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叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
日時: 2009/05/31 00:00
名前: tamb

【タイトル】叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481739 (2147483647)
【 日時 】06/07/12 19:13
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

 ぶっちゃけた話をするとね。困るんだよな、こういうのって。いや、上手すぎてさ(爆)。
これは作者としての私の発言なんだけどさ、いろんなところで良く書いてるように、この
サイトにも私より上手い人ってのは何人かいて、それは認めるんだけど、でもどこかで負
けてないよとは思うんだよ。こっちはベンチに座ってるかもしれないけど、交代すればも
っといいパフォーマンスが見せられるし、チャンスがあればレギュラー取れるって思って
るんだよ。
 でもこの作品を読むと、とても同じピッチに立ってるとは思えない。こっちは客席で
「そこで打てバカ!」とか叫んだりするけど、打てない理由がわかってない、みたいな。
ここはどうなのかなと思っても、単にこっちがわかってないだけなんじゃないかと思う。
そう思わせる。
 もちろん編集人としては大喜び。メールでも手放しで絶賛の褒めちぎりって書いて送っ
たんだけど、それに嘘偽りはない。牙丸さんには悪いけど、『Artificial dragon』の、
例えば「人故に我は問う」の一話あたりを読むと、どんなに凄いペースで上手くなってる
かがわかる。だからこれは、才能とか持って生まれた感性のみで書いてるわけじゃない
(それもあるとは思うけど)。これは末恐ろしいよ。いや、既に恐ろしい。


 話自体は普通といって良くて、サードインパクトから帰ってきたレイは目覚めなくて、
左目が義眼のアスカは去っていくという、そういう話。つまりこの話は要約しても意味が
ない。
 ある意味では残酷だし、アスカは叫んでるし怒ってるし首まで締めてる。でも、すごく
静かなように思える。それはなぜだろうか。


>「あんたが諦めたら、あんたが振った子はどうだっていうのよ?」

 振った子なんて全然関係ない。それでも「ハッとしたようにシンジがこちらを覗」いた
のは、「振った子」がアスカで「犠牲になっているあたしの気持ちは……」なのをシンジ
が理解したから。それが

>「あたしは、あんたのこと好きよ?」
>「……ゴメン。知ってた」

 に繋がる。

>「ねぇ、レイ。シンジ、カッコよくなったわよ……? 早く見てカッコいいって言ってあげてよ」
>そうよ。
>あんた、私からシンジを取ったんだから、このまま目覚めないなんて許さないわよ?
>このアスカ様が、シンジを譲ってあげたんだから。

 目覚めなければ許さない。目覚めなければシンジを取っちゃうわよ、とは言わない。ア
スカはレイにシンジを譲った。彼女はその事に自覚的で、だからシンジに別れを告げなけ
ればいけない。

>……さよなら。シンジ。

 ここは本来「……さよなら。バカシンジ。」もっと言えば「……さよなら。あたしのバ
カシンジ。」なのではないかと思った。でもそうじゃない。つまり、彼女が別れを告げる
べきなのは「バカシンジ」ではないということ。彼女が愛したシンジ、レイに譲ったシン
ジは、レイが愛すべきシンジ。それはバカシンジではない。

 レイの存在はアスカの義眼に象徴される。

>透明なガラス玉。偽物であっても、綺麗に輝くもの。
>……ううん、違うわね。
>最初が偽物だったとしても、輝けるもの。それはきっと本物と変わらない。

 「透明で澄んで」いる心を通して見えるようになった時、きっと夏は終わる。鎖から解
き放たれて、自由になる。彼女の夏は終わり始めた。でも、まだ終わってはいない。

 とまぁ、このくらい褒めておけばいいであろう(爆)。いや、実際すごいなと思うんだけ
ど。

 いくつか伏線らしきものが配置されている。謎は解き明かされていない。このまま静か
に何もなく物語が進むといいのかもしれない。それでも話は成立する。でもそうは問屋が
卸さない(笑)。だって、秋章(シンジ)、冬章(カヲル)、春章(レイ)と続くんだから。
レイの話をするなら、起きるか起きないか、あるいは「ある意味では起きた」しかない。
その辺をどうするかによっては、全てぶち壊しになる危険もある。期待してます。

 プレッシャーはこの辺で(笑)。

作品はこちら。
http://tamb.cube-web.net/cont/kibamaru/kibamaru02a.htm

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481736 (-2147481739)
【 日時 】06/07/12 22:09
【 発言者 】Seven Sisters

うまい。素晴らしいですね。
アスカの心情描写が秀逸で、とてもよく書き込まれ
ているのだけど、そのくせ表現はくどくなく、読ん
でいても全くストレスがありませんでした。

続編があるというのは規定路線なのでしょうか?
だとしたら、続編も楽しみにしています。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481735 (-2147481739)
【 日時 】06/07/12 23:23
【 発言者 】tokia

 初めまして、tokiaと申します。
 tambさんにはメールを差し上げているのですが、掲示板に書き込むのはこれが初めてとなります。よろしくお願いします。

 描写自体は淡々としているのにアスカの心情が胸を打って、話に引き込まれました。読後感も爽やかで、本当に素晴らしいの一言です。
 続きを心から楽しみにしています。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481732 (-2147481739)
【 日時 】06/07/13 20:29
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

>続編があるというのは規定路線なのでしょうか?

