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サイト開設十周年カウントダウン企画・四月
日時: 2011/04/05 05:38
名前: tamb

月々のお題に沿って適当に書いて投下して頂こうという安易な企画です。作品に対するものは
もちろん、企画全体に対する質問や感想等もこのスレにどうぞ。詳細はこちらをご覧下さい。
http://ayasachi.sweet-tone.net/kikaku/10y_anv_cd/10y_anv_cd.htm

今月のお題は

・無防備な膝の裏
・忘れないで
・あなたがここにいてほしい

です。

 ぶっちゃけた話が企画が乱立してわけわかめな様相を呈しておりますが、なんとか頑張って
いきましょう。頼む。

メンテ

Page: 1 |

Re: サイト開設十周年カウントダ ( No.1 )
日時: 2011/04/06 19:20
名前: 何処

ドサッ!

「え?」「うわ!」「あらぁ…」「クェエ?」

「お邪魔します。」

「え?あ、ああいらっしゃいレイ。」

(ね、ねぇシンジ、あんたレイ呼んだの?)(え?アスカが呼んだんじゃ…)(クヮ?)


【あなたが蕎麦屋に居てほしい】


「そ…それはそうとレイ…」

「…何ですか?…」

「その…綾波、一つ聞きたいんだけど…あの…これは一体…」

「何これ?カップ麺に乾麺に…?」

「クエエ?」

「お蕎麦…蕎麦切りとも言う…」

「「「はあ…」」」「クヮ?」

「引っ越し蕎麦…日本の伝統文化の生み出した風習…」

「「「は?」」」「クェ?」

「と言う訳で今後お世話になります。葛城三佐、アスカ、碇君。とペンペン。」

「「「え?」」」「クェ?」

「では碇君、私の部屋は碇君と一緒で良いわね?」

「「「へ?」」」「クヮ?」

「じゃあ皆さん、失礼します。行くわよ碇君。」

ガシッ!

「「へ?」」「え?え?」「クェッ?」

ズルズルズルズルズル…


「わわわ!な、何?何なのさ一体!?」

「「ち、ちょ、一寸一寸ストップストッ〜プ!?」」

「クワヮ?」


◇◆◇


「さて、一同着席した所で…」

(アスカ、ひょっとして又変な事綾波に吹き込んでない?)
(あ、アタシ?な、何もしてないわよ!)
(クエエ…)
(?)

「綾波レイちゃ〜ん?ちょっち今回の行動の理由、お姉さんに説明してほしーんだけどぉ。」

「私、気付いたの。」

「はぁ?」

「碇君、私はあなたが傍に居て欲しいの。いつでも。」

「へ?」

「いつでも一緒に居る…同居…それはとても素敵な事…。」

(良かったわね〜馬鹿シンジ、愛しいレイにそんなに想われて)(アアアアアアアスカァ!?ななな何言い出すのさ!?)(クェ?)

