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「涙」/H.Y
日時: 2009/05/31 00:00
名前: tamb


【Date:】 4 Nov 2008 05:46:00
【From:】 "tamb"
【Subject:】 「涙」/H.Y

 冒頭から予想してしかるべきではあるけれど、序盤〜中盤のほとんど凶器攻撃かと思え
るほどの萌え要素から、狂気ギリギリとも思える内向した終盤への展開は凄まじすぎる。

 文章的には助詞の使い方がいいと思う。というか、ちゃんとしてる。「の」「は」「が」
とかそのあたり。ちゃんとしてるのは当たり前なんだけど、そうそう上手くはいかないの
よ。皆さん参考にするように。もちろん私も勉強します。
 あと、

> 夜のままでは居られないと思う僕。

> 様々なものを抱え込んだまま沈黙を続けている、ネルフ本部へと。

 このあたりのセンスも凄いです。


> 主人格の三人目、心の礎の二人目、存在意義の一人目。

 これにはぶっ飛んだ。みんなレイだという思い込みのせいだろうけど、こういう発想は
全くなかった。これは凄い。別人と捉えることも可能だけど、自分の中にある別の気持ち
と解釈できる。

> そこには、体操着とブルマを身につけ、背筋を伸ばして立っている綾波が居た。

 萌える(笑)。ジャージくらい持ってても不思議はないけど、夏なんだろうな。

> 私に対して誠実であろうとする気持ちが分かる。

 これは萌えとは違うけど、こういうレイはいいなと思う。

> 彼女の中に譲れない何かがあるのか、いつものようにブラウス一枚で立っていた。

 萌え(ry


 で、終盤10.01以降。
 数字による断片が、シンジの混乱、まとまらない思考をよく表している。数字で断片化
するのは真似すれば誰でも書けるけど、まとまらない思考を書くってのは難しい。
 時間軸に沿って現れる単語群の中に繰り返される「綾波」という名前。シンジとレイが
繋がっているように、「戻って来られない誰かにも、みんなが居る。」
 そして
> 急速に流れ込んで来る共感、見えない誰かが知っている誰かへと変わっていく。
 このくだりはサードインパクトを想起させる。だからそこに、彼が彼でいるために、彼
にとってレイが必要なのだ。泣くことによってのみ狂気から逃れ得る。だが二人には、泣
くことしかできないのだろうか。
 第3新東京市は封鎖され、二人は隔離されている。食料も外から与えられるしかない、
飛び立つことのできない「籠の鳥」。ハムスターならいい、と言ったレイの言葉が重い。


 全体の印象としては、スタイルは別にしてもaba-m.a-kkvさん傾向で、牙丸さんとはち
ょっと違った方向の抒情派かなと思います。

 というわけで、ぶっちゃけた話が巨星出現です。刮目せよ。


 ちょっと誉めすぎなので書いておくと(^^;)、後半、やや謎解きに終始した感があって、
それがちょっともったいないかも。数字による断片化も、場所によってはやや細切れにし
過ぎてる感じもあって、難しいところ。
 ここは指摘しようかどうしようか迷ったんだけど、後編8.07以降のエレベーター描写は
ちょっと不親切かも。誰かがエレベーターから降りてくるのかと思った。そうじゃなくて
レイが呼んだのね。まぁでも、こういうすっ飛ばした描写はありなんですよね。


 とりあえずそんなことで、作品はこちら。

前編
http://tamb.cube-web.net/cont/hy/hy01a.htm

中編
http://tamb.cube-web.net/cont/hy/hy01b.htm

後編
http://tamb.cube-web.net/cont/hy/hy01c.htm



【Date:】 4 Nov 2008 09:05:00
【From:】 "のの"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y

萌えとシリアスを両立させられる人は結構マレで、でもそうあるべしとずっと思っている。

なんですかこの超新星っぷり(爆)