作者試験中(だと思われる)のため、編集人tambが変わってお答えを……しようと思った
けどやめた(笑)。作者降臨を待ちましょう。続編はなんとしても書いて頂きたいと、編集
人としては思ってますが。

>初めまして、tokiaと申します。

どもー。掲示板ではお初でございます。ひとつよしなに。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481731 (-2147481739)
【 日時 】06/07/13 23:49
【 発言者 】あいだ

個人的な主観では、書き方が私と似てる(或いは俺ならこう書くであろう表現方法をしている)気がするのに、俺よりずっとうまい。
蛇足だけど、似ている気がする、って言うだけね。

しかしまいるなぁ。

これで学生だってんだから、将来がまったくもって末恐ろしい。

これを4章に分けて綺麗に物語を連結させながら完結まで持って行けたら、うん、おれ筆折ろうかな(笑)

淡々としていながら、感情の揺らぎを表現している辺り、同世代の強みなのかしら。
自分の目指す通過ポイントが、既にこうして目の前にあるというのは、まったくもって複雑な気分だ(笑)


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481730 (-2147481739)
【 日時 】06/07/14 00:57
【 発言者 】Cooper

すごいです。
私なんかが、どこがいいとか、何がどうとか言う、そういう次元じゃないですね。
全くもって、すごい。

4章ということですが、残り3章を楽しみにしています。
ホント期待して待ってます!


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481729 (-2147481739)
【 日時 】06/07/14 08:15
【 発言者 】のの

すげえなー。
久々に(というとちょっと語弊があるのだけど)驚きのSSです。
新鮮な驚きです。
自分が劣っていると思うセンスで書いている感じです。脱帽。

実際のところ、「やべえかぶったどうしようこんなの出てきたら書けねえ」
と、のたうちまわっているのです(核爆)
だって、書こうと思ってた話に似てるんだもん……(;_;)

あいださんのいう「同世代の強み」ってのは、ないとは思わない。
実際ぼくもこの世代のころから書きはじめているけど、当時はシンジくん
たちの思いみたいなのは手に取るようにわかってた気がするというか、いや、
勘違いなんだろうけどそんな気はしてた。
まあ僕の場合、にもかかわらず書いていたものはスパシンという黒歴史が
存在するけれども、牙丸さんはうまいことやれてる。これはすごい。

アスカを堂々と義眼にしてしまうし、首を絞めるし、レイは延命装置ついてるし、
シンジにはそいつを取り外すとか言わせるし。
キラキラした話ではないけど、瑞々しい感情は描けている。
それが書けてればSSとしては満点だと思うので、すばらしいと思います。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481725 (-2147481739)
【 日時 】06/07/14 18:26
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

 ここまで絶賛されまくってるってのはかなり久々な気がするな。もう少し、例えば、な
ぜシンジはレイが戻って来たくないと思うかの理由付けが甘いとかいう意見が出てくるか
と思ってた。これだけ待ってて、今更レイの真実なんて織り込み済みじゃなかったのかと。
 そういう、ちょっと強引かなみたいなところはある。悪くいえば、こういう話にしたい
がためのキャラの動かし方が都合良すぎるというか。

 でもまぁ、みんな納得というか説得されてしまったわけだ。私も含めて。それはつまり
話に説得力があったということで、広い意味でいえば文章技術だわな。

 確かに同世代の強みというのはあるし、こういう感性を持っていて、かつそれを文章化
できる術を持っているというのはそう多いケースではないでしょう。だからそういう人が
なんかの文学賞を取ったりもするわけだ。内容が陳腐な自分探しだったりしても、それな
りに新鮮だったりするわけ。選考委員は老人だしね(爆)。

 しかしだ。同世代でない人は、この世代の人が持ち合わせているはずもない、年輪とか
キャリアとかに裏打ちされた老獪な感性を持っているはずだ。老獪な感性ってのはなんだ
という根本的な疑問はあるが(^^;)、何かあるはずだ。絶対にあるはずだ。たぶん(爆)。
 つか、俺ら全員十四歳の少女のはずなんだけどなw

>だって、書こうと思ってた話に似てるんだもん……(;_;)

 こういうことは良くある。私の未だプロローグと一話しか書けていなくてそれも書き直
し決定済みの次回作も『Goat for AZAZEL』にそっくりだ。でも違う人が書いてるんだか
ら、違う話。優劣はあるかもしんないけど(爆)、そんなことは気にしてもしょうがない。
とにかく書く以外にできることはないんだから。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】言いわけじゃないけど、
【記事番号】-2147481724 (-2147481739)
【 日時 】06/07/15 00:41
【 発言者 】のの

言わばこれは「時分の花」だと、解釈している。
その時その年齢で出せる、「いずれはなくなる」花です。
残酷か?いやいやそうでもあるまい。そういうもんだもん。

勿論tambさんを筆頭に(笑)なお。さんにもあいださんにもPさんに老獪な感性がある。
もちろん僕にも、それに近いものはある。僕の場合はその中間かもしれない。
なんというか、「上手くなってきた」若手俳優のようなものかな。

