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FROM DUSK TILL DAWN
日時: 2009/05/31 00:00
名前: のの

【タイトル】FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482160 (2147483647)
【 日時 】06/03/17 20:23
【 発言者 】のの

 星も月もきれいだった。朝焼けももちろん。

 君は月のように美しいと誰もがよく言う。

 でも、ちがう。月が君くらい美しい。誰も気づいてないけれど。

 花のような君じゃなくて、君のような花を見た。

 だからいちいち気づくのは、伝えたい気持ちしかないということ。


FROM DUSK TILL DAWN
                             Written By NONO


「すごい、朝と夜が一緒に……」

 感動した彼女は、アパートを出てすぐの坂道をはしゃぐ犬のようにくるくると回っていた。さっきまで一緒にいたマヤさんが貸してくれたダウンジャケットを着込んだ綾波は白い息を空に溶かしながら、朝を生む赤い東と夜の残る真っ暗な西を交互に見ては、足下も気にせず坂道をじぐざぐに下りては戻るというのをくりかえした。

 実際、冬の澄んだ空気に二分割された朝と夜は胸を高鳴らせるには十分な美しさだった。

「すごい」

「……」

 僕はマフラーの下に微笑を浮かべながら、はしゃぐ彼女と空を交互に見ては、どっちがきれいだろう、なんて本気で考えたりしていた。月と星が浮かぶ夜と朝焼けを同時に拝めるチャンスにそんなことを。

 はーっ。

 手袋を彼女にわたしてしまったので、手を吐息で暖めた。そのとき、朝焼けが映し出した両手は二十年分のシワが刻まれて、六年前よりずいぶん大人になったことは明らかだった。

 彼女も十四歳ではないし、僕もそう。にもかかわらず寄り添えないのはなぜかと真面目に考える。瞬時にいつもの結論。踏み込む勇気を持っていないから。

「坂の上のほうがよく見えるんじゃない?」

 はしゃぐ彼女に声をかける。彼女は恥ずかしそうにすこし首をかしげて、それから坂を上って、坂のなかごろで止まった。

「ここが一番見えそう。そっちは家が多いから……」

 ジャケットのポケットに手を突っ込んだ。寒い。空気が張りつめているのがよくわかる。顔までつっぱりそうな勢いだ。実際、こう寒くちゃ強張るのも当たり前の話。

 彼女はいちおう車も通る道のどまんなかで、空を見上げていた。

 僕はその五メートル後ろで彼女を見ていた。

 なにやってんだ、抱きしめられねえのかと、次第に苛立ってくる。どうして今まで打ち明けず、告げず、ここまで来てしまったのだろう。そして今日も、身体が触れない程度に離れて駅まで歩いて、座って帰るのか。

「わたし、朝帰りってはじめてだって、知ってた?」
 振り返って彼女が言う。僕は彼女と同じ場所まで下りてから「初耳」と言った。
「いつも帰ってたよね。まあ、女の子としては正常な判断なんじゃない?」
「アスカはそうでもないらしいけど」
「アスカは……ほら、行動力が特色だから」
「特色……言い間違えてるわ」
「いや、まさか。惣流・アスカ・ラングレーという特殊地域の特色だよ、アレは」
「アスカにそう言っておくわ」
「勘弁してよ」
「冗談よ」
「助かります」
「……」
「……」
 変な間ができてしまった。しかも、いつもとはちがう間のような気がしてしまう。
「今日はバイト、ないんだ?」
「土曜日は休みだもの」
「あ、そっか……」
 つなぎの会話はつづかない。わかってはいたけど、気まずくなった。

「綾波、あのさあ……」
「……なに?」
 目の前で見上げられると、照れる。


「こういうの、得意じゃないんだ、大体こんなときにする会話かどうかも……」
「なに?」
 さっきより間隔を詰めて聞き返された。

「うーん……二年たつよね」
「……そうね」

「ずいぶんブランクがあったから、最初はどうすればいいのかわかんなかったんだ、なにしろ時間が空いたよ、あれから……お互い少しは大人になったしね」
「碇くん、背が伸びたから驚いた」
「綾波は……髪がすこし伸びてて、やたら印象的だったよ。時間が経ってしまったことのシンボルみたいで。それでさ……」

