Re: 突発的短編集《掌話的小話》 ( No.1 ) |
- 日時: 2014/01/28 13:03
- 名前: 何処
- 【でいあふたーつもろー】
碇君に謝った。
「貧乳でごめんなさい」
碇君に怒られた。
「綾波よりおっぱゑの小さい人に失礼だ。」
碇君が続けて言った。
「綾波は小さくない。」
私は疑問に思った。
「でも葛城一佐や赤木博士には敵わない。」
碇君は呆れた様子でこう言った。
「較べる対象が悪い。」
続けて言った。
「綾波の大きさは丁度良いサイズだ。」
私の胸の大きさを丁度良いサイズと評価する碇君の価値観を今一つ理解出来ない私は碇君に聞いた。
「男の人は大きな胸が好きなんでしょ?」
碇君は頭を抱えながら私の問いに答えた。
「そんなの人それぞれだよ、僕は綾波が好きだし綾波の胸も好きだけど別に大きさに不満は無いから。」
…私の小さい胸に不満が無いと言う碇君の答えに取り敢えず安心しながら、ふと私はある可能性に思い当たり、沸き上がる新たな疑問を碇君に投げかけた。
「碇君…ひょっとして…ロリコン?」
派手に転倒し、暫く床で震えていた碇君は、無事を確認しようとした私の目前で急に飛び起き、驚いて尻餅をついた私の正面に座り真っ直ぐ私の目を見詰めてこう言った。
「…な訳無いだろ…て言うか…だ…誰が一体きき巨乳だのろろロリコンだのそんないらん事綾波に教えたの?」
「アス」「あああああっっっ!やっぱアスカかあああああああっっっ!」
猛烈な勢いでパジャマのまま室外へ駆け出す碇君。 そのまま屋外へ出たのだろう、窓から聞こえる遠ざかる靴音に私はポカンとしながら呟いた
「…巨乳なんて私言ったかしら?」
―――
「…と言う事がありまして…」
報告する私の前では不思議な光景が繰り広げられていた。
膝から崩れ落ち下を向き肩を震わせる葛城一佐
ゆっくりと頭を左右に振る赤木博士
後ろを向き震えているオペレーター達
頭を抱えた副司令
只一人何時も通りの司令が口を開いた。
「…判った。警察からの身元引き受けはこちらが行う。又シンジとレイ、アスカ、三名の一切の責任は不問にする。」
「了解しました。」
ふと時計を見れば既に日付は変わっている。
あの後暫く待っていたが碇君はなかなか帰って来なかった。 流石に下着一枚は寒いので脱ぎかけのパジャマを羽織り布団に入ると、急に睡魔がやって来て私の意識を奪っていった。 熟眠する私は慌てた様子の葛城一佐に文字どおり叩き起こされてここに連れてこられ、居並ぶ皆に説明を求められたのだ。
こうして碇君と私の新婚初日は終わった。
《お前の嫁だろ、なんとかしろ!》 http://www.youtube.com/watch?v=ODU56s9wjxk&sns=em
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