でもその時々の花を咲かせられてるんだから、牙丸さんは大したもんだと思うのよ。
煮ても焼いても喰えねえ十代の書き手なんてのも見てきた前世紀世代としてはね(^^;

>こういうことは良くある。

僕もSeven Sistersさんに言われたことはある(笑)
あなたにそんなこと言っていただけて光栄です状態だった(爆)
牙丸さんにあえて言うとすれば、これだけの書き手が褒めてくれる「綾幸」の環境は、
至って特殊かつ恵まれてるんだぞということだ(笑)


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481723 (-2147481739)
【 日時 】06/07/15 04:40
【 発言者 】なお。

ちょっと忙しいので簡単に。

はっきり言おう、レベルが違う。
うまく書こうとした感じがしない自然な文体に好感が持てました。とても読みやすかったです。

4部作の予定だっけ? このクヲリティーで完結できれば綾幸を代表する作品になりそう。
期待してます。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481717 (-2147481739)
【 日時 】06/07/15 17:24
【 発言者 】牙丸

あわわ……なんかかなり褒められてる(焦)

試験は終了しましたが、次は文化祭が迫っております(汗)
そのせいで自サイトの1周年がいつの間にか過ぎていたという……
なので簡潔に。

>続編があるというのは規定路線なのでしょうか?

規定事項です。
これだけでも話としては成り立つけど、続けないときっと意味が通じないかと(^^;)

>初めまして、tokiaと申します。

初めまして、牙丸です。
続きはいつになるか判りませんが、頑張ります。

>うん、おれ筆折ろうかな(笑)

うん。折っちゃダメです(笑)
あいださんの作品は、個人的にかなり好きです。
「キミが、いないから」楽しみにしてますよ〜。

>同世代の強み

これはかなり大きいとは自分でも思うんですよ。
もし、何年か経ってみて、同じような話を書こうとしても、きっと書けないかもしれないというか……
どうしても、世代が変わってくると見方も変わってきますから。
感性が変わっていくんでしょうね。
それをどこまでキープして、どこまで変えていくか。
バランスも難しいけど、それ以前に調整すること自体がかなり難しいですからね。

>こういうことは良くある。

tambさんの言うとおり、書き手が違えば、話は変わります。
極論ですが、むしろネタが被らない方のが珍しいかと思います。
自分がこういう話を書こう、と思いつくのは、大抵は自分の体験が基礎になってますから。

>これだけの書き手が褒めてくれる「綾幸」の環境は、至って特殊かつ恵まれてるんだぞということだ(笑)

むしろ、褒められすぎて驚いてます。
いや、絶対何かしら言われるだろうと思ってたので(笑)
全部通しで書かずに、何日、何週間かおきに少しづつ書き進めてたので、何か見落としてるだろうなぁと覚悟は決めてたんですよ。

>このクヲリティーで完結できれば綾幸を代表する作品になりそう。

いや、それは言い過ぎですって(汗)
持続……できるかな……?

プレッシャーに負けずに(笑)頑張ります。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481716 (-2147481739)
【 日時 】06/07/16 06:07
【 発言者 】クロミツ

みなさん絶賛の嵐で、基本的に私もその意見は変わりません。とても素晴らしい御話だと思います。

・・・と、これ以上プレッシャーを与えるのもなんなので(笑)、強いてあげれば、なぜ自分じゃレイに敵わないと思ったのか、最終的にシンジを譲ろうと結論づけた理由というか、葛藤がもう少し欲しかったです。

 あと、これは全く個人的な印象ですが、シンジのことを『彼』と指すより『あいつ』と表現した方が合うんじゃないかな、と思いました。憎悪を糧に膨らんだ恋心ならなおさら。
でも、アスカの相反する心理を表現しているようにもとれるので、これはこれでいいと思います。

 それにしても、シンジとレイの行く末はもちろんですが、アスカの義眼も気になります。彼女の満たされない想いを象徴しているようで。
この連作が完結する間は無理でも、医療技術の進歩でも奇跡でもなんでもいいからいつか元に戻って欲しい、と願わずにいられません。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481715 (-2147481739)
【 日時 】06/07/16 12:43
【 発言者 】あいだ

えーと、俺が言うのもなんなんだけど、「継続は力なり」だ!!(爆)

え、お前が言うな?

ハイ、スミマセン。。。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481714 (-2147481739)
【 日時 】06/07/17 19:02
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

>勿論tambさんを筆頭に(笑)なお。さんにもあいださんにもPさんに老獪な感性がある。

 人選に邪悪な思念を感じざるを得ない(笑)。
 よくよく言っておきますがのの兄さん、あなたが最も長いキャリアを誇っているのですよ。
しつこいですが、全員が十四歳という前提がある以上、

>僕の場合はその中間かもしれない。

 のの兄さんは、中間よりは明らかにこちら側だと思われます(笑)。兄さんは兄さんらしく、
偉そうにして下さい(笑)。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481713 (-2147481739)
【 日時 】06/07/17 22:22
【 発言者 】tomo