「だから私、碇君に一緒に暮らして欲しかったの。碇君のご飯美味しいし。」

「「プッッ!」」「…二人共、他人事だと思って…」

「恋愛は待ってたらいけないって赤木博士も伊吹さんも言ったわ。」

「ふむふむ。」

「だけど碇君は私の部屋に泊まってくれない。だから私、積極的に出る事にしたの。」

「ほほう」

「そ…それにしても…」「レイも思い切り良いわね〜」「クワッ!」

「しっかし引っ越しなんて良く思い付くわねー。」

「困った時は実力行使が一番効果的だってアスカに教わったから」

「や…やっぱり又アスカかあ!!だから綾波には馬鹿な事教えるなってあれ程言っただろ!」
「し、知らないわよ!」

「あ、頭痛い…それにしてもなんだって引っ越し?」
「クエエェ…」

「日本の伝統に従ってみたの。」

「「「は?」」」「クェ?」

「押し掛け女房…日本の伝統の極みな文化…」

「それ日本語変だよ綾波。」

「おまけにカエル口の白髪と被ってるし。」

「…それは嫌…」

「クェェ〜…」

「なぁーる程ぉー、シンジ君と同居したいレイの気持ちは判ったけどぉ、女房はちょ〜っち早いわねぇー。」

「ミ、ミサトさん問題そこなの?」

「しっかた無いわね〜、取り敢えず今日はアタシの部屋のソファーベッド提供するからあんたこっち泊まんなさい。」

「え?えええ!な、何でアスカも自然に受け入れちゃう訳!?」

「私碇君と一緒が」「あ、綾波!?だだだ駄目だよ駄目駄目!」

「…そう…駄目なのね…」

「あー、シンジレイの事泣かせた〜、さーいーあーくー」

「え?」

「シンジ君、女の子泣かせるなんて男の子がしちゃいけないわ。お姉さんはとーっても悲しいわぁ。」

「ええぇ?悪いの僕なの!?それに何その棒読みな無責任発言!?」

「「最低〜」」「クェエ〜」「…しくしく…」

「綾波も棒読みの泣き真似止めてよもう…」

ズルズルズル…

「あ、シンちゃん撃沈。」


◇◆◇


3日後…


「「「いただきます」」」「…ます…」「クワッ」

ズルズルズソソ…

「あのさぁシンジ、いい加減あたし蕎麦ヌードル飽きたんだけどさぁ。ミサトもその音立ててヌードル食べるのは止めてよ。」

ズゾゾゾ…

「…ゴクン、音立てて食べるのは日本の伝統よ、お蕎麦は音立てて食べた方が美味しいんだからアスカぁ」

「それに仕方ないだろ、綾波の持ち込んだ蕎麦生麺まで入ってたから早く食べないと」

ズルズル…チュルン

「お蕎麦…それは麺…それは薬味…汁?鰹…昆布…合わせ…味覚のハーモニー…そう、私、蕎麦が美味しいのね…」

「〜〜…あーんたはなんだってそうややっこしー物言いなのよ〜…」

「…にしてもシンちゃん、腕上げたわね〜、これ商売出来るわよ!根留府庵て屋号でお店出しちゃえば?」

「クワックワッ!」

「(こくこく)」

「あのー、出来合いの麺茹でて市販の麺つゆ二種類合わせただけなんですけど…」

「…碇君、あなたが蕎麦屋に居て欲しいわ。ならば私毎日通う…」

「つっつましーわねー、どうせなら若女将で二人で店出すぐらい言えばぁ?」

「アアアアスカぁ!?」「…何を言うのよ…」

プシッ!「あらぁそれい〜わねー、ゴキュゴキュゴキュ…プッッふぁアアア〜ッッ!」「クエエッッ!」

「「「…ミサト((さん))、それ三本目…」」」




tomoさんへ捧ぐ(笑)

【エレクトリック・ラブ】歌・初音ミク 踊り・魔王エンジェル
http://www.youtube.com/watch?v=JhptYIJjtdw&sns=em
YouTube 動画ポップアップ再生
メンテ
Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・四月 ( No.2 )
日時: 2011/04/07 10:49
名前: tomo  <arionemoon@yahoo.co.jp>

>何処さん

 ささげられました(爆)
 そして,改めて『魔王 エンジェル』の魅力にジェノられました(爆)
 この動画,存在は知っていましたがじっくり見たのは初めてです。いいですね〜
 4:31のともみさんのウィンクにやられました。

 何処さんとは絶対話が合いそうな気がします。今度じっくり語り合いたいです(笑)

 三条ともみさん(ブルーのショットカットの娘)は,レイちゃんに通じる魅力があると思うのです。

 すいません,ちょっと暴走しました(汗)

 肝心のお話しの感想ですけど。

 エヴァの明言を随所でパロっている手法は相変わらず上手いなぁ〜
 見習いたい。
 レイちゃんの猪突猛進っプリは可愛いし。
 いつもほのぼの笑わせてもらってます。
 ありがとうございます。 


メンテ
Re: サイト開設十周年カウントダ ( No.3 )
日時: 2011/04/09 17:15
名前: 何処

『僕はここに居ても良いんだ!』

『おめでとう』『おめでとう』『おめでとう』『オメデトウ』『オメデト…』『オメデ…』『オ…』『…』



「…う…」



…世界が、暗くなる…



「…がう…」



…皆の声が遠ざかり、いつしか世界は闇に沈んでいた。



「…違う…」



閉ざされたような闇の中、僕の呟きはやけに大きく聞こえた…




【僕がここにいて良い理由】
《The world that I wanted》
http://www.youtube.com/watch?v=7TrVMu2xxu0&sns=em




