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「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう
日時: 2009/05/31 00:00
名前: tamb


【Date:】 12 Apr 2009 23:01:00
【From:】 "tamb"
【Subject:】 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

 レイがアスカを好きという展開は、正直言ってあるかなとは思いながら読んでた。でも
4を読んだ時点で、これはそういう話じゃないんだなと思ったんだよな。どういう話なの
かという予想は全く出来なかったんだけど。
 で、レイ→アスカ→シンジ→レイ→アスカ、というループが構成されるわけだ。レイは
アスカのためにシンジと付き合う。アスカはシンジのためにレイと付き合う。レイがアス
カと付き合っているという状態を除けば、そこにあるのは「幸せを求める」ではなく「不
幸を回避する」という選択なわけだ。
 同性愛の場合、肉の欲求が伴わない分だけ心の触れ合いが深い、という話はある。同性
愛で肉欲が伴わないというケースがどの程度の割合なのかは知る由も無いが、レイとアス
カは肉体関係にある。この「素肌を晒したまま、布団も掛けずに横になる彼女」という描
写は衝撃だった。まさか、と思った。少なくともレイは、身体の繋がりが心の絆を深める
と思っているのだろう。あるいはもっと直接的な欲求なのかもしれないが、「尋常ではな
い要求」というのは独占欲に思える。きっと「気にかけて欲しい」というだけではない。
だが結局、何をしてもアスカはレイのものにはならないのだ。
 ならばシンジを振るしかない。レイという共通の敵を作ることによってシンジがアスカ
を見ることが出来るのならば、それがレイの幸せなのだ。アスカの幸せがレイの幸せなの
だから。シンジは文字通り思い荷物を背負っている。
 だがレイは、アスカには無論のこと、シンジにも未練がある。

 アスカもレイが好きだという結論は、三人がそれなりの幸せを求めて歩き出すためには
最も適切な答えだと思う。レイはとりあえずのその結論を受け入れることによって、「お
はよう」と声を出し、地平の彼方まで進むことができるだろう。アスカもたぶんそうだ。
 だがシンジが背中の荷物を降ろした瞬間、不幸が訪れる。それが不幸ではないと感じら
れた時、彼女たちの地平は新しい広がりを見せるのだと思う。それが覚悟で、カギだ。そ
の意味で、重い荷物を背負っているのはシンジだけではない。

 さて、果たして私はこの話をちゃんと読めているのだろうか?

 yo1さんの「決戦2月14日」とどう違うのかという点に、反則かもしれないが触れて
おくべきだと思う。
 レイとアスカの関係とかいう部分は大きいのだが(これもあって「アイのあいさつ」は
ハーレムには読めない)、決定的なのは覚悟なんだろうと思う。この瞬間は幸せではなく、
だから幸せを求めようという覚悟。


 この文章を書くために作品を読み返していたら、吉田秋生の「ラヴァーズ・キス」とい
う漫画を思い出してしまった。「アイのあいさつ」との共通項は、あると言えばある。
「ラヴァーズ・キス」という作品がメジャーなのかは知らないけど、吉田秋生はメジャー
だわな。


■振り仮名について。
 ルビはテーブルを使って振りました。ここでもブラウザによる見え方の違いという問題
は大きく、もしまともに見えねぇぜという方がいらっしゃいましたらご一報ください。も
っとスマートな方法があるということはわかっているので、近く変更するかもしれません
が。

作品はこちら
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu01_07.htm
http://tamb.cube-web.net/cont/ogatayu/ogatayu01_08.htm



【Date:】 13 Apr 2009 04:44:00
【From:】 "緒形ゆう"
【Subject:】 Re: 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

 まずは辛抱強く作品の公開に関してのいろいろなことにお付き合いくださいまし
たtambさんにお礼を言いたいと思います。本当にありがとうございました。そして
、もし最後まで読んでいただいたわりと奇特(?)な方いらっっしゃいましたら、
お付き合いいただいてありがとうございました。

 本文で表現できなかったことをここで述べるのは反則だとは思うのですが、自分
の考えていることがしっかり描ききれるほどの文章力が自分には備わっていないと
思うので、少しフォローしてしまいます。

 私はリアルタイムでエヴァを見ていて、深夜放送も見て、間をおいてFFにはま
って、かれこれ5年以上というような、人生エヴァ漬けみたいな人間なので、エヴ
ァやエヴァFFに対する勝手で偏った拘りじみたものを持ってしまっています。今
回そのいくつかを表現するために「アイのあいさつ」を作りました。

 FFに関しては、ずっと書きたいと思って結局書けなかったことの原因にもなっ
たのですが、なるべくキャラクター性を廃して、それでもシンジやレイやアスカが
成り立つか?ということにずっと拘っています。今回「アイのあいさつ」を読んで
、退屈に感じられた方とても多いと思うのですが、その主な原因(もちろん力量不
足がその主ですが)は、延々キャラクターが3人だけで芝居を続け、しかもそのキ
ャラがはっきり確立していなかったことにあると思います。レイは蒼髪でも紅眼で
もないし、「何を言うのよ……(ぽっ)」とかも言いません。トウジもケンスケも
ヒカリも出てこないし、第三新東京市も出てきませんし、舞台も曖昧にしています。
実は彼らは中学生か高校生かすらわかりません。今回彼らに与えたキャラ要素は、
本とチェロと幼馴染属性だけです。その設定だけで、どこまでこの3人がレイやシ
ンジやアスカでいられるかが勝負でした。名前を変えれば別のキャラになってしま
うけど、この名前でもどこまでは違和感なく読み進められるか、それが勝負でした。
レイがシンジ君を恋愛対象として好きにならなかったのもそのためです。(私を含
めて)たぶんLRSになじんでいる方にとって、シンジ君がわりと頑張っているに
も拘らず、なぜかアスカのほうへ行ってしまうレイは、わりと「はぁ〜?」な存在
だと思います。結局この話に「おいしいところ」は何一つありません。

