ちゃんとToDoリストのトップに載せてます。もう少々お待ち下さいませです。申し訳ない。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147481979 (-2147482199)
【 日時 】06/04/17 19:38
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

>「I need you!」の件ですが、メールしたほうがイイでしょうか?

意味が分かった(^^;)。メール下さい。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147481978 (-2147482199)
【 日時 】06/04/17 21:44
【 発言者 】あいだ

掲示板投下から正式サルベージという流れも過去にはありますので、いかようにもなると思われます(笑)


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147481976 (-2147482199)
【 日時 】06/04/18 20:48
【 発言者 】C.Angel

≫「I need you!」の件ですが、メールしたほうがイイでしょうか?

>意味が分かった(^^;)。メール下さい。

混乱してきたw と、とりあえずアドレス報告的に送ればいいですよね?

もうちょっち推敲してみます。


【タイトル】Re: What color is your sky?
【記事番号】-2147481974 (-2147482199)
【 日時 】06/04/20 21:01
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

>と、とりあえずアドレス報告的に送ればいいですよね?

です。お待ちしとります。

mailto:tamb○cube-web.net

メンテ

Page: 1 |

Re: What color is your sky? ( No.1 )
日時: 2009/05/31 00:00
名前: C.Angel

【タイトル】What color is your sky?
【記事番号】-2147482199 (2147483647)
【 日時 】06/03/22 15:30
【 発言者 】C.Angel

――青……蒼……Blue……そんな言葉じゃ言い表すことの出来ない、ある晴れた日――

クライ……暗い……Cry……悲しみの色。
私の心は、今、曇り空。
独りでいる部屋は、無機質で、彩りもない。
何故?どうして?………わからない。
ただ感じるのは、哀しみと寂しさのみ。

そう、サミシイ。何故かはわからないけど、心はそう訴える。

初めて感じたのは、第七使徒のとき。
あの日を境に、みるみる上達していく二人のダンスを見たら。
みるみる近づく、二人の心を感じてから。
『必要のないコト』そう思った一方で、それを否定したもう一人の私がいた。
『私の入る隙間はもうない』、それを必死に否定したのも、紛れもなく私だった。
心に覆いを被せて、見て見ぬフリをした。

学校でもあの二人が目に入る。その周りに集う、彼らの友人と呼ばれる人たち。
無理矢理にも文庫本へと目をやる。
読んでいるフリをするだけで、ページは全く進まない。
私の心で降り始めた雨。しとしとと、次第に強く。
『必要ない』何度目かもわからないほど、自分に言い聞かしてきた。

日々はただ流れる。認めたくない現実。
私の心では、雪が降っていた。まるで極地のように、一面凍える世界。
単調な日々だった…………昨日までは。


「綾波……」
帰り際に声をかけられた。久しぶり、私はそう思った。
「何?」
そんな反応しか出来ない私にも、彼は話を続けてくれた。
「きょ、今日、一緒に帰らない?」
少し困った表情で私を見る彼。
「……………かまわないわ。」
少し微笑んでそう答えた。
断る理由はないもの……いえ、嬉しかったのかもしれない。
「良かった。」
彼は安堵の表情をうかべた。
「どうして?」
「なんていうか、嫌われてるのかと思ったんだ。」
「そんなこと………ない。」
ただ、羨ましかっただけなのかもしれない。
会話はそれっきりだった。

二人並んでの帰り道。会話はなかった、
でも、心地いい、私はそう感じていた。
「綾波にはさ………」
不意に彼が切り出した。
「笑ってて欲しいんだ。」
彼を見る。視線が絡んだ。
「僕たちは明日どうなってるかわからないけど、それでも綾波にはこれから色んな姿を見せて欲しいし。そりゃ、僕には君を強制する権利はないんだけど……。」
一言一言、かみ締めるように喋る彼。私はその言葉に耳を傾けるだけ。
「悲しいことも嬉しいことも、一緒に感じれたらな、って思うんだ。」
彼のしっかりと意思のある目に見つめられて、頬が熱くなるのを感じた。
「ど、どう言えばいいのかな?」
「いい。言いたいことは伝わったから………。」
「そ、そう?」
「ええ。」
これからどうしたらいいのかは分からなかったけど、一つだけ分かった。
私はこの人が好きなんだ、と。
それから私の家に着くまで会話はなかったけど、私は嬉しかった。


彼に「また明日」と言って、扉を開けて部屋に入る。無機質で何もない部屋。
……花でも買ってこようかな。
急にそんなことを思って再び部屋を出た。
ふと見上げた空は、澄み切った晴れ空だった。
私の心のように。


「碇くん………あなたの空は、何色ですか?」


こんにちは。
aikoさんの「青い光」をイメージして書いてみたのですが、如何でしょうか?
投稿しようかな、とも思ったのですが、自信がないんでとりあえずw


PS。青い日じゃなくて青い光でした。凹むゎ↓↓

メンテ

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