…僕は、こんな世界を望んでいなかった。

あれ程、自分を否定しない世界を望んだのに。





いや、違う。



只、僕は、僕に優しい世界が欲しかった。


だけど


そこには誰も…僕さえも居なかった。

それは他人のいない世界だった。

僕が逃げ出した世界は、違った。

憎しみと絶望に嫉妬と不信が入り交じった、辛くて苦しくて悲しい世界だったけど

傷付け合い、助け合い、奪い合い、譲り合い、守り合い…

出会い、別れ、そして又出会い…

僕らは傷だらけになって、悶え苦しみ、過ちを犯し、そして微かな希望に救われた。


だけど


他人も皆自分の世界は

暖かく、優しく、そして…

残酷な程純粋で


僕は…そんな世界で自分を肯定する欺瞞に耐えられなかった。

だから、僕は…又ここに戻って来た…来てしまった…
この闇に。



…僕は…一体何を望んだのだろう…



あの、自分も他人に消え、他人が自分に入り、全てが在って、でもだからこそ何も無い世界…

綾波の言っていた“無に還る”って…“無”って、ひょっとしたらあの世界なんだろうか…

『そう…だから私は無に帰った…何故なら私はそこから生まれたから…』

…綾波?

『あそこには加持君がいるから…』

ミサトさん!?

『疲れたの…』

リツコさん!?

『悔いる事ばかりだったが…満足だよ。』

か、加持さん!?

『…済まなかったな、シンジ…』

父さん!!

『…でも、貴方逹は生きてるわ…』

…母さん…

『ファースト…アタシをママの所へ連れて行って…』

…アスカ?

『もう…嫌なの…』

アスカ!?

『一人は嫌!だけど他人は嫌!私を見て!私を愛して!私だけを見て!』

…知っている…

…この叫びを、僕は知っている…


…ああ、あれは僕だ…


あの駅のホームの僕だ…


でも…


僕は…一人は嫌じゃなかった。只…寂しかった…
僕は…他人を見なかった…見ようとしなかった…怖かったから…
僕は…愛し方も、愛され方も解らず、戸惑い、怯え、逃げていた…
僕は…見られたくなかった…見たくなかった…

『そう、貴方逹は鏡の裏表…』

綾波?『ファースト!?』

『私は無に還り…気付いた…私は世界の卵だと…そして知った…無に還り、私は再びガフの部屋を満たす…そして再び世界は創られ…私達は帰還する…新たな世界へ…輪廻は巡り、魂は還り、命は世界へと帰るの…』

『どう言う事よ!?』
…まさか…綾波…

『そう、碇君、今の私は言わば全ての生命の統合集積体…』

『そんな…』
綾波…

『もう直、私の意思は消える…その前に、私は私の出来る事をする…貴方逹に逢いたい人を呼んだわ…』

「「え?」」

『アスカちゃん…何処?何処に居るの?』

「ママ!?」

あれが…アスカのお母さん…

『ああアスカ、私のアスカ!』
「ママ!ママ!ママ!ママ!私のママだ!私のママだ!」

『“良かった…こんなに大きくなって…寂しかったでしょ?でも大丈夫よ…”』
「ママ、私もママの所に行く!」

『“駄目よ”』

「ママ?」

『“アスカちゃん、貴女は今生きてるわ…それはとても素晴らしい事なの…”』
「ママ!でもこの世界にはママがいないの!加持さんもミサトもシンジも私を見てくれないの!」

