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指きり
日時: 2010/07/02 20:49
名前: JUN

 事態は一刻を争っていた。最早零号機は風前の灯火と化していた。侵食はさらに勢いを増し、レイ
は苦痛に喘いだ。そして初号機もまた、危険に晒されていた。その危険は、レイ自身の彼への想いが
作り出したものだった。彼と一緒になりたいレイの心が、彼を壊そうとしていた。
 白いレイの形をしたものは、痛々しいほど延々と、そして一途に、初号機の姿を追っていた。あれ
は自分の心だ。このままでは、彼まで傷つけてしまう。だったら、いっそ――

 レイの手は、自爆のスイッチに伸びた。この紅いレバーを引けば、自分は死ぬ。彼は生き残る。そ
れでいい。自分には代わりがいる。彼にはいない。彼が生きられるのなら、それで――

(けど、それじゃ……)
 
 レイの手が止まる。みみず腫れのような筋が走る自分の右手に、視線が向く。

(彼との、約束は……)

 そして――

(私の、ココロは…………?)









どこまでも白く白く続く廊下。清潔さはかえって無機質さを強調していた。終わることの無い夏の
日差しが、窓から差し込んでいる。肌寒さを覚えるほどに効いた冷房とその日差しがあいまって、廊
下には何ともいえない温度が満ちていた。
 目の前にあるスライド式の扉は、その廊下と全く同じ色だった。その隣にある名前の書かれた札を
見なければ、恐らく存在にすら気づかなかっただろう。碇シンジ、札にはそうあった。
 彼女は既に三分間ここに立ち尽くしている。それは実に彼女らしくないことであった。任務であれ
ば彼女は迷い無く病室に入り、用件だけを伝え立ち去るだろう。
 その点からも推測が可能だが、彼女が部屋に入ることを躊躇っているのは、それが任務ではないか
らである。彼女は生まれて初めて自分の意志で必要ない行動をしていた。自分でもそれに対して戸惑
いを覚えていたが、それでも彼女はそこを立ち去ることが出来なかった。
 扉の横にあるロック解除のボタンに手が伸びる。また戻す。それを何度も繰り返した。それでもこ
こでただこうしているだけでは始まらない。彼女は決意して、そのボタンを押した。

「わっ!びっくりした……」

 突如聞こえた声に、彼女は固まった。冷静になってよく見ると、そこには確かに、彼が立っていた。
 どうしていいか分からなくなり、彼女は立ち尽くした。とっさに言葉が思いつかない。コミュニケ
ーションに重きを置かず生きてきた自分の人生がこんなところで災いするとは思いもよらず、彼女は
人生の中でもごく稀な混乱の中にいた。

「綾波、どうしたの?」

「お、おみまい……」

 言葉に詰まる彼女に、彼は一瞬訝しげな顔をした。しかしすぐに嬉しそうに笑って、
「そっか。嬉しいな。入ってよ」
「……」
 言われるがまま病室に入る。つんと消毒液の匂いがした。無闇に広い病室に不釣合いな簡素なベッ
ドが、その中央にあった。彼がその上に腰を下ろすと、ぎい、とベッドが軋んだ。
「でも、ちょっと意外だな、綾波がお見舞いだなんて」
「身体は、平気……?」
 彼女の透き通った声は、意図的にその彼の質問にも似た言葉を素通りさせようという彼女の意志で
もあった。その意に気づいているのかいないのか、彼は笑いながら答えた。
「うん。ちょっとなまってるみたいだけど、多分もう少ししたら動けるようになると思うよ」
「……そう、よかったわね」
 心の中で安堵する自分を感じる。彼は大切なパイロットだ。彼がいるのといないのでは、戦力に天
と地の差が生じる。エヴァは単機での勝率よりも、複数での勝率の方が、圧倒的に高い。
 けれど、自分の安堵の理由は、それだけではない気がした。彼の体調そのものが、自分の心に影響
を与えている。何故こんな気持ちになるのか分からなかったが、とりあえず障害にはならない気がし
たので、その気持ちは心の隅においておこうと思った。
「喉は、渇かない……?」
「あ、うん。少しね。実はさっき買いに行こうとしたんだ。綾波に会ったからうやむやになっちゃっ
たね」
「買ってくるわ」
「ありがとう」
 彼の屈託のない笑みが、自分を見送る。彼女はその時、自分がここに来た理由を理解した。

