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流星群/aba-m.a-kkv
日時: 2009/05/31 00:00
名前: tamb

【タイトル】流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481696 (2147483647)
【 日時 】06/07/20 20:01
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

 タイトルでお分かりのように、tamaさんのCG作品「流星群」から書いた作品でもありま
す。当然ながらLAKということになります(笑)。

> 故に、君が許すなら、僕に君を必要とさせてくれないか
> 君を、僕の存在意義として、必要とさせてくれないか
> 君の泣く場所として、君のレゾンデートルとして、僕を君の傍にいさせてくれないか

 君が僕を必要としてくれるなら僕はここにいられるという、相互依存。『黒い猫』が
「アスカが渚カヲルの存在を証しする」「カヲルが、アスカに「君を愛させてください」
アスカがカヲルに「私を愛していなさい」という話」だったのに対し、本作品はほぼ逆。
でも「愛しなさい」ではなくて「愛してくれないか」なのがまさにカヲル。でも、

> 「僕が、君の泣く場所になろう」

 で、決意は十分に見て取れる。


 話はこれだけもいいんだろうけど、これは恐らくはサードインパクトの中の話だ。
 で、アスカちゃんは怖い夢を見ちゃうんだよな。それが冒頭のシーンなんだけど。それ
でカヲルの所に甘えに行く。そこでアスカはカヲルから再び「僕が泣く場所になるから」
と言って貰い、さらには「僕と一緒に寝ないかい」なんていう言葉まで引き出してしまう。
つまり「愛してる」って何回でも言って欲しいみたいなもんで(笑)。

 というように読み取っていくと、これはまさにシリアスの衣を纏ったゲロ甘LAKという
ことになるのではないだろうか(笑)。

作品はこちら。
http://tamb.cube-web.net/cont/aba-m/aba-m16.htm

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481688 (-2147481696)
【 日時 】06/07/20 22:34
【 発言者 】牙丸

>血のように赤く、赤く、深い色の海

これの繰り返しが、恐怖心を増幅させている気がする。
私だったら、絶対ここまでは繰り返しませんね。
メリットは大きいけど、しつこいと感じてしまうデメリットも色濃く出そうなので。
でも、これは何度もしつこいぐらいに繰り返しているのに、そこまでしつこいと思わない。
それがホント凄いなあと思います。

他のところも繰り返し表現がこれでもかというぐらいに使われていますが、テンポよく読み進められました。

流星を追いかけようとして、全てを投げそうになるアスカ。
それを残酷な真実を述べて、止めようとするカヲル。
でも、今までアスカの周りには、残酷な真実を告げようとする人はいなかったはず。
周りは皆、優しい嘘で誤魔化してきた。
だからこそ、真っ直ぐで澄み切ったカヲルが強く映し出されている気がします。

>これはまさにシリアスの衣を纏ったゲロ甘LAK

でも、シリアスでゲロ甘を表現するのって、とても難しいと思います。


【タイトル】Re: 流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481687 (-2147481696)
【 日時 】06/07/21 01:43
【 発言者 】tokia

 初めまして、tokiaと申します。
 流星の一つ一つが過去や記憶を表しているという発想に、まず感嘆しました。流星となってそれらが失われていくという光景の、美しさと恐ろしさにも。

> 欠片では刹那に、全体ではゆっくりと絞め殺すように

 この一文の、一つの流星と全体としての流星群の対比が好きです。

 真っ直ぐにカヲルのもとに向かうアスカと、その来訪が分かっていたかのように迎え入れるカヲル。強い信頼を窺わせているのが上手いなぁと思います。


【タイトル】Re: 流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481686 (-2147481696)
【 日時 】06/07/21 02:14
【 発言者 】aba-m.a-kkv

tambさん、公開ありがとうございます。
それまでの修正等も本当にありがとうございましたm(_ _)m

>読み取っていくと、これはまさにシリアスの衣を纏ったゲロ甘LAKということになるのではないだろうか(笑)。

まさにそのとおりです、さすがtambさん(笑)
書き始めたころは、LRS至上みんな幸せ主義でしたが、最近はLRS&LAK至上みんな幸せ主義になっております。
幸せが好きなんです、はい(笑)


