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再会と約束/white
日時: 2009/05/31 00:00
名前: tamb

【タイトル】再会と約束/white
【記事番号】-2147481812 (2147483647)
【 日時 】06/07/03 20:19
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

恥ずかしい(^^;)。
なんかまともに書けないんだけど、「あすか」とキリンはどうしているだろうか(笑)。

えーと、まともに書けないので自分の話を。あちこに書いてるのでご存知の方も多いと思
いますが。
『会いに行くよ』は「エヴァに取り憑かれし心…その容れ物」に投稿させて頂いた『甘え
させて』シリーズのうちの一つでして、これらは連作短編です。
『会いに行くよ』はこの連作短編の重要な伏線でして、なぜ象なのかといえば、象が神の
使いであるからです。今後書くかもしれないこのシリーズの最後の作品では、サードイン
パクトが描かれ、そこに象が登場して重要な役割を果たすことになります。

で、象が補完されるというのは全く想定外だったんですが、この話を読むと象として還っ
てきたようで、喜ばしい限りです。しかも嫁さんが「れい」(^^;)。いやぁ素敵ですね。

とりあえずそんなことで、後は頼む(笑)。

作品はこちら
http://tamb.cube-web.net/cont/white/white01.htm

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481811 (-2147481812)
【 日時 】06/07/03 21:37
【 発言者 】white

tambさん、掲載ありがとうございます!
whiteは投稿する場合、投稿先の小説を読んでから小説を描きます。題材に『会いに行くよ』を選んだことはご容赦ください!
『あすか』はおそらく、しんじとれいを支えるいいお姉さんやってると思います。「しっかりしなさいよ、ばかしんじ!」とか言いながら(笑)キリンは、、、多分別の動物園で元気にやってます(笑)
この作品は『クリック募金サイトへのリンク』のお礼のつもりで投稿させていただきました。それで自分なりに『命』という言葉をキーワードに描いてみました。まず妊娠するレイについては、命をあの運命の中で宿すのですからいろいろ苦労してもらいました。シンジの方は父親となるのですからそれにふさわしい強い人間に成長してもらいました。そしてしんじの方ですが、シンジとレイだけ成長していてしんじだけが成長していないはずがない、という理由でパパになってもらいました。それからインターネットで象の妊娠について少し調べ、このような作品になりました。個人的には「運命ってやつは面白いですよね」という台詞が気に入ってます。完全御都合主義の設定のくせにこの台詞、妙に重く感じるんです(笑)
tambさんの象の話は驚きました。読んだ当時はただのギャグだと思っていたので(笑)申し訳ありません!
ただこの作品をtambさんが楽しむことができたようなのでこちらはほっとしております。どうもありがとうございました!


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481809 (-2147481812)
【 日時 】06/07/04 19:34
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

>キリンは、、、多分別の動物園で元気にやってます(笑)

キリンのことだけは何も考えてません(^^;)。

>読んだ当時はただのギャグだと思っていたので

いや、ギャグなんですけどね(爆)。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481808 (-2147481812)
【 日時 】06/07/05 03:22
【 発言者 】なお。

象の妊娠について調べたのはわかりました。
受胎してから二年近くもの妊娠期間があるというのは驚きでした。

しかし人の妊娠については、どうです?
調べましたか?


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481807 (-2147481812)
【 日時 】06/07/05 09:49
【 発言者 】white

え…と……そこも細かく調べないとだめですか?


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481798 (-2147481812)
【 日時 】06/07/05 20:02
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

あれ。なんか変なとこありました?

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481797 (-2147481812)
【 日時 】06/07/06 01:07
【 発言者 】なお。

 お初にお目にかかります。なお。といいます。よろしくおねがいします。

『会いに行くよ』はtambさんの書かれたものの中でも好きな作品で、その三次にあたる作
品だということで、いちファンとしてそれは嬉しかったです(笑)

 読みはじめるとまず、テーマの重さに気づきました。命の重さ。父、母になる覚悟。ある
意味ごく普通の事で、それでいて命ある者の全てといってもいいいかもしれない大切なもの。
 それなのに最近は命を軽く見た事件ばかりが起き、そのようなニュースを見る度に心苦し
く思っていました。
 こういうテーマの作品がもっと人の目の触れるところに溢れていれば、今の命を軽んじる
腐った風潮も、ちょっとは良くなっていくのではないかと思いました。


>え…と……そこも細かく調べないとだめですか?
>
>あれ。なんか変なとこありました?

 いや、直接じゃないんです。まあ、例によっていろいろと書きますので……


>リツコさんからさんざん注意されていた、レイがうまく妊娠できない危険性について……

 この危険がどれほどのものか具体的でないから、その辛さが今一つ伝わらないのです。た
とえば子宮外妊娠してしまうとか理由はいろいろあるだろうけど、それだったらあまり望ま
ない方法であったとしても、体外受精などの手段もあるわけで、そうではなさそうです。
 では、先天的に染色体異常があり、奇形の子供が生まれてしまう可能性が高い、なんてす
ればそれなりの説得力もあろうが、うまく妊娠できない可能性というのとは意味が違ってし
ました。生まれるということは、一応受胎妊娠はできるわけですから。
 そうなると、単に受胎率が極端に低いのかと考えたのだけど(動物園で象の受胎率が低い
ことからもそう考えました)それだったら、他に危険がないわけで、むしろ励むと思ったん
ですよ。避妊する必要がないとなると必然的にそうなる訳だし。愛し合っている若い男女の
場合なら得に……

 なんて、いろいろ考えてみました。すると次に書くような理由だったら納得ができました。

 レイは先天性の染色体異常があり、受胎率が極端に低かった。うまく妊娠できたとして、
生まれてくる子供は生まれつき身体の異常があるだろうことが予想された。それはリツコさ
んから散々注意されていた。

 はい、以上です。うまいこと、あまり長くならずに済みました。

 染色体異常ですが、現在の技術ではどうなんでしょ。これを使うのなら調べなければなり
ませんね。もし現在ではあり得ない技術ならば、できるようになったとしてしまえばいいの
です。レイの戦いとはこれだったという事になりますね。


 他にも不自然なところがあります。冒頭の部分。シンジがレイを動物園に誘った理由。動
物園でなければならない理由。これがわかりません。なんとなく行きたくなったとか、もっ
て行きかたというものがあるでしょう。そのあたりどうも唐突に思えてしかたがありません
でした。

 それと彼等はどれくらいぶりにこの動物園を訪れたのか? 象のしんじにもうじき子供が
生まれるところ、それを知らないのだから、もう二年近くは来ていないはず。しばらく来て
いなかったのなら、久しぶりだなあとか何かしらの反応があってもいいところです。
 二年という年月は、変化を与えます。変わらないものはそのまま。しかし変わってしまう
ところは元がわからぬ程に変化をとげてしまったり。世は恒久じゃないんです。その中には
生もあれば死だって存在するわけで、二年も来ていないのなかったのなら安否だって気にな
ることでしょう。

 これも以下のように想像して納得しました。

 ここを訪れるのも久しぶりだ。どれくらい来ていないのかは正確に憶えてないけど、だい
たい二年ぶりといったところだろう。電車を降りてゲートをくぐるまでの道中、町並みがすっ
かり変わってしまっていたので心持ち心配はあったけど、チケットを買い園中に入ると前に
来たときのまま、ちっとも変わっていなかった。猿山の天辺には相変わらず背中の白いボス
がいて、池には作り物のようなフラミンゴが、二年前からずっとそうしているみたいに微動
だにせず片足で突っ立っていた。これならきっとここで働く友人も、変わらず元気にやって
いるだろうと、僕はようやく安心することができた。

 以上です。

 これは上記に指摘した部分を自分なりに書いてみたものですが、たったこれだけで“これ
だけ”になるんですよね。何が言いたいのかと言うと、命題の重さの割りにはその重さに釣
り合う肉付がされてないのがこんなところから窺えてしまうという事です。この掲示板でよ
くあげるんだけど、決定的に物足りないのです。話し自体は良い話なのに、読み終わるとど
こかひもじさを感じてしまったのは、こういった理由からだと思いました。