 このスタンスはtambさんのスタンスのかなりきれいな正反対といえるかもしれま
せん。だから内心、これはエヴァFFでなくてもいい、と言うようなお言葉を頂い
たときに、とりあえず目論見は成功したんだな、と思いました。私は5年以上エヴ
ァFFに付き合ったと書きましたが、その間にその他の作品(主に純文学やミステ
リー)も読みました。そのときに、エヴァFFのコードで理解できる作品がいくつ
かあることに気がつきました。もっとも典型的なのが夏目漱石の『虞美人草』です
。藤尾がアスカで小夜子がレイです。かなり無理がありますが、しかし、漱石の作
品には、都会的な華やかな女と家庭的なおしとやかな娘の対比がよく扱われます。
そして主人公のほとんどは内気な学生です。とても強引でこじ付けに見えると思い
ますが、エヴァに出てくるキャラクターは、物語を作る上で類型的で配置しやすい
と思ったのです。もちろんここまで強引に読解するとエヴァFFとは呼べないし、
とてもつまらないものになります。

 以上のことを引き受けたうえで考えたのは、「実はエヴァFFってかなり汎用性
が高いのだから、いろんな楽しみ方がありうるのでは」と言うことでした。それな
のにキャラ「属性」に拘るのはもったいないと思いました。キャラ「属性」に縛ら
れずに、それでもレイやシンジやアスカが「小説」内を駆け巡る。オリジナル小説
であれば、キャラ設定はすべて作者に委ねられますが、エヴァFFは常にキャラク
ター性は読者に意識されます。これはないだろ、と思ったら読者はその作品に違和
感を覚えます(スパシンものは考えずに議論していますが……)。とても古典的な
考え方だし神話や聖書の世界と近いと思います。また、他作品のアイディアから加
工して輸入することもできると思います。

 話がかなり飛躍してしまいましたが、今回はその可能性の挑戦だったわけです。
「つまらない」というお叱りは覚悟していますが、それ以上に「こういうレイもま
ぁなくはないよね」とか「このシンジはありえん」とか、そういう感想を抱いてい
ただけたらなぁと感じております。そして、さらに新たな「レイ」や「シンジ」の
物語が紡がれていくことを望みます。

 それとはまったく別の次元での「アイのあいさつ」の主題もあります。有体に言
ってしまえば「綾波レイの成長物語」です。〈拒むこと/受け入れること〉しか知
らなかったレイが〈求めること/手放すこと〉を学んでいくという物語ですが、こ
れに関しての議論は本当に読者の方々次第です。tambさんのご意見はとても刺激的
で参考になります。特に、

〉決定的なのは覚悟なんだろうと思う。

 というのは、「伝わった〜」という喜びが大きいです。カップリング的な側面だ
けで言えば最後はシンジが引いてレイとアスカがくっついたと言うのが正直なとこ
ろですね。ただ「排他的」な関係ではないのでカップリングという側面だけでは回
収できませんが……。だからグルグル回ってるわけです。3極ある磁石みたいなも
のですかね(あるわけない)。

 ちなみに、地平の比喩に関してご指摘がありましたが、自分では「チェロの音色
そのものを感じとるレイ」と「チェロを奏でるシンジに触発されて思考を繰り広げ
るレイ」の描写は分けたつもりでしたが、表現し切れなかったみたいです。地平は
後者のバックグラウンドなので、暖かみのあるものではないです。「風の谷のナウ
シカ」の漫画のラストに、敵(?)が「生命は光だ!」と言うのに対しナウシカが
「否!生命は闇を突き抜ける一筋の光だ」みたいに(たしか)応答する場面があり
ますが、この感覚に近いです。音色が光で、地平が闇、シンジ君は光を放つ者です
ね。観客は光を浴びて、光の届く範囲がシンジ君のATフィールドなわけです。作品
全体を流れるモチーフなのですが抽象的すぎました。反省しています。

 とても長くなりました(というか見ている人いるのだろうか)。もし「アイのあ
いさつ」を読んでも何も感じなかったり、途中で読むの面倒になった方ばかりだっ
たら大失敗ですが、共感なり違和感なり、理解なり反発心なりを示してくださる方
いらっしゃいましたらとっても嬉しいです。お付き合いいただいてどうもありがと
うございました。



【Date:】 13 Apr 2009 16:30:00
【From:】 "yo1"
【Subject:】 Re: 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

緒形ゆう様

作品『アイのあいさつ』&コメント、読ませて頂きました。
何かを作り上げると言う事が、如何に大変なものか…
難しいテーマで長編を産み出された、緒形ゆう様に「お疲れ様でした!」と申し上げたいです。


読書が好きで、子供の頃から沢山の本を読んできました。(書くのは苦手><)
人それぞれだと思うのですが、自分の場合、文章表現から素直に登場人物や背景等のイメージを
描き、文書に無い部分は、自分で勝手に想像してイメージを補ったりします。
それが楽しくて、好きで、本を読みます。


エヴァはリアルタイムでは観ていませんでした。昨年DVDをレンタルして初めて出会いました。
当然、その中に居るキャラクターを、そのまま受け入れました。
アニメの中の『シンジ・レイ・アスカ』が自分の中に居ます。
又、自分は想像するのが好きなので、勝手に登場人物とその動向を色々変えて楽しんでいます。
想像の中の『シンジ・レイ・アスカ』も自分の中に居ます。


人は先入観に影響されて物を見ると思います。
『アイのあいさつ』を読み進む間も、自分の中に居る『シンジ達』と照合していました。
シンジとチェロ(音楽)に付いて「なるほど〜」とか、レイの孤独に付いて「どうして」とか、
上がったり下がったりしながら楽しませて頂きました。

『シンジ』も『レイ』も『アスカ』も大好きです。三人共、幸せになってもらいたい。


作中>寂しさは心地よい。だって寂しさは絶対に私を裏切らないから。

アスカと出会う前のレイは、何故そこまで孤独を欲したの〜? 謎だー!