牙丸さん、感想ありがとうございます。
繰り返し、って好きな表現手法なんですが、デメリットも多くてうまく使えているか自信ありません。
でも、うまく伝える手段になったようで安心しました。
tambさんが書いてくださった相互依存、カヲルとアスカはそれが良く強く働いているような気がするんです。
エヴァのメンバーの中でも、アスカをちゃんと止められる存在てカヲルしかいないんではないかなぁ、と思ったりします。
いつもはアスカに引っ張られてるけど、必要なときにはアスカを止めてあげられる。
で、やっぱりLAKっていいな、と落ち着くんですが(笑)


tokiaさん、はじめまして、aba-m.a-kkvです。
読んでくださってありがとうございます。
流星の表現、うまく伝えることが出来たようで嬉しいです。
アスカとカヲルの間にある強い信頼、あるいは互いのレゾンデートル、そんな姿を描きたいなと思って書きました。
そして、tamaさんの「流星群」になるべく近づけて描きたいと思って書いていたので、二人の絆が表れていたのなら嬉しいところです。


紹介でもありましたが、これはtamaさんの「流星群」から描いたストーリーです。
メインはtamaさんの絵で、この物語は「流星群」の挿話みたいに書きました。
改めてtamaさんに感謝ですm(_ _)m


【タイトル】Re: 流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481684 (-2147481696)
【 日時 】06/07/22 12:44
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

> でも、シリアスでゲロ甘を表現するのって、とても難しいと思います。

 その通り! バン!(机を叩いた音)

 かつて、シリアスよりギャグの方が難しい、と言った漫画家がいましたが、それと同じ
ように、シリアスよりゲロ甘の方が難しい……とはさすがに思いません(笑)。

 つまりここで提示されているのは、シリアスだからといってダークや悲劇になる必然性
はどこにもなく、シリアスでゲロ甘やギャグという道もあるし、逆に言えばギャグダーク
とかいう道もあるのだろうということです。さすがに難しいとは思うけど(笑)。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481681 (-2147481696)
【 日時 】06/07/23 20:51
【 発言者 】tomo

読んでみて最初の感想は、aba-m.a-kkvさんの文章の特質の一つは、繰り返しと対比だなぁって改めて思った作品でした。
牙丸さん&tokiaさんの指摘なさっているように、
『赤い海』の繰り返しと『流星』の対比がそのことを良く表していますね。うまいなぁ、やっぱり。

大雑把な印象はtambさんと一緒で、『黒い猫』と
逆のお話なんだなぁって理解できました。
でも。
なんか、私、いまいちこのアスカの気持ちが理解
できないんですよね(爆)
流星が失うべき(?)過去を表して、そこから
次のステップ(?)へと向う。
過去に固執したら、今と未来の自分を見失う。
それは分かるんだけど、でも、過去あっての私でしょう?
それを全て精算しちゃったら、まずくありません?
いくらカヲル君が『場所』になってくれるとしても。そこに私はいるのでしょうか?

う〜ん、まぁ、流星は決別すべき『過去』のみを表しているのかな。
でも、過去全部みたいにも感じる。読んでる限り。

根本的に、読み違いor読み残しがあるのかもしれないなぁ。
私にはちょっと難しめなお話でした(爆)
ごめんなさい、デス。


【タイトル】Re: 流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481672 (-2147481696)
【 日時 】06/07/27 21:18
【 発言者 】なお。

 流星群はそのままアスカの過去で、そのアスカがそれを求めることは、言わば死へと直結して
いるらしい。なぜそうなのかは、自分が自分である為に培ってきたものを全て失っている生と死
の境にいるアスカがそれを求めてしまうと、生きる希望を得る事が出来ず赤い世界に呑み込まれ
て戻ってこれなくなるみたいで、だからアスカに必要なものは、他に生きる希望となるものだっ
た。そしてその役を勝って出たのがカヲルで「僕は、君に会う為に、一度死を迎え、再び生まれ
てきたのかもしれない……」が殺し文句。

 そういう話でいいですか?(爆)

 ゲロ甘なの認めるけど、どこか策略めいたものを感じてしまった私はやはりどこか歪んでいる
みたいですね。だってこの二人ってどう読んでも初対面だし(笑)

