Re: 思い出のスイーツ ( No.1 ) |
- 日時: 2012/07/25 11:50
- 名前: のの
- 超・蝶久々の投稿です。
完全に肩慣らしなので展開が性急です。
話も完全に思いつくままで、ご飯を食べに来るレイが三人のやりとりを羨むという展開だけで書いていましたが、 ここ数年の僕の中「アスカが甘い物好き」という設定がひょいと顔を出したのでオチはエクレアでいこうと思いました。
これから徐々に蘇っていきたい、と何度書いたことか。とりあえず、物語はちと不安定に続きます。
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Re: 思い出のスイーツ ( No.2 ) |
- 日時: 2012/07/28 04:52
- 名前: tamb
- ああ、ののさんの文章だな、と読んで思う。いわばのの節。お久しぶり。
明らかにはしないけれど、私は自分の文章ってこういうの、と思う部分がいくつかあって、 意識して変えたり変えなかったりしたりしてるけれど、それはののさんの文章とそう遠くない。 例えば私は「銀河の向こう」なんていう比喩は使わない(思い浮かばない)し、外見的にはセ リフの入れ方が違うなんていうのもあるんだろうけど、それを割り引いたとしても私の文章と ののさんの文章を間違う人はいないと思う。 それはなぜなのか、という分析はしてもしょうがないというか出来ないのでしないけれど、 ある種のストイックさと、適切な比喩が浮かばないけど突き抜けたような暗さが、ののさんの 文章にはある。突き抜けたような暗さっていうのは、何て言ったらいいんだろう、とんでもな く絶望的な話なのにしっかりと歩いているみたいな感じ。説明しにくい。まあでも、そういう 文章からにじみ出る特徴みたいなのが広い意味での文体であって、のの節を形成しているのか なと思う。
アスカの「危険度が増すだけ」というセリフは重要だと思う。こういう場合にアスカに何を 喋らせるのかは結構難しくて、黙って部屋に引っ込ませるという手もあるし、「しっかり送っ て、送ったらさっさと帰ってくんのよ。部屋に上がり込んだりしないで」とか言わせるという 手もある。どれもアスカらしいと思う。それはアスカという女の子の解釈が浅いのかもしれな いけれど、この年頃の女の子ってこんな感じに揺れてるのかなとも思う。
どういたしまして、という言葉は、私はあなたのために何かをしましたという自覚のもとに 発せられる言葉で、自分自身のためだけれど結果的にあなたのためになった、という場合には、 一般的には使わないと思う。だから、「ありがとう」「どういたしまして」という会話ができ るというのはとても幸せなことだ。だからレイは恐らく無自覚にその言葉を舌に焼き付けたの だろう。その幸せさをレイは、たぶん気づいていない。
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Re: 思い出のスイーツ ( No.3 ) |
- 日時: 2012/07/28 10:24
- 名前: タン塩
- こ、これは…甘々か?ののさん流の甘々なのか?ののさんの作品に常に漂う、
ある種の絶望感が薄いぞ。いや、絶望感というより閉塞感かな。『出口無し』 の重苦しい閉塞感がののさんの持ち味だと思う。まさにそれがエヴァ本編の トーンだったっけ、と。
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Re: 思い出のスイーツ ( No.4 ) |
- 日時: 2012/07/31 00:00
- 名前: くろねこ
- tambさんとちょいと被りますが、『あぁ、ののさんの文章だ…』と感じながらじっくり読ませていただきました。
なんだろう、話は暗いわけではないのに、言い回しによってそこはかとなくダークさを醸し出している雰囲気。その中にあるちょとした甘さがより引き立って、それが美味しい。こんな文章好きだったりします。 まぁ、わたしの文章の好みは置いといて。
レイがレイらしいし、アスカがアスカらしい。 特にアスカ。シンジがレイを送って行く場面で、たとえば私だったらアスカは大人しく家で待っていると都合よく描いてしまう。が、この作品では彼女はきっちりついて行く。ここがアスカがちゃんとアスカしていて(?)いいし、これがののさんらしさな気がする。 『ほんのりとした苦さ』のなかに、『甘さ』のあるお話。続きもきになるところです。
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Re: 思い出のスイーツ ( No.5 ) |
- 日時: 2012/07/31 00:29
- 名前: のの
- ああそうだ、感想をもらうってこんなに嬉しかったっけ。
自宅のpcがハードディスクの故障でうんともすんとも言わなくなっちゃったのでiPhoneより。引用としづらいのでせずにいきます。
>tambさん とりあえずただいま、と申し上げます(笑) そして書いていま読み返して見て、確かに僕の文章ですねーこれ。最適じゃない比喩とか。そのへんは狙ってるというか、好み。 最初に思い浮かんだ言葉に従っているという感じです。 そして昔の「日記シリーズ」以降、LRSでも絶対にアスカを無視しないというのは意識しております。 特に最近はなんならアスカの人間味がレイより魅力的になってしまっても構わないなと。だからといってどう転ぶかわからないからロマンスがあるのでは、と。 「どういたしまして」の解釈については脱帽です。そっかーなるほどねーー(何)
>タン塩さん ども、おひさです。感想アリガットさんです。 そうですね、閉塞感はないようにしました。でも、こういうのを書いたことだってありまっせー! でも「新劇場版」が突き抜けて明るい(エンタメ性が高い)のがどうもやっぱり受け付けないので、この話のレイはまんまEOE突入っす。
>くろねこさん 感想アリガットです。 こんなに間隔があいても「ののらしい」と言われる程度には書いてきたんだなあ、と感慨深く思います。 性分としてやっぱり「苦味の中の甘味」を書き続けてますね。そのへんがエヴァという物語が持つ魅力でもあると思いますし。 アスカがついていくのは、このテのFFは往々にして簡単に2人きりになれちゃいますけど、そんなに都合良くない気がするのです。でもむしろ望んでない形でふと良い瞬間がレイに訪れたらその方が素敵じゃないかなーと思ってこんな形になりました。楽しんでいただけたなら何よりです!
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