>だから僕はレイに子供が欲しいって言えなかった

 ここ「言えなかった」じゃなく「言わなかった」だったらどうだと思います?
 どう違うかは、また後で。

>レイもそれがわかっていたからレイも僕に子供を作ろうって言わなかった

 場合によるけど、同じ名前を一行に複数回入れてしまうのは、ちょいとくどいです。二回
目の『レイも』は蛇足でしょう。

 シンジが子供を欲しくても言えない状況なら、レイからも当然そういうアクションがない
ということになります。もし子供が欲しいとレイが言っていたなら、シンジは気にやむ必要
がないんです。(代わりに体を気遣った心配をするでしょうが)
 だからここでわざわざ「レイも僕に子供を作ろうって言わなかった」と説明する必要もな
いんです。わかりきったことですから。

 じゃあどうするかといってもうまく説明できません。なのでこれも例えばになっちゃうけ
ど、レイが言わなかったのは「子供が欲しい」じゃなくて「ごめんなさい」にしてしまうん
です。レイはシンジの子供を生めず、それが彼を苦しませているんだと気にやんでますね。
 もちろんレイは被害者。それもわかっているから、ごめんなさいを言わないのは、本当は
子供が欲しいのに欲しいと言わないシンジへの甘えと信頼からです。
 子供が欲しいと「言えない」シンジだったならば、こういった信頼はされない気がします。
「言わない」シンジじゃないと。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481796 (-2147481812)
【 日時 】06/07/07 01:05
【 発言者 】white

はじめましてなお。さん、まさかこんなに長い感想をいただけるとは思っていませんでした

>リツコさんからさんざん注意されていた、レイがうまく妊娠できない危険性について……

まず非常に描写が少なかったことをお詫びします。辛さが伝わってこないというのはもっともです。レイの妊娠についてはエヴァに取り憑かれし心…その容れ物に掲載されている新世紀エヴァンゲリオン+を参考にさせていただいてます。BeRealのリツコとミサトの辺りを一度読んでいただけると助かります。ただ、それでも描写の少なさ、表現の不適切さについては弁明の余地はありません。染色体のことについては………多分そのことでもレイは苦労したということでここはひとつ!(笑)


>シンジがレイを動物園に誘った理由

作者がしんじを登場させたかったから、これが理由です!何ともしょうもない答えになってしまって申し訳ありません(汗)シンジに関して言えば妊娠していろいろ大変になっているレイとゆったりした時間をすごせるところ、と考えておりました。ですからしんじのことがなければ植物園になってたかもしれませんし温泉になっていたかもしれません。まぁ、どちらにしても唐突ですね(汗)


>それと彼等はどれくらいぶりにこの動物園を訪れたのか?

こちらの設定では中学時代に一度しんじの様子を見に行って、次に高校時代にデートで行ったっきりということになってます。象の出産について調べたサイトでは象の年齢は25歳でした。しんじはシンジたちに拾われたとき5歳としても20年近く経ってないと困るので結婚したのは4年前という設定にさせていただきました。正確に象がどれくらいの年齢で妊娠するかは調べるのが面倒になってやめてしまい、しんじはそのサイトの象より早く子供を作ってもらいました(汗)調べたサイトは↓
http://www.safari.co.jp/Animal/Story/Elephant/Elephant.htm


>しばらく来ていなかったのなら、久しぶりだなあとか何かしらの反応があってもいいところです。

こちらに関しては完全にカットしました。私が今回描きたかったことはシンジ、レイの現状。田中さんとの会話。シンジとレイの会話。最後に2人+2頭の会話。なつかしいことに関する描写は今ここに並べたことに比べて私の中であまりにも重要度が低かったのでカットです。ただ、そういう描写がほしいという感想が出たということは1行だけでもそういう描写を載せるか、そのことが気にならないくらいこれらのことをきちんと描写する必要があったことだと考えます。どちらにしても描写が不親切だった……ってことですけど(汗)


>同じ名前を一行に複数回入れてしまうのは、ちょいとくどいです

ごめんなさい、ここは気がついていたくせに直すのをめんどくさがってさぼりました m(_ _)m


>言えなかった

私の中ではレイの妊娠について一番に上がっているのは近親相姦による未熟児の危険性。それとレイ自身が子供を作れるだけの強い体を持っていないということ。こちらもエヴァに取り憑かれし心…その容れ物に掲載されている新世紀エヴァンゲリオン+、++を参考にしています。++の命、聖誕祭をよろしれけば一度ご覧になってください。そしてそのふたつの危険性については高校時代あたりにリツコがシンジにもレイにも口がすっぱくなるほど言っていた、と私の中の設定であります(書けよ!)。シンジもレイもお互い愛し合っているのですから、どちらも子供は欲しいんです。ですがリツコからさんざ危険性について聞かされていると子供が欲しいと言えないんです。子供は欲しいんです、本当に欲しいんです。それはふたりの願いなんです。しかしレイに降りかかるリスク、未熟児のリスクを考えるとシンジはレイに子供が欲しいと言えないんです。レイは大事だし、幼少時代つらい思いをしたシンジとしては自分の子供に苦労なんてして欲しくないから。「言わない」ではなく「言えない」なのは、それだけ子供が欲しいという願いが強いからです。歯を食いしばって耐えているんです。あれ?そうなると「言えない」はやっぱり表現が変なんじゃ……(汗)


疑問点についてはだいたいお答えしたと思います(汗)返信お待ちしてますのでなお。さんよろしくお願いします。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481795 (-2147481812)
【 日時 】06/07/07 03:53
【 発言者 】なお。

> 新世紀エヴァンゲリオン+を参考にさせていただいてます。

 こればかりは説明してもらわなければ、わかりませんって(^_^;)

> 作者がしんじを登場させたかったから、これが理由です!

 そこは説明していただかなくてもそうだろうとは(笑)

> ですからしんじのことがなければ植物園になってたかもしれませんし温泉になっていたかもしれません。

 そう、それです。そういう発想で考えていけば、導き方はけっこう出てくるもんです。これでいくならま
ず、あまりレイの負担にならないところに行こうとシンジに考えさせて、温泉に行くなら一泊はしたい、
でもそんな余裕はない。植物園は先月行ったし、どうしよう……。などと悩んでいるうちに動物園という
選択が出てきて(たまたまテレビで象を見た、というのも可)『ああ、久しぶりにしんじに会いにいってみ
ようか』という結論になった、なんて流れにはできます。

>まぁ、どちらにしても唐突ですね(汗)

 指摘されてそう思ったのなら、先に気づいてさえいれば、植物園になってたかもしれなく温泉になってい
たかもしれないところ、動物園を選んだという理由を説明できたかもしれない。
 しかし、わかっててどうしてもうまくいかず中途半端になっちゃう事も多々あったり。口で言うのは簡単
だけど書くとなると結構大変で、それがわかっているからこうしてどうこう書くのも気が引けるんだけど、
もう、こういうスタイルが確立されちゃってるんで、そこは勘弁してください(´・д・`)

>> それと彼等はどれくらいぶりにこの動物園を訪れたのか?
>
> こちらの設定では中学時代に一度しんじの様子を見に行って、次に高校時代にデートで行ったっきりとい
> うことになってます。

 レイの体の謎もそうなんだけど、作者だけがわかって読者には伝わらないだろう部分が目立ちます。これ
は第三者の目で読めれば、きっと気づけたんじゃないかと思うところ。

 なんですけどね、どうしてtambさんが指摘しなかったのか不思議にも思うところなわけで( ・ω・)?
 まあ多忙だったというのが理由でしょう。と『後は頼む(笑)。』と押し付けられた仕返しをするわけだ(爆)

> こちらに関しては完全にカットしました。

 了解です。 でもそれとわかる描写は以下の会話だけなんですよね。

> 「「お久しぶりです」」
> 「あ、シンジさん、レイさん!」

 やはりこれだけではちょっと物足りない、というか淋しい(笑)

>> 同じ名前を一行に複数回入れてしまうのは、ちょいとくどいです
> ごめんなさい、ここは気がついていたくせに直すのをめんどくさがってさぼりました m(_ _)m

 どうしてtambさんが(ry

> 私の中ではレイの妊娠について一番に上がっているのは近親相姦による未熟児の危険性。それとレイ自身
> が子供を作れるだけの強い体を持っていないということ。こちらもエヴァに取り憑かれし心…その容れ物
> に掲載されている新世紀エヴァンゲリオン+、++を参考にしています。++の命、聖誕祭をよろしれけ
> ば一度ご覧になってください。そしてそのふたつの危険性については高校時代あたりにリツコがシンジに
> もレイにも口がすっぱくなるほど言っていた、と私の中の設定であります(書けよ!)。

 書けよ! (*・∀・)ノ☆ワカンネヨ!