 段々と夜がなくなっている。星がでている間に、夜空が生きてるうちに言い終えたかった。でなきゃ、言いたいことが言いきれなくなる。

「最初は本当に、どうすりゃいいんだって思ったりしたよ。でも、時間かかって、普通に話せるようになって……でももどかしかったんだ、ずっと。この二年間、ずっとだよ」
「……それで?」

「ああ、もう、ほんと、こういうの苦手なんだよ……もう、面倒くさくなっちゃうんだ」
「面倒くさいって!?」
「いや、ほら、ちがうんだよ、つまりさ……やっぱり現状、気分がいいっちゃいいんだ。だって仲良いからさ。でも……やっぱりね…………なに言ってるんだろうね?」
「……それで?」

 彼女はすこし、含み笑い。見透かされてるような。それでも、眼が緊張してるから、責めきれない。

「……わかるだろ?」
「さあ?」
「もう……ああ、ほんと…………そちらからどうぞ」

「……こういうことって、男の人から言うものじゃないの?」

「うっ……」

「それで……碇くんはなにが言いたいの?」


 深呼吸をして、空を見た。まだ朝と夜が同居していた。ひと安心して、口を開いた。


「この空みたいに朝と夜が同居してなくても、一緒に朝も夜も見ていたいんだ」

「今なら言える気がしたから、言うんだけど……ずっと、好きで……」


 言葉がつづかなかったのは、彼女が急に泣き出してしまったからだった。

「ごめんなさい……ちょっと、待ってて、すぐ、落ちつくから……」

「……うん、でも、とりあえず駅まで行こうよ。こんなとこよりはマシだから」

 頷きはするけど、彼女はついに表情まで崩して泣きはじめてしまったので、歩き出せそうになかった。
 仕方がないので、彼女の手を掴んで歩き出した。
「ちょ、ちょっと……?」
「いいだろ、べつに」
 うまい言葉が見つからないのでぶっきらぼうになってしまった。内心舌打ちする。
 それでも握り返してくれたときの感触は六年前と同じだったので、思わず笑ってしまう。

「元気出しなよ」
 振り返って、精一杯の笑顔をみせる。顔をほころばせた彼女が、また涙をこらえるので、たまらなく愛おしくなった。
 そして前を向いた瞬間――


「わたしも、好き」


 後ろで風に消されそうな声が聞こえた。振り返らず頷いて手を強く握る。駅の入り口でようやく立ち止まると、彼女が頭を二の腕につけてきた。

 手を握り直して、指を絡め合って、向かい合う。彼女は恥ずかしそうにうつむいたまま、頭をそっと僕の胸に当てた。速足で少し荒くなった互いの息が聞こえる。

「呼吸の音が、するね」
 彼女が頷く。

「碇くんの心臓の音が、聞こえる」
 今度は僕が。


 手を握っていた右手を放して、空いている左手も同時に背中に回した。


「暖かい」


 どちらが言うでもなく。


「好きだよ」

 言うまでもないけれど、ずっと言いたかった。ようやく言えた。僕らしく、長くかかったけど。

「……わたしも」

 一度体を離し、見つめあう。


 それからしばらくして、電車に乗った。手をつないで、二人で。


【タイトル】FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482160 (2147483647)
【 日時 】06/03/14 23:25
【 発言者 】のの

 星も月もきれいだった。朝焼けももちろん。

 君は月のように美しいと誰もがよく言う。

 でも、ちがう。月が君くらい美しい。誰も気づいてないけれど。

 花のような君じゃなくて、君のような花を見た。

 だからいちいち気づくのは、伝えたい気持ちしかないということ。


FRONM DUSK TILL DAWN
                             Written By NONO


「すごい、朝と夜が一緒に……」

 感動した彼女は、アパートを出てすぐの坂道をはしゃぐ犬のようにくるくると回っていた。さっきまで一緒にいたマヤさんが貸してくれたダウンジャケットを着込んだ綾波は白い息を空に溶かしながら、朝を生む赤い東と夜の残る真っ暗な西を交互に見ては、足下も気にせず坂道をじぐざぐに下りては戻るというのをくりかえした。

