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She is she/JUN
日時: 2009/12/17 04:53
名前: tamb

 いわゆる弐拾伍話分岐もの。だと思う。
 だと思うってのは何かっていうと、つまりちょっと用語確認。めんどくさいからアラビ
ア数字で書くけど、例えば6話「決戦、第3新東京市」(ラミエル戦)まではテレビ版その
ままで7話以降を変える場合は、“7話分岐”って言うんだよな? 「新世紀エヴァンゲリ
オン+」がテレビ版23話から書き直してて23話分岐って言ってるんで間違いないと思うん
だけど、上記のラミエル戦以降を書く場合は6話分岐って言うような気がしないでもない
んだよな。
 あと、本作のように25話以降を書き直す場合の特別な呼び方があったと思うんだけど、
なんだっけ。EOE分岐?

 さて本作。
 タイトルの「She is she」というのが英語として成立してるのかどうかはよくわからん
のでスルーしたいが(^^;)、まあ意味は通じるのでいいのではないでしょうか。
 前作「Forever」で感じた鼻につく感じはあんまりない。これは私がこういう本格的な
分岐物を書いたことがない(今後も書くつもりはない)という部分に起因してるような気
がするけど、そんなことを分析しても不毛なのでやめます。慣れただけかもしれないし、
それならそれで問題ないし。でもちょっと正直に書くと、真似してみようかなと思うフレ
ーズや表現の仕方はあったりしたのだった。

 話はかなりちゃんとしてると思う。最初の方のレイとシンジの会話のシーンとか、生々
しさは凄いし、二人の戸惑ってる感じは良く伝わってくる。それだけに、レイの「あなた
と生きていくつもりはない」という選択の悲しみも大きい。

 いきなり登場するカヲルは結構凄い。シンジの動機付けにこういう形でカヲルを使うの
は珍しいと思う。でも「僕を消してくれ」というのが彼の願いであるなら矛盾はない。

 加持登場以降の解釈はなかなか難しい。
 まずゲンドウがレイの身体に手を突っ込んで、レイは失神する。
 ここまでがレイ視点で、ここからはシンジ視点になる。
 で、

> ニヤリと笑みを浮かべながら腕を押さえている父さん、
> そしてその前でうずくまっている綾波。

 だから、ゲンドウの腕は切断されているものと思われる。
 失神したレイはユイと化す。ゲンドウがレイの中で触れた一点とは、レイの中にあった
ユイなのであろうか。
 ゲンドウが手を伸ばし

>  じゅうっ、と焼けるような音を立てて父さんの手が切れた。とっさに手を離したのか、
>  中指、人差し指の第一関節だけが煙をあげている。

 ということは、ゲンドウの手は切断されていなかったのか、それとも逆の手を伸ばした
のか。
 初号機への侵食及びA.T.フィールドの展開で、ユイの姿をとったものは使徒であること
が示唆される。そしてそれはレイでもあった。
 「あの時伸ばすことが出来なかった手を伸ばし」(この伏線はむちゃくちゃ生きてる!)、
シンジの想いがレイの中の使徒を崩壊させる。

 ここからレイ視点になって記憶の回復。本物(?)のユイが登場し、コメディ路線に突
入するわけだ。

 というように、話の進め方そのものはいいと思うんだが、展開が急すぎる。JUNさんも
後書きで書いているように、結局ゲンドウが何をしたかったのかが不明なのが原因なんだ
が、そこのところ、つまりゲンドウの目的を作者の中でもっときっちり詰めてから書くと
いいんじゃないかと思う。一人称では書きにくくなるけど。話が急展開してる間に加持は
何もしてないのもちょっと残念。アスカも出て来ないし。
 作者が書きたかった「来い」というセリフと共に使徒の中からレイを助ける、あるいは
レイの中の使徒を消すという部分はちゃんとしてるだけだけに、惜しい。

 その他の細かい矛盾、例えばゲンドウがミサトに「生きていたか・・・・・・」と言うからに
はミサトが死んでいるという情報を得ているはずだがそれはどうしたとか、そういう話は
まぁいいことにしよう(笑)。本線じゃないし。


 どうでもいい話なんだけど、量産機の持っていたというロンギヌスの槍のレプリカ。あ
れはレプリカなのかという話なんだが(^^;)、レプリカだと記述された本があるらしい。
オフィシャル本じゃないらしいけど、あれはレプリカなの?

 というわけで作品はこちら。

http://tamb.cube-web.net/cont/jun/jun02.htm

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Re: She is she/JUN ( No.1 )
日時: 2009/12/17 20:13
名前: タン塩

やはりエヴァFF作家としてはEOE補完を書かねばならぬ。通過儀礼というやつですかね。
一言言うならヒネリが足りない。ストレート過ぎる。それぐらいかな。
しかし高校生がこんなに書けちゃいかんよなあ。
ちなみに動画は特に意味はありますん。
まあこの次に何を書くかで真価が問われると予告したりなんか。

え?お前が言うな?
YouTube 動画ポップアップ再生
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Re: She is she/JUN ( No.2 )
日時: 2009/12/17 23:17
名前: JUN

 ■タン塩さん、的確なご指摘、ありがとうございます。まさに自分が感じていた不満そのものだったので、思わず苦笑いしてしまいました(爆)
 書いてて今回自分で不満だったのは、tambさんのご指摘もあった展開の急さ、そしてタン塩さんのご指摘にあったあまり良くない意味でのストレートさ、あとはアスカ、加持さんの役の無さ(汗)なのでした。
 次に何書くかは考えてません。
 >まあこの次に何を書くかで真価が問われる
 
 ちょっと(かなり?)プレッシャーです(汗)
 学園とかか?絶対またありがちになるな(泣)
 
 
 tambさんの影響をやたら受けて書く癖がついているので、極力オリジナリティーのある文体を心がけました。
 ただ果たして、日常系の話を書いてまた自分の文章を書けるかといわれるとまた微妙なわけで。それが当面の課題かなと思ってます。
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Re: She is she/JUN ( No.3 )
日時: 2009/12/19 20:50
名前: タン塩

まあ他人が何を評価してくれるか書いた本人にはわかりません。私的には自信作
だった「再会」が評判イマイチで、凡作だと思ってた「LOVE IS HERE TO STAY」
がわりと好評だったり。結局書きたいものを書くしかないんですかね。
メンテ
Re: She is she/JUN ( No.4 )
日時: 2009/12/19 21:13
名前: JUN

うーむ、深いですねぇ。
書きたいものを書く、というスタンスを大事にしたいと思います。
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