 まったく、どうしてt(ry

> シンジもレイもお互い愛し合っているのですから、どちらも子供は欲しいんです。ですがリツコからさん
> ざ危険性について聞かされていると子供が欲しいと言えないんです。子供は欲しいんです、本当に欲しい
> んです。それはふたりの願いなんです。しかしレイに降りかかるリスク、未熟児のリスクを考えると
> シンジはレイに子供が欲しいと言えないんです。

 これはわかります。でも『言えない』だとレイに責任があるような感じがしません? 『言わない』のほう
が、どんなに辛くても『気にすることはないよ』と言っているような優しさと思いやりを感じませんか?

> 「言えない」はやっぱり表現が変なんじゃ……(汗)

 変ではありません。これは感じ方の違いだけで、どちらが正解というものでもありません。もし『言えない』
と『言わない』の二つが候補にあって、推敲するならどちらを取ろうか、といっているのです。そして私だっ
たら『言わない』を取るかな? と、そういうことです。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481794 (-2147481812)
【 日時 】06/07/07 05:41
【 発言者 】なお。

> こちらもエヴァに取り憑かれし心…その容れ物に掲載されている新世紀エヴァンゲリオン+、++を参考に
> しています。++の命、聖誕祭をよろしれけば一度ご覧になってください。

『新世紀エヴァンゲリオン+(XXXs氏作)』の設定を参考にしているというのは本文からそう簡単に見つけ
られそうもないのですが、ここで借りたと明言するなら、その旨はXXXs氏にしっかりと伝えてあるんですよ
ね?
 参考とは書いてあってもそちらの作品をを参照にというのならば、これは参考ではなく設定を借りているこ
とになります。
 whiteさんは向こうにも投稿されているのでその心配はないと思いますが、失礼とは思っても大事なことな
ので、念のため確認させてください。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481793 (-2147481812)
【 日時 】06/07/07 10:04
【 発言者 】white

なお。さん、いろいろありがとうございました

まず、エヴァに取り憑かれし心…その容れ物 に掲載されている新世紀エヴァンゲリオン+、++を参考にしている理由を話させていただきます。私はこちらに投稿させていただく際にtambさんが読んでおもしろいものを、と考えました。こちらのLinkの紹介文を読んでみるとtambさんが+、++を読んでいるのは予想がつきます。ですから描写の方が多少不親切でもtambさんは頭の中で「多分こんな感じだろう」と足りない部分を補完できることが期待できます。作者だけがわかって読者にわからない描写が多いのはこれが理由です。あと描写が少ないもうひとつの理由は、描写を少なくすることで読む負担を減らすのが目的です。エヴァSSの長編ものはいくつが読みましたが、やはり読みがいがある反面、読むのが疲れるんです。それに書く方も正確に書こうとすると書く量が増えて大変ですし、仮に書いてもこれでは表現がくどいのでは?ここまで正確に書く必要がないのでは?という疑問がわいてきたりもします。ですから今回は読者がtambさんということが私の頭にありますのでtambさんが補完できそうな描写はほとんどカットしております。他の読者に不親切というのは事実ですが私の文章力ではこれが限界です。小説書いているときも万人受けは無理でもtambさんにだけは楽しんでいただこうと思って書いていました。
設定に関して言えば、綾波レイの持っているもの、具体例としては第18使徒とは違うDNA、アルビノ、母体としての強さなどを私より先に、しかもうまく表現されているのがXXXsさんだったという話です。レイがシンジと結婚したとしても子供を作るのに苦労しそうだということはエヴァを見ている人ならば何人かは必ず思うはず。ですから仮に私が+や++を読んでいなかったとしても大なり小なり似た設定になっています。ただそうは言ってもXXXsさんの了承を得てない状態で書いてしまったのは事実なので先ほどメールを送りました。ありがとうございます。文章内に+や++のことが全く書かれていないのはエヴァSSはある程度の数は読んできたのですでにいろいろなものが混じっているからです。染色体のことも書いているときに何も考えなかったわけではありません。アルビノの話はいくつも読んできましたので自然と頭に浮かびました。ただ今回は詳しい描写を避けたというだけです。細かく書こうとすると粗が出てしまいますので(まぁ、いろいろ粗々ですけれで(汗))。
tambさんがこれらのミスを直せなかったことはご理解ください。私がこちらに小説を投稿した際に何箇所がおかしな表現を指摘してくださいました。私とはメールを2、3度やりとりしただけで見たことも会ったこともない、掲載したからと言ってお金をもらえるわけでも自分に何かステイタスがつくわけでもない。そんなリターンが何もない状態にも関わらず私の稚拙な文章を直し、作品として掲載してくださいました。ですからtambさんは間違えを直せなかったのではなく、tambさんのおかげでこの程度の間違えですんだ、稚拙な文章でも作品を作品として掲載することができたとご理解ください。特に作品を掲載できる場所を持っているというだけでも大変なことです。私などは始めは自分のサイトなど持たずに人様のところに投稿しておりました。自分で作品を管理することが大変という理由からです。tambさんはすでに十分以上の仕事をされています。

「言えない」、「言わない」に関して言えば、今私の頭の中には「その言葉を飲み込んだ」というものがあります。ただこれもここでいろいろ話しているうちに変わる可能性が高いです。いろいろ書きましたので「言えない」にした理由は伝わったと思いますが、要するに当時の私ではこの程度の表現が限界だったということです

私に関してはこんなところです


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481782 (-2147481812)
【 日時 】06/07/07 13:42
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

 えーと、まず「後は頼む」というメッセージを正確に受け止めて下さったなお。さんに
感謝の意を示しつつ、ああっ、初投稿の方に何て冷たい(爆)。まぁ初投稿って言っても、
whiteさんもサイト持ちだしな(^^;)。

 冗談はともかく。

 まず、

>>レイもそれがわかっていたからレイも僕に子供を作ろうって言わなかった
> 場合によるけど、同じ名前を一行に複数回入れてしまうのは、ちょいとくどいです。

 これは全くその通り。事情が事情とはいえ(^^;)、編集人としては大失態です。改めて
なお。さんには感謝しつつ、whiteさんにはお詫びを。でも一義的な責任は作者に(爆)。

 でもって、この作品のテーマですが、私はれいとレイが不安を共有する話と読みました。
命の重さとかはあんまり感じませんでした。
 「レイがうまく妊娠できない危険性」というのは、まずは普通に、幾多のFFで使われて
いる設定であるところの、レイには妊娠する能力がないというのが浮かびます。それを強
引に何とかする(例えば排卵誘発剤のスペシャルバージョンとかそういうもの)ことに伴
う何らかの危険性かなとまず思い、続いて、遺伝的な理由により正常な妊娠が期待できな
い(いわゆる遺伝病を含む)可能性を思いました。

 で、れいが出てきた段階でそんなのは全部吹っ飛んでしまったと(^^;)。

 異論があるかもしれませんが、というか正しいのかどうかはあれなんですが、

>先天的に染色体異常があり、奇形の子供が生まれてしまう可能性が高い

 というケースも、私は正常な妊娠には含まないんじゃないかと思ってます。だからこれ
には違和感ないです。ほんとのところはどうなんでしょう。

> 染色体異常ですが、現在の技術ではどうなんでしょ。これを使うのなら調べなければなり
>ませんね。もし現在ではあり得ない技術ならば、できるようになったとしてしまえばいいの
>です。レイの戦いとはこれだったという事になりますね。

 ちょっと話がそれますが、これは現在の技術でもある程度は可能です。ただし、生命の
選別に繋がるという倫理的な理由により様々な議論があります。染色体異常の発見という
意味での出生前診断が普通に行われているかどうかは、ちょっとわかりません。診断の前
に必要とされるカウンセリング、例えば診断を行うことそのもののリスクや、診断結果が
どの程度信頼できるかどうかなどを説明することの困難さもあるようです。興味のある方
は検索してみて下さい。