 自販機の数はそう多くない。紙コップ式の自販機には何種類か果物のジュースと烏龍茶があるだけ
だ。
 あまり深く考えず林檎ジュースを選択した。水や茶よりは栄養があるからと考えたからかもしれな
い。
 紙の容器に液体が満たされていくのを見届けた後、レイは同じものを購入した。喉が渇いている訳
ではなかったが、何故か買わずにいられなかった。


 病室に戻ると、彼は先ほどと同じようにそこにいた。レイの姿を認めると、彼は柔らかく微笑んだ。
 林檎ジュースを差し出すと、彼はありがとう、と言って一口飲む。
「おいしいよ、綾波」
「……そう」
 彼の喉仏が軽い音を立て上下していく。そんな些細なことに喜びを感じる。彼は確かに生きている。
今、ここで。自分の側で。



「僕がいない間、どうだった?」
「……皆心配してたわ、すごく」
「みんな、じゃないよね」
 彼は自嘲的な笑みを浮かべて言った。顔は笑っていたが、眸はどこまでも寂しそうだった。
「分かってるんだ。僕のことを心配してない人がいることぐらい。父さんだってそう、アスカもきっ
と今頃、怒ってるよ。弐号機は壊れちゃったしね」
 レイは何も言わなかった。それが事実だったから。アスカは今塞ぎこんでいると聞いている。部屋
は荒れ放題で、ミサトも手の打ちようがないらしい。ゲンドウは――その通りだった。
「でもね僕、嬉しかったんだ。綾波がお見舞いに来てくれて」
 努めて笑顔を作ろうとしているのが、分かった。レイは俯く。
「でも……どうして、あんなことしたの?」
「あんな、こと……」
「その、敵に、使徒に特攻するみたいなこと……いくら綾波だって、無茶だよ、あんなの……」
「だって――」
 
――私が死んでも、代わりはいるもの……

 その言葉を口にしようとした。けれど、どうしてもその声が喉を震わせることはなかった。肺がき
ゅっと押しつぶされるような感触がし、言葉が出なくなる。
 彼にその事実を知られたところで、困りはしない。彼が自分から離れたところで、計画に支障はな
い。無に還る。それだけのこと。
 けれど、心の底のある部分――恐らくは放置しておけば計画に支障をきたすような種類の――が、
その事実を口にすることを躊躇わせた。

 黙りこくったレイに、彼はまた少し訝しげな表情をした。重い沈黙が二人を包む。コップに満たさ
れた液体の表面が、レイの紅い眸を反射していた。自分の出生を象徴するその色。血の色であり、使
徒のコアの色でもある。見慣れたはずのその色は、何故かレイの心を不安定に揺らした。
「あの、さ、綾波……」
 言いにくそうに、彼は口を開いた。

「死んじゃ、だめだよ……」

 その言葉は、レイの心、どこか深い場所、彼女を支え、創ってきたもの。同時に、彼女を縛る糸の
ようなものでもある場所に、すとんと落ちた。
 今までも、彼女に対し――あまりに無謀な行動をする彼女に対し――身体を大事にしろといったよ
うな言葉を投げかけたものはいた。しかしそれはあくまで任務の延長線上のそれであり、その言葉に
は貴重なパイロットを労う以上のものは含まれていなかった。だからこそ、その言葉が彼女に影響を
与えることはなかった。
 しかしシンジのそれは違った。パイロットでもなく、同僚でもなく、まして代わりのある彼女に対
する言葉でもない、純粋に、大切な者に対する言葉。唯一無二なるものに対する言葉。