作中>気づかれたら嫌だなと思ったが、すぐに済ませてさっさと帰ろうと思った。

冷たいね……レイ……;;


作中>「綾波、一緒に帰ろう」
  > いつの間にか私の前に立っていた彼は、私と「付き合っていた」ときそのままの無
  >垢な表情で、臆することもなく口にした。

レイから別れ話とアスカの関係を告白されて、何故シンジは耐えられるの〜? 自分なら死にます!


作中>素肌を晒したまま、布団も掛けずに横になる彼女はどうしようもなく美しかった。
作中>「あなたと違って体の関係もあるわ。」

がーん!! こ、こ、これってありなんですか? ありなんですよね? あ、鼻血でてきた……



緒形ゆう様、素晴らしい作品を有難う御座います。次回作を楽しみにしています。

ヽ(゜・^*)^☆.。.:*・゜☆祝☆゜・*:.。.☆^(*^・゜)ノ



【Date:】 13 Apr 2009 22:20:00
【From:】 "緒形ゆう"
【Subject:】 Re: 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

 yo1様

 ご感想いただきありがとうございます。yo1さんがどのように読み進めてらした
かおぼろげながら想像することができ、とっても嬉しいです。なにより最後までお
付き合いいただきありがとうございました。

 とても的確なご指摘があり、喜びと興奮を感じている次第であります。「解決」
ではありませんが「シンジ・レイ・アスカ」を考えるうえでとても大切だと思うの
で少し考えてみたいと思います。

>レイの孤独に付いて「どうして」
>アスカと出会う前のレイは、何故そこまで孤独を欲したの〜? 謎だー!

 実はこの疑問は、エヴァの世界に入ってあまり日数を経ていないyo1さんならで
はだと思うのですがいかがでしょう?(もちろんそうでない方もいらっっしゃると
は思います)。とても根源的な問いだと思います。
 レイと孤独のイメージを結びつけるのは、実はそれほど珍しいことではないと思
います。学園ものであれば、「髪と目の色のせいでコンプレックスを抱いて……」
というくだりはかなり多いと思います。本編ものでも「命令至上主義、それ以外は
無用」みたいなくだりは多いです。なぜかレイというキャラを「立て」ようとする
と、孤独と結びつき、そんな「綾波」をどうやってシンジ君が解きほぐしていのく
か、という流れに行き着きがちです(リナレイはとりあえずなし)。私はこれがず
っと疑問でしたし、今でもよくわかっていません。
 ただ、一つの原因として考えられるのはレイというキャラクターにおいて〈笑顔
〉と〈涙〉がかなり重要な位置を占めているからだと思います。本編を見ていただ
ければわかる通り、この2つの要素が出てくるときの「綾波」はかなり特別な意味
を持っています。人とコミュニケーションをとる上で笑顔は欠かせないものだと思
いますが、それがある種「欠落」している彼女は、きっと孤独な人生を歩んでいる
に違いない、そういう見解が成り立つのだと思います。そして、それは綾波レイの
「最後の瞬間」(23話)に〈涙〉と「寂しい」という言葉とともにリアルに浮き
出てきます。レイが活躍するのが6話と23話というのは異論ないと思いますが、
このエピソードにインパクトを持っている方々は、上記の発想は難しくないと思い
ます。また、少し古いですがBump of chickenの「アルエ」という曲の歌詞もそう
いう「アヤナミスト」心の象徴の一側面ですね。
 かくいう私もその一人で、「何で彼女はいつもひとりなんだろう」という疑問と
「でもそんな彼女を表現してみたい」という願望が入り混じっており、それが『ア
イのあいさつ』に表れたのだと思います。ただ、二次創作にありがちな失敗で、そ
こにリアリティを持たせることができなかったみたいです。一応第一話に【きっと
思春期特有のものだろう】という言い訳はしてありますが、説得力に欠けました。
 ただ、逆方向で考えてみて、「綾波レイ」のそういう側面を他の小説に見ること
もできます。私はそういう「綾波レイ」を「外」で育ててしまったわけです。「ア
イのあいさつ」を書いているときに浮かんだ小説や、ある種オマージュのような作
品もありますので、下にまとめて記します。

>レイから別れ話とアスカの関係を告白されて、何故シンジは耐えられるの〜? 

 それはシンジ君が最後の最後で強かったからです(笑)。というのは冗談で、シ
ンジ自身、実はレイのことが「恋愛対象として」好きかどうか、ずっと迷っていた
のですね。なのにファミレスでレイに誘われるまま付き合ってしまった……だから
彼は「もしかして綾波って僕のこと好きでも何でもないかも……」という距離感も
常に抱えていました。その結果が手もつながなければキスもしないということだっ
たのですが、とりあえず一緒にいてくれるレイに甘えてしまったのです。ただ、結
局学校でも話しかけなかったのは、やっぱりレイに対して遠慮があったからです。
最後にふられた後でも頑張れたのはレイとアスカにもと通り仲良くなってほしかっ
たからです。
 ただ以上の説明を聞いても「はぁ〜」という想いは絶えないと思います。最大の
原因はやはりLRSではないことですね。シンジとレイがくっつかないとしっくり
こないのではないかと思います。ただ、私自身としては、無条件にシンジとレイが
くっついてしまうことのほうが違和感を抱きます。というより、本編から考えてシ
ンジとレイの関係ってそういうのじゃないと思……………という疑問はなくなりま
せん。こんな私は「綾幸」さんに投稿する資格はないかも……でも綾波レイの幸せ
はこころから願っています。
 「アイのあいさつ」はシンジ君のウエイトを思い切り軽くして、それでもレイの
幸せを考えてみることへの挑戦でもあったわけです。

>作中>「あなたと違って体の関係もあるわ。」

>がーん!! こ、こ、これってありなんですか?