>リツコさんからさんざん注意されていた、レイがうまく妊娠できない危険性について……
>だから僕はレイに子供が欲しいって言えなかった
>レイもそれがわかっていたからレイも僕に子供を作ろうって言わなかった

 ここもぶっちゃけ違和感ないなぁ。「レイ」の重複を除けば(^^;)。
 シンジはその「危険性」を認識していたから子供が欲しいって言えなかったんだし、レ
イはシンジがリスクを知っているから「言えない」とわかっているから、つまりシンジが
レイあるいは子供のリスクを知っているとわかっているから、子供を作ろうとは言わない
わけだよな。ということをシンジは知っているわけだ(難解)。
 だから、

>もし子供が欲しいとレイが言っていたなら、シンジは気にやむ必要がないんです。

 なんだけど、

>体を気遣った心配をするでしょうが

 なわけ。レイはそういう心配をさせたくないから、子供を作ろうとは言わない(という
ことをシンジは知っている)。だからこそ、

>『赤ちゃん……作りましょう……』

 が衝撃なんじゃないかな。

 ただ、このセリフが出るということは、通常は避妊していたであろうということが想像
されるわけで、つまり危険性というのは「遺伝的な理由により正常な妊娠が期待できない」
ということだと予想できるわな。

 いずれにしても、このあたりのリスクをもう少し具体的に設定すると、生命の重さにし
ろ不安の共有にしろ、説得力が出ることは確かですが。

 「言わなかった」「言えなかった」もどっちでもいいように思う(^^;)。どっちかとい
うと、

>レイも僕に子供を作ろうって言わなかった

 が「作ろうって言えなかった」だと変なんで、ここは「言わなかった」で確定。で、上
を言わなかったにすると、

>だから僕はレイに子供が欲しいって言わなかった
>レイもそれがわかっていたからレイも僕に子供を作ろうって言わなかった

 になるわな。これを「言わなかった」の重複と見るか統一と見るか、という観点で見る
ことになるかな。今回のケースなら。
 ……「言わなかった」の方が美しいかもしれんね(爆)。


>ここは気がついていたくせに直すのをめんどくさがってさぼりました m(_ _)m

 減点1万(爆)。こういうことをめんどくさがってはいかん。


>> 新世紀エヴァンゲリオン+を参考にさせていただいてます。
> こればかりは説明してもらわなければ、わかりませんって(^_^;)

 これは本来はわからなくてもいい部分ですわな。というか、エヴァ+を参考にしてます
と言わないと伝わらないなら、それは描写の不足ということになるかと。
 で、これはエヴァ+から設定を借りてますと言わなければ、設定としては比較的普遍的
な物なので、問題はないように思います。言ってしまうとあれなんですが(^^;)。私も読
んでいる時にエヴァ+は思い出しませんでしたが、大きな違和感は無かったです。

 で、全体的に見て、なお。さんも指摘してるしwhiteさんも御自分でお書きになってい
るように、作者と私(tamb)には伝わってもその他の人には伝わらない、という部分は多
いように思います。これはやはり投稿作品としてはいまいちであるのは間違いなく、編集
人としても修行不足であるのは間違いのないところです。甘んじてお受けします。

 でもって、

>どうしてtambさんが指摘しなかったのか不思議にも思うところなわけで( ・ω・)?

 これについて解説しましょう。多忙なのは多忙ですが、多忙でない瞬間を狙って読むわ
けで、読んでる瞬間は多忙ではありません。ではなぜか。ひとことで言えば集中力の不足
です(爆)。
 要するに、これを読みながら、まだ書いていない連作短編のことを思い出してしまい、
あぁあれの続き書きたいな〜あれの設定はこうでこの展開で困っててこのシーンは萌えで
などと考えてしまい、作品に集中してなかったということです。結果的にはね。これに関
しては親記事を読んで頂ければなるほどと思って頂けると思いますが、言い訳はしません。
いや、してるか?(^^;)
 なんにしても、そういう意味ではwhiteさんの放った意図はバッチリ着弾してしまった
わけです(^^;)。whiteさんですら知らない設定を思い出しながら読んでしまっているわけ
ですから。まさに読者不在です。

 まぁあれだ。書きすぎてくどくなってもあれだし(例えば、シンジはこんな人間です、
とかいうのを長々と(原作通りのことを)書き込まれてもそれは無駄、というか、それは
読者の共通理解として前提にしていいと思う)、省略しまくってもなんだか意味不明にな
るということです。当たり前ですけど。その辺はバランスということになるんでしょう。
 で、今の力ではこれが限界ですと言ってしまうとそれまでなんで、ある程度無理して書
いて頂きたいですね。ある程度は無理しないと上手くならないんで。絶対的なレベルとは
関係なく、頑張ってると思えば載せますんで。

 というわけで、whiteさんにはリベンジを期待します。


>もう、こういうスタイルが確立されちゃってるんで、そこは勘弁してください(´・д・`)

 スタイルが確立というより、これは「語る」上での前提条件でしょうね。自分では書け
ないから語れないということになると、相当厚顔な人か思いっきり下手な作品に対してし
か語れなくなるし、CGについて語るなんてもってのほかということになります(笑)。

 まあしかし酷評された側としては「じゃあお前が書け」という気分になるのは人間とし
て避けられない部分でもあるし(口に出すかどうかは別にして)、みんながみんなこの掲
示板の常連ってわけでもないんで、折に触れてこういうメッセージを発信するのは大事な
ことでしょう。なお。さんも『「語る」上での前提条件』みたいな話は何回も読んでます
よね(^^;)。

>と『後は頼む(笑)。』と押し付けられた仕返しをするわけだ(爆)

 今後ともよろしく頼む(N2爆)。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481781 (-2147481812)
【 日時 】06/07/07 14:03
【 発言者 】あいだ

>後は頼む

これってゲンドウだよな、とか思った15の夏。
どうでもいい話だけど(笑)


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481780 (-2147481812)
【 日時 】06/07/07 22:22
【 発言者 】なお。

> ああっ、初投稿の方に何て冷たい(爆)。

 これは心外ですよー。返信を待っているとあったので、それに答えただけなのにどうして。
 あー、もういいや! ヒール上等、かかって来い!щ(・ω・`щ) カモォォンス

>> レイもそれがわかっていたからレイも僕に子供を作ろうって言わなかった
>
> ここもぶっちゃけ違和感ないなぁ。「レイ」の重複を除けば(^^;)。

 そうですか? 二人が近親であってそれが問題だってわかっていなかった私には、けっこうな違和感があり
ました。
 うまく妊娠できないってのが私の考えたようにレイの体の方に問題があった場合、レイとしては子供が欲し
と言いづらいんじゃないですかね? これこそ「言わない」じゃなくて「言えない」になると思うんですよ。
 シンジは「言わない」で、レイが「言えない」そういう関係。私はそう考えて「ごめんなさい」を言わない
レイを想像したのです。

 しかしそうではなかったのですね。二人が近親であってそれが問題なら、双方お互いに同じだけ問題を抱え
てるわけで、子供は望めないと覚悟をした上で結婚もしたのでしょうから、お互いどんなに望んでも子供が欲
しいと言えなくて、それは当たり前だったのですね。それだったら「ごめんなさい」なんて、レイは思っちゃ
いけない。つまりレイにそう思わせてしまった私は、誤読をしていたということになります。その原因は明ら
かに説明が不足だったからです。全てをここから読み取るのは、かなり難しいです。

 だって、近親だとわかっていて、危険だと注意もされていて、それでも覚悟して結婚までしたんです。なの
にいくら子供が欲しいからといって遺伝子操作? までしてしまうのは行き過ぎな気もするんですよ。産まれ
てくる子供がいくら元気だったとしても、それこそ人のクローンを作るのと同じくらい歪んだことのような気
がするのです。
 だからこういう裏の設定を想像しろというのが無理なんです。レイの幸せを願うのだったら結果的にどうで
あれ、こんなタブーに触れることは避けて考えるからです。
 こんな事を書くと怒られるかもしれませんが、私は綾波レイというキャラクターにそれほど固執していませ
ん。そんな私でもこればかりは避けてしまう。何か他の設定を考えます。
 命の重さ、尊さがテーマだった作品のはずが、これは言わば生命に対する冒涜かもしれない。まず、レイと
いう存在がそうだったはずなんです。なのに同じ過った道を彼女が選択するだろうか?