白旗です。

このレイは、最初を除いてほとんど喋らないところがいいですね。
長い独白自体ちょっと違和感ありましたが、全体通すといい具合になります。
これからも定期的に書いてほしいっす。

と、ここでようやくtambさんの感想を読んだ。
「巨星出現」と言っている。同じ感想だ(笑)
そりゃそうだよなあ……。
正直登場したのが6,7年早ければそんなに違和感ないと思うんですよ。
「ここにきて、これほどの男が居たとはー!」というサプライズ。
このサイトで言うとOCHIさんのような感じ。
あとがきすら書いてくれないストイックさも同じですね(笑)



【Date:】 4 Nov 2008 20:23:00
【From:】 "Swing Star"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y

凄いですねぇ…やられました。
世界観とか描写とかがまぎれも無くエヴァンゲリオンというか

一人称でありながら感情論だけに任せているわけでもなく、単なる説明だけでもなく、上手く空間描写がなされているように感じました
前半は感情が遠いかな、と思ったけれど後半における虚無感と爆発感は見事でした

作品構想がしっかりしていて、それを表現することの出来る文章力があって素晴らしいなぁ。羨ましい限りです

エヴァって、僕は一種庵野さんから視聴者に対する問題提示のようなものかな、と思っているのですがこの話はその問題に対する回答が凄く納得出来る形で表れてる、というか
自分で何を言ってるのかよくわからないな…

エヴァのSS呼んでてやられた!と思ったのがあんまり久しぶりだったので書いちゃいました。すみません



【Date:】 5 Nov 2008 00:40:00
【From:】 "H.Y"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y


こんばんは、H.Yです。
この度は「涙」の感想をいただき、ありがとうございます。

なんか…みなさんから感想をいただいてものすごく嬉しいと思う反面、
ものすごく恐縮でどうしようと思っています…(笑)


tambさんへ

ありがとうございます。
まさか文章についてお褒めの言葉をいただくとは思っていませんでした(笑)
基礎をすっ飛ばして書くことを覚えたので、コンプレックスを抱いていた部分なんですよ、実は。
未だに助詞とか助動詞とか何を指すのか良く分かっていないので…。
私も勉強します…。

>> 主人格の三人目、心の礎の二人目、存在意義の一人目。

これは色々なFFを読んでて思ったんですが、二人目三人目問題ってかなり深いですよね?
本編の設定からしてあり得ないから、論議が論議を呼んでいるのだと思いますが。
私は「レイはレイ」だろうと思っています。
どちらかがレイで、どちらかがレイじゃないというのは、何となく切ない気分になります。
そして、一人目はどうなるんだという話にもなりますし。

個人的には、一人目は「ばあさんは用済み」時点、二人目は「碇君と一緒になりたい」時点、
三人目は「人形じゃない」時点で、それぞれの自我を持ったと想定しています。
そんな自我だらけのレイをひとつにするには、この表現しか浮かびませんでした。
リナレイのことは聞かないでください(笑)

萌え描写については…、ありがとうございますとしか言えません(笑)

>で、終盤10.01以降。

書いていていちばん面白かったところです。
恐らく珍しいの書き方だと思いますが、7.01周辺を書いている時点で10パートは出来上がっていました。
11パートもだいたいのイメージが固まっていて、ブレインストームのような形で別のファイルに書いていました。
話に詰まったら別パートを書き、後で繋がったらコピペするという方法です。
そういう書き方の弊害が、tambさんのご指摘の「謎解きに始終」に繋がっていきます。
9パートは、私自身のつじつま合わせでもありましたから。
エレベーターの描写すっ飛ばしも、早く次に行きたい気持ちがもう見え見えです(笑)
もっと修行が必要と痛感します。

肝心のストーリーについてですが…。
まず最初に、「涙」のイメージがスコーンと入って来ました。
その「涙」を表現するには、カタルシス描写が必要だと思いました。
それで次々に浮かび上がるイメージとイメージを重ねた結果、あのストーリーになりました。