『“あぁアスカちゃん、悲しかったのね、辛かったのね…ごめんなさい、寂しい思いをさせたママを許して…”』

「ううん、もう良いの!ママと又一緒なら!だから私もママと一緒に!」

『“アスカちゃん、私の大事な愛し子、私は貴女に大事な事を伝えたかったの…私が消える前に”』
「え?」

『“貴女は見てあげた?加持さんや、ミサトさんや、シンジ君を?”』

「!?見、見たわよ!ずっと、ず、ずっと…でも…多分、少しだけ…ううん!た、他人だもん、そんな全…全…全…全部なん…て…」

『“そう、だって貴女は“アスカ”と言う存在、他の存在では無い…”』

「ママ!?あ、アタシは解って欲しかったの!」

『あぁアスカちゃん、貴女は解ってあげた?解って欲しかった相手を理解しようとした?』

「…理…解…」

『“人は…他人だから解り合えない…でも、だから赦し、だから愛し、だから理解しようとし…そして孤独を知るの…”』

「ママ…アタシは…何も…知らなかった…知ろうとしなかった…他人を…シンジを…レイを…加持さんも、ミサトも、リツコも、…ヒカリさえ…」

『“そう、人は殆ど…いえ、何も知らないの。そして人は己が何も知らない事を忘れてしまう。”』

「アタシは…人は…独り…独りだから…求める…」

『“あぁ、流石私の娘、私の愛しいアスカ!もう理解したのね!”』

「い…いいえ…理解は…しても…納得は…出来ない…」

…そう…アスカの言う通り…納得なんて出来ない…出来っこ無い…

「でも…」
でも…

『“でも?”』

「それが…」
それが…

『そう“そう”…それが“それが”現実“現実”…』

「ママ…」
綾波…

『碇君…貴方に伝言がある…貴方のお母さんから…』

「シンジのママから?」
母さんから?

『“神は天に有り、世は並べて事も無し…私達は天国にも、地獄にもいない…何故なら、天国も地獄も人の心の中にあるから…”』

「人の…」心…

『“そして、人は心に描いた事柄…夢を実現する力がある…例え世代を跨ぎ、時を刻み、誰が其を望んだか皆が忘れようとも…いつか、人は夢を叶える…”』

夢…を…
「…叶える…」

『“生きていれば、そこを楽園にも天国にも変えていけるわ…”“だって、生きているんですもの…”』

母さん…「ママ…」

『“元気でね…”“私の”““(シンジ)(アスカ)””』

「ママ!?」
母さん…

『時間よ…もう行くわ…』
「待ってファースト!私未だママと!」
アスカ駄目だ!

「は、離してシンジ!マ、ママが、ママが!」
だから見送らなきゃ駄目なんだ!

「!?」

…そうだね、綾波…母さん…アスカのママ…
「シ…ンジ…」

『““…ありがとう…愛してるわ…何時でも…いつまでも…””』

「…ママ…」…母さん…






『…二人は還ったわ…次は私…』

「ファースト…」綾波…

『有難う…セカンド…いいえ、アスカ…』

「わ、私?」

『貴女は…私を人形と呼んだ…アスカ、貴女が私をそう評価しなければ、私は人形のままだった…』

『ファース…レイ…』

『私を無の人形から解放したのは碇君…私を人に変えたのはアスカ…』

綾波…

『碇君…有難う…愛してるわ…大好き…』

「レイ!」綾波!?