 実際、冬の澄んだ空気に二分割された朝と夜は胸を高鳴らせるには十分な美しさだった。

「すごい」

「……」

 僕はマフラーの下に微笑を浮かべながら、はしゃぐ彼女と空を交互に見ては、どっちがきれいだろう、なんて本気で考えたりしていた。月と星が浮かぶ夜と朝焼けを同時に拝めるチャンスにそんなことを。

 はーっ。

 手袋を彼女にわたしてしまったので、手を吐息で暖めた。そのとき、朝焼けが映し出した両手は二十年分のシワが刻まれて、六年前よりずいぶん大人になったことは明らかだった。

 彼女も十四歳ではないし、僕もそう。にもかかわらず寄り添えないのはなぜかと真面目に考える。瞬時にいつもの結論。踏み込む勇気を持っていないから。

「坂の上のほうがよく見えるんじゃない?」

 はしゃぐ彼女に声をかける。彼女は恥ずかしそうにすこし首をかしげて、それから坂を上って、坂のなかごろで止まった。

「ここが一番見えそう。そっちは家が多いから……」

 ジャケットのポケットに手を突っ込んだ。寒い。空気が張りつめているのがよくわかる。顔までつっぱりそうな勢いだ。実際、こう寒くちゃ強張るのも当たり前の話。

 彼女はいちおう車も通る道のどまんなかで、空を見上げていた。

 僕はその五メートル後ろで彼女を見ていた。

 なにやってんだ、抱きしめられねえのかと、次第に苛立ってくる。どうして今まで打ち明けず、告げず、ここまで来てしまったのだろう。そして今日も、身体が触れない程度に離れて駅まで歩いて、座って帰るのか。

「わたし、朝帰りってはじめてだって、知ってた?」
 振り返って彼女が言う。僕は彼女と同じ場所まで下りてから「初耳」と言った。
「いつも帰ってたよね。まあ、女の子としては正常な判断なんじゃない?」
「アスカはそうでもないらしいけど」
「アスカは……ほら、行動力が特色だから」
「特色……言い間違えてるわ」
「いや、まさか。惣流・アスカ・ラングレーという特殊地域の特色だよ、アレは」
「アスカにそう言っておくわ」
「勘弁してよ」
「冗談よ」
「助かります」
「……」
「……」
 変な間ができてしまった。しかも、いつもとはちがう間のような気がしてしまう。
「今日はバイト、ないんだ?」
「土曜日は休みだもの」
「あ、そっか……」
 つなぎの会話はつづかない。わかってはいたけど、気まずくなった。

「綾波、あのさあ……」
「……なに?」
 目の前で見上げられると、照れる。


「こういうの、得意じゃないんだ、大体こんなときにする会話かどうかも……」
「なに?」
 さっきより間隔を詰めて聞き返された。

「うーん……二年たつよね」
「……そうね」

「ずいぶんブランクがあったから、最初はどうすればいいのかわかんなかったんだ、なにしろ時間が空いたよ、あれから……お互い少しは大人になったしね」
「碇くん、背が伸びたから驚いた」
「綾波は……髪がすこし伸びてて、やたら印象的だったよ。時間が経ってしまったことのシンボルみたいで。それでさ……」

 段々と夜がなくなっている。星がでている間に、夜空が生きてるうちに言い終えたかった。でなきゃ、言いたいことが言いきれなくなる。

「最初は本当に、どうすりゃいいんだって思ったりしたよ。でも、時間かかって、普通に話せるようになって……でももどかしかったんだ、ずっと。この二年間、ずっとだよ」
「……それで?」

「ああ、もう、ほんと、こういうの苦手なんだよ……もう、面倒くさくなっちゃうんだ」
「面倒くさいって!?」
「いや、ほら、ちがうんだよ、つまりさ……やっぱり現状、気分がいいっちゃいいんだ。だって仲良いからさ。でも……やっぱりね…………なに言ってるんだろうね?」
「……それで?」