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481779 (-2147481812)
【 日時 】06/07/09 00:06
【 発言者 】white

いろいろありがとうございました
私としては、こちらに書かれたことを踏まえてもう一度「再会と約束」を書き直したいのですがいかかでしょうか?もちろん書いた後はいろいろお話を聞かせていただきます。ただそうなるとtambさんにまたアップしてもらうはめになってしまうので、面倒でしたら私のサイトで公開し、アドレスをこちらに載せる形を取ります。(もちろんこちらで公開するのが私の希望です(笑))
tambさん、なお。さん、いかがでしょうか?


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481778 (-2147481812)
【 日時 】06/07/09 00:58
【 発言者 】なお。

 まず「ありがとう」と言わさせていただきます。(モニターの前で実際に言いました)
 それから「ごめんなさい」

 せっかく投稿してくれたのに、ああだこうだと言われ、本当だったら気分を害しているところでしょう。私だったらそうです。

 それなのに私なんかの意見を取り入れ書き直しまでしていただけるとは、正直なところ感動さえしています。作者にそこまで思わせたのは、とっても失礼なことだったとも思えるんですよ。

 お前は何の権利があってそこまで書いたのか、って。

 まあ発言するからにはそれなりの覚悟をしているわけですが、そこまでするのは、どうしても何かに気付いて欲しいからなんです。また近いうちに自分の目に触れるであろうものを少しでもいいものにしたいからなんです。あくまでこっちの勝手ではあるんですが。

 実はさるお方からこのやり取りについてメールを頂きました。いや、突然でこっちもびっくりしたんですけどね、その中に「書き直しはあるのか?」みたいな文章がありまして、私は返信に、書き直しは強要しても仕方がない、もし本当に書き直しが必要ならば自主的にそう判断して欲しい。という旨の事を書きました。

 で、今がまったくそのとき。止める理由はまったくありません。大歓迎ですよ!

 がんばってください、応援します!


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481777 (-2147481812)
【 日時 】06/07/09 02:10
【 発言者 】なお。

 もうひとつだけ。

> 読む負担を減らすのが目的

 概ね賛成。
 そこで用意していた中から、ちょいと例文を。





 奢りだからと誘われたカフェで、私は代金がわりに愚痴を聞かされている。
「それで彼ったらね?!」
 自分にはまったく興味のない話。単なる惚気話にしか聞こえない。
 彼と別れたばかりの私には正直きつい。
 適当に相づちを打っていたら「やっぱりそう思う?」と彼女が言った。
「も、もちろんよ」私はそう答えておいた。
 本当は何のことかさっぱりわかっていなかった。
 そろそろ帰ろうと思って一気に飲んだコーヒーは、冷めてしまってぜんぜん美味しくなかった。





 カフェの前で足を止めて友人が言った。「ちょっと寄らない?」
 彼女から誘ってくるなんてめずらしいこともある。でも私は今月結婚式に喚ばれたこともあり、
たったコーヒー一杯のお金を捻出するのすら厳しい状況、財布の中は見ずともわかった。いくら
重くても小銭ばかりでかなり恥ずかしい状況になっている事だろう。せっかく誘ってくれたのに
気は引けるけど、ここは仕方がない、私は両手を合わせ拝むようにして断る。
「ごめん、今月ピンチなんだ」
 また来月にでも──そんなつもりだったんだけど、返ってきたのは意外な返事だった。
「いいよ、これくらい奢ってあげる」
 言うと彼女はさっさと入り口に向かった。

 たかるつもりはなかったのに悪いなあ、と思いつつ現金な私はラッキーと、のこのこ後を追っ
たのであった、が……
 今、猛烈に後悔してる。あれから延々と彼女の愚痴に突き合わされるはめになったのだ。

「それで彼ったらね?!」
 ああもう、うんざり。只より高いものはないって言うけど、まさか身をもって体験するとは。
 やれ、待ち合わせに遅刻してくるだとか、服のセンスが悪いだとか。それって結局惚気話じゃ
ない。遅刻は、社会人の彼氏だもん、学生の彼女にピッタリ合わせられないのは仕方がないよ。
 それに彼女の着ている服も持っているバッグも、彼からのプレゼントだったはず。いったい全
部でいくらするんだろう? 決して安くはないはず。これじゃあ彼氏だって自分の着るものにお
金を掛けられなくなるのも当然だ。

 彼女の話はエスカレートしていった。そして今は、アレが大きくて痛いだとか、前戯が短くて
つまらない、なんて話になっている。私は……彼と別れたばかりだというのに。

 飲みそびれてすっかり冷めてしまったコーヒーをスプーンでカチャカチャとかき混ぜながら、
適当に相づちを打っている。「うん、そうだね」
「やっぱりそう思う?」
「も、もちろんよ」
 やばい、全然聞いてなかった。
 そのとき逸らした目に映った壁の『コーヒーおかわり自由』の文字が、私には妙にインチキ臭
いものに感じられた。おかわりなんてしたらどうなることやら。彼女の話はまだまだ続きそうだ
もの。

 こんな状況で飲むコーヒーが美味しいわけもなく、やっぱり只は高くついたのであった。もう
いいかげん切り上げたいと、私は冷めて不味いコーヒーを一気に飲み干した。


 長ければいいってもんじゃないけど、1はさすがに短すぎじゃないかと思うんだよね。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481776 (-2147481812)
【 日時 】06/07/09 02:27
【 発言者 】なお。




 私は大学の同じ講議を受けた友人と一緒に街を歩いている。講議が終わって今日はもう帰ると
ころで、駅まで一緒にといった感じ。その突然友人が足を止めた。そして振り返って私に言った。
「ちょっと寄らない?」
 そこは最近できたばかりのカフェだった。幸いあまり混んでいないようだった。

 それにしても彼女から誘ってくるなんてめずらしいこともある。私は彼女とは友達であっても
こういう付き合いをする関係じゃなかった。都会育ちの彼女は見た目とても派手で、田舎育ちで
いまも泥臭さが抜けきっていない私と釣り合っているとはとうてい思えない。それでも話しくら
いはよくしていて、気の知れた仲とはいかないけど、こうして歩くくらいの仲にはなっていた。
 正直なところこの誘いは嬉しかった。彼女とまたひとつ親しく慣れた気がして。でも私は今月
結婚式に喚ばれたこともあって、たったコーヒー一杯のお金を捻出するのすら厳しい状況だった
のだ。財布の中は見なくてもわかった。重いのは小銭ばかりで0が五個付くお札なんて一枚もな
く0が4個しか並ばない青い色の寝癖のような髪型をした肖像の描かれたお札がたった一枚ある
かといったところで、かなり恥ずかしい状況になっている事だろう。せっかく誘ってくれたのに
気は引けるけどここは仕方がなかったから、私は両手を合わせて拝むようにして断った。
「ごめん、今月ピンチなんだ」
 また来月にでも誘って欲しいなあ、そんなつもりだったんだけど、返ってきたのは意外な返事
だった。
「いいよ、これくらい奢ってあげる」
 そう言うと彼女はさっさと入り口の方に歩いていった。
 たかるつもりはなかった。そういうつもりなんてまったくなかったのに、本当に悪いなあ、と
思いながらも私は、ラッキーなんて喜んでのこのこ後を追ったのであった。そのはずがが……
 今は猛烈に後悔していた。代金の替わりなのか、あれから延々二時間は彼女の愚痴に突き合わ
されるはめになったのだ。