> 他のところも繰り返し表現がこれでもかというぐらいに使われていますが、テンポよく読み進
> められました。

> 根本的に、読み違いor読み残しがあるのかもしれないなぁ。
> 私にはちょっと難しめなお話でした(爆)

 これは牙丸さんとtomoさんの印象の違いで、私はどちらかというとtomoさんの受けた感じに
近かったです。難しいというよりも、いささか理解しにくかったのですね。ちゃんと読めばさほ
ど難しい事を書いているわけではないとわかるんだけど、そこはやはりちゃんと読まないとわか
らないわけで、すっと頭に入って来なかったんです。ちょっと回りくどい部分があるかなって気
がしなくもなかったって感じです。
 その点テンポよく読めたという牙丸さんの読解力はたいしたものだと思います。私なんかは突っ
かえ突っかえで、途中何度読み返した事か……。


> 過去に固執したら、今と未来の自分を見失う。
> それは分かるんだけど、でも、過去あっての私でしょう?
> それを全て精算しちゃったら、まずくありません?
> いくらカヲル君が『場所』になってくれるとしても。そこに私はいるのでしょうか?

 tomoさんだけじゃなく私もこれについては疑問に思ってます。

> それは日常の生活だった
> 同居人たちとの生活、学校での生活、NERVでの生活、街での生活
> 今までとは少し違う生活
> 思うことも多かった、むかつくことも、たのしかったことも多かった
> 独りで生きてきたのに、でも、どこかこんな生活も悪くない、そんな風に微かに思ったりもした
> 家族というものを早くに失って、でも、ここはそれに次ぐものがあるかもしれない、そんな風にも
>
> 「悪くないかも、しれない」

 本文ではこう書いてます。今までのアスカの生活とはまるで違ったものですが、受け入れてます。
これは無くしてしまった方がいい過去なんかではだろうではないと思うんですよね。家族という存
在に甘えてしまっていた、つまり逃避、なんて考え方なのかもしれない。でも家族は頼って当たり
前の存在で、自分も頼ってもらえる、そういうものであるべきなんです。ですからせっかく得た初
めての家族を──形だけだったかもしれないけど──無くしてしまうのは、アスカにとってやはり
マイナスになってしまう気がしました。

 流れていく流星群、つまり過去。カヲルの態度はこれを手放させようとしているように見えます。
ですが今書いたとおり、今まで生きてきたもの全てを否定しなくてもいいはずなんですよ。あまり
いい過去ではないかもしれない。それでも何かしら得られたものはあるはずですから。
 だから無くすのではなく思い出にできるよう、カヲルが一緒に見送ってあげるって形だったら、
私としてはこの作品をもっと気に入ることが出来ただろうと思います。

「貴方が泣く場所になってくれるから、私は流星群など見なくていい」

 これはあきらかに依存であり逃避なので、もしカヲルが突然いなくなってしまったら、このアス
カはいったいどうなるんでしょう? 幸せの定義はないけれど、この状態を真の幸せと言えるだろ
うか? こんな疑問が残りました。

 ゲロ甘とは別に、これも書きたかったことなのかな? 多分違うと思うけど、どうなんだろ?


【タイトル】Re: 流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481645 (-2147481696)
【 日時 】06/07/29 19:54
【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>

> もしカヲルが突然いなくなってしまったら、このアスカはいったいどうなるんでしょう?

それは失恋といってもいいのかもしれないとふと思ったのだった。

mailto:tamb○cube-web.net


【タイトル】Re: 流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481644 (-2147481696)
【 日時 】06/07/30 02:48
【 発言者 】なお。

> カヲルが一緒に見送ってあげるって形だったら、私としてはこの作品をもっと気に入ることが
> 出来ただろうと思います。

 これはまずかった(爆)

> 君は、生きて、あの流星群を見送ってあげなければならないんだ

 このとおり、カヲルは見送ろうと言ってましたね。存在価値を失ったものというのも、いつま
でもしがみついていてはいけないものと言いたかったのだろう。

 それでもやはり、全部を存在価値のないものと括ってしまうのは乱暴な気がします。多分私は
要らないものは捨ててしまえ、そう解釈してしまったんだと思います。


 流星群は単純に過去ではなくアスカを形作るすべて(だとアスカは思っている)で、抜け殻と
なった(と、これも思っている)アスカはそれをどうしても掴みたい。しかし流星群はアスカを
形作るものなんかではなかったと気付く。

 それがここ。

> あたしの全ては、あの流星群じゃない
> あの流星群は、あたしを縛っていた夜の鎖だって
> あたしの全ては、惣流アスカ・ラングレー、その存在の中にある
> アスカというあたし自身が、あたしそのものだって
> あたしがいれば、そこから全ては生まれるんだって
> そういってくれた

 ただ、どうしてアスカはカヲルがそう言ったのだと気付いたのか?