 彼女はすこし、含み笑い。見透かされてるような。それでも、眼が緊張してるから、責めきれない。

「……わかるだろ?」
「さあ?」
「もう……ああ、ほんと…………そちらからどうぞ」

「……こういうことって、男の人から言うものじゃないの?」

「うっ……」

「それで……碇くんはなにが言いたいの?」


 深呼吸をして、空を見た。まだ朝と夜が同居していた。ひと安心して、口を開いた。


「この空みたいに朝と夜が同居してなくても、一緒に朝も夜も見ていたいんだ」

「今なら言える気がしたから、言うんだけど……ずっと、好きで……」


 言葉がつづかなかったのは、彼女が急に泣き出してしまったからだった。

「ごめんなさい……ちょっと、待ってて、すぐ、落ちつくから……」

「……うん、でも、とりあえず駅まで行こうよ。こんなとこよりはマシだから」

 頷きはするけど、彼女はついに表情まで崩して泣きはじめてしまったので、歩き出せそうになかった。
 仕方がないので、彼女の手を掴んで歩き出した。
「ちょ、ちょっと……?」
「いいだろ、べつに」
 うまい言葉が見つからないのでぶっきらぼうになってしまった。内心舌打ちする。
 それでも握り返してくれたときの感触は六年前と同じだったので、思わず笑ってしまう。

「元気出しなよ」
 振り返って、精一杯の笑顔をみせる。顔をほころばせた彼女が、また涙をこらえるので、たまらなく愛おしくなった。
 そして前を向いた瞬間――


「わたしも、好き」


 後ろで風に消されそうな声が聞こえた。振り返らず頷いて手を強く握る。駅の入り口でようやく立ち止まると、彼女が頭を二の腕につけてきた。

 手を握り直して、指を絡め合って、向かい合う。彼女は恥ずかしそうにうつむいたまま、頭をそっと僕の胸に当てた。速足で少し荒くなった互いの息が聞こえる。

「呼吸の音が、するね」
 彼女が頷く。

「碇くんの心臓の音が、聞こえる」
 今度は僕が。


 手を握っていた右手を放して、空いている左手も同時に背中に回した。


「暖かい」


 どちらが言うでもなく。


「好きだよ」

 言うまでもないけれど、ずっと言いたかった。ようやく言えた。僕らしく、長くかかったけど。

「……わたしも」

 一度体を離し、見つめあう。


 それからしばらくして、電車に乗った。手をつないで、二人で。


【タイトル】 FROM DUSK TILL DAWNについて。
【記事番号】-2147482159 (-2147482160)
【 日時 】06/03/14 23:29
【 発言者 】のの

お久しぶりです。投下です。
創作活動したくなったので、息抜きに書いてみました。
ちなみにtamaさんが書いたトップ絵「morning glow」をイメージモチーフにしています。

なんか、かわいい話書きたかったんすよ。あるでしょそういうの。
らしくないとかは言ってくれるなよ。
ていうか読み返したら全然僕っぽい話になっててむしろ引いた。


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482158 (-2147482160)
【 日時 】06/03/15 00:06
【 発言者 】D・T

>月が君くらい美しい。

 すごいよ、これは(笑)。

 めちゃくちゃドキドキして読みました。
 何だこの甘酸っぱい気持ち(笑)。


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482157 (-2147482160)
【 日時 】06/03/16 14:45
【 発言者 】aba-m.a-kkv

>月が君くらい美しい。

これはヤバイですね、ホント(笑)

透明感があるというか、夜と朝が混在する不思議な空気というか、そんな雰囲気をシンシンと感じました。
レイとシンジの成長したけど、まだ幼い、そんな感じがたまらなくいいです。
「morning glow」にとても合うところも、また素晴らしい。
さすがののさん!

>なんか、かわいい話書きたかったんすよ。あるでしょそういうの。

とってもあります(笑)


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482156 (-2147482160)
【 日時 】06/03/17 20:38
【 発言者 】のの

再びのぞいてみたらレスついてるなんて素敵……。
えーと、どうもアリガットさんです。

>月が君くらい美しい

ある能の脚本を読んだとき(大学ではそういう専攻をとっている)、
あなたを見て花を思い出すことはない。花を見て、あなたくらい美しいのだと気づく。
そういうシーンがありまして、そこから拝借いたしました。
どうにも「月みたい」っていう言い方にピンとこなかったけど、こっちならわかるなと思って。
共感者がいて嬉しいの一言(笑)

・「morning glow」
実は最初見たとき「なんでレイがダウンなんじゃ(--#」と思ったんですな(^^;
もっと女の子っぽーい格好してた方がピンとくるというか。
でもブーツとスカート姿でコレってのはアリだよなというね(爆)