解説になってないですよね、ごめんなさい…(笑)
書いている間にフレーズというかセリフというか、そういうものが頭に浮かんでくる感じなので…。
勢いで書くと解説って難しいですね。
もう自分でも何を言ってるか、良く分からなくなってきました(笑)

メールでもそうでしたが、tambさんの感想には感謝です。
客観的構想の大切さを痛感します。
今後ともよろしくお願いします。


ののさんへ

こんばんは、はじめまして。
感想をありがとうございます。
もう、恐縮の限りです(笑)

私がエヴァをはじめてしっかり観たのは、新劇場版をレンタルしてのことでした。
それまでは、テレビ放送の本編を何話か観たくらいでした。
何で今頃エヴァが映画に?と、気軽にパッケージを手にしたあの瞬間が、
私のエヴァ&LRS道への扉だったかと思うと感慨深いものがあります(笑)
怒涛のように本編を全部レンタルし、EoEでなんじゃこりゃと思い、
ネットで調べようと検索し、LRSにハマって今に至ります。
我ながら密度の濃い数ヶ月でした(笑)
レアケースなんでしょうね、きっと。

あとがき、に関しましては…。
tambさんへの返信を読んでいただくとお分かりになるかと思いますが、
何を語っていいか全然分からないから書いていないだけです(笑)
ストイックというわけではありません。
質問への問い、という形では、限定的でも何とかお答え出来るのですが…。
ただひとつ言えるのは、書くときには登場人物に命が宿るように心がけています。
こう書くと頭がアレなようでなんとも恥ずかしいのですが、
言葉には言霊を、人物には生命を、です。

書き逃げて終わります(笑)
今後ともよろしくお願いします。



Swing Starさんへ

こんばんは、はじめまして。
感想をありがとうございます。
かなり嬉しくて、そしてやっぱり恐縮です(笑)

エヴァへの個人的な回答という部分は、私もどこか意識していました。
本編の最後からEoEに至るまで、何が何だかという気持ちでしたから。
ジャンルをAfter EoEにした理由はそれです。
エヴァをしっかり観てまだ数ヶ月にしかならないので、モヤモヤ感もみなさんより新鮮です(笑)

「涙」を書くにあたって、ストーリー設定はあって無いようなものでしたが、幾つか条件はつけました。
その中にはゲンレイ問題決着とか、アスカの扱いを粗末にしないLAS回避とかあったりもしますが(笑)、
大前提は「出来る限り本編準拠のシンジとレイによるLRS」です。
本編に対するネットでの論議で、「レイはシンジに恋愛感情を抱いていない」や、
「シンジは誰も好きじゃない」という意見も読み、私のエヴァに対するモヤモヤがピークに達したのです。
こうなったらもう自分で書くしかないよね、の世界です。
今にして思えば、かなり熱に浮かされていました(笑)

ですので、「涙」での回答が納得できる、と言っていただけで、すごく嬉しいです。
少しモヤモヤが解消されたような気がします。
また、新参者ながら、LRSの可能性を少しでも提示出来たような気もします。

ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。



【Date:】 5 Nov 2008 19:34:00
【From:】 "tokia"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y

H.Yさん、はじめまして。tokiaと申します。読ませていただきました。
萌えな部分や、後半の息苦しくなるような圧巻の描写、ラストの悲しくも美しい静謐さ……素晴らしかったです。

印象深かったのが、レイや冬月がゲンドウについて語るシーン。
直接登場しているわけではないのに、彼の確かな人間性が表れていました。
二人の話などを通して父に対するシンジの見方が少しずつ変わっていく様子が、
読んでいて、ゲンドウ好きな私としては(笑)本当に嬉しかったです。

これからの作品も楽しみにしています。



【Date:】 5 Nov 2008 21:56:00
【From:】 "H.Y"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y


tokiaさんへ

こんばんは、はじめまして。
この度は感想いただき、ありがとうございます。
嬉しくて、やっぱり恐縮です(笑)