『じゃ…さよなら…』


綾波!「待ちなさいよレイ!い、言いたい事言って勝手に消えるなんて許さないわ!」

『…有難う…』

「待ちなさいって言ってるでしょレイ!レイー―ッッ!!」

『さよなら…アスカ…碇君…』

「…さよなら…」

「レイー―――――ッッッッ!!」




http://www.youtube.com/watch?v=PWxLh9hcwSs
《サイハテ》




◇◇◇




瞼を開ける。目の前には…

赤い…海…


「…夢…」
「…夢?」

「アスカ…」
「シンジ…」

「あれは…」
「…夢みたいね…私と、あんたの…」

「…僕は…」

「…本当に、勝手なんだから、シンジも、レイも。」

「え?」

「生きろだなんて…あんたらの身勝手な望みに何でこのアタシが付き合わなきゃならないのよ。」

「…ごめん…」

「…ププッ!」

「…え?」

「シ、シンジ、あ、あんたってほ、本当にば、馬鹿シンジ…ククッ、あは、アハハハハハハハッ!」

「ア、アスカ?」



◇◇◇



「しっかし、本当に何にもないわねー…」

「…うん…」

「…誰も居なかったらどうしよう…」

「…大丈夫だよ、きっと…」

「?なんでそう思う訳?」

「…なんとなく…」

「…なんとなく…か…」

「…うん…」

「…」

「…」

「もし…」

「…何?」

「もし、誰も居なくても…」

「え?」

「…まぁ、1人じゃないだけマシね…」

「…うん…」

「…私達、二人だけの世界か…」

「…うん…」

「…あんたはつくづくウルトラ馬鹿ね、こんな時くらい気の効いた台詞…!?」

「…アスカ?」

「シンジ…あ、あれ…」

「え?…あ、綾波!?」

「シンジ!」「アスカ!」

タッタッタッタッタッタッタッ…


走れ、走れ、走れ!
早く走れ碇シンジ!少しでも、一歩でも、一秒でも早く!


「ハァ、ハァ、ア、アスカどう?」

「ハァ、ハァ、ま、待って…ハァ、ハァ、…い、生きてる!生きてるわ!」

「ハァ、ハァ、い、生きてた…あ、綾波が…」「レ、レイが…ハァ、ハァ、レイが生きてた…」

「は…」「あは…」
「「あ、アハ、アハハ、アハハハハハハハッ!」」

「ん……え?…ア…スカ?…碇…君…?」

「「アハハハハハハハハハハハッッ!!」」


「…?」


…父さん…母さん…ミサトさん…加持さん…綾波…皆…有難う…

…ママ…私もいつかそこに行くわ…だから…私、今を大切に生きる…待たせるけど…ごめんね…

…私…生きてる?…生きてるの…私…何故?何故…あぁ…涙…そう、私、嬉しいの…嬉しいのね…生きてるのが嬉しいのね…


…そう、僕はここに居たい。それが僕のここに居る理由。

そう、アタシは生きてる、それが私の存在意義。

…そう、私は生きたい。それが私の望み。





…三人の再会の後、暫くして赤い海は消えた。





そして又暫く時が過ぎ、1つの石碑が立った。



石碑には、ある少年の言葉が刻まれた。





…悲しみよ、こんにちは。喜びよ、こんにちは。

憎しみよ、怒りよ、こんにちは。
妬みよ、羨望よ、こんにちは。

そして

笑顔よ、こんにちは。

僕は涙を肯定する。
僕は笑顔を肯定する。

苦しみを、痛みを、哀しみを、人の醜さも素晴らしさも、否定も肯定もせずに受け入れよう。

忘れないで

不幸になっていい人はいない。

不幸しか無い人はいない。

そして

特別な人もいない。

誰しもが人と言う生き物だと。

僕は今生きている。天国でも、地獄でもない“今”と言う現実に。



昨日に、さよなら。

明日に、生きている人達に、おめでとう。

そして…

…今日に、皆に、有難う。




【現在・たこ・未来】歌・たこルカ
http://www.youtube.com/watch?v=P0I9HabfgTQ&sns=em
メンテ
Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・四月 ( No.4 )
日時: 2011/04/14 19:11
名前: tomo  <arionemoon@yahoo.co.jp>

■【僕がここにいて良い理由】

 いつものようにラブコメディなのかと思ったら,全然違って引き込まれました。

 旧作エヴァのモチーフをストレートに表現した作品ですね。
 なんだか懐かしくなりました。

 動画も作品のテーマにあっていて上手く話を盛り上げている気がします。
 こういうのって,ネットならではの新しい表現なのかなって気がしました。
メンテ
Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・四月 ( No.5 )
日時: 2011/04/17 23:54
名前: tamb

■タイトルなし/何処
( No.1 )

 女の子が涙を流せば、たとえそれがどんな理由であっても「わかった」と言わなければなら
ないのが男というものだ、みたいな文章がなんかの小説にあって、私はそれを読んでなるほど
と深く首肯したものだったが、それがたとえ棒読み泣きまねであっても涙さえ流していれば
「わかった」と言わなければならないのだろうか。大あくびして涙を流した時に唐突に「わか
った」と言われても女の子は困惑するだけだろうし、感動巨編小説を読んで泣いてしまった時
に「わかった」と言われても現実に引き戻されるだけだし。男という生き方はかくも難しい。