>D・Tさん
たぶんドキドキしたのはD・Tさんが恋する青年だからです(爆)
実話とイメージをドッキングさせた話なので、すこし現実味のある
呼吸感がでていて、それがD・Tさんをドキドキさせたのかも…(笑)

>aba-mさん
おひさっす。
かわいい話好きなのです僕だって(笑)
ただすこしヒネクレてるかもしれないけど、ここまで直球書くのは久方ぶり。
楽しんでいただけてなによりっす。


……てか「morning glow」のスレッドは超盛り上がってたんじゃん。
なに、この、取り残された感は…………。


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482154 (-2147482160)
【 日時 】06/03/18 03:11
【 発言者 】なお。

 ののさんらしい……かな? そうとも思えるしそうでないとも思える。それはたぶん一貫してあった
アクの強さみたいなものをあまり感じないからだと思う。今まで──というかしばらく前まではとくに、
かな? ──周囲や世間、または自分に対する不満ややるせなさ、みたいなそういった鬱憤をぶちまけ
ている印象がどこかしらに感じられたのだけれど、それがすっかり消えている。というか極めて薄い。
そして何より凄いのが自然であること。上手いのに気取ってない。とうとうリミッターを解除して本領
発揮してきたか、なんて思ったりも。
 えっと、例えはアレだっただろうけど、かなりノっているのは多分間違いない。
 ののさん本人、もしくは他の方からしてみれば、何言ってんだコイツ、なんてところかもしれないけ
ど、そう思っちゃったんだから仕方がない。白状すると、嫉妬してるって事だw

 感想を書くに、よく長さについて触れたりもする。だいたいはもっと長くして欲しいといったもの。
それは続きが気になるといったものもあれば、よくわからない、といったものもある。前者は完結して
いないと感じるもので、後者は感情移入できなかったり要点が掴めなかったりした場合かな。実はかく
いう私も自分で書いていて、まだまだ足りない、と思う事が多々あったりする。それもショートで書い
ていて100kbくらいになったにもかかわらず。
 なぜそう感じるのかとなれば、きっと薄いんだと思う。長けりゃいいってもんじゃない、の典型だと
思う。でも悲しいかな。わかってはいてもどうすることもできない。それが今の自分の実力だからだ。
 それでようやくわかったことがある。妥協も必要だということ。どうせ下手なんだから今は書いてな
んぼだって事だ。だから私が感想でああだこうだ書いてるけど、皆はあまり思いつめないで欲しい。実
際のところ私自身が一番凹んでいるのだから。

 と、まあ感想から離れちゃったんだけど。これ、短いけどすごくいいよね。難しく考えるまでもなく
情景が目に浮かんでくる。これといって不足はないと思う。tamaさんの絵があるから想像できるのは
なおさらなんだけど、なかったとしてもきっとすぐ浮かんでくる。薄いの反対の濃い、というのはこう
いうことなんだけど、それもただ濃いだけじゃダメ。洗練されたラーメンスープみたいに見た目こって
りなのに、もたれずに後を引く、みたいな。ただ濃いってのはゲンドウのヒゲだけで十分だ。欲しくな
い。ってかスープ飲むのにも邪魔でうっとおしいな、ヒゲはw


 そうだ、ひとつ気になったのはシンジが言った 「元気出しなよ」
 なぐさめるのにそうは言いそうだけど、適切なんだろうか? 元気がないってわけじゃないだろうし。
 私がおかしいのだろうか? 他に適切な言葉ってないかな?


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482145 (-2147482160)
【 日時 】06/03/20 14:00
【 発言者 】のの

なお。さんレスどうもアリガットさんです。
平日に休みを得た大学生の強みでこんな時間に書き込みだ。
ていねいに書いてもらってるのでていねいに返していこう。

>今まで──というかしばらく前まではとくに、
かな? ──周囲や世間、または自分に対する不満ややるせなさ、みたいなそういった鬱憤をぶちまけ
ている印象がどこかしらに感じられたのだけれど、それがすっかり消えている。