ゲンドウについては、シンジとレイ以外でいちばん描きたい人物でした。
やっぱりこの人なくしては、シンジもレイも作中で生きてこない気がして。

本編ではかなり極悪非道に描かれていて、かなりエグイこともしていましたが…。
でも、性根まで非道ではないと感じたんですよね。
じゃないと、あそこまでユイを愛せないんじゃないかと思ってます。
だからこそ、ゲンドウの中ではユイはユイ、レイはレイだったと。
あくまで、すっきりLRS道を走るための私的定義ですが(笑)

「涙」の中では、シンジとレイが対の存在になっていて、
その中間にゲンドウが居ると想定しています。
どちらにも似ていて、かつ、どちらにも愛情を注いでいた。
その注ぎ方をどちらとも少しずつ間違っていたのが彼の不幸だったりするのですが(笑)、
ゲンドウ好きの方に嬉しかったと言っていただき、私も本当に嬉しいです。

ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。



【Date:】 5 Nov 2008 22:34:00
【From:】 "あいだ"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y

ぐは。

というしかないです、これは。
まさに巨星現る、というべきでしょう。

以下、一ファンになってしまった者の感想として。

まず文章ですが、読みやすい、と言うのは当然あるわけですが、
(意図的にはずすのは別の話として)
その上にきっちりとこなれた形で自分の流儀を通しているところがすごいなぁと。
題材の料理の仕方にしても、FFは独りよがりであるという前提は当然あった上で、
自分の独りよがりを読む側に納得させられる内容になってるなぁと。

またののさんも書いておられますが、萌えとシリアスのバランスが
絶妙かつ違和感をほとんど感じさせない配分も驚きです。

そして何より個人的に一番大切なポイントが、
登場するレイが「本編レイの延長線上のレイである」コトです(笑)
着眼点や話の展開なんかもモロ僕好みで(笑)
大上段に振りかぶるでもなく、しかし易きに流れるわけでもなく。
他の登場人物も正しく本編延長線上に生きている。
うん。生きてるんだ、と感じられる。息遣いが聞こえるよう。


ちなみにエレベーターの部分では僕は読み間違えはなかったです。

「動く?」
「…もうすぐ来るわ」

というやり取りですから、何かをした綾波にシンジが確認し、綾波が答えたと。

。。。え。みんなわかってるって?(笑)


いやはや、よくある萌えFFかと思いながら読みはじめた僕が馬鹿でした。
ほんっとごめんなさい、やられました。



【Date:】 5 Nov 2008 23:23:00
【From:】 "のの"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y

思わずブログに書いちゃった。

■あいださん

おひさっす!(笑)
あいださんを引っ張り出すんだしやっぱすげーんだこのFFは。

>登場するレイが「本編レイの延長線上のレイである」コトです(笑)

ああ間違いないです。
そこがこの話の「濃い」ところのような。

■H.Y.さん

>その「涙」を表現するには、カタルシス描写が必要だと思いました。

ナルホド……。
そういえば、僕はそういう感覚には最近遠くなっている気がします。
そういう本編に対するダイレクトな感じが、すごくよかったです。
というわけで本編とは関係ない競作の「乳酸菌」で一本書いていただけませんかね?(爆)

なお、あとがきがなくても、こうしてレスポンスがあれば気にならないです。
良い意味で突然すぎて、しかもあとがきまでないから鮮やかな漢よのう、と思いはしました(笑)



【Date:】 6 Nov 2008 03:45:00
【From:】 "L-pyon."
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y

のはー。

あ、はじめまして。
L-pyon.です。
(旧HN C.Angel)

なんというか
素晴らしいです。
僕は結構、読み物に対する好き嫌いが激しくて(普通の文庫本で)
嫌いな書き方のものになると1ページも読めなかったりするのですが……
大当たりです。
大好きですよwww