やっと復活したtomoです。みなさま、お久しぶり。
んで。
試験が終わった当日にこのお話を読みました。

「終わらない夏」、と聞くと、私は某映画、ビューティフルドリーマーを思い出します。
ただ違うのは、ビューティフルドリーマーの方は
あながち、文化際前夜というあながち(?)悪く
ない状況が続くのに対し、このお話は、少なくとも、当人達にとっては残酷な現実が続いているようです。
それに、このお話で続くのはあくまで『現実』。
自分の身体も、周りの環境も変化するのに、置かれた状況だけが変わらないっていうのは、ある意味、
地獄に近いような気がします。

でも、そんな地獄だからこそ、アスカは恋に心を
焦がされ、シンジの首も絞めれるのでしょうね。
首を絞めるシーンは、『恋する者の思考は狂っている者のそれと大差ない』って言葉を思い出しました。

tambさんも指摘なさっていますけど、『義眼』のギミックは良くできています。
文章も、『叙情詩』と銘打ってあるだけあって、
アスカの感情を感じさせる、詩的なリズムを感じます。
ただ、欲を言えば。
首を絞めるだけの想いを抱いたアスカがシンジを譲ろうと思ったアスカの感情がもっと伝わってくると良かったのかなって思います。
少なくとも、私だったら、そこまでしたら、それ相応のこと(?)がないとあきらめられないような
気がするのです。

まぁ、レイの戻ってこない真実がそれほどまでに強烈(?)だった、ということなのかも知れませんけど。
アスカが『自慢の脳』を『フル回転』させて『感じた何か』が、今後のお話の一つのポイントになるのかもしれませんね。

こういうと石を投げられそうですが(笑)どっちか選べって言われたら、レイよりアスカな私としても、とても楽しめました。
すばらしいお話をありがとうございます♪
続きも、がんばってくださいね。
正直、私、『MOTHER』を読んで、牙丸さんのこと
とっっっても注目(?)してるんですから♪


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless
【記事番号】-2147481712 (-2147481739)
【 日時 】06/07/18 08:24
【 発言者 】なお。

さらっと書いているようで、迫力と説得力がしっかりとあるんだよね。

義眼だとか決して恵まれた状況じゃないアスカが実に生き生きとしていて前向きなので、悲壮って感じがしない。
読む方はそこで救われている部分があるんだけど、これが一転して、もう勘弁してくれ可哀想だって展開になってきそうな予感もあってちょっと恐いところもある。

と、いうか恐いもの見たさというか、そういうものもちょっと期待しちゃってる自分がいます。牙丸さんなら書けそうな気がして変な想像ばかりしてしまった。シンジの首を絞めているときアスカの義眼がコロンと落ちたら物凄くやりきれないだろうな、とか。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙
【記事番号】-2147481706 (-2147481739)
【 日時 】06/07/18 22:50
【 発言者 】牙丸

>なぜ自分じゃレイに敵わないと思ったのか、最終的にシンジを譲ろうと結論づけた理由

あ〜、えーっと……
ちょっとネタバレ気味になりますが↓
次の秋章はシンジの回想なんですが、そこにでてくるシーンで多少説明になるかと思います。

↑はもともと考えていたことですが、それでちょっと気がついたことが。
考えてみるとこの話は、基本的にシーンのつなぎ合わせなので、修正しようと思えば出来てしまうという(笑)
なので、何か抜けてるな。と思ったら、意見として書いておいてもらえると、次に生かせるかもです。

>『恋する者の思考は狂っている者のそれと大差ない』

コンセプト言い当ててますよ、それ(汗)
詳しくは下で述べます。

>『MOTHER』

それできましたか(^^;)
ともかくありがとうございます。

>アスカの義眼がコロンと落ちたら

実は、書いてました。
この話は実を言うと、3回ほど書き直してます。
しかも大筋をガラリと変えて。
もちろん、推敲はカウントしてません。

で、その中のバージョンの一つに、シンジではなくレイの首を絞めた物もあったんですよ。
その後シンジが気がついてアスカを殴って、倒れた衝撃で義眼が落ちるという。
その義眼に映る自分を見て、アスカがハッと正気に戻る。
そんな感じのでした。

上とつながりますが、夏章のコンセプトの一つに「殺したいほど愛してる」ってのがありました。
完成版では、少しばかり薄れていますけどね。
最初はそれこそ、もう救いようがないダーク加減で。
うわ、これじゃこの先苦しいなということで書き直したわけです。
でもそっちの方が、サードインパクトを超えた感というか、エヴァのあの暗さが前面に出ていた気もする。
まあ、完成版のほうが爽やかさがあって、私は良いと思ってますけどね。

オマケ

どこぞかに隠し文字があったりもします。
気になる方は調べてみては?