ありがとうございますm(__)m
不満はずーっとありました、確かに。ここ三年くらい、たぶん年齢的にはまっとうに(?)
不満があって、それが表に出ていってしまうというか、止める気もねえぜ、ってのが
僕の書き方だったんですけど、最近は「それはさておきいい話書きたい」という欲求
先行型になりつつあります。昔はそういう意味じゃ楽にできた。
それはもう結成したロックバンドが最初の二枚くらいは勢いとそれまでの経験でアルバム
作れちゃうってのと大して変わらず、今はちょっとその先にきてるかなという感じはします。

>薄い、濃いについて

たぶん実際に体験したシチュエーションが加味されているからではないかと思われる(爆)
って言っても僕はこんな所で告白したとかじゃなくて、朝帰りのときに、本当にきれいな
朝と夜を同時に拝めてしまったことがあったことが、もしかしたら話に厚みを持たせてるかも。
ちなみに僕は告白するとき大体こんな感じですがなにか?(核爆)

まあとにかく、吐息の暖かさを感じられれば幸せだろうという「綾波レイにはこんな
幸せを味わってほしい」という一番わかりやすい形をとりました。図らずも。

>「元気出しなよ」
確信をもって「これしかない!」と叫びたい(^^;
告白しちゃって怖いもんなしであると同時に相手になに言っていいかわかんない感じです。
これはちょっと、話のコンパクトさが裏目に出てわかりづらいかも。


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482144 (-2147482160)
【 日時 】06/03/20 17:29
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

>平日に休みを得た大学生の強みでこんな時間に書き込みだ。

 仕事中だが関係なく書き込みだ(笑)。

>らしくないとかは言ってくれるなよ。
>ていうか読み返したら全然僕っぽい話になっててむしろ引いた。

 全く普通にののさんらしいと思ったんだけど(笑)。なお。さん言うところのアクの強さとかはあれかもしんないけど、そういう意味で言えば、ののさん描くところの登場人物が持つ不満が吹っ切れればこうなるであろう、みたいな風に書けてるとも言える。前だって物語の最初から最後まで不満で一杯だったわけじゃないし、やっぱりののさんなんだと思う

>>「元気出しなよ」
>確信をもって「これしかない!」と叫びたい(^^;

 こういうシチュエーションがあったとして、シンジがこういうセリフを吐くか、と考えれば、やっぱり違うなと私は思います。でも、そこでこう言ってしまうのがののさんのシンジであるとも思うのです。「助かります」にしてもそう。言うなれば、声変わりしてるのよ。ののさんのシンジは。そう考えれば「元気出しなよ」も全然違和感ない(きっと「おかえり」も言える)。こういうセリフを言えないシンジなら、「ごめん」だろうな。やっぱり。
 だから前々から書いてるような気がするけど、ののさんの投下で不満なのは、いきなり成長したシンジが出てくるところ。もちろん、投下である以上はショートショートにならざるを得ず、こういう物語なら書きたい部分だけ書くということになるんだから、避けられない問題ではあるんだけど。

 余計なことを書くけど、こういう話が投下されてしまうというのは、この掲示板的にどうなのか判断が難しい。つまりののさん的には、書きたいことをある意味では書き切っただろうし、使える時間を考えてもこれ以上は量的に書けないかもしれない。だから我々は、この掲示板があるからこそこの話が読めたのかもしれない。でももしこの掲示板が投下不可なら、この十倍くらいの量で投稿されてたかもしれない。それは仮定の話だから、今ここで「ののさんどお?」と聞いたとしても、それは意味がない。

 もう理屈をこねるのは止めよう。思ったことを素直に書くことにします。

 ののさんはこれを十倍くらいの量にリライトして投稿するように(爆)。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482143 (-2147482160)
【 日時 】06/03/21 00:55
【 発言者 】なお。

> 不満はずーっとありました、確かに。ここ三年くらい、たぶん年齢的にはまっとうに(?)
> 不満があって、それが表に出ていってしまうというか、止める気もねえぜ、ってのが
> 僕の書き方だった