「それで彼ったらね?!」
 ああもう、うんざり。只より高いものはないって言うけど、まさか身をもって体験するとは思っ
てもいなかった。
 やれ、待ち合わせに遅刻してくるだとか、服のセンスが悪いだとか、なんやかんやと文句を言っ
ているけど、それって結局惚気話をしてるんじゃない! 遅刻してもちゃんと理由があったみたい
だし、しかも社会人の彼の方が彼女に合わせているんだからそのあたりは大目に見てあげればいい
のにって思う。それに彼女の着ている服も持っているバッグも、その彼からのプレゼントだったは
ずで。私はいったい全部でいくらするんだろう? と考えた。ブランドとかそういうものにそれほ
ど興味を持たない私でも、その価値はなんとなくわかる。決して安くはないはずだ。何十万とすは
ず。これじゃあ彼も自分の着るものにお金を掛けられるはずがなくて当然だろう。だけど彼女も文
句を言いつつこうやって惚気ているのだから、彼もそこそこ救われているのかもしれない。

 彼女の話はエスカレートしていった。そして今は、アレが大きくて痛いだとか、前戯が短くて
つまらない、なんて話になっている。
 もうイヤ。私は……彼と別れたばかりだというのに、どうして他人の性生活まで聞かされなくちゃ
ならないのか。
 と、ここで怒ってはだめだ。ケーキにコーヒーのセットだけでなく、パスタまで御馳走になって
しまったのだ。まったく私ってば食いしん坊にも程がある。

 飲みそびれてすっかり冷めてしまったコーヒーをスプーンでカチャカチャとかき混ぜながら、適
当に相づちを打っていたときだった。
「うん、そうだね」
「やっぱりそう思う?」
「も、もちろんよ」
 やばい、どうしよう。全然聞いてなかった。
 そのとき逸らした目に映った壁の『コーヒーおかわり自由』の文字が、私には妙にインチキ臭
いものに感じられた。おかわりなんてしたらどうなることやら。彼女の話はまだまだ続きそうだ
もの。

 こんな状況で飲むコーヒーが美味しいわけもなく、やっぱり只は高くついたのであった。もう
いいかげん切り上げたいと、私は冷めて不味いコーヒーを一気に飲み干した。


 ええと、わざと雑に書きました。ですので無駄も多く読みにくい文になっていると思います。でも3には3の良さがある気がします。

 たぶん一番つまらないのは1番の書き方で、ぐだぐだと書いた場合。終始説明ばかりだったりすると、それは飽きる。だからそこは簡潔に纏めればいい。でもそのまんま書いたのでは、品がない。
 たとえばシンジとレイが近親で子供を望めない状況を説明するには。
『レイはシンジの母親の遺伝子を引き継いだ存在で、実の親子といっても差し支えないほどに〜』

 なんて書く必要はなく。

『二人の血は子供を望むにはあまりにも近すぎた』

 これだけで説明がつくんです。二次小説というところを考慮すれば。

 説明が足りないといってもそのままの意味で取らないで、わかるような描写を入れるってことです。もし夜なら「外は星が綺麗だ」なんかで、頭にきているなら「ロッカーを蹴飛ばした」とか。

 では。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481775 (-2147481812)
【 日時 】06/07/09 17:54
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

 ちょっと時間がないので用件のみにて失礼します。詳細は明日以降にまた。

>これは心外ですよー。

 冗談のつもりでした。申し訳ない。謝ります。


>もう一度「再会と約束」を書き直したいのですがいかかでしょうか?

 問題ないです。こちらに送って頂いて構いません。

 ただし、通常の誤字修正と同じ形を取りますので、更新チェックサイトには載らないで
しょう。具体的には投稿作品インデックスから旧バージョンへのリンクは切って、掲示板
現行スレからしかリンクしないようにします。外見的には上書きになります。わかりにく
いと思うんで、詳しくは明日以降に書きます。
 掲示板のスレッドに関しては新スレを立てます。旧スレ(現行スレ)はロックします。
 それから、掲載まで多少時間はかかると思います。タイミングにもよりますが、数日〜
一週間程度は見て下さい。

 以上、よろしくお願いします。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481774 (-2147481812)
【 日時 】06/07/10 13:08
【 発言者 】XXXs@ブラジル

whiteさんからメールをいただき、参上しました。
ご無沙汰してます。>tambさん

設定の借用の件ですが、問題ありません。
というか、作品を読ませていただきましたが、どなたかが書かれていたように言わなきゃ分からないレベルですし、エヴァの2次創作の世界では普遍的と言って良い部分でしょう。
私が著作権を主張できる物では有りません(笑)。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481755 (-2147481812)
【 日時 】06/07/11 00:57
【 発言者 】white

こんなに色々な方々に助けてもらうことになるとは夢にも思っていませんでした。小説の方はただいま練り直している最中ですのでしばらくお待ちください。どうもありがとうございました。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481754 (-2147481812)
【 日時 】06/07/11 01:32
【 発言者 】なお。

 XXXs様。

 借用の件ですが、大袈裟に騒ぎ立ててしまい、ご足労までしていただいたこと申し訳なく思っています。

 ありがとうございました。


 white様

 お願いがあります。
 結果的に書き直しを薦めたような格好になってしまいましたが、シンジとレイの関係が近親であり、それでもなお二人の間に子供をもうけさせたいというのがこの作品を語る上で重要でwhiteさんの書きたかったことでもあったのならば、無理に変更をしないでいただきたいのです。他のところについてもですが、気に入らないという意見があったからといって、書きたかった事をあきらめてまで妥協する必要なんてないということを憶えておいてください。
もちろん指摘があった部分に共感できたならその例には及びませんが、従うのではなく自身の思うがままにやっていただける事を約束してください。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481776 (-2147481812)
【 日時 】06/07/11 01:51
【 発言者 】なお。




 私は大学の同じ講議を受けた友人と一緒に街を歩いている。講議が終わって今日はもう帰ると
ころで、駅まで一緒にといった感じ。その友人が突然足を止めた。そして振り返って私に言った。
「ちょっと寄らない?」
 そこは最近できたばかりのカフェだった。幸いあまり混んでいないようだった。

 それにしても彼女から誘ってくるなんてめずらしいこともある。私は彼女とは友達であっても
こういう付き合いをする関係じゃなかった。都会育ちの彼女は見た目とても派手で、田舎育ちで
いまも泥臭さが抜けきっていない私と釣り合っているとはとうてい思えない。それでも話しくら
いはよくしていて、気の知れた仲とはいかないけど、こうして歩くくらいの仲にはなっていた。
 正直なところこの誘いは嬉しかった。彼女とまたひとつ親しく慣れた気がして。でも私は今月
結婚式に喚ばれたこともあって、たったコーヒー一杯のお金を捻出するのすら厳しい状況だった
のだ。財布の中は見なくてもわかった。重いのは小銭ばかりで0が五個付くお札なんて一枚もな
く0が4個しか並ばない青い色の寝癖のような髪型をした肖像の描かれたお札がたった一枚ある
かといったところで、かなり恥ずかしい状況になっている事だろう。せっかく誘ってくれたのに
気は引けるけどここは仕方がなかったから、私は両手を合わせて拝むようにして断った。
「ごめん、今月ピンチなんだ」
 また来月にでも誘って欲しいなあ、そんなつもりだったんだけど、返ってきたのは意外な返事
だった。
「いいよ、これくらい奢ってあげる」
 そう言うと彼女はさっさと入り口の方に歩いていった。
 たかるつもりはなかった。そういうつもりなんてまったくなかったのに、本当に悪いなあ、と
思いながらも私は、ラッキーなんて喜んでのこのこ後を追ったのであった。そのはずがが……
 今は猛烈に後悔していた。代金の替わりなのか、あれから延々二時間は彼女の愚痴に突き合わ
されるはめになったのだ。

「それで彼ったらね?!」
 ああもう、うんざり。只より高いものはないって言うけど、まさか身をもって体験するとは思っ
てもいなかった。
 やれ、待ち合わせに遅刻してくるだとか、服のセンスが悪いだとか、なんやかんやと文句を言っ
ているけど、それって結局惚気話をしてるんじゃない! 遅刻してもちゃんと理由があったみたい
だし、しかも社会人の彼の方が彼女に合わせているんだからそのあたりは大目に見てあげればいい
のにって思う。それに彼女の着ている服も持っているバッグも、その彼からのプレゼントだったは
ずで。私はいったい全部でいくらするんだろう? と考えた。ブランドとかそういうものにそれほ
ど興味を持たない私でも、その価値はなんとなくわかる。決して安くはないはずだ。何十万とすは
ず。これじゃあ彼も自分の着るものにお金を掛けられるはずがなくて当然だろう。だけど彼女も文
句を言いつつこうやって惚気ているのだから、彼もそこそこ救われているのかもしれない。