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481701 (-2147481739)
【 日時 】06/07/19 20:55
【 発言者 】tomo

>レイの首を絞めるアスカ
ああ、それは普通(?)に受け入れられそう。

シンジがとめるのも間に合わなくて、罪を背負うアスカ。それで、結局、シンジをも手にかけてしまう。
そんな、ホントに救いようもない展開が頭に浮かんでしまうあたり、自分でもちょっと嫌な感じがしたりして。

なお。さんが『生き生きとしたアスカ』と評したのは、私にも良くわかります。
でも、私は『前向き』、とまではちょっといえないかなとも思います。
なんていうか、このアスカの『行き生きとした』っていう感じは、全身全霊で『恋』をしているからだと思うのです。
だから、一歩どころか、半歩ずれただけで、凶行にも走ることができる。
そういう意味では、『恋』って怖いですよね。
自分はおろか、周りの世界まで変えることのできる、そういう力を秘めた魔性の『力』。

……なんだか、私の『恋』のイメージって暗いですね(壊)
でも、だから惹かれるんだよなぁ〜こういう話。
『MOTHER』もそう。
あっちは、『恋愛』プラス『母(父)の愛』だけど、どっちも『愛』ではあるし。
人は人を愛すると強くもなれるけど、恐ろしくもなれる、そういうお話の方が、私にとってより『リアル』みたいです。
……私自身の人生を投影しているかのようだ(笑)


ごめんなさい。だらだらと長く書いてしまいました。
最後に。オマケの隠し文字は、私では探せませんでした(爆)っていうか、こういうの苦手。
自分でもよくやるのに(核爆)
そんなわけで、謎の解明は(?)他の方に期待デス♪


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481700 (-2147481739)
【 日時 】06/07/19 21:34
【 発言者 】あいだ

じっちゃんの名にかけて、謎は解けた!(古


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless
【記事番号】-2147481699 (-2147481739)
【 日時 】06/07/19 23:16
【 発言者 】なお。

 わかりました、隠し文字。

 読んでみて、思っていたより生々しい感情だったのに驚きつつ、やっぱりあれは無くて正解かと思いました。
 私だったらあそこは消さずに残しちゃう。それはそれで間違いじゃないんだろうけど、あったらあったで邪
魔にも感じる部分でした。

 では、どうしてだろうかと理由をその考えてみたところ、多少解釈に差違が生じてもその取り方が大きくは
外れそうもないところは、下手に説明しないで読む方に任せてしまう方がいい場合もある、という結論が出ま
した。これは下手をすると説明が足りないとなってしまうけど、説明過多だと逆に読者の想像する楽しみを
奪ってしまうことにもなるわけだ。

 うまい人ってのはその加減が絶妙なんだと思う。人それぞれに想像をさせながらも大きくは外させず、思っ
たとおりに受け止めさせてくれるから、負に落ちない部分も出て来ずに読んでて楽しいものになるんだと思う。
 徹底した説明をすれば確かに誤解はしないかもしれない。でもそれが楽しいかといったら想像の幅を狭めら
れる分、読む方にとってはうっとおしくも感じるでしょう。

 しかしこのあたりを意識して書くのは難しいでしょうね。それこそ文才ってやつが必要になってくる気がし
ないでもない。

 なかなかいい発見をさせてくれた牙丸さんに感謝。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481698 (-2147481739)
【 日時 】06/07/19 23:47
【 発言者 】tomo

>隠し文字。
ああ、そうか、そういうことか(笑)
私はてっきり、例えば、文章の頭の文字をつなげるとちゃんとした文章になる、とかそういうのを思ってたんですけど>_<
なお。さんの感想を読んで、ようやく見つけました。

で。
また思うところがあったのですが、書くの難しいですね。内容は、やっぱり明かさない方がいいですものね?

なお。さんはこの部分、『説明不足と説明過多のバランスの問題』って捕らえてらっしゃるみたいですけど、私は『配置』に問題あるかなって感じがします。
「」はしゃべってる言葉ですよね?
そうだとしたら、隠し文字の一群は、もっと後じゃないですか?アスカの感情的には。
内容的には、殆ど寸分たがわず、私のイメージどおりだったのですけど、その配置が引っかかりました。
あ、でも、改めて読み直してみると、配置を後ろにずらすと、若干意味が通りませんね。
う〜ん、やっぱり、残すとしたら、配置じゃなく後ろの文章を変えるしかないのかな?
私が違和感を感じたのは、隠し文字の一群の後に
「あたしの口はあたしの制御を離れ、勝手に言葉を紡ぐ。」
っていうところ。少なくとも、感情の核たる部分はもう既に隠し文字のとこで言ってしまってると思うから、これは変かと。
あと、
「なんで憎く思えたのかに思い当たる。
その理由は……」
ここも違和感。
この文章は、隠し文字の最後の一文とつながらないと思います。
理由は上と一緒。やっぱり、隠し文字で自分の気持ちの殆どを言ってしまっているのだから、ここで改めて気付くっていうのはおかしい気がします。

私もこの隠し文字は書きます。
だって、これがアスカの『恋心』の核心だから。
もっといえば、『恋に焦がされ狂いかけている心』
そのものだから。
でも、書いたら書いたで、後の続きが難しいとは思います。
核心をさらけ出したら、本当に、もう後には引けないですからね、よほどのことがないと。
シンジへの暴行をやめるきっかけがすっごく重要になってくると思います。(前以上に)

こういう仕掛けは面白いですね。
これでもし、文章がきっちりつながって、しかも、
それを読んだ前と後で印象が変わったりなんかしたら、最高ですね。
もしこの作品がそうだったら、私は牙丸さんのアシスタントとして一生を捧げること近い、二度と自分の文章を発表しなかったでしょう(笑)
そういう意味では、ちょっとほっと(?)してます
(爆)

