『One of the selfish stories』ある一つの勝手なお話 No.1「使徒、やっと襲来」/泉水 |
- 日時: 2009/05/31 00:00
- 名前: tamb
【Date:】 1 May 2008 03:25:00 【From:】 "tamb" 【Subject:】 『One of the selfish stories』ある一つの勝手なお話 No.1「使徒、やっと襲来」/泉水
というわけで、雑談掲示板の方では早くもおなじみ泉水さんの連載がスタートです。
ライノベ風味やねと思って読み進めていると、
> 本編で見られる少年の姿も、少女の幻影も、青のルノーも、全く。
でいきなりぶっ飛ぶ。 つまりこの作品は二次創作である、と作品内で明示しているわけだ。つまりメタ小説で あるということになる。
メタ小説そのものはさほど珍しいものではない。例えば私は「新世紀ヤナイの巣」に 「Shutdown」という小説を投稿したことがある。これはメタ小説であるということそのも のがネタになっているのだが、『One of the selfish stories』において「本編で見られ る少年の姿も」と書き切ってしまうということは、作品内で本編との比較が可能であって、 本編で明らかなことは作者も知っているという前提を置いているということである。無論、 これはこういうことだが作者は最近まで知らなかった、などと書くことも可能である。こ れは秋山がローションを塗りたくる(わかりにくい)に近い荒業だが、ある意味では二次 創作の本質というのはそういう物なので、挑戦ともいえるかもしれない。が、物語として 成立させるのは難しいものがあるとも思う。作者がこの問題にどこまで自覚的なのかとは 関係なく、期待したい。
文章そのものは神視点というよりは作者語り。メタ小説ならある意味では当然。話し言 葉寄りだけど、最初に書いたようにライノベ風の手馴れた感じで、悪くない。
現時点ではまだプロローグ段階だと思うので、今後の展開に期待しましょう。
作品はこちら。 http://tamb.cube-web.net/cont/izumi/izumi01_ootss01.htm
【Date:】 1 May 2008 04:49:00 【From:】 "のの" 【Subject:】 Re: 『One of the selfish stories』ある一つの勝手なお話 No.1「使徒、やっと襲来」/泉水
眩しい。 すげえ眩しい。
というのが感想です。 過去のサイトやら昔書いたものとか読んでたここ数日、 こういう新手の書き手を読むのは懐かしい感じです。 色々言うことはある気がするけど、とりあえずがんばれっ。
なお、あとがきに「ある話は短く、ある話は長くなる可能性がある」とありましたが、 大体そんなもんです。というかおそらく慣れれば慣れるほど長くなります。 ちょうど僕も泉水さんの年齢ぐらいから書いてましたが、ティーンエイジャーは吸収率 が良いので文章能力が上がるのが早いと思います。 もちろん長けりゃいいわけじゃないけど、読んだ本の言い回しとか、展開の仕方とか、 そういうのをすぐ使える(使ってしまうとも言える)ので、きっともっと上達すると思い ます。14歳ですぱっとこれくらい書けるのなら将来が楽しみ。
作者視点の難点として、キャラクターが頭の中で入れるツッコミだとか、ト書きでの ツッコミやらが「そりゃあんたの考えでしょ」と言いたくなる点があると思うのですが、 この程度なら目をつぶれます、僕は。
最後に。 連載の入り方に冬月というのは新しい。
以上。 15歳のころから2年半、スパシンを書き続けた黒歴史を持つ男の感想でした(爆)
【Date:】 1 May 2008 18:47:00 【From:】 "泉水" 【Subject:】 Re: 『One of the selfish stories』ある一つの勝手なお話 No.1「使徒、やっと襲来」/泉水
こんにちわ、自称作者の泉水です。 さて、今回は私の至らぬ拙作をお読みくださり、誠にありがとうございます。あとがきの方にもお書きいたしましたが、何らかのご意見ご感想等ございましたら、私にまでご連絡してくだされば幸いと存じます。
……と、まぁ固い挨拶はこの程度に致しまして、正直な私の感想を書きたいと思います。 ……こそばゆいっ!!! 何か体中がかゆいです。不潔だとか言わないように。そう意味ではないのです。
そういえばボケは要りませんよね。
さて、tambさんのおっしゃいましたように、露骨に本編との比較を作中で行っています。 これは別に、私がそのような主義を持っているとか、そういう偉いものではありません。単に、「本編から話は脱線させません」という意思表示のようなものです。ある意味では、自戒。そこまで深い意味はありません。書いた時には自分でも多少の心配が無かったわけでもないのですが、何とかします。 自分の作品の責任は自分が持ちます。
文章もお読みになった通り、第三者の視点です。作者視点です。当初は一人称でいこうかとも思いましたが、一人称はそれなりの手腕がないとグダグダになったりわかりにくくなったりすることがあります。 そこに自信が無かったので、三人称にしました。これもまた、簡単ではありませんでしょうが当然、頑張ります。 ちなみに口語寄りである理由は文章を柔らかめにして、作品全体を明るい雰囲気で保つ為の策であり、何より私が楽しみながら書けるようにするためでもあります。 諸小説では逆に雰囲気を明るく、文章を固くすることによって得られるギャップを上手く使っているものもありますが、当然ながら私にそこまでの手腕はありませんので。 勿論、場合によっては柔らかさが消えることもあります。
■ののさん とりあえず、あまり期待はなさらずに私の成長を暖かく見守ってくだされば嬉しく思います。私もいけるところまで成長する気です。浅学非才の身ではありますが、せめて「深学」非才にくらいまでは昇華させたいと思います。
作者視点での登場人物による脳内ツッコミ(?)ですが、これは連発こそしにくいものの、単発でならできなくもないでしょうから、まぁ何とか。 今後、作者自身のツッコミではないかと逆にツッコマれる事のないよう、工夫したいと思います。 それに、場合によっては所々一人称にしてみるのもありかと思っています。わかりにくくならないように、少し露骨気味に。
最初の冬月と一般学生(この人はオマケ)はほとんど消去法で決まりました。 詳細は話しかねますが、いきなりど真ん中に入るよりもワンクッションが欲しく、それに適していたのは冬月だったと言うわけです。新鮮な感じもしますからね。 ちなみにあの学生はどうなるのか。どうなるのでしょうね。
さて、実感を持って読み返してみると目を覆いたくなるような点もしばしばなのですが、これでいいのです。成長はこれからですから。
それでは、このような拙作ではございますが! 終のその時までお付き合いくだされば嬉しく思います。今後とも精進いたしますのでここはひとつ、どうぞよろしくお願い申し上げます。
では、失礼致します。
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