 彼は、自分の出生を知らない。彼があの代わりの自分達を見て同じ言葉を言うことが出来るか、そ
れは分からない。

 けれど――

 その言葉はどこまでも真摯に、レイの心を射抜いた。

「綾波、僕はもう、誰も失いたくないんだ。綾波も、アスカも、ミサトさんも…………父さんも」
 ぱき、と紙コップが折れる音が静かな病室に響いた。
「だから、もう、あんなことはしないんで欲しいんだ。綾波はいつも、一番危ない任務をこなしてた。
ヤシマ作戦もそう、今回の、ことも……」
「いかり、くん……」
「もし、僕が力になれるんなら……綾波を護れるなら、僕がエヴァに乗ることで、綾波が傷つかずに
すむなら、僕がエヴァに乗るよ。綾波を、皆を、護りたい……」
 言う彼の肩は震えていた。それは、彼が今まで取りこぼしてきた沢山のかけがえのないものを惜し
むかのようだった。
「父さんのことは、今でも許せない。多分、これからも許せないと思う。けど、父さんの言うことを
聞くことで、一人でも多くの人を護れるなら、僕は父さんに従う」
 その声は決意に満ちていた。恐らく、多くの後悔がそうさせたのだ。けれど、レイは気づいた。彼
のそれは、彼自身にあまりに多くの無理を強いるものであることに。

 コップの底に僅かに残った液体を飲み干すと、彼は小さく息を吐いた。
「だから、約束して欲しい。もし、綾波が危険な目に遭っても、その時は絶対自分を犠牲にするよう
なことはしないで。出来る限り、僕は助けに行くから」
「碇くん……」
 レイは小さく首肯した。
「分かった。約束、する……」
 その誓いが形を成すかは分からない。いまだ彼女は、自分の宿命と、想いの間にいた。レイ自身、
どちらを選択するか、掴めていない。
 ゆっくりと、彼は右手を差し出した。小指を立てた拳を、レイに向ける。
「じゃあ、指切りしよう」
「ゆびきり……?」
「おまじないなんだ。誰かと約束する時の。綾波、手を出して」
 レイもゆっくりと、右腕を上げた。手は、彼の形を真似て。
 

 彼の指は細く、それでいて確かな強さがあった。


 絡んだ小指は、彼との絆だった。















「くうっ」
 苦痛に顔が歪む。もう、迷っている余裕はない。そのはずなのに、レイは最後の――最期の――決
断が出来ずにいた。

(失いたく、ない……)

「碇、くん……」

 彼との絆を失う。それ自体に意味はないはずだった。彼女にとって大事なのは自分の創造主たる碇
ゲンドウとの関わりのみ。それ以外に価値を見出すことはなかった。
 けれど、彼女は変わった。彼と交わした指切り。彼は約束と言った。命令ではない。彼はいつも、
自分に何かを強制することは無かった。望み、沢山のものを与えてくれた。たった一人の彼。

 彼との絆だけは、何者にも代えられなかった。三人目の自分に、それが引き継がれるとは思えない。
それが結果として、再び彼を壊してしまうかもしれない。なら――

「綾波!」

 彼の叫び声が聞こえる。彼は必死で、自分との約束を守ろうとしてくれているのかもしれない。な
らば自分も、彼との約束を守りたい。

「碇くん、助けて……」

 ここで散るのが、潔いとされるのかもしれない。けれど、死にたくなかった。彼に護って欲しかっ
た。彼と、生きたかった。

「レイ……」

 ミサトの声が聞こえる。手だてを模索しているようだが、突破口が開けるとも思えなかった。エン
トリープラグを射出するという考えが一瞬浮かんだが、それでは何の意味も成さない。自分がここか
らいなくなればATフィールドも消える。それではなおさら、彼を危険に晒すことになってしまう。

「父さん、何か、何かないの!?」

 シンジは怒鳴るようにして叫んだ。彼が父親に助けを求めたのは、初めてのことだった。

「…………零号機の回路を、ダミーシステムに切り替えろ」

 そう言ったゲンドウの声は、どこまでも重厚だった。

 その途端、侵食痕が消える。急に去った苦痛に、レイの身体は弛緩したようにぐったりとする。

「……零号機を、自爆させる」

 ゲンドウが、指示を紡ぐ。


「零号機が自爆すると同時に、エントリープラグを射出。初号機は空中でそれを保護しろ」

 レイは、理解した。つまりは使徒を押さえ込み、零号機を自爆させることでそれを殲滅。しかし零
号機の爆風の直撃を受ければ、エントリープラグも無事では済まない。そこで初号機がそれを防ぐた
めにエントリープラグをキャッチ。ATフィールドの内側でそれを守る、と。