1人称ものって、主人公以外の心情描写が凄い難しいんですけど(と、僕はおもっています)、他のキャラの心情も綺麗に表現しているな、と。
具体的記述でなくて雰囲気で感じさせる、と言いますか……


久しぶりに執筆したくなりました(爆)



【Date:】 6 Nov 2008 21:22:00
【From:】 "H.Y"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y


こんばんは、H.Yです。
ここ数日、嬉しい悲鳴を上げっぱなしです(笑)


あいださんへ

はじめまして。
この度は「涙」に感想をいただき、ありがとうございます。
文章についてのコメント、本当に嬉しいです。

実を言うと、私は何年か前まで現代詩を書いていました。
もちろん、個人的に楽しむ程度でしたが。
小説っぽい文章は、はじめて書いたのです。
なので、自分としても書きながら不安で仕方なかったのが本当のところです。
「言葉」には多少慣れていましたが、「文章」については右も左も分からない。
かなりの試行錯誤を要しました(笑)

今回、それなりの長さを持つストーリー形式の文を書くにあたって、
何でも一行で表現しないようにするのが、最も苦労した点です。
これは個人的な感覚なのですが、詩は言葉を凝縮する作業で、文章は引き出す作業です。
正直言うと、途中で泣きたくなりました(笑)
180度の方向転換をしたわけですから。
なので、文章についてお褒めの言葉をいただくと、すごく嬉しいです。

レイについては…。
やっぱり本編レイがいちばん好きなので、延長線上になっちゃいますやっぱり(笑)
レイにここまで惹かれたきっかけは、例の「碇君の匂いがする」の時の連想モノローグでしたので。
「太陽、ひとつしかないもの」で、何なのその発想! ズキューンでした(笑)
あれがなければ、FFを書くまで至らなかったと思います。

エレベーター描写も、そう言っていただき少しホッとしました。
すっ飛ばしとか寸詰まり感とか、私の弱点に当たるところだと思っていますので…。

ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。


ののさんへ

ブログにまで書いてくださったとは!
いそいそと拝見させていただきました。
穴があったら入りたいとは、このことを言うのでしょうね…(笑)
ありがとうございます。

あいださんの返信にも書きましたが、私は長い文章にとても苦労します。
なので、息をするよう自然に文章を書かれるののさんがかなり羨ましいです(笑)
多作で、長文、連載まで出来て、しかも面白い。 溜息の一言です。
毎日メモ帳にちまちま書いて、最後にワードにコピペして文字数を確認しながら、
「くそっ! 短っ! 文字数少なっ!!」とか言ってるのが空しくなります(笑)

長期間に渡っての活動も、私にはものすごく眩しい。
私がいろいろな発想を得られたのも、先陣の方々のFFあってこそ。
要は後出しジャンケンなわけですから。
大先輩です、ののさん。
これは何年か前に大きな公園を友達と歩いていた時のことですが…。
その友達がベンチに座ってイチャついているカップルに向かって、
「あんたたち!楽しいの今だけだよ!今だけ!」と叫び出したので、慌てて止めた経験があります。
今、その叫びが私の頭を駆け巡っています(笑)
「楽しいのが今だけ」にならないよう、これからも頑張ります…(笑)

乳酸菌は……ちょっと考えさせてくださいね(笑)
まったく自信がないです……(笑)


L-pyon.さんへ

こんばんは、はじめまして。
この度は「涙」に感想をいただき、ありがとうございます。

嬉しいです、大好きと言っていただけて(笑)
緊張しながらも投稿した甲斐があります。

人物描写について、これも感覚の話ですが…。
僕=シンジ以外の人物を「匂わせる」ような感じで書いてみました。
作中、シンジとレイが互いの匂いで異常に喜び合っているのは、そのせいかもしれません(笑)

L-pyon.さんの作品、待ってます!(笑)