 ありあり(笑)これはダメ押しですね。「別にシンジと恋仲にならなくても綾波
が幸せならそれでいい!」という曲者のために「じゃあこれならどうだ!これでも
ヘーキなのか?うりうり」といった感じです。ごめんなさい。嫌がらせのつもりは
ありません。ただシンジ君がかわいそうになることが読者の方々にとってどうなの
か少し疑問でしたので……まぁ彼にはチェロがあるしいいじゃん(よくない)。
 加えて、レイとアスカが仲良くなることへの挑戦もあります。「ごめんあんたの
こと誤解してたわ。これからは仲良く――」的なのはたくさんあると思いますが、
どこまでこの二人が仲良くなっても大丈夫か試してみたかったわけです。というよ
りこの話はこの2人ありきですね。それでも多くの方々がシンジ君の動向に注目し
てしまうとしたら、それはなぜでしょうねぇ?というのがこの話のテーマでもあり
ます。また、そこを越えていきたいとも思います。

 再び長々とすいませんでした。それほどにyo1さんの素朴な疑問は刺激的だった
のです。もしここまで読んでいただいた方いらっしゃいましたらありがとうござい
ます。
 


参考作品(というか『アイのあいさつ』を好きになれた方へのお勧め)
※もし問題あればご指摘ください
二次創作
・COCHMA WEB STATION 「君の髪は空の色」てらだたかし様
・ばーやんの小説部屋 「イノセントワールド」ばーやん様
書籍
・『シングル・セル』増田みず子
・『蹴りたい背中』綿矢りさ



【Date:】 14 Apr 2009 15:02:00
【From:】 "鯖"
【Subject:】 Re: 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

始めまして。EVA・FF界隈で十年一寸ほど徘徊しております砂漠谷と申します。

tamb様、何時も貴サイト楽しく拝見させて頂いております。緒形様、御作堪能させて頂きました。

サイトオーナー様、作者様に先ずは篤く御礼申し上げます。

普段は御目に掛けるに足る感想を書くには聊か能力不足ゆえROM人に徹しておりますが、実は失礼を承知で申し上げますと緒形様の今作に「かなり近いコンセプトを含む」小生の非常に好きなFFがありまして、折角なので「合わせて御覧になられると更に楽しめる」のではないかと思い書き込ませて頂きました。

今から12年程前に、当時大手と言われていたエヴァFF投稿サイトで連載されていた作品で、今は作者様の自前サイトに置かれています。

此処で皆さんのご感想にも出ている様なシチュエーションが、また少し違う角度?で描かれる様が堪能出来るかと思います。

こちらのサイトの

http://www.mukiryoku.com/
(作品欄)
http://www.mukiryoku.com/eva.html

にある「海辺の生活」と言う作品です。
(第一話)
http://www.mukiryoku.com/603/603sea01.html

他サイトにある作品の話題やリンクで申し訳ありません。が、こう言う作品に久しぶりに出会えて余りになつかしく、つい書き込んでしまいました。

不躾をお許し下さい。では、失礼致します。



【Date:】 15 Apr 2009 03:25:00
【From:】 "緒形ゆう"
【Subject:】 Re: 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

 砂漠谷様

 貴重なご意見ありがとうございました。『海辺の生活』拝見しました。
 
 何話か読んでから気づいたのですが、私は以前この作品を読んだことがありまし
た。だいぶ昔なのですっかり懐かしい気分になりました。内容についてほとんど忘
れていたので、たしかに『アイのあいさつ』を読んでからこの作品を見るとびっく
りしますね。こういう巡り合わせもあるのかと思いました。
 
 『海辺の生活』はキャラクターもプロットも設定もかなり豊富な上に、人間(ペ
ンギン)関係の対比的な描き方がとても素晴らしく、『アイのあいさつ』がますま
すみすぼらしく思えて恥ずかしい気持ちになりました。その感想も踏まえたうえで、
いくつか感じたことがありましたので、少し考えてみたいと思います。

 どうしても『アイのあいさつ』を作った後での頭で考えてしまうのは、やはりキ
ャラクターのくっつけ方の困難さですね。特にレイとシンジに説得力のある形でく
っついてもらうのは、実はかなり困難が伴うと思います。ただ、私はやはりいわゆ
る「アルピノ」ネタをどうしても使いたくなかったので、余計に自分の首を絞めて
しまいました(ただ、『海辺の生活』はさらに想像のななめうえをいく展開で、驚
かされたし、素晴らしいと思いました)。
 アスカに関しても当てはまることですが、シンジがどちらかとくっつくのは、ど
ういうジャンルであっても彼女らの「負」の側面を背負うことで解消することが多
いと思います。それは「寂しい」という言葉と入れ替えても良いかもしれません。
彼女らの「弱さ」と彼の守る「強さ」が対称的に描かれているものは、多いですよ
ね。もちろん、そもそも「恋愛」にそういう側面があるので、仕方ないと言えば仕
方ないのですが……
 読んでいてお気づきになられた方も多いと思いますが『アイのあいさつ』では、
どうしてアスカがシンジを好きなのか、だけは具体的には描写されていません。な
ぜかアスカは盲目的にシンジに拘り続けています。レイの心理描写のなかで予想の
ようなものは立てますが、アスカ自身の口からは告げられませんでした。もしそれ
で違和感を感じられた方がそれほどいないのだとしたら、やっぱりカップリングと
いうのは、ある意味【無根拠】なものなのではないか、私はそう思っています。
 どういうことかというと、「碇君が笑顔をくれた」とか「碇君が温もりを教えて
くれた」というのはレイがシンジを好きになる【根拠】にはならないのではないか
と思ったと言うことです(と同時にゲンドウとレイに付け入る隙でもあると思うの
ですが)。もちろん、レイが「笑顔」や「温もり」を手に入れることは大切なこと
だとは思いますが、そもそもレイってそんなに「可哀相な」女の子ではないと思う
のです。彼女には彼女なりの行動規範があるし、それは尊重されるべきだし、私は
そんな彼女に惹きつけられたわけです。だからある意味勝手に彼女を「可哀相」に
してしまいたくない、というのが私の拘りでもあります。だから『アイのあいさ 
つ』のレイはかなり傲慢に見える部分もあると思います。
 ではシンジとレイの絆のためにどんな【根拠】がありうるのかというと、やはり
そこは作者の腕にかかっていて、いかに説得力のあるエピソードを作るか、に限ら
れると思います。例えば本編の第6話を見れば、二人の間に信頼が芽生えることに
異論のある方は少ないと思います。あれは名シーン中の名シーンですよね。
 本編系のFFであればその「下地」をそのまま使うこともできますが、二人の絆
をさらに深めるとしたら、そういった物語を、やはり作者が作るしかないのだと思
います。誤解を恐れずにものすーーーっごく単純に言えば、想いや言葉だけでなく、
行動で示すしかないと言うことですね(あくまで「だけではなく」なので行動だけ
ではダメですが)。
 『アイのあいさつ』がそれを少しでも描けているかはかなり疑問(というかでき
てない……ような)ですが、すばらしいFF作品の多くはそれを達成しているよう
に思えます。もちろん詩的な部分もとても大切なので、言葉や想いを否定するつも
りは毛ほどもありません。