 しかし、それは非常に困難な作戦であった。自爆のタイミングを誤れば、また、初号機が反応を誤
れば、即、レイは――

けれど

「碇くん」

「綾波……」
 
 彼を信じる。彼はどんな作戦も成功させてきた。あのヤシマ作戦をはじめとして。彼は。彼ならき
っと。もう一度、触れたい。彼と絡めた小指がレイの脳裏にフラッシュバックする。彼との絆は、誰
にも壊させはしない――

「後は、お願い…………」


 レイは、自爆シークエンスを、開始した。

















どこまでも白く白く続く廊下。清潔さはかえって無機質さを強調していた。終わることの無い夏の
日差しが、窓から差し込んでいる。肌寒さを覚えるほどに効いた冷房とその日差しがあいまって、廊
下には何ともいえない温度が満ちていた。
目の前にある扉は、その廊下と全く同じ色だった。その隣にある名前の書かれた札を見なければ、
恐らく存在にすら気づかなかっただろう。綾波レイ、札にはそうあった。
彼は既に三分間ここに立ち尽くしていた。それは実に彼らしいことだった。見舞い、という行為に
あまり縁がなかった彼は、ここに入るのを躊躇った。
彼女の怪我の具合は聞いていない。重傷かもしれないし、軽傷かもしれない。もし重傷だったら、
彼女にどんな顔をして会えばいいのだろう。約束、したのに……
作戦は成功したと言えた。だが、やはり無傷では済まされない。エントリープラグをNERVに持ち
帰ると、彼が彼女の姿を確認する前に、彼女は運ばれた。
扉の横にあるロック解除のボタンに手が伸びる。また戻す。それを何度も繰り返した。それでもここ
でただこうしているだけでは始まらない。彼は決意して、そのボタンを押した。



そこには、彼女が立っていた。真紅の双眸を見開いて。彼女が立っていた。三角巾で左腕を吊って
いる。
「あや、なみ……」
「碇くん……」
「け、怪我、大丈夫?」
「……へいき」
「そ、そっか。ごめんね、ヘマしちゃって」
「碇くん」
「の、飲み物買ってくるよ」
 そう言って駆け出そうとすると、彼女はそっと彼のシャツの袖を摘んだ。
「綾波」
「碇くん、私……」
 言いかけて、彼女は軽く息を吸った。
「……約束、守ったわ」
「そう、だね……綾波」
 シンジはまた、小指を差し出した。
「じゃあ、もう一個だけ、いい?」
「いい」
「もし、この戦いが終わったら……」
 照れくさそうに、シンジは笑った。
「綾波と、ずっと一緒にいたい。いい、かな……?」
「……いい」
 

 また、小指が絡む。彼女との、もう一つの約束。


 



「約束、する……」

 絡んだ小指は、彼女との絆だった。

メンテ

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Re: 指きり ( No.1 )
日時: 2010/07/03 04:46
名前: tamb

 急に思ったのだが、ゲロ甘シリアスというのは自己矛盾だ。それは「ゲロ」というフレーズ
がギャグ要素を含んでいるからで、それでいてシリアスというのはあり得ない。単にゲロ甘な
部分とシリアスな部分がひとつの作品に混在しているというなら今までにもいくらでもあった
わけだし。ま、だからこそ新ジャンルという話になるわけだが。

 零号機にダミーシステムが搭載されていたとして、レイのシンジへの想いが初号機を結果と
して攻撃しているのだとすれば、ダミーシステムに切り替えれば初号機への攻撃は恐らく止ま
る。その上でA.T.フィールドを反転させて使徒を押さえ込み自爆すれば殲滅は可能だ思う。
 ダミーシステムにA.T.フィールド反転などということが可能なのか、そもそもエントリープ
ラグを空中で捕まえる必要はあるのかという問題は残るが、そこはそれ、まあいいのではない
かと。そんなこと言い出したらエヴァが走るだけで中の人間は加速度で死ぬ。零号機暴走の際
のエントリープラグ射出でも落下の衝撃でレイは死んでるだろうし。

 小賢しい部分もなくはないけど(^^;)、約束を果たそうという意思の元に死を回避する選択
をしたという流れは納得できる。実際に選択したのはシンジ(あるいはゲンドウ)で、レイは
座っているしかできないのだが、ある意味ではシンジらしからぬ「僕は助けに行く」という言
葉を信じるなら、この時点での彼女にできることは他にない。だからこそ、これも彼女らしか
らぬフレーズ「碇くん、助けて」なわけだ。