 中島みゆきに「蕎麦屋」という歌がある(YouTubeには初音ミク版もある。踊ってはいない
けど)。ある意味とても中島みゆきらしい曲なのだけれど、なんかのゲームで所ジョージに負
けて蕎麦屋という曲を書け、ということになって作った曲なんだそうだ(私はずっと所ジョー
ジじゃなくて松山千春だと思っていた)。つまりタイトル先行。この流れは一連のこのサイト
の企画に通じるものがある。

■僕がここにいて良い理由/何処
( No.3 )

 それなりにシリアスな話のエンディング曲のタイトルがなぜ「現在・たこ・未来」なのかを
強く問い詰めたい(笑)。そしてこの曲、おそらく誰もが久保田早紀の「異邦人」の替え歌だと
思ったはずだ!!(そんなことはない)

 上を見ても下を見てもキリはない。下を見おろして「俺はまだマシ」と思って安心するのは
前向きではないけれど、上を見てもうちょっと何とかと思いながら日々頑張る。ただその「上」
が本当に上なのかどうかはそこに立ってみないとわからない。
 ではなぜ人はそこに希望を見出し、生きていこうと思うのか。
 幸せになりたいから。きっとそれ以外にはない。人を幸せにするのも自分の幸せの一部なん
だし。だからレイも帰ってきたのではないかと。
メンテ
Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・四月 ( No.6 )
日時: 2011/06/14 06:47
名前: 何処


皆は“膝カックン”と言う技を知っているだろうか?

そう、大抵の日本人なら知っている筈。
ターゲットの油断を突き背後に回り込み、至近距離からその無防備な膝の裏に自らの膝を押し当てバランスを崩させるアレである。

…何故そんな事を説明するのかと言うと、今の私の前に展開する光景の中に登場する女子高生一同…私を含む…が、皆その膝カックンを喰らったからだ。

…恐るべき事に、触れる事無く私達クラス全員の膝を砕いた一人の少女は自らが原因とは気付いていないらしい。
只一言…只一言で私達の膝を砕いたその赤い瞳の少女は、きょとんとした様子で首を傾げ…可愛い…私達にこう言ってのけた。

「…どうしたの皆?」



【ダブルニークラッシャー】

《なんだかとってもいいかんじ》歌・初音ミク
http://www.youtube.com/watch?v=hzOb2X6i5RE&sns=em



綾波さん…フルネームは綾波レイ…彼女には幾つかの別名がある。

曰く“妖精”、曰く“天使”、曰く…

天然爆弾(ナチュラルボム…命名・惣流さん)N2危険物(ネルフ謹製天然危険物…命名・霧島さん)とか…

そう、彼女は稀に突拍子の無い…それもとんでも無くぶっ飛んだ…発言を咬ましてくれるのだが、今回のは割と大人しい方かも知れない…
少なくとも椅子ごと転倒している子は今回はいない…
床にへたりこんだ友人に机に突っ伏したままの私は話しかけた。


「あ…相変わらず綾波さん、強烈ね…」

「でも今回被害少ないわ…」


ユキユキの呟きに隣でへたりこんだマユたんが周りを見ながら答える


「言われて見れば…」

「…いい加減、私達も免疫が出来たからこの位なら未だ何とか…」

「…でも何かしら…この脱力感…」

「『貧乳って何?』なんて聞かれりゃねえ…」

「…アスカがいたら即突っ込み入るんだろうけどね…」

「あれ?そう言えば霧島さんも居ないわね…」

「アスカも霧島さんも今職員室よ。」

「道理で…」「静かな訳ね…」「で、今回何やったの?」


中ちゃんの疑問に私も興味を持つ。


「何でも電車の優先席に座ったオバチャンに注意したみたい。」

「あー!今朝のあれか!」「あの二人あーゆーの許せないもんねー」「あの婆顔真っ赤にして喚いてたよ。」
「女の子が婆言うなよ…」

春ちんの台詞にこっそり同意。だけど…


「?でも何でそれで呼ばれたの?」

「逆ギレして学校に捩じ込んで来たみたいよ」

「うわ最悪」「でも…」

「「「「先生も可哀想に…」」」」


担当のタヌキ先生…名前じゃなくて体型…に同情。


「今頃田多ヌキはアスカと霧島さんに吊し上げ喰らってるわね。」「同感。」「間違い無く。」「やだやだ中間管理職は」「アーメン」「真希波さんまで混じらなかっただけ幸運かも」