 すみません、また無駄に長くなりました。『海辺の生活』を読んで普段考えてい
ることをつらつら書き連ねてしまいました。砂漠谷さん、ご紹介いただきありがと
うございました。ただ、このサイトにいらっしゃる方々には注意を要する作品であ
ることだけは記しておきます(笑)



【Date:】 16 Apr 2009 02:18:00
【From:】 "tokia"
【Subject:】 Re: 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

 初めまして、tokiaと申します。この場で言うのも憚られるのですが、FFを書いている
うちに自分の中のLRS属性は高くないことに気付いてしまった者です(苦笑)。
 そういう人間が『アイのあいさつ』を読んで感じたことを述べさせていただきます。参
考になりましたら幸いです。

 『アイのあいさつ』を最初に読んだ時に引っ掛かったのが「アスカと恋人になりたいの
で綾波に近付いた」というシンジの嘘、そして「アスカに悲しい顔をさせたくないから、
彼女の気持ちを察しつつ彼と付き合う」というレイの決断でした。
 前者に関しては、「アスカが好き」と言っておきながら後になって「実は綾波が……」
と言い出すのは最低すぎる、と半ば脊髄反射的に嫌悪感を抱き、直後のレイの「もう話し
かけないで」で胸がすく思いさえしました(笑)。ラストまで行き着いてから冷静になって
もう一度読み返してみると、シンジも悩んだ末の行動だったんだなと理解出来た(傲慢な
言い方をすれば「許せた」)のですが、やはり褒められる行動ではないですね。「シンジ」
のイメージ云々の問題ではなく、一度こういう嘘をついた男が相手では、例え付き合った
としても信頼を寄せにくいと思うのです。事あるごとに裏を勘ぐりそうで。
 シンジに対してのそんな引っ掛かりもあってか、レイが彼と付き合い始める展開は初見
ではとても納得出来ず、そしてこちらは二回読んでもやはり納得のいかないままでした。
自分がその人を好きだから友人を裏切ってでも付き合うというのなら分かりますが、自分
は別に好きではない、友人の好きな相手と付き合う――私には無理です。口では何て言っ
ていようと、実際に付き合い始めたら友人が胸を痛めないはずはないですもの。最初から
付き合わない道を選びます。だからこそ、シンジと付き合うというレイの選択が、三人の
関係の歪さを表してもいるのでしょうが。
 ただ、もしもシンジに手を繋いだりキスしたりという行為を求められていたら、レイは
どうしたんでしょうね? アスカのためと思えば耐えられるのかどうなのか。少なくとも、
シンジに対する敬意やある種の好意は大きく下方修正されそうな……。

 一方で、レイとアスカが体の関係を持ったことには特に抵抗がありませんでした。レイ
の焦慮は何となく分かりますし、アスカも「自分さえ我慢すればシンジはレイと付き合っ
ていられる」と思えば受け入れて不思議はないですし。彼女にとってはレイも大事な存在
なのですから、関係を「嫌じゃなかった」と言うのも不自然には感じません。ただ、「嬉
しかった」とまで言えるものかは……うーん、どうなんでしょう(笑)。
 レイとアスカが互いを深く理解していく過程や、二人で過ごした夏の日々、コンサート
の後に「アスカを取り戻そう」と決意するに至る経緯(シンジについての話がいきなりア
スカの話に変わったような感じがしたので……)などの掘り下げがもう少しあれば、二人
の少女が寄せ合う気持ちにもっともっと入り込めたかなぁと思います。
 でも共感出来た部分も納得出来ない部分も全部ひっくるめて、『アイのあいさつ』には
色々と考えさせられました。自分自身の価値観――エヴァFFに限らず、実生活上の――
を再認識させられた気がします。自分の心の狭さを自覚し、落ち込みもしましたが(笑)、
読んでよかったです。ありがとうございました。

 それと、緒形さんのコメントを読んで個人的に感じたことを少々。
 レイはそんなに「可哀相」ではない、というのは同感です。彼女は人形とも評され、確
かにある種の従順さはありますが、同時に強い意志の持ち主だとも思うのです。「あなた
は死なないわ。私が護るもの」の時のような凛とした姿に魅せられたがために、現在私は
ここにいます(笑)。
 緒形さんのエヴァFFに対する真摯な姿勢には強く感銘を受けました。と同時に、本編
世界観を様々な角度から描いていきたいと思う自分にあらためて気付きました。どちらが
正しいとか間違っているとかではなく、緒形さんの主張や信念に触れることで視野を広げ
ていただけたと思っています。