 彼女の話はエスカレートしていった。そして今は、アレが大きくて痛いだとか、前戯が短くて
つまらない、なんて話になっている。
 もうイヤ。私は……彼と別れたばかりだというのに、どうして他人の性生活まで聞かされなくちゃ
ならないのか。
 と、ここで怒ってはだめだ。ケーキにコーヒーのセットだけでなく、パスタまで御馳走になって
しまったのだ。まったく私ってば食いしん坊にも程がある。

 飲みそびれてすっかり冷めてしまったコーヒーをスプーンでカチャカチャとかき混ぜながら、適
当に相づちを打っていたときだった。
「うん、そうだね」
「やっぱりそう思う?」
「も、もちろんよ」
 やばい、どうしよう。全然聞いてなかった。
 そのとき逸らした目に映った壁の『コーヒーおかわり自由』の文字が、私には妙にインチキ臭
いものに感じられた。おかわりなんてしたらどうなることやら。彼女の話はまだまだ続きそうだ
もの。

 こんな状況で飲むコーヒーが美味しいわけもなく、やっぱり只は高くついたのであった。もう
いいかげん切り上げたいと、私は冷めて不味いコーヒーを一気に飲み干した。


 ええと、わざと雑に書きました。ですので無駄も多く読みにくい文になっていると思います。でも3には3の良さがある気がします。

 たぶん一番つまらないのは1番の書き方で、ぐだぐだと書いた場合。終始説明ばかりだったりすると、それは飽きる。だからそこは簡潔に纏めればいい。でもそのまんま書いたのでは、品がない。
 たとえばシンジとレイが近親で子供を望めない状況を説明するには。
『レイはシンジの母親の遺伝子を引き継いだ存在で、実の親子といっても差し支えないほどに〜』

 なんて書く必要はなく。

『二人の血は子供を望むにはあまりにも近すぎた』

 これだけで説明がつくんです。二次小説というところを考慮すれば。

 説明が足りないといってもそのままの意味で取らないで、わかるような描写を入れるってことです。もし夜なら「外は星が綺麗だ」なんかで、頭にきているなら「ロッカーを蹴飛ばした」とか。

 では。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481752 (-2147481812)
【 日時 】06/07/11 19:35
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

■XXXsさん
 ご無沙汰しております。諸々不義理で申し訳ないです。
 そして、わざわざありがとうございました。


■なお。さん
 既に有効期限切れの感もありますが(^^;)、違和感問題。

>>> レイもそれがわかっていたからレイも僕に子供を作ろうって言わなかった
>>
>> ここもぶっちゃけ違和感ないなぁ。「レイ」の重複を除けば(^^;)。
>
> そうですか? 二人が近親であってそれが問題だってわかっていなかった私には、
>けっこうな違和感がありました。

 「危険性」に対する違和感と、「言わなかった」「言えなかった」に対する違和感の議
論をごっちゃにしてましたね。すいません。

 基本的に、なぜ違和感を感じたかあるいは感じなかったかというのを説明するのは非常
に困難、というよりも不可能に近い物があるのですが、まず、『会いに行くよ』ではレイ
とシンジが近親であるという設定は導入してません。そして『再会と約束』を読んだ時に
も、近親だと確定してるとは思いませんでした(可能性としてあるとは思いましたが)。
 なので、私もなお。さんと同様に「二人が近親であってそれが問題だってわかっていな
かった」のです。そして、その危険性がどういう種類の物であるかがこの話にとって重要
であるとは思わなかったのです。上の方にも書いたように、この話はれいとレイが不安を
共有する話として読んだので。
 もちろん、繰り返しになりますが、その危険性について具体的に言及することで話にリ
アリティがますというか、言及しないと「その辛さが今一つ伝わらないのです」なのは確
かだと思いますが。

 「言えなかった」「言わなかった」ですが、要するに私にはレイが主体的に子供を欲し
がっていると読み取れてなかったのですね。シンジが欲しがっているからそれに応えたい、
みたいな感じで読み取っていたのです。「レイも僕に子供を作ろうって言えなかった」だ
と、本当は欲しいんだけど、というニュアンスが強くなるように思います。だから「言え
ない」だと変だと思ったと。

 ではなくて、レイもシンジも等しく子供が欲しいと思っているのならば、「言えない」
でアリです。その場合は、「レイもそれがわかっていたから」の「それ」が何を指すのか、
つまり「危険性」なのか「危険性を考慮したシンジの気持ち」なのかは明確にしておいた
方がいいでしょう。
 で、シンジは子供が欲しいんだけどレイの身体を気遣うがために敢えて「言わない」と
いうニュアンスを強調するために、シンジは「言わない」方がいいでしょうね。

>それでも覚悟して結婚までしたんです。

 子供が出来るかどうかと結婚するかどうかは必ずしも関連がないというケースもあるの
で(子供を作らないという選択をする夫婦がいるという話です。もちろん、不妊が原因で
離婚するというケースもありますが)、結婚自体には問題ないでしょう。

>いくら子供が欲しいからといって遺伝子操作? までしてしまうのは行き過ぎな気もするんですよ。産まれ
>てくる子供がいくら元気だったとしても、それこそ人のクローンを作るのと同じくらい歪んだことのような気
>がするのです。

 世の中には遺伝に由来する病気というのはたくさんあって、それでも子供が欲しいと考
えている方もいらっしゃるでしょう。その病気を遺伝させることなく子供を授かる手法が
あったとすれば、その手法を用いることに、倫理的な理由を踏まえたとしても、私は肯定
的です。出産前診断を含めてです。
 あくまでも仮にですが、危険性というのを近親のみに由来する遺伝病と考えてみます。
レイもシンジも遺伝病は発症していないと思われるので、仮に両者とも保因者だとしても、
子供が発症する確率は25%です(50%×50%)。子供が保因者でないという確率も25%です。
メンデルをそのままあてはめてるので、現実にはそうはいかないと思いますが、かならず
発症するわけではないということです。
 発症しない確率を高める行為がクローニングのように歪んだ行為であるとも、生命を冒
涜する行為だとも、私は思いません。
 もちろんこれは私がそう思うということでしかなく、レイとシンジがどう思うかが大事
なんですが。

 ですが、私としては、基本的にはレイとシンジが近親であるという設定は使いません
(例外はあります)。それはそれで、子供云々は別にしてもなかなか辛いものがあるので。
 元々は近親だったんだけど、サードインパクトでリセットかかって万事OKだぜみたいな
設定は使ったことがあります(笑)。


 えーとそれから修正版の掲載について。

 要するに、投稿インデックスの『再会と約束』の所に07/03初出、何月何日改訂と書く、
ということです。で、そこからのリンクは改訂版のみにすると。履歴は履歴なので、その
まま何月何日に改訂があったと書きます。最新の所はどうしようかな。書くかもしれませ
ん。
 そんな感じです。何かあればどうぞ。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481741 (-2147481812)
【 日時 】06/07/11 22:55
【 発言者 】なお。

「言わない」「言えない」はtambさんの御理解のとおり。私がうまく伝えられなかった部分も補って頂け
てます。

>  子供が出来るかどうかと結婚するかどうかは必ずしも関連がないというケースもあるので
> (子供を作らないという選択をする夫婦がいるという話です。もちろん、不妊が原因で離婚
> するというケースもありますが)、結婚自体には問題ないでしょう

 おっしゃるとおり結婚と子作りは切り離して考えてもいいと思います。でも彼等の場合は違いま
す。子供は作りたくないのではなく、作ってはいけないのです。なゼなら親兄弟の関係で子供をも
うけようとしているのと同じだからです。リツコの忠告した危険性とは、これを言っているはずで
す。
 シンジとレイは、気持ちのうえでは確かに親でも兄弟でもないでしょう。しかし一緒になるにあ
たり忠告までされているのであれば、二人の関係は遺伝子レベルでかなりの近親であることが窺え
ます。生まれも育ちも違う生き別れの兄弟が、お互いの素性を知りながらも結婚したようなもので
す。