 気になるのはシンジが男らしすぎるということ(笑)。まあこの文章量なら仕方があるまい。

 双方向からシンクロでドアを開けてしまい双方びっくりというのは良くある話なんだが、あ
あいう偶然はなんでちょくちょく起きるんでしょうね?
メンテ
Re: 指きり ( No.2 )
日時: 2010/07/03 13:21
名前: JUN

 どうも、tambさん、JUNです。
 段落が落ちたり落ちてなかったりしてますが、まあご勘弁を。実は四人目に投下すると、というか掲示板に投下するとよくなります。

 今回のやつは、まあ練習兼ねてます。シリアスの。久しぶりにシリアス書いてみたら書けない自分に唖然とし、どっかで一発書こうと思って一念発起して書いたやつです。とはいっても普段は書かないし、シリアスなら僕なんぞよりよっぽど書ける方がいらっしゃるのでw

 まあご都合主義、かつ説明的な展開は正直自分でもいただけないのですが、けど自爆させないというもを最前線に置くとどうしても。あの使徒、あれ以外に倒し方が思いつかず。実はゼルエルさんより強いのではとか思ってしまいます、僕は。

>シンジらしからぬ

 新劇観た後なので、どうにかいけますwというか、男の戦いの直後、まあサルベージを挟んじゃいますが、そうなっているので、この段階でのシンジは作中通しても男らしい位置じゃないかなと。特に涙、でのシンジはアスカの一件があった直後なのでやる気はあると思います。それこそ「せめて綾波だけは……」な状態で。
 個人的にレイが一言「助けて」と言えば、或いはシンジが「生きろ」と言えば運命はかなり変わった方向に流れたと思います。今回それを書きたかった。


>双方向からシンクロでドアを開けてしまい双方びっくり

 よくある(笑)
 かと思えば「あ、ご飯粒ついてるよ」「え、どっち、こっち?」「じゃなくて反対」みたいなやりとりがあったり、向かって歩いてくる人を左右に避けようと思ったら相手もそっちに避けて、みたいなこともありますなwその辺不思議です。

メンテ
Re: 指きり ( No.3 )
日時: 2010/07/07 01:05
名前: calu

JUNさん、こんばんは。

いよいよ路線変更でしょうか(^^;)。本作拝読しました。凄いペースで執筆を続けられる
JUNさんには脱帽です…。

さて本作ですが、良い話だと思います。

ゼルエルとの死闘後、エヴァからサルベージされたシンジがレイと交わそうとした約束。
それは口約束だけでは無く、何としてでもレイに生きいて欲しいと希求する気持ちを形
にしたかった。ただ、それがレイにとって、絆に昇華した。
そして、アルミサエル戦。極限の状態の中でさえ、レイは絆を失いたくない、シンジと
一緒に生きたいと願う。そしてシンジもまた過去のしこりも何もかも打ち捨て父親に……。
まさに新劇の風感じるポジティブの連鎖。二度目に指を絡めたシンジ君の心の声が聞こえて
きそうです。

最後になりましたが、レイの「碇くん、助けて……」を聞いて、シンジの中ではレイとの
約束でいっぱいになったと思いますので、その辺りの心象描写を入れられて、「父さん、
何か、何かないの!?」に繋いでいかれた方がより解り易いのではないかと。

次作も楽しみにしております。

メンテ
Re: 指きり ( No.4 )
日時: 2010/07/07 16:28
名前: JUN

 caluさん、どうもです。

 路線変更はない気が……(^^;)
 いざ書いてみて、やっぱり難しいな、と思いましたので。
 執筆速度は、まあ暇をもてあましているのもあります、正直(汗)折角だから書こうと
 後あえて言えば、書けるうちに書かないと、何か寝つきが悪いのでw

 この話は、新劇観たから書けるという感もあります。正直これがEOE観た後とかだったら、こんなのないだろー、と思いますし。当初のプロットでは病室
で綾波は綾波しかいないを言わせるつもりでしたし。やってみると変だったので消しましたがw

 caluさんのご指摘、ありがたく受け取らせていただきます。確かにそれがあったようがいいかな。勉強になりました。

 次回は……分かりませんが、温めてる奴を書きます。ゲロ甘になるかは分かりませんがw

 次回も読んでいただければ幸いです。
メンテ

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