 長々と書いてしまいましたが、今回『アイのあいさつ』という作品を読み、緒形さんの
コメントを読むことが出来て本当によかったです。ありがとうございました。
 次回作も期待しています。



【Date:】 16 Apr 2009 04:10:00
【From:】 "tamb"
【Subject:】 Re: 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

 まず最初に、1話公開時にこの掲示板の『「アイのあいさつ」1.人を幸せにする力が
あるのだろう/緒形ゆう』スレにも書いたように、連載開始時には全話が私の手元にあり
ました。私は内容を把握した上で掲載したということです。騙されたとか騙したとかいう
ことはないので、このことは作者の名誉のためにも明言させていただきます。
 それから、レズ物――この作品がそうであるかどうかの判断は留保しますが――を不快
に感じる人が多いというのは想像の外でした。しかし例えばホモ作品で、シンジがレイに
向かって「僕はカヲル君とは身体の関係もあるんだ。君とは違って」とか言ったりすると
どうかなという気もするので、そうなのかもしれません。ですが、私はアスカとレイの同
性愛というのはありだと思ってます。
 イタモノに関しては、基本的にそう書くようにしてます。が、私はこの作品を読んで痛
いともハーレムとも思わなかったので、注意書きをする要素がありませんでした。最近で
も作者が「これはイタモノかも」と言っている作品を読んで全く痛くなかったという経験
があるので、私は耐性が高いようです(あるいはベクトルが異なるか)。
 いずれにせよ、痛いのかどうかを含めた注意書きの判断は最終的には私がせざるを得な
いので、その辺のことが心配な方はいきなり作品を読まずにこの掲示板をざっと見てから
判断していただければと思います。
 ああいうシンジはだめでこういうシンジは可のような一貫性の無さは、全て私の好みに
よるものです。それそのものがおかしいという意見は甘んじて受け止めさせていただきま
すが、好みを変えるのは困難です。


 エヴァFFに関してかつて良く使われていましたが、「エヴァFFである必然性」という言
葉があります。サイトを開いた頃に散々書いてきたのですが、私はこの立場です。エヴァ
という物語にいるレイなりアスカなりシンジなりを何とかしたいというのが、私が物語を
作る上での立場ですから。ですが同時に、エヴァFFであってはならない理由がないならエ
ヴァFFであってもいいのです。私はそういう作品を否定しません。だからこのサイトにも
エヴァという物語、エヴァの世界観に立たない作品は多くあります。
 緒形さんも「エヴァに出てくるキャラクターは、物語を作る上で類型的で配置しやすい」
と言及されているように、実はステレオタイプに近いものです。登場人物を例えばレイと
して読めてしまう作品はエヴァ以前の作品にも数多くあります(もちろん読み方の問題で
すが)。だからその意味では、エヴァFFというのは汎用性が高いというのは話が逆なので
はないかとも思います。
 レイと孤独が結びつくのはなぜかというのも同じことで、それがレイだから、です。前
述のように、それを何とかするというのが私が物語る上での主題なので、「アイのあいさ
つ」はエヴァFFに読めるわけです。エヴァの世界観でなくても。

> 無条件にシンジとレイがくっついてしまうことのほうが違和感を抱きます。

 人を好きになるとき、それは理屈だったりメリットデメリットではないでしょう。それ
こそ無根拠でいいんです。リツコさんの言葉を借りれば、ロジックではない、です。いき
なり私の話をしますが、エヴァを見て、レイには幸せになって欲しいと思い、彼女を幸せ
にできるのはシンジ君しかいないよなちょっと頼りないけど、と私が「思ってしまった」
というのが全てです。ロジカルでないなんて知ったことではないのです(笑)。もちろん、
どう説得力を持たせるのかというのはまた別の話なんですが(^^;)。

 レイを可哀相と思うかどうかですが、行動規範があるとか凛とした姿という部分とは関
係のなく、自分のために生きようとしないのは不幸であるという思いが私にはあって、そ
れに気づかないのは可哀相だな、とは思います。こう書くとなんて上から目線とか思う人
もいると思いますが、困ってる(と思える)人を助けたいと思う気持ちは上から目線です
か? それが余計なお世話(だからある意味勝手に彼女を「可哀相」にしてしまいたくな
い)なのだろうという自覚もありますが。

 まぁここまで書いてきたようなことは全部「ひとりごと」に書いてあるんだよな(笑)。


■鯖さん
 最初に画面を見たとき、遠くからぼーっと見ていて緒形さんの「緒」しか表示されてな
いと思い、リロードしても変わらないのでデータがぶっ飛んだかなと思いつつ画面に近寄
ったら鯖さんだったので仰け反りました(笑)。
 というわけで、tambです。お噂はかねがね。というか、どこぞの掲示板で絡んだことが
あるような気もします。

 「海辺の生活」は恐らく読んでないと思います。だって警告してあるし。でも私は耐性
が高いのかもしれないので、機会を見て読んでみます。
 この世界に足を踏み入れた頃、総合だの衛星だの亜空間だの書いてあってサッパリわか
らず、総合って言ったら総合格闘技だよな、とマジで思いました。検索してもわからんし。
総合のログは読め、と直接いわれたこともあって、半泣きになりながら読んだことも思い
出しました。
 今後ともひとつよろしくお願いします。



【Date:】 17 Apr 2009 00:44:00
【From:】 "緒形ゆう"
【Subject:】 Re: 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

 tokia様

 tokiaさん、はじめまして。
 ご丁寧なご意見ご感想ありがとうございます。これだけ考えて読んでいただけた
方がいるということが実感できただけでも、この小説は書いた甲斐があったのかな
と思うことができます。本当にありがとうございます。
 はっきり言って、すでに『アイのさいさつ』は作者の手を離れている、そう感じ
ているのでもうコメントできることもほとんどないのですが、ない力を最後まで振
り絞ってみました。参考になりましたら幸いです。