これからもよろしくお願いします。



【Date:】 22 Nov 2008 06:12:00
【From:】 "tamb"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y

■Swing Starさん
> やられた!と思ったのがあんまり久しぶりだったので

 はじめまして。編集人/管理人のtambと申します。
 やられましたね、正直。ののさんの挙げておられるOCHIさんもそうだったんですが、い
きなりこんなの書かれると困るんですよね(笑)。最初はぼろぼろで、徐々に上手くなって
くると「上手くなったなぁ、俺もがんばろ」という感じになるんですけど、いきなり炸裂
されるとぶっ飛ばされて終わりというか(笑)。まぁ終わらずに頑張りますが。
 というわけで、今後ともよろしくでございます。

■H.Yさん
 書き方は色々でいいと思いますが、まず書きたい部分があって、書きながら周辺を補強
するというか書いていくというのは普通じゃないかと思います。その書きたい部分が出だ
しであったり萌えシーンであったり(笑)結末だったりするんだと思いますが、私もシリア
スな話だと結末から書くというのは良くあります。出だしが思いついた場合は、ほぼ行き
詰まります(笑)。
 だから周辺をどうやって書いていくかというのはどんな書き方にしろ課題になるのであ
って、だからこそどうやってプロットを構築するかなんて話が問題になったりするんだと
思いますが、お互いに精進しましょう。答えなんてないからこそ面白い。

■tokiaさん
> 印象深かったのが、レイや冬月がゲンドウについて語るシーン。

 マジな話、tokiaさんは反応するだろうと読みながら思いました(笑)。ゲンドウとユイ
は意味不明、というのが私の中での彼らのあり方でしたが、徐々に変わりつつあります。
なんて恐ろしい。

■あいださん
 おひさですー。そして

> ちなみにエレベーターの部分では僕は読み間違えはなかったです。

 ぐお(爆)。

 こういう省略はガンダム以降かなと個人的には思ってるんですが、何かが動いているの
を見たときに「動く?」という言い方(書き方)はするんですよね。ストレートに読めば

> 何かをした綾波にシンジが確認し、綾波が答えたと。

 は自明で、要するに「動く?」の中に何が省略されてるか、例えば「動くんだ」とか
「動いてる?」とか「動いてる」(発音違い)とかをどう読み取るのかという問題なんだ
ろうと思いますが、まぁいいや(爆)。

■L-pyon.さん
> 1人称ものって、主人公以外の心情描写が凄い難しいんですけど

 ポイントはここですね。難しいです。というか、ほぼ不可能に近いんじゃないかとすら
最近は思いますが、実際は不可能なんて事はないわけですわな。最近の私は、視点固定の
三人称に傾倒してますが、かの村上春樹でさえ三人称をまともに書くまでに10年かかった
とか言われるわけで(出典不明)、茨の道という気もしますが、何をやっても近道はない
のであえて進みます(笑)。



【Date:】 19 Jan 2009 23:29:00
【From:】 "tomo"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y

携帯を新しくしたおかげで、移動時間に読めるようになったtomoです。
こんばんわ。

久しぶりに他の方の作品を読もうと思って、タイトルからH.Yさんの「涙」にしたのは、間違っていませんでした。

素晴らしいです。

ちょっと生意気なこと(?)を言わせていただければ。
H.Yさんのお話は、いろいろな点で私に似ていると思います。

たとえば。
文章の形。
同じの語句を何度か繰り返したり、対比する言葉を持ってきたり。
これは、私もよくやる書き方です。

次に。
シーンというよりは、ワンショットの映像を組み合わせるようなお話の構成。
このお話では、「レイとシンジがお互いの頬をお互いの手でなでる」というのが随所でキーポイントな動作となっています。
これは、その(いってみれば萌える)映像がまず最初にあって、それをうまく話の中に組み込もうといういうな作り方に見えます(H.Yさんの具体的なお話の作り方は違うかもしれませんが)
私もこういう風に映像を軸にお話を作るのが基本となっています。
(最初と最後の頬をよせて泣きあう、という映像もこの派生であるといえますよね。)