> 「あの流星群は、時の過ぎたものだ
> レゾンデートルを失ったものは、流星群として流れて消えていくしかない
> それはこの世界の理だ
> 誰にも捻じ曲げることは出来ない
> でも、君はそうじゃない
> 君は死すべき人間じゃない
> 君は、生きて、あの流星群を見送ってあげなければならないんだ」

 それらしいセリフはこれくらいで、アスカがそう気付くにはかなり遠回しな表現でしょう。聡
明な彼女だから理解できたのかな? カヲルも話す相手がシンジたったら『好きってことさ』み
たいにストレートな表現にしたかもしれないけど(爆)


『そして、あの流星は、私の涙』というのは、泣けない自分を指すのか? つまり流星群を抱え
込んだ自分は泣けない自分だと、多分アスカはそうだったはずだし。

 だから流れてゆく流星群というのは、泣いているアスカであるとも解釈できる、心の中でね。

 カヲルがアスカの泣く場所である理由は、アスカは泣く事を未だ恐れているからで、泣くとい
うのはもちろん流星群の事。泣くと言う事、流星群を見るということは、アスカにとって、縋る
ものを失ってゆく恐怖でもあるようだ。しかし独りで泣けないアスカは、泣く替わりに流星群を
見てしまう。
 その助けになっているのがカヲル。アスカの心の拠り所となれる彼は、唯一アスカの心を覆う
ように降る流星群を天に返す事のできる存在なんだろう。カヲルはアスカの心の支えになること
を理由としてこの世界に留まった。

 ただね、これは相互依存の関係で、片方が欠けては生きていけないだろうと。

>> もしカヲルが突然いなくなってしまったら、このアスカはいったいどうなるんでしょう?
>
> それは失恋といってもいいのかもしれないとふと思ったのだった。

 という訳で、単純に失恋ではないだろうと思うのですが、どうでしょう?


 かなりがんばって読んだんだけど、はっきりいって自信ないです。それだけ複雑で難しい。
 読めば読むほど上手いなあと痛感させられます。


【タイトル】Re: 流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481643 (-2147481696)
【 日時 】06/07/30 04:43
【 発言者 】aba-m.a-kkv

tomoさん、なお。さん、感想ありがとうございます。
わかりにくくなってしまってすみません。
もっとシンプルな話が書ければいいのですが。

流星群というのは、私が書いた中では、アスカの過去そのものではなくて、アスカが前に進むことまたは生きることを阻む力となる、過去のレゾンデートルとして描きました。
流星群に内包されるもの、アスカはそれに依存して生きてきたように思います。
レイが自分が消えることに目的を置いていたように、アスカは自分の居場所を手に入れることを目的としていたように思います。(これが回想シーンに含めたものの一つです)
その手段として、NERVがありエヴァンゲリオンがありそのほかのいろいろなものがありました。
それらのものを用いて、自分の居場所、認められることや褒められること、一番であるということや、自分を見つめてくれること、そういう自分が生きていていい居場所を確保するということがレゾンデートルにまでなっていた。
でも、そのすべてをサードインパクトで失ってしまいます。
NERVもエヴァンゲリオンも人間も消滅してしまった。
レゾンデートルが無くなるというのは、今の状態から過去にあるということ、あるいは無の中にあるということ、と言えるかもしれません。
それを流星群が赤い海の水平線に流れていく、ということで表現したつもりです。
人は過去に生きることは出来ません。
自分の存在意義を過去に求めては未来はありませんし、無を求めれば無に飲み込まれてしまいます。
でも、過去に過ぎていったもの、無に消えたものにアスカはレゾンデートルを置いていた。
いままでそれ以外に生きる術を知らなかったアスカは、例えそれが過去や無、それがもたらす滅びに繋がっていても、それを求める以外に生きる道を知らなかったわけです。