それにしても、改めて、いい作品ですね。
『会いたくて 狂いそうだけど この気持ち伝えたくて』
そんな『恋心』をしっかりと感じさせてもらいました。

最後に。
えらそうに語ってごめんなさい。
お気を悪くなさらないでくださいね。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481694 (-2147481739)
【 日時 】06/07/20 20:00
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

> どっちか選べって言われたら、レイよりアスカな私としても

 全くおまいらどいつもこいつも(笑)。


> 隠し文字

 こーゆーのはバラしたらダメなんじゃないの?(笑)。この掲示板を見てるような人には
読んで欲しかったのかな。
 で、私ならこうは書かないですね。というか、少なくとも隠し文字にする手はないし、
敢えてやるなら絶対気付かれないようにコメントアウトで書くかな。

 明示するなら、

> あたしの中で、何かが破裂した。
>        「嫌い! 嫌い! だいっ嫌い!」
> どす黒い感情に翻弄されて、自分が自分でなくなっていった。

 みたいにする。明示的に書くなら、だけど。

 隠し文字に気付く人なんてまずいないわけだから、それは読まれないことを前提にする
べきですよね。この作品はそうなってると思いますが、それでも隠して書いてしまうとこ
ろ(そしてバラしてしまうところ)に作者の逡巡が伺えます。それがそのまま出てると。
今はそれでいいのかもしれないけど。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481691 (-2147481739)
【 日時 】06/07/20 22:20
【 発言者 】牙丸

■隠し文字
>こーゆーのはバラしたらダメなんじゃないの?

これはちょっとした実験だったので、今回のみバラしてます。
つまりこの先、こういう技法を使うかもしれないし、使わないかもしれませんよ。という表示だったりする。
わざわざ隠したのは、指摘されている通り、迷ったというのが正しいところです。

>「」はしゃべってる言葉ですよね?

それが違うんですよ(汗)
隠し文字の1行前を見てください。
それが見えた瞬間に、アスカが自分の中で見てしまった、自分の汚れた部分を表しています。
「」の部分は、過去にアスカが感じたり、思ったりしたことに当たります。
それで、本当は違う。につながります。
『』にすべきでしたね。すみません。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481690 (-2147481739)
【 日時 】06/07/21 00:58
【 発言者 】tomo

■しゃべった言葉ではない点。

あ、そうなんですか。そうですね、もししゃべった
言葉じゃないなら『』の方がいいと思います。
少なくとも、私のようなお間抜けさんがいなくなります(爆)

なら、意味通るかも。
って、ちょっとまって。むしろ、ここのおかげでアスカの感情の把握の仕方が変わる気がする。
ひょっとしたら、私、牙丸さんのアシスタントに
ならなかならないかも!?
ちょっと時間を置いてもう一度初めから読み直してみます。

■バラすのはいかがなものか、という点について

tambさんの指摘をみて、個人的には今ネットで大流行の『涼宮ハルヒの憂鬱』というアニメを思い出しました。
このアニメ、物凄く凝っている部分があって、しかも、それを全く作中で示さない。
でも、ネットをみるファンの人々はすごく詳細にそのギミックを解き明かしてるんです。
某所ではそれを『信頼関係を土台とする不親切』と
指摘していたような記憶があります。
要するに、『ヒントをくれなくても、わかってくれるという』信頼関係があるから、そういう不親切な表現をするわけですね。
で。
tambさんの指摘は、上の主張にひきつけて解釈すると、『こういうことをやるなら、もっと読者を信用したら?』ってコトなのかなぁって気がします。
つまり、作中でヒントを出さないのであれば徹頭徹尾ださない。それで気付かれないのなら致し方ないと。そういうことでしょうか。
でも、ですね。
牙丸さんの気持ちも分かるんですよ、私!
だって、やっぱり、気付いてもらいたいですものね。こういう仕掛け。
ここで問題となるのは、『信頼関係』ですね。
要するに、私達読者の側に、そういうギミックが
あるという『前提』で話を読めるかどうかっていうことですね。(そういう『前提』がなければ、そもそも、気付けるはずもなく)
これは難しいところ、デス。少なくとも、私にはそんな『前提』は全くありませんでした。
そういう意味では、牙丸さんの今回の『ばらし』は妥協点なのかも。
これで、今後、少なくとも牙丸さんの作品にはギミックがあるかもっていう『前提』ができますものね。ま、ここを読んだ人に限っての話ですが。
まぁ、でも、そう考えると、こういうのは一度だけなの過もしれませんね。許されるのは。

最近、私、語りすぎですね。
すいません。
今回も長い文章でごめんなさい。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481689 (-2147481739)
【 日時 】06/07/21 02:16
【 発言者 】aba-m.a-kkv

静かな雰囲気が満ちているような気がしました。。
激情の赤も、どこか寂れたような、切ないような、でもこんな言葉は違うな、と、そんな風に物語りに引き込まれていきました。
しんみりした雰囲気が満ちているような気がしました。
でも、アスカが確かにここにいる、そういうことがしっかりと伝わってきたような気がします。