>「アスカが好き」と言っておきながら後になって「実は綾波が……」と言い出す
のは最低すぎる

 とても卑怯な話ではありますが、この作品は主にいわゆる「LRS人」が読むこ
とを想定して書きました。ですので、「普通の人」が読んだらきっとチャンチャラ
おかしいかも、という懸念はありました。 レイとシンジに磁力が働いてくれるこ
とを期待してしまったのですね。
 恐らく一番いけなかったのは、シンジとレイの「図書館帰り」の描写を省きすぎ
たことだと思います。シンジの想いがレイに伝わらないもどかしさのようなものを
もう少し丁寧に描くべきでした。きっと2回目にお分かりいただけたのはそれが原
因なのかもしれません。でも確かにこのシンジは情けなさすぎです(笑)
 
>自分は別に好きではない、友人の好きな相手と付き合う――私には無理です。

 これも上記の想定が幅を効かせているところだと思います。「なんかストーリー
に説得力ないけど、とりあえず二人がくっついたからまあいいか」的な読みを期待
していたのかもしれません。tambさんも「レイがアスカを好きという展開は、正直
言ってあるかなとは思いながら読んでた。でも4を読んだ時点で、これはそういう
話じゃないんだなと思ったんだよな」とおっしゃられれていましたが、普通のFF
であればこれからはレイとシンジの関係を改善すること、シンジとアスカの関係を
解消(言い過ぎではある)することに向かうのが自然な流れだと思います。
 ただ一つだけ確認していただきたいのは、「友人の好きな相手」ではなく「好き
な相手の好きな相手」であることです。ところどころ伏線は張ったつもりですが、
少なくともこの時点でレイはアスカのことを「友情」とは別のレベルで好きなこと
を自覚しています。たぶんそれは「友情」よりどろどろしていて、いびつで、衝動
的なものです(描写が足りなかった気もしますが、あまり書くと伏線にならないの
で)。レイのシンジに対する視線が冷ややかなこと(嫉妬?)はうまく表現できて
いるでしょうか?彼は自分がどんなに欲しても手に入らない(と思っていたもの)
を持つ権利があると思っていたわけです。その権利を剥奪するにはどうすれば良い
いのか。そういう打算もあったと思います(結局その後のアスカの態度にも翻弄さ
れ続けるわけですが)。
 それじゃだめだとわかったのがコンサートなわけですが、あまり書きすぎると野
暮な上に言い訳じみてくるのでやめます(笑)ただ、同性なのでわかりにくいかも
しれませんが、レイがアスカに感じているのもが友情とは少し違うものであること
だけはご確認いただけるとありがたいです。

 ただ私がどんなにつまらない御託をつらつら並べ立てようと、結局のところ『ア
イのあいさつ』という作品は読んだ人の頭(心?)の中にしかありませんし、そこ
に届かなかったのだとしたらそれは作者のせいです。もちろん、私ごときが読者の
みな様が納得いくような作品が作れるとも思いませんし作ろうとも思いません。た
だ、ちょっとだけ視点を変えて読む機会があれば良いな、とは思います。だからこ
うしてコメントを長々と書いています。そして、そのきっかけを与えてくれる(感
想を頂いている)方々には心から感謝していますし、私自身としても反省して今後
の作品(あったら)にいかそうとも思っています。

 tokiaさん、熱意がすごすぎたので私も全力で返させていただきました(笑)読
者の方がどう感じているかはこういう場がないかりぎ予想はできますが、はっきり
とは見えません。ですので今とても嬉しいです。本当にありがとうございました。


 tamb様

 たくさんのフォローありがとうございます。tambさんの見識と懐に広さには頭が
下がる思いです。下がりっぱなしで上がりません。
 私の長いコメントの中で、もしかしたら説明が足りていないかなと思う箇所がい
くつかありました。とても当たり前のことだし、tambさん自身そういうスタンスだ
とは思いますが、結局のところエヴァFFのおのおの〈読者/作者〉がFFに対し
てどういう信念やらこだわりやらを思っているかは全くの自由ですし、へんに干渉
すべきことでもありません。そういった前提の上で、tambさんのお言葉(ある種の
鏡)をお借りして私自身のスタンスを考察してみたいと言う欲望に従って書いてみ
ます。

〉緒形さんも「エヴァに出てくるキャラクターは、物語を作る上で類型的で配置し
やすい」と言及されているように、実はステレオタイプに近いものです。登場人物
を例えばレイとして読めてしまう作品はエヴァ以前の作品にも数多くあります(も
ちろん読み方の問題ですが)。だからその意味では、エヴァFFというのは汎用性が
高いというのは話が逆なのではないかとも思います。

〉〉エヴァFFというのは汎用性が高いというのは話が逆

 私が(No.1)言及したことですが、明らかに話が飛躍しすぎていました(笑)
 私がしていたことというのは、【エヴァFFの汎用性の高さに気づいた】→【ほ
かの小説でシンジやレイやアスカを読み込んでみた】→【多くの発見があった】→
【シンジやレイやアスカがもつ可能性はさらに広いと思った】(→【勝手に、よけ
いに彼らに惚れる(入れ込む)】)→【この新たな発見や彼らの可能性を、私と同
じ思いを抱いている人たち(彼らに入れ込んでいる人たち)に、エヴァFFを通し
て伝えられないだろうか】→【ためしに書いてみる】ってなもんです。
 おそらくtambさん自身はわかってくださっているのかなとは思います。でなかっ
たら公開許してくれないだろうし(笑)
 ただ、わりと陥りやすいと言うか、私自身陥っているのは、この可能性とやらが
かなり限定されてしまっていることです。『アイのあいさつ』は世界観はおろか、
人間関係でさえも「エヴァFFの世界」ではありません。エヴァと触れている側面
はとても少ないです。ただ、それでも私はレイが孤独と向き合う姿を描いてみたか
ったし、「何か」にとらわれない自立的な主体性を獲得する場面を描写したいと思
いました。彼女を好きな方なら一緒に考えてくれるかもしれないとも思いました。
それをわかっていただけたからtambさんが公開を許していただいたのだと思います。