 ぶっちゃけてしまうと、ののさんの作品に対する感想ってのはとても付けづらかった。理由としては、自他共に認めることになった不満のせいw
 グチグチグチグチとね、文句ばっかり出てきて。直接書いてなかったとしても、どこか八つ当たりされてるみたいところがあって。
 それで私そんなに人間できてませんから、他所いってやれー、って感じになっちゃって。もうね、正直読んでて疲れぎみのところがあったの。(誰だって愚痴なんて聞きたくないでしょw)
 もちろんそういう狙いの作品ならいいんだけど転化してるだけとしか思えない部分もあったし。はけ口のない青少年の怒りをぶつけられてもオジサン困ちゃう。(14歳だけど)
 でも、ののさん大人になったみたいだし。というか、本人も「おっと、昔の俺と一緒にしてもらっちゃ困るぜ!」とか「綾幸よ、私は帰ってきた!」なんて言ってくれるんじゃないか〜なんでねw

 まあ、これからどうなっていくのか非常に楽しみになってきましたということです。

 実はこの裏にはね、新しい恋なんかがあったんじゃないかと私は予想してたりしますけど、実のところどうなんでしょう?(爆)


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482131 (-2147482160)
【 日時 】06/03/23 23:32
【 発言者 】のの

一昨日から今夜まで死ぬほど忙しかった。ロクに飯も食えんかった。いやはや。


成長する話、というのは書きたいんですが、それってエヴァじゃないんじゃないかなと思ってしまいます。
いわゆるEOEものということになりますが……14歳の少年が成長する、でもいいんだけど。
なんというか戦闘シーンとか書きたくなってきたし(笑)
実はこのFROM DUSK TILL DAWNには(裏)があって、tamaさんには読んでもらった
のですが、たぶん、そっちを広げて書いていこうかなと思ってます。
どのみち構成を練り直さなければ……合間縫ってちくちくやってきます。


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482122 (-2147482160)
【 日時 】06/03/24 18:05
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

>成長する話、というのは書きたいんですが、それってエヴァじゃないんじゃないかなと思ってしまいます。

 じゃあ何がエヴァなのか、ってのは難しいよ(笑)。そもそも綾波レイが幸せになるってそれってエヴァなのか? って気もするし。そういう意味では、エヴァであることにこだわりはないな。というか、私の中でエヴァであればよくて、一般的にどうとか他人がどう感じようが関係ないというか。

>なんというか戦闘シーンとか書きたくなってきたし(笑)

 それはそれでアリだ。

>tamaさんには読んでもらったのですが

 見せろw

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482121 (-2147482160)
【 日時 】06/03/26 00:22
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

 これ、言葉足らずというか意味不明なので補足を。

 だからののさんが、成長する物語はエヴァじゃないからエヴァFFとしては書きたくないな、と思うのなら、それは書かなくてもいいんだろうと。当たり前だわな。

 ただ、ののさんの話に出てくるシンジもレイも、成長してるようにしか思えない。成長するプロセスを描くのがエヴァじゃないってことなのかな、ののさん的には。それともこの話のレイもシンジも成長してると思って書いてはいないということなのだろうか。

 ああ、この文章も言葉足らずのような気がする。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482111 (-2147482160)
【 日時 】06/03/28 21:33
【 発言者 】のの

ちがうな、言い方がまずかった。
成長する話がエヴァじゃねーとか言ってしまうと自己矛盾だ。

アレだ、どっちかというとエヴァで「成長」をテーマにする話はもう随分書いてきたから、
そろそろ別の面を書きたいなと思ってます。
全然べつのこと言ってるな、すいませんでした。

>見せろw

そうします(^^;


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482076 (-2147482160)
【 日時 】06/04/04 03:17
【 発言者 】なお。

> アレだ、どっちかというとエヴァで「成長」をテーマにする話はもう随分書いてきたから、
> そろそろ別の面を書きたいなと思ってます。

バラード中心に移行していくロックグループのノリに近いと思う、ののさんの場合。


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482075 (-2147482160)
【 日時 】06/04/05 23:30
【 発言者 】のの

ファンク好きなバンドがカントリーっぽいのやるアメリカン・ロックバンドが理想だ……。
なんだそりゃって感じすわな。


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482072 (-2147482160)
【 日時 】06/04/08 02:39
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

>ファンク好きなバンドがカントリーっぽいのやるアメリカン・ロックバンドが理想だ……。

わからん(笑)。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: FROM DUSK TILL DAWN
【記事番号】-2147482064 (-2147482160)
【 日時 】06/04/09 01:56
【 発言者 】なお。

じゃあパッケラさんは、たまに真面目にかっこいい曲をやって意表を付くコミックバンドってところかw

メンテ

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