そして、「今のあたしのこころは、それと同じく透明で澄んでいたと思う」この台詞に、ああこの言葉なんだなぁ、と思いました。
義眼を透かしてみるアスカの姿が、ものすごく綺麗に映った気がします。
隠し文字も、アスカの心情も、言葉も、すべて含めて、アスカが夏の青空みたいに澄んで綺麗だ、と、そんな風に感じさせてくれる物語でした。


文章構成も、心理描写も、とても素晴らしいです。
この雰囲気を持たせながらここまで書けるなんて、とてもすごいと思いました。
読ませていただいて感謝です。

四部構成ということで、続章期待しています。


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481682 (-2147481739)
【 日時 】06/07/22 12:42
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

■バラすのはいかがなものか、という点について

 私は元々語るキャラなのでためらいなく語りますが(^^;)。

 まずこの部分は迷ったということなので、本来なら迷いを残さずどちらかに決めてしま
うべきです。書くのか、書かないのか。例えば「碇くん」にするか「碇君」にするか迷っ
たあげく、「いかりクン」になることがないように(爆)。喩えになってない。
 まぁ迷いがあるのは当たり前ですし、いつでもズバッと決めるというのも難しいので、
あれこれ実験するのはいいと思うんですけどね。結果的に「いかりクン」で正解だぜとい
うこともあるでしょうし。

 で、隠し文字というのは技法としては当然アリだと思うんですけど、繰り返しになりま
すが、それは読まれないことを前提とするべきです。だって、普通は気付きませんから。
 牙丸さんの言う実験というのは、どのくらいの人が気付くか、そして気付いた人は掲示
板に何か書くかという実験だったと思うんですけど、誰も気付かなかったと。しかし、

> つまりこの先、こういう技法を使うかもしれないし、使わないかもしれませんよ。という表示

 「つまり」が繋がらないので、私の上記「実験」の解釈は外してるかもしれませんが、
とにかく「という表示」をしてしまったということは、隠し文字が読まれないという前提
が、この掲示板を見てる人に対しては崩れてしまうわけで、これはなかなか微妙な話にな
ってしまいます。後述。

 涼宮ハルヒの憂鬱というアニメは全く知らないので何とも言えませんが、例えばエヴァ
でも「世界の中心でアイを叫んだけもの 」はハーラン・エリスンの「世界の中心で愛を
叫んだけもの」のオマージュであるとかそういうことはあります。これは知らなければ絶
対気付きませんが、気付いたからどうだというものではないですわな。お遊びです。

 涼宮ハルヒの憂鬱における「物凄く凝っている部分」がこういうお遊びに近いものであ
れば、それはお遊びなんで何ら問題ないですが、それがわからないと話がわからないとい
うような場合、それは視聴者を選ぶということであって、つまり回路が閉じているわけで
す。別の言い方をすると、ある種の教養が必要になると。更に別の言い方をすれば、内輪
でやってるということかと。
 こういう閉じ方は結構あります。何かで聞いた話なんですが、何とかという雑誌の何月
号のこのコラムは、いついつに放送された声優がパーソナリティのラジオ番組のこのゲス
トのコメントに対する暗黙の批判になっている、とかね(笑)。恐らくその雑誌の購読者と
そのラジオの聴視者は相当重なっているから成立するんだと思いますが、「知るか!」と
叫びたくもなります(笑)。昔のSFとかでもそういうのは結構ありました。元ネタを知って
ることを前提に書いてある、みたいな話。パロディっていうのはそもそもそういうもので
すし、ここに載ってる小説はエヴァを知ってることを前提にしてるのも同じです。

> 『こういうことをやるなら、もっと読者を信用したら?』ってコトなのかなぁって気がします。
> つまり、作中でヒントを出さないのであれば徹頭徹尾ださない。それで気付かれないのなら致し方ないと。

 隠し文字を技法として用いるなら、そうです。我々は信用されるに足らなかったわけで
すが(爆)。
 ただ、バラしてしまったので、今後この掲示板にいる人は全員がとりあえず全選択をす
るでしょうし(^^;)、なぜこの文字は隠されているのか、ということを考えながら読むこ
とになり、ギミックがあるという前提を持たない人との読み方に乖離が生じることになり
ます。これをどう乗り越えるか。「世界の中心で〜」みたいなお遊びなら関係ないですが。

> こういうのは一度だけなの過もしれませんね。許されるのは。

 その前提が、例えばファンクラブに入っていれば知っているみたいな特権的なものであ
っていいということであれば、つまりファンクラブに入っている人とそうでない人の間に
解釈上の差があっていいということであれば、このままでもいいでしょう。でもそうじゃ
ないとすれば、もう隠し文字は使えません。コメントアウトでソースに直接書くか、こっ
そりリンクするか。縦読みとか(笑)。