そして。
最初と最後のループ。
こういうループは、しっかりと話を構成してからでないと書けませんよね。
シーンやキャラと離れて、お話の構成をしっかりさせて最初と最後をループさせるというのは、私が目指すお話の作り方の一つです。

いずれも、私の好きなまたは私が目指している書き方、作り方で、とても読みやすく、感情移入しやすかったです。
もちろん、すべて私のはるか上を行くレベルですけど。

ざっとしか読んでいませんが、tambさん方々が絶賛するのもうなずけます。


読んでいて思ったのは、これが私の目指す書き方のある種の完成形なのかなってことでした。
こういう形で解答を示されてしまうのは、なんだかた嬉しいと思うと同時に、私の創作意欲そのものを奪ってしまいかねない部分もあり、難しいところです。

そもそも。
私がSSを書くのは、私が面白いと思うものを見たいから。
ということは。
私の感性をほぼ忠実に表現してくれる人がいるのなら、私は自らかかなくてもよいわけで。
仕事で時間に追われていると余計そんなことを考えてしまいます。

……なんだか自己完結した文章になってきてしまいましたね。

とにかく、強引にまとめると。

本当にありがとうございました、っていう一言に尽きます。
この作品に出合えてことは、私にとって本当にかけがえのないものです。

H.Yさん。
ありがとうございました。
そして、これからもがんばってください。
期待しています。



【Date:】 20 Jan 2009 23:26:00
【From:】 "H.Y"
【Subject:】 Re: 「涙」/H.Y


こんばんは、tomoさん。
「涙」に感想をいただき、ありがとうございます。

何ですかもう、照れますよ。
わーっ!と叫びながら外に駆け出したいくらいですよ(笑)

映像を軸にした書き方、というのは当たっています。
言い当てられてビックリしました(笑)
頭の中にある登場人物の動きをひたすら描写している感じです。
部分によっては違う書き方をしていますが……。

あと、構成ですよね。 ストーリーといいますか…。
私の書くものにはプロットが無い、もしくはあっても大幅にずれていく傾向にあるんですよ。
で、どう書いているかというと。
話を進めていく中で、常にシンジやレイの心理状況を考えています。
彼は/彼女は今、こういう感情に至った。
次は嬉しいと思う何かが欲しい。その次は物思いに耽る何かが欲しい。
で、その気持ちに行けるシチュエーションや表現を考えるのです。
そういった積み重ねが結果としてストーリーになっている感じですね。
ですので、tomoさんがおっしゃる「ワンショットの映像を組み合わせる」という印象は、
こういった組み立て自体から来ているのでは、と思います。

そして、最初と最後のループですが。
最初にイメージとして浮かんだのがラスト部分に二人で流す涙だったので、
まずは初っ端に書いてみました。
印象を残すためと言うか、ブレインストーミング的な意味を含めて。
それで、話の途中で詰まった時や迷った時は、必ず最初のモノローグを読み返していました。
「涙」を書く上での原風景と言っていいかもしれません。
ですので、ループするのはある意味で必然でもありました。
最初からあった最後にやっと辿り着いた、という思いがあったので。

えーっと。
何と言っていいか分からないのですが、自分は書かなくてもいいなんて言わないでくださいよー。
当然ながらtomoさんと私は違う一個人なので、それぞれの感性を持っているはず。
たとえ似ていたとしても、違うのであれば最終的には異なったものになるはずなのです。
ということは、まだ見ぬSSが自らの中に眠っているという訳で。
となれば、まだ誰も知らないシンジやレイがそこに居るという訳で。
ああ、なんてもったいない!

という訳で、お互い頑張りましょうよ。

この度は本当にありがとうございました。




メンテ

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