…何て事をグダグダ話してる私達の向こうでは、綾波さんがヒロちゃん達と話していた。


「…で、貧乳って何?」


綾波さんの問いに律儀に答えたのはうっちーだった。

「…貧乳ってのはね、貧しい乳と書くの。」


…グラスの2/3が一瞬沈黙…


ざわ…ざわ…

「何故そこであたしを見る!えぇえぇどうせあたしゃ貧乳よ!」

「むっ!?Bカップのあんたが貧乳を語るとは、Aカップのこのあたしに対する挑戦ね!」

「するなー―っ!乳の話はするなー――っっっ!」

「貧乳どころか微乳よ…」

…そんな喧騒の中、マユたんがこっそり涙ぐんで「…未だスポーツブラのあたしって…」と呟き、思わず私は手を取って“同志!”と言いたくなった…


「貧しい乳…成る程…」


自分の胸に手を当て納得する綾波さん。

…掴める存在が羨ましい…

「て言うか綾波さん、何その持ち方!?」
「ムニッて擬音聞こえそう…」「い…意外と…」「負けた…」
「くっ!天は二物も三物もえこひいきして与えおる…」
「着痩せってより隠れ巨乳!?」

「?きょにゅう?」

「“巨大”な“乳”よ!ち!ち!」
「うっちー、乳乳って女が連呼すんなよ恥ずかしい…」

「それに巨乳って良い事無いわよ、邪魔だし暑いし重いし…」


坂本さんの台詞は…私には痛い…邪魔でも無いし重さなんて…暑いの?


「良い事無いだと!?」「持てる者の余裕!?」「くっ…」
「坂ちーはナイチチの悲しみを知らんから」「「ナイチチ言うなー!」」

「だってマラソンとか揺れて痛いし…」


口を尖らせヒロが抗議する…ごめんなさい、私は痛いって感覚が解りません…


「“1−A第三の巨乳”ヒロ!その続きを言ってみろ!」「あたしゃ揺れもせんわ!」


そんなクラスの喧騒…と言うか騒動…を物ともせず、一人綾波さんは何やら納得した表情で頷きながら一人呟いていた。


「…巨乳…成る程…でも私のは小さい…アスカや洞木さんの方が大きい…私達の保護者はもっと大きい…」

「確かにピカリんもでかいけど」
「ち、ちょい待ち!それより凄い事綾波さん言ったわよ!」
「え?…アスカよりでかい!?」「嘘ぉ!?」「何じゃそりゃ!?」「うわ迫力…」
「ちいっ!ネルフの女は皆化け物か!?」
「寄せて上げてとか詰め物とか改造手術とかじゃなかろうな!?」
「美容整形を改造手術言うなこの特撮ヲタ娘!」
「た、体型は!?体重百キロとか」
「て言うか実物見たの綾波さん!?」

「一度皆で温泉に…綺麗な体だった…」

「!?じゃあ寄せて上げてとか詰め物とかじゃないの!?」
「百キロじゃ無いの!?」
「その発想どっから湧くかなこのアマは…」

「…多分美容整形手術はしていない…」

「でもデカいって…どの位?」

「葛城さ…私達の保護者は湯船に浸かると胸が浮いた…」

「「「「「!胸って浮くの〜!?」」」」」

「…浮くのよ…」
「マジか坂本!?」

「脂肪は比重が水より軽い…胸も水より軽い…当然浮く…」

「す、凄え…」「ち…ちなみにサイズは判る?カップの方は!?」

「確か…ブラジャーはFと…」

「「「「「!?え、エフ〜〜〜!?!!」」」」」


え、ええと…AAA、AA、A、B、C、D、E、F…F?F!Fぅ!?