〉人を好きになるとき、それは理屈だったりメリットデメリットではないでしょう。
それこそ無根拠でいいんです

〉もちろん、どう説得力を持たせるのかというのはまた別の話なんですが(^^;)。

 たぶん私にとっては説得力の比重がやたら大きいのだと思います。読むときも書
くときもすごく気にします(そのわりにあの程度のストーリー………)。もちろん
彼/女らが最初からくっついていた上で、さらに新たな可能性を追求していくFF
などでもとても素晴らしいと思いますし、そういう名作もたくさんあるとは思いま
す。ただ、好き合っていれば結ばれるものでもないというのも事実です。すれ違い
はどこにでもあります。私の勝負はそこです。

〉行動規範があるとか凛とした姿という部分とは関係のなく、自分のために生きよ
うとしないのは不幸であるという思い

 私もそう思います。というか単純に他の生き方をした彼女を見てみたいです。た
ぶんこれは彼女が目的を持って生み出された存在であることと関係していると思い
ます。恐らく多くの人(少なくとも私)は自分以外の何者かのために生まれてきた
わけではありませんし、だからこそある程度は自分のやりたいことをやっていられ
るわけです(tambさん風に言えば「必要のない」こと。バイクとか)。この話はア
スカやカヲルにも延長できることではありますね。『アイのあいさつ』はそういう
テーマには触れませんでしたが、これも私の書きたいテーマの一つです。
 ぶっちゃけちゃうと、「レイが寒々しい部屋に住んでいるのは何とかするべきだ
よ」とか「他人と仲良くしないのはよくない」的なノリに違和感を覚えてしまうだ
けです。そして彼女がそれをいとも簡単に承認してしまったり……一般的な価値観
を無理やり当てはめるなといえばそれまでですが、そういわれたら私なら腹が立つ
かも(笑)自分がどんなものに縛られているかは、結局は把握できませんし。

 いろいろ言ったのでもう一度繰り返しますが、これはただの私のスタンスです。
ただ、みなさんのコメントを見ているうちにそのスタンスについてもさらに考えさ
せられたのも事実なので、私なりにもコメントを残してみました。なんらかのお役
にたったら幸いです。そして力尽きました(笑)変なところがあったらご勘弁くだ
さい。

 

 2人分でさらに長くなりました。ごめんなさい。とにかくお二方には心から感謝
しています。この文章の長さがその感謝の度合いです(笑)本当にありがとうござ
いました。



【Date:】 18 Apr 2009 04:58:00
【From:】 "tamb"
【Subject:】 Re: 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

 時間もあれなので一点だけ書きますが、

>  ぶっちゃけちゃうと、「レイが寒々しい部屋に住んでいるのは何とかするべきだ
> よ」とか「他人と仲良くしないのはよくない」的なノリに違和感を覚えてしまうだ
> けです。そして彼女がそれをいとも簡単に承認してしまったり……一般的な価値観
> を無理やり当てはめるなといえばそれまでですが、そういわれたら私なら腹が立つ
> かも(笑)自分がどんなものに縛られているかは、結局は把握できませんし。

 良くわかるんですが、私のノリはもっと軽いです(笑)。シンジとかレイとかと関係のな
い一般的な事例として、

「この本、面白いよ」「面白かったー」
「こうすると楽しくない?」「うわ楽しいー」
「練習きついけど勝てると嬉しいよね」「うれしー」
「こうすると気持ちいいでしょ?」「きもちいい」
「この漫画はどうよ」「そーでもない」
「綾波ってどうよ」「萌え」

 一部妙なのはありますが(爆)、こういうことの拡張としての

「カーペットひいて裸足で歩くと気持ちよくない?」「いいかも」

 的な感覚はナチュラルだと思うんですよね。問題は

> いとも簡単に承認してしまったり

 という部分にあって、「いいかも」と思ってしまう自分を不審に思わせたりするといい
のかもしれませんし、暴走させれば天然系の話になりますわな。そのあたりが説得力とい
うことになるんでしょうと思いますが。



【Date:】 18 Apr 2009 22:05:00
【From:】 "緒形ゆう"
【Subject:】 Re: 「アイのあいさつ」7〜8/緒形ゆう

 このスレめちゃ長いですね。こんなに書き続けていいのだろうか。
 でもせっかくなので(爆)

>良くわかるんですが、私のノリはもっと軽いです(笑)

 確かに私の発言は重すぎですね(笑)
 『アイのあいさつ』を書いて気づいたのですが、私にはコメディも甘々も書く能力があり
ません。多分私はへんに重いもの(シリアスといえば聞こえはいいのかな?)についてしか
言葉が浮かんできませんでした。コメント然り。
 たぶん気になるところというのはそういう性質を反映したごく個人的なものだと思います
し、自覚もあります。ですので上記にあることは愚痴にすらなっていません。
 また、私が上記にあげたような要素をふくんでいる、それでも感銘を受けた作品はべらぼ
うにあります。というかその方が多いと思います。

 ここまで読んでいただいてる方はごく僅かだと思いますが、もしこの無駄に長いコメント
が役に立つとしたら、このコメントを私の創作指針みたいに受け取ることだと思います。
「ああ、こいつはこんなこと考えているんだ。じゃあ読んでみようかな/読むのやめよう」
くらいなもんです。言うまでもないことですが……

 と言ってまたカタいコメントになる(笑)
 次回作があったら、こういう偏屈な人間が作った作品だということを頭の片隅においてい
ただけましたら幸いです。




メンテ

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