> 世の中には遺伝に由来する病気というのはたくさんあって、それでも子供が欲しいと考えている
> 方もいらっしゃるでしょう。その病気を遺伝させることなく子供を授かる手法があったとすば、
> その手法を用いることに、倫理的な理由を踏まえたとしても、私は肯定的です。

 これには私も肯定です。病気の治療ならば反対する理由がありません。
 しかしこの話のレイは違いますよね。子供をもうけるにあたり一番の問題になってくるのは、二
人の近親性ですから。

> 私の中ではレイの妊娠について一番に上がっているのは近親相姦による未熟児の危険性。それと
> レイ自身が子供を作れるだけの強い体を持っていないということ。

 whiteさんはこう書かれています。レイの体が弱いということもあげてますので、このことについ
て何かしらの治療をするのは問題ないでしょう。子供を産むにあたり正常な状態でない。これは病気
と捉えられます。本来備わっているはずの働きを取り戻すための治療をする。これが上記でtambさ
んの肯定されたことにあたるでしょう。もう一度書きますが、もちろん私も肯定します。
 ですが近親であることを病気と言えますでしょうか? レイの場合で見ると、子供を作るにあたり
相手がシンジでなければ、なんら不都合はないはずです。それなのに病気でもなんでもないところに
人の手を加えてしまう。それってどこかおかしいと思いませんか?

 愛しあっていればなんでもできるといっても、本当になんでもありでいいのだろうか?

 と、まあ私はこのように思ったのだけどね。このあたりの考え方は線を引けるものじゃなし。こう
いう考えの人間もいるのだとわかってもらえたらよしです。
 近親なのは病気ではないと書いたけど、女に産まれながら「私は男だ」と性転換する人もいる世の
中。精神鑑定をして医者が認めれば、これも立派な病気らしい。このシンジとレイもお互い他人だと
いう認識ならば、ぶっちゃけこれも治療として認められるのかもしれないね。

 うん考えれば考えるほど難しいテーマだとわかってきた。こりゃ難しくて当たり前だわさ。


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481737 (-2147481812)
【 日時 】06/07/12 19:12
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

 いまいち話が噛み合ってないなーと思ってたんだけど、ようやく意味がわかった。

 以下は立ち位置表明(またか)。「約束と再会」からは遠く離れます(^^;)。それから、
これは単なる考え方の問題なんで、なお。さんの立場を否定するものではありません。
つか、考え方に否定もクソもない。そしてもうひとつ、語尾に「と考えています」とか
「と思います」とかを補って読んで下さい(笑)。ちなみにこれは、私が綾波レイに深い思
い入れを持つという立場から導き出されていることは自覚してます(爆)。


 まず、レイはユイではなく、シンジの母親でもありません。別人です。単に遺伝子的に
近いものを持っているだけです。一卵性双生児はクローンだそうですが、例えば母親の双
子の妹は、おばさんであって母親ではありません。

 未熟児を含めた遺伝的なリスクというのは、近親でなくてもあり得ます。親が健常であ
っても子供が遺伝子由来の病気であるというケースがそうです。ただ、遺伝的に近親であ
ればリスクが高まるということです。これは両親が共に遺伝病保因者であった場合と同じ
です。親子でも兄妹でもない二人が遺伝子的に近親であるということと、二人が共に遺伝
病保因者であるということに、違いは見いだせないということです。

 つまりひとことで言ってしまえば、

>生まれも育ちも違う生き別れの兄弟が、お互いの素性を知りながらも結婚したようなものです。

 私的にはこれはOK。

 近親婚がタブーとされるのは、宗教及び民族的な理由によるもの(以下倫理的な理由と
表記)と、遺伝的なリスクが理由です。レイとシンジの場合、倫理的な理由は元からクリ
アです。生き別れの兄弟も同様。何らかの医学的手法により健常な子供を産むことが出来
るのなら、私はそれを肯定します。
 要するに倫理的な理由がクリアならなんでもOKだと。

>レイの場合で見ると、子供を作るにあたり
>相手がシンジでなければ、なんら不都合はないはずです。それなのに病気でもなんでもないところに
>人の手を加えてしまう。それってどこかおかしいと思いませんか?

 思わないです。レイがシンジ以外の誰かと結婚して、その相手が遺伝病の保因者だった
場合との違いを見いだせないというのが理由です。シンジとレイが双方とも完璧な遺伝子
を持っているとすれば(そういうことが現実にあり得るのかどうかは疑問ですが)、健常
な子供が普通に生まれるのですから。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 再会と約束/white
【記事番号】-2147481426 (-2147481812)
【 日時 】06/10/11 02:52
【 発言者 】なお。

 いまさらだけど、こういった状況を倫理的にどうなのか議論したところで納得のいく答えを出すのは難しいと言わざるをえない。テレビでもやってたけど代理母を使った出産がどうかって問題もこれと同じか、いや、ずっと軽いものだと思う。それなのにあれだけの騒ぎになった。しかも裁判では過去の判例で認められなかったものが認められるようになったと聞いた。認められなかったものが認められるようになるのは時代の差なのかもしれない。だから私が倫理的に受け入れられないとしているのも、単に考え方が古いだけなのかもしれない。しかし順次受け入れていけばいいという問題でもないだろう。
 たとえば蘇生術。心肺停止を死と捉えると、死者を蘇らせるということになる。文字どおり蘇生だ。それがもし遺骨など身体の一部から人を蘇らせる技術が確立されたとして(完全蘇生とでもしようか)この技術を使ったらどうなるだろう。心肺蘇生も完全蘇生も死者を蘇らせるという観点ではどちらも一緒だ。病死や老衰でなく事故などで亡くなった遺族には喜ばれるだろうし、加害者ももちろんこの技術を歓迎するはずである。でもそのときの蘇生状態があまりにも完璧だったとしたら? 過去にできた傷は全て消え去り、持病の類いも一切なくなる完全なる健康体になったとしたら? 多分この世は自殺者に溢れるだろう。素晴らしい技術が、その素晴らしさゆえに害をもたらす。倫理ってのはこういう問題も踏まえて考えなくちゃならない。

 しかしそうはいっても物語での話なわけだ。都合の良い世界はいくらでも作れる。倫理の問題だってどうにでもなる。人を殺しても許される世界だって作れる(現実世界でも戦争で人を殺してもルールさえ守っていれば、まず罰せられない。勝利国の人間ならまず間違いない)

 やはり必要なのは説得力。そういう世界なんだよとわからせ、納得させればいい。いくら無茶苦茶であってもそういう世界ならばそれは合法であり認められたものとなる。ただこれも過剰に説明してしまうと押し付けがましくなるので気を付けたいところである。
 どこに線を引くかでも変わってくるだろう。これを曖昧にしてしまうと──先に書いた完全蘇生のようにどういう状態で蘇るかがわからず──私のように、倫理的に問題がありそう、なんて想像をしてしまう。これが説明の不足というもので、リアリティーの欠如に繋がるんだと思う。余計な想像をしてしまうがために世界が霞んでしまうのだ。
 ここは色々と想像してもらって構わない、という書き方もある。でも背骨となるところはビシッと抑えておかないと、なんだかよくわからないものになってしまう。世界が霞むってのはそういうこと。

 しかしこれがなかなか難しい。多角的に見たつもりでも結構な穴があるもので、他人に指摘され初めて気付いた、なんてのはざらだろう。たぶん書いた本人は自分なりに書きたい世界が見えているのでつい端折ってしまうんだろう。わかるだろうと思っても、第三者にはわからない。これは書いてすぐ完成とせずに少し置いてから読み直すといい。そこで変だろうと気付いた経験は何度もある。あまりに酷くてためらわずにボツにした、なんてのも。
 納得のいくものって、なかなか書けない。やはりある程度の妥協は必要なんだろう最初のうちは。そして後悔した部分を反省して次回に生かす。でもうまくいかない。そのくり返し。それでいいと思う。考えながら書いてさえいれば、自分では気が付かなくても、たぶんちょっとづつ上達してるから。

 と、まあ。いろいろ書いたけど応援のつもりです。
 がんばってるといいんだけど……。

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