存在しない作品の描写片#1 |
- 日時: 2009/05/31 00:00
- 名前: みれあ
- 【タイトル】存在しない作品の描写片#1
【記事番号】-2147481467 (2147483647) 【 日時 】06/10/19 21:51 【 発言者 】みれあ
手を伸ばしてみた。名前を口に出して呼んでみた。i-ka-ri-ku-n
何故だか涙が出てきた。涙を流しているのは何人目の私なのか分からなかった。
もう、あのやさしい碇くんには会えないのかもしれない、とふと思った。碇くんって優しい人だったかしら、と何人目かの私が反駁した。自信が無くなった。自分のものじゃない記憶って、脆い。ほらわからないでしょうとさっきと違う私が追い詰めた。その私が続けた。だってあの人の息子なんだから。そう言っているのはもしかしたら一人目の私なのかもしれない。また別の私が答える。あの人と違って、碇くんなら私を見てくれるかもしれない。私が尋ねる。その碇くんが見ている私は、私じゃなくてきっとあなた。二人目の私かもしれない誰か私がクスクス笑った。私が言うのが聞こえた。じゃあ誰を信じればよいの。あの人も私なんて見てくれない。結局同じ。皆同じ。私じゃない私を見ている人か、私じゃない人を見ている人か。
出てきた涙は、しばらく止まりそうになかった。
【タイトル】Re: 存在しない作品の描写片#1 【記事番号】-2147481466 (-2147481467) 【 日時 】06/10/19 21:52 【 発言者 】みれあ
えーと、純エヴァ書いたのは凄く久しぶりです。思い付きです。短いです。あんまり書くとコメントの方が長くなりそうです。
しっかしホントにエヴァで書くのは久しぶりだ。
【タイトル】Re: 存在しない作品の描写片#1 【記事番号】-2147481460 (-2147481467) 【 日時 】06/10/26 19:49 【 発言者 】tamb <tamb○cube-web.net>
余りの短さにほぼコメント不能なんだが(^^;)、
> i-ka-ri-ku-n
ここは日本語でいいんじゃないかなと思ったけど、前後関係にもよるわな。つーか前後はないのかw
目の前にいるシンジに手を伸ばしたんだとしたら、いきなり泣かれたシンジは困惑するだろうなとは思うけど、ここから話を広げるのはなかなか難しいな。
mailto:tamb○cube-web.net
【タイトル】Re: 存在しない作品の描写片#1 【記事番号】-2147481455 (-2147481467) 【 日時 】06/10/30 16:59 【 発言者 】みれあ
>前後 「存在しない物語」なので前も後もありゃしないという噂もありますが(苦笑)、一応三人目レイの自室でのモノローグかな、と。髭オヤジの眼鏡握り潰したあの辺のつもりです。 なのでまぁシンジの名前を呼んだのは独り言でしょうか。イメージでいうなら夜、暗いベッドで仰向けになって名をふと呼ぶような。
って、そういうことを作品内に書かなきゃいかんのか(汗)
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