注釈:赤い海の現在に生きるアスカと、過去にあるレゾンデートルの間には実際的に時間的なずれがあるので、流星群はアスカから離れていこうとします。
   実際はアスカが時間の流れ上離れていくわけですが、それをアスカは恐れたわけです。

でも、実際はアスカが自分自身で望めばいくらでも未来につながる道はあった。
それを気づかせる存在としてカヲルが登場します。(惣流アスカさんと名前を呼ばせたのも、いままでの過去もそして未来も事象を形成していくがアスカ自身であることを示すためでした。)

流星群を見送るというのは、流星群となっていた過去のレゾンデートルから、新しい目的の上に生きることを意味させました。
もちろん、過去の自分が歩んできた記憶の上に据えるものとして。

泣くこと、そして涙は、過去のレゾンデートルとの別れ、新しいレゾンデートル創生の象徴のようなものですが、過去のレゾンデートルに生きることすべてをかけていたアスカは、それをする術がない。
レゾンデートルの変換は、代わるものがあって初めて出来ますが、(これは、レゾンデートルの消失が存在そのものの消失に繋がるとういう観点から書いています)このときアスカは過去の中にそれを見ていたので泣くことが出来なかった。
代わるレゾンデートルが無い、涙も流星群のなかにあったわけです。
それで、カヲルが新しいレゾンデートルとして、アスカを新しい場所で涙を流して過去のレゾンデートルと別れられるようにしました。
ただ、このときの新しいレゾンデートルは、カヲルを一時的な場所、次につなげるための場所としただけで、(この言い方だと語弊があるかもしれません。このときは、明確に“共”に生きる、ではなく、二人ともこの赤い海の世界ではなく、現実の世界で“生きる”というレゾンデートルを代わりとした。二人の間の愛という点ではまだ完全な形ではなかった感じです)アスカがカヲルを生きる伴侶として選んで、ともに生きるというレゾンデートルを生み出したのは赤い海を脱出した後のエピソードになります。
(ちなみに、流星群の夢を見た時は、アスカとカヲルは恋人、あるいは婚約している設定にしています。それまでの過程に新しい絆、新しいレゾンデートルを構築したという感じです)

現実世界に戻った後も、アスカが流星群を見るのは、十四年間という長い時間レゾンデートルになっていたものの影響力が強いということですが、カヲルと共に生きるというレゾンデートルを持っているのでそのうちに見えなくなるでしょう。

と、こんな感じで描いたのですが、これでちゃんと説明できたかどうかもわかりません。
もっとややこしくしてしまったかもしれないと、反省していますし、ちゃんと伝えられないなら描くなと言われそうですが、それは私の未熟なところでご容赦願いたいところです。
もっと、ちゃんと伝えられるように描く努力をしたいと思います。

私はLRS、LAKで絆をテーマに書きたいと思うことが多いんです。(権威とかを書くのも好きですが)
とくに、この流星群や黒い猫では、レゾンデートルの交換、存在意義を相手に付す、というのをテーマにしています。
創世記の「男は自分の妻に堅くつき、二人は一体になる」というのを結び付けているんですが。
長く意味不明に語ってしまいましたが、基本的なところはLAK、アスカとカヲルのラヴラヴな話を書いたので、それを中心に楽しんでいただければと思います。


【タイトル】Re: 流星群/aba-m.a-kkv
【記事番号】-2147481603 (-2147481696)
【 日時 】06/08/11 00:03
【 発言者 】なお。

遅くなりました。丁寧な解説ありがとうございました。

ああ、ぜんぜん読めてねえじゃん_| ̄|○

> 基本的なところはLAK、アスカとカヲルのラヴラヴな話を書いたので、それを中心に楽しんでいただければと思います。

それだと楽なんですけどね、何を書いてあるかを理解しないと読んだ気になったってだけになっちゃってダメなんです。わかった、と、わかった気になったでは違うんです。で、いつも理解しているのかというと、その殆どの場合、わかった気になっているってパターンばかりだと思います。売られている本一冊を読んでも『ふ〜ん。で?』って事も多いです。

メンテ

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