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「彷徨う虹」伝えたい / 「I wish I could be with you」III/calu
日時: 2010/12/30 06:10
名前: tamb

 怒涛のような、という形容こそがふさわしい今回のこの話、あまりの密度に魂が崩壊しそう
になる。
 ぶっちゃけた話が最短でもこの先に三話、それぞれが前後編だとすると六話、今回のように
前中後の構成だとすると実に九話もの話を間隔を開けて読まされるのは苦痛でしかなく、今す
ぐ次を読ませろいや次だけじゃダメだ最後まで一気に読ませろ今すぐにだ早くしろと暴れたく
なりますが、暴れてどうにかなるものでもなく、じっと待つより他にないのでございますね。

 かつてこのサイトでちょっと話題になった福井晴敏という作家がいます。私などは半ば嫌々
原作は「終戦のローレライ」である映画「ローレライ」を見て、ふむとか思って原作を読んで
ばっくりはまってしまったわけですが、この作品には福井さんにちょっと似たような感じを受
けます。福井さんは本人も公言してるようにガンダムが好きだそうですが、私はローレライを
例に出すまでもなくエヴァの影響も強く感じます。
 caluさんは福井さんを知らないそうなので、まぁぶっちゃけ日本だ自立だうるせぇよという
側面はあるのであえてお勧めはしませんが、恐らくは福井さんがエヴァに感じた部分をcaluさ
んも感じているのだろうとは思いました。どこがと言われると困るんですが、乾いた感じの緊
迫感とか。この話だとスヌーピーの女の子にそんなところを感じました。「奇妙な影と赤い霧」とかね。

 話を追ってちょっとだけ書いてみます。全部書くとこの話以上の長さになりますので(笑)。

 綾波レイまさかのA.T.フィールド展開。生身で展開させるとどうしてもネタっぽくなるし、
私もネタ路線では多用するけれど、このシーンにはギャグのかけらすらない。もちろんここに
ギャグを混ぜたらダメなわけだけれども。

 トウジの生存を確認。覚悟していただけに安堵感はひとしお。そしてこの場面でもツンデレ
なヒカリ。それだけに最後のセリフはいい。そこで「鈴原」と言ってしまう点も含めて。

 ミキが動く。思ったより直情型なのはお姉さん譲りか。車の運転が上手い。そして杉一尉が
かっこいいぞ。
 とかなんとか思ってると使徒の攻撃。少女と共にミキが死ぬ? マジで? と思ったら助か
った。でも恐らく少女は死んだ。これでミキは変わるのだろうと思う。

 疲れたがまだ終わらない。レイが突っ込み、そして使徒の見逃す事のできない言葉がある。

> ……ワレハ……コノホシノ、セイトウナル、ケイショウシャ……

 ノンマルトだ。

 まぁでもぶっちゃけ、こうして話だけを追っていてもあんまり意味はない。名もない市民や
子供たちの、そしてその時に出来る事を全力で果たそうとする大人たちの声を聞いて欲しい。
守るべきはこういう人々なのだ。レイの言う「……碇くんは…碇くんだけは」「わたしが、守
る」というのはそういうことなんだと、私は思うのだ。

 こうして束の間の平和な時は終わりを告げる。

 インデックスを信じるなら、次はレイの自爆ということになるのだが……。


> こんどバカシンジで試したらいいわ

 試すなw

作品はこちら。
http://tamb.cube-web.net/cont/calu/calu01_04c.htm

メンテ

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Re: 「彷徨う虹」伝えたい / 「I wish I could be with you」III/calu ( No.1 )
日時: 2010/12/31 12:31
名前: calu

■tambさん

公開いただき有難うございました。

そして、しんどい話でスイマセン(^_^;;)。
ちょうど原作本編でも私が一番好きな「男の戦い」における佳境でもあり、妄想もピークに達してしまいました。
それにしても暗いですよね(^^;;;)。(お口直しにJUNさんかyo1さんのゲロ甘が欲しいところです)

>今回のように前中後の構成だとすると実に九話もの話を間隔を開けて読まされるのは苦痛でしかなく
申し訳ないですm(_ _)m。妄想だけはいくらでも膨らむのですが、いかんせん遅筆と校正作業の遅さが致命的で
ございまして、……あと『伝えたい』ですが、まだWもございまして…帰省先でシコシコ書いております。

>恐らくは福井さんがエヴァに感じた部分をcaluさんも感じているのだろうとは思いました。
不勉強で恐縮ですが(^^;)、機会があればまた読ませて頂きたいと思います。
因みに個人的には小説を読む方だと思うのですが、東野圭吾・宮部みゆきなど普通っぽいものが多いものでして。
あと、夜明け前関連、特に新撰組が好きでして、関係するものは大方読んだと思います。

>まぁでもぶっちゃけ、こうして話だけを追っていてもあんまり意味はない。名もない市民や
>子供たちの、そしてその時に出来る事を全力で果たそうとする大人たちの声を聞いて欲しい。
>守るべきはこういう人々なのだ。レイの言う「……碇くんは…碇くんだけは」「わたしが、守
>る」というのはそういうことなんだと、私は思うのだ。
原作では制限もあり、十分に描写されていないとは思いますが、tambさんの直近の作品『BLUE MIDNIGHT』や
『青くどこまでも高い空に』にも通じるテーマではないかと思います。本作でも使わせて頂いた、かの加持さんの
名セリフは、綾波レイが自らの役目に殉じようとする覚悟を目の当たりにしたときに産まれたものじゃないかと、私は思います。


>インデックスを信じるなら、次はレイの自爆ということになるのだが……。
その通りでございます。『Episode 23.01 あなたに、逢えて』前編・後編の二作を予定しております。

>>こんどバカシンジで試したらいいわ
> 試すなw
別途episodeをissueしますー(笑)

メンテ
Re: 「彷徨う虹」伝えたい / 「I wish I could be with you」III/calu ( No.2 )
日時: 2011/01/01 17:10
名前: JUN

caluさん、拝読させていただきました。

もう直ちに書いて欲しいですが、待ちます(笑)順番としてはやはり自爆な訳ですが、caluさんがどのように表現するのか非常に楽しみです。
やっぱりレイが健気ですね。破の印象も多少あるのではないかと。そしてエヴァのストーリーにおける一般人の立ち位置、こういったところも引き込まれてしまいました。
何かとお忙しいとは存じますが、続きを楽しみに待っています。
メンテ
Re: 「彷徨う虹」伝えたい / 「I wish I could be with you」III/calu ( No.3 )
日時: 2011/01/01 22:40
名前: calu

■JUNさん

読んで頂き有難うございました。待つというコメントを頂き感謝感謝です。

>やっぱりレイが健気ですね。
私のなかでは、二人目のレイは泣きたくなるほど健気なのです。

>破の印象も多少あるのではないかと。
あります(爆)

引き続き物語は鬱モードを進んでいきますが、JUNさんの甘ーいSTORYにて中和いただければと(笑)。

メンテ

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