「で…でかい…」「ど…どんだけ…」「アニメキャラかよ!」「…AV女優かグラビアアイドルか…」


皆でそんな事で盛り上がっていると、教室のドアが開いた。


「あ、ど、どうも…綾波いる?」

「碇君!」

“おー、旦那来室か”“マメよねー”“心配なだけかもよ”“確かに”


…ここで改めて紹介しておこう。今ドアを開けた長身でどことなく中性的な彼の名は『碇シンジ』我が一高一年男子だ。
男子クラスから例外的に女子クラスへ顔を出す事が許されているのは生徒会役員以外には彼ぐらい。
そう、彼は綾波レイの彼氏(と目されている)にして保護者(と言うより飼い主)でもある。

そして何より彼は“一高の治安維持要員”なのだ。

何しろ色々な意味で規格外な名物三人組…惣流アスカ、霧島マナ、真希波マリを抑えられるのは山岸マユミ、洞木ヒカリと彼ぐらいなのだ。
(最もマユたんはいつも巻き添えなんだけど。)
最も本人は振り回されてるだけにしか感じていないだろうと私は睨んでいる。
職員室で『女難のシンちゃん』と呼ばれているのは内緒ね…事実は時に人を傷付けるし…


「どうしたの碇君?」

「どうしたのって綾波、今日は夕食僕の家で食べるんだろ?買い物付き合ってくれるんじゃなかった?」

「…あ。」

「“あ”って…忘れないでよ綾波ぃ…で、一体皆と何やってたの?」

「貧に」「「「「わわわわわ!ななな何でも無い何でも無い!」」」」

「?…まあいいや、さ、行こう綾波。」

「碇君…」

「?何、綾波?」

「…お願い、私を連れて逃げて。」

ガタガタガタッ!

「綾波、又何脈絡の無い台詞言ってるの?」

「恋の逃避行…愛し合う二人の絆…女の子の憧れ…」
「…又洞木さん所で変なドラマ見たね…」

「これは男の器量を測る為にも大切な問い…だから碇君、私を連れて逃げて。」

「『何処へ?』とか『何の為に?』とか色々突っ込みたいけど…まぁ、面倒だから『早く行かないとスーパーのタイムセール逃しちゃうから先に行くよ』って言っとこうかな…」

…碇君、考えてる事だだ漏れ…

「そう…駄目なのね…と言う事は碇君、私の事嫌いなのね。私の乙女心を踏みにじり、私の期待を裏切るのね。しくしくしく。」

ガタガタガタガタッッ!

「…綾波、その棒読みは止めなさい…」

「…駄目?」「駄目。」


ふと振り向いた綾波さんは、床に転がる私達に問い掛けた。


「…どうしたの皆?」


…断言する。
最強の女子は間違い無くこの赤い瞳の女子高生だ。

…最も、それを受け止め得る碇君こそ最強なのかも知れないけど…

碇君、頑張ってね。
…大変だと思うけど。




《そう言えば、忘れてた》重音テト
http://www.youtube.com/watch?v=96IgvoGTHmw&sns=em

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Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・四月 ( No.7 )
日時: 2011/06/25 07:06
名前: tamb

■ダブルニークラッシャー/何処
( No.6 )

 考えてみれば、というか考えるまでもなく「貧乳」というのはすごい単語である。貧しい乳
だぜ。誰だよ考えたのは。そう昔からある言葉じゃないと思うんだけどな。載ってたらやだな、
と思いながら辞書を引いたら載ってなかった。良かった。
 巨乳爆乳の類は肩が凝るというのは事実らしい。私は貧乳なのでよくわからない。
 大小の他に、硬い柔らかいというのもある。硬い胸というのがどの程度硬いのかは想像する
のも困難だけれど、あたかも骨のごとく硬く微動だにしないというわけでもないと思うので、
それはそれで問題ないのではないだろうか。おっぱいが硬いから振られた、ということはない
であろう。たぶん。巨乳だから、あるいは貧乳だから振られたということがあるとすれば、そ
の程度にはあるかもしれないけれど。

 クラスのみんながみんな貧乳なのでその話題しか出て来ないw
 坂本さんはサイズどのくらいなんだろう?
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