 まぁ色々書いてますが、ぶっちゃけた話が――もちろん程度問題ですが――そういう特
権的なものって嫌いじゃなかったりします(爆)。やっぱり根はオタクか(笑)。でも当然な
がら私は掲載にあたってソースを直接見るので、当然隠し文字は通用しないし、コメント
アウトもダメですね。こっそりリンクもダメ。そうすると縦読みとかそういう世界になり
ますが、そうなると書く方も大変だし、読む方も作品そのものよりそっちを探すことに熱
心になったりして、何をやってんだかわからなくなってしまうという危険も(笑)。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481679 (-2147481739)
【 日時 】06/07/25 23:42
【 発言者 】tomo

■再び、バラすのはいかがなものかという点について。

tambさんの語りにつき合わさせていただきたいと思います。私も、語るのは嫌いじゃない方なので(爆)

tambさんのコメントを呼んで思ったのですが、牙丸さんはきっと、今回をきっかけに、私達読者との「信頼関係」の土台たる前提を作りたかったのだと思います。
つまり、牙丸さんは、最初何も書かずに誰かが気付いてくれるのをまった。でも、誰も気付かない。あるいは、気付いててもあえて隠した意図を酌んで、掲示板には書かなかった。そのどちらであるかは、
牙丸さんにはわからないわけで。
だからこそ、あえてカミングアウトする。
そうすることで、気付かせることもできるし、語ってもいいんですよって意思表示にもなる。
結果的に、「信頼関係」の前提ができあがる、と。
そういう意味で、
> つまりこの先、こういう技法を使うかもしれないし、使わないかもしれませんよ。という表示
という言葉になったのではないでしょうか。
ここで言う実験とは、「信頼関係」の前提を築き上げるための「実験」だったと。


ただ、そうだとしても、tambさんが二つ目に指摘なさった問題は、確かにありますね。
ちなみに、私が例を出した「涼宮ハルヒの憂鬱」の
場合は、ほぼ話に関係のないギミックでした。
今回の場合は、話に関係しますね。
それでも、私はいいんじゃないかなって思います。
このHPの場合、この掲示板がありますから。
つまり、誰かが気付いてここに書き込めばみんな知ることができるのですから。
もちろん、この掲示板を見ない人はどうするんだってなりますけど、ここは誰でも自由に入れる場所ですし、その程度(?)の差異づけは全然OKなんじゃないかと。
「ハルヒ」の場合も、私を含め、多くの人がギミックをネットを通して(つまり、気付いた人の書き込みによって)気付いたわけですし。

もちろん、tambさんのおっしゃるとおり、これも程度問題でしょうけど。
最近流行の最終話をDVDでのみ発売するというアニメ作品までいくと、最悪って気もしますし。

う〜ん、今回はいまいち自分でも論述がまとまってない気がします。
分かりにくい文章でごめなさい、デス。


【タイトル】リリックもギミックも
【記事番号】-2147481673 (-2147481739)
【 日時 】06/07/27 21:31
【 発言者 】のの

嫌いではないよ。というのが前提。

ただまあ、べつにやらなくてもいんじゃないのかとか、意地悪言いたくなるところもあり。
「隠された」部分というなら、そもそも文字にするのか、するならもっとちゃんと「匂わせる」ことにすべきではとか。
自分とはちがうやり方の人を評するのが苦手なのでなんとも言えませんが、んー。
迷ったならハッキリさせればいいのに、ギミックとして使っちゃうと、「遊び」要素が入ってしまう気がします。
たとえマジメな「遊び」でも、あの空気感で隠し文字使われると、作者の真意はなんなんだろう?と思ってしまいます。
キャラクターの裏を表すのに、こういうテクニックは要らないと思ってるので、ちょっと否定的な意見を述べてみました。
書いているのに顕さないっていうのはちょっとなあ……と。

ちょっと前の書き込みへのレス。

■tambさん
>人選に邪悪な思念を感じざるを得ない(笑)。
>よくよく言っておきますがのの兄さん、あなたが最も長いキャリ
>アを誇っているのですよ。
>しつこいですが、全員が十四歳という前提がある以上、

>>僕の場合はその中間かもしれない。

>のの兄さんは、中間よりは明らかにこちら側だと思われます(笑)。
>兄さんは兄さんらしく、
>偉そうにして下さい(笑)。

99年とかに書いてた人はいない、のか?(汗)
まあもちろん先の人選にはかわいい悪意があります(爆)


【タイトル】Re: 叙情詩篇・夏章 〜Endless summer〜/牙丸
【記事番号】-2147481667 (-2147481739)
【 日時 】06/07/28 21:04
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

 ギミックといってしまうとあれなのかもしれんけど、自分でさえ気付かなかった(当然
周囲も気付かない。従って読者も気付かない)気持ちを表すのに、「隠す」という手法は
アリなのかなと思わんでもないのよね。ただ、隠してあるとはいえ「書いてある」という
部分が微妙なんだけど。結局本人も気付くんだしね。
 こういう時にどういう手法を使うべきなのか迷って下さいという感じ。正攻法ならのの
さんの言うように「匂わせる」ってことになるんだろうけど。

> 99年とかに書いてた人はいない、のか?(汗)

 二次創作なんてものがあることすら知らなかったと思いますよのの兄さん。

 だいたい99年なんて7年もまえじゃないですか。私はその頃も十四歳だったと思いま
すが(爆)、牙丸さんあたりは以下略。

mailto:tamb○cube-web.net

メンテ

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