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母と娘、そして…
日時: 2021/08/15 14:43
名前: ありやす

母と娘、そして…

書いた人 ありやす


「アイに良く似ているわね」と、アイに言うとアイは
「そうかしらお母さん」と、可愛らしい孫娘をあやしながら
不思議そうに聞いてくれる。
私はアイに「そうよアイ、良くアイもそうすると嬉しそうに
してくれたわ」と、言うとアイは
「そうだったの、お母さん。なら、この子は私に似てくるかしら?」と、私に聞いてくれると私は、
「でもわからないわアイ、確かにアイは私に似た部分も
多いけどお父さんに似た部分も多いわ」と、言うとアイは
「確かにそうねお母さん、中学生の頃、良くミサトさん、
アスカさんにお父さんに良く似てるって、良く言われたわ」と、
懐かしそうに言ってくれる。
「だから、あなたに似るかもしれないし、旦那さんに似る事だってあるわ」と、微笑みながら言うとアイも、「そうねお母さん」と、
微笑みながら返してくれた。
アイは、この子に色々な事を語り掛けながらあやししている。
見ているだけで、微笑ましわ。
碇くんも、良く私がアイたちの事をあやしている所を見ては、
良く頬を綻ばしていたけど今の私の顔は、
そうなっているのかしら?
アイが、あやし続けているとアイの中ですぅすぅと寝息を
立て始めてしまった。アイも私の中で良く、こうやって
眠りこけてしまう事が多かったけど、ここまで似て来ると
自然と笑ってしまうわ。
アイは眠っているその子を布団に移し、お茶の
用意をし始めてくれたから、私は慌ててアイに代わってもらい、
私が、お茶の用意を始める。
アイったら私たちが来る事を見越して、アールグレイまで、
買っていたのね。それにこの、はちみつとレモン、マスターの
はちみつレモンティーまだ気に入っているのねアイは。
今度、マスターにこの事を言ったら、どんな反応をして
下さるかしら?私はそんな事を考えながら、慣れた手つきで
紅茶を入れる。
紅茶を入れたカップの片方をアイに手渡し、席に着いた。
カップを受け取ったアイは「ありがとうお母さん」と、
微笑みながら言ってくれる。やっぱり、アイの笑顔は碇くんに
良く似ているわね。
「良いのよアイ」と、一言微笑みながら言った。
それから私は、紅茶を少しづつ飲みながら、布団で心地良さそうにすぅすぅと寝息を立てるあの子を見守る。
この光景の何もかもが懐かしくて、
ついこの間の様な事に思える。前は、碇くんと私で、
眠っているアイを見ていたのに、今ではアイの子を私とアイの
二人で見てるのは時の流れを感じてしまうわ。
そんな事を考えているとアイに、
「ねぇお母さん、私心配なの無事あの人と一緒にあの子を
育てきる事が出来るかが」と、アイが不安な事があると
良くしていた不安そうな顔で、私に聞いてくれる。
アイがは良く不安になるとああやって不安そうな顔をして
私たちに助けを求めてくれた。
その度に私と碇くんの二人でアイが安心出来るまで、何度も
アイの頭を優しく撫でてあげた。
私は、アイに「おいでアイ」と両手を広げて、呼ぶ。
アイは、「うん」と、一言頷き私の腕の中に入ってくれた。
そして私は、いっぱいの力で、でも優しく抱き締め、
頭を優しく撫で始める。アイは安心して、私の胸の中で
わんわんと泣き始めてくれた。
限界まで、自分を押し殺す癖のあるアイにとっては、
こうしないと、自分を解放してくれない。
私はアイの頭を優しく撫でながら
「良いのよアイ、言いたい事いっぱい言って良いのよ、
あなたは限界まで自分を押し殺す癖があるんだから、
今まで我慢したのでしょ?」と、優しくあやすように言う。
アイは泣きながら
「わらし、不安なの、あの子を、あのひりょと育てるころが」
それを聞いて私は、「大丈夫よアイ、アイは親の愛情を知らない
私たちに親の愛情をめいっぱい貰って育ったでしょ?少なくとも私たちは知らないなりにアイたちに愛情をめいっぱい
注いで育てたつもりよ」と、言うとアイは
「ごめんりゃはい、おかあはん」と、
顔をぐしゃぐしゃにして、謝る。
あぁこの子も私に似て、バカだわ。
私はアイに、
「謝らなくて大丈夫よ、もっと私たちや旦那さんを頼りなさい」と、言うとアイは安心したのか泣きやみ、私に、
「うん、ありがとうお母さんそうするわ」と、涙で腫れた顔で
笑顔を作って見せてくれた。
私はアイの頭を優しく撫で続ける。
そして、撫でられて心地良かったのかアイは気付いたら、
私の胸の中で心地良さそうにすぅすぅと寝息を、
立て始めてしまった。
全く仕方ない子ねと、呆れながらも私はアイの頭を
優しく撫で続ける。
するとアイが、寝言で「お、母さん」と私の事を呼ぶ。
私は、「大丈夫よ、私はここに居るわアイ」と優しく耳元で囁く。

メンテ

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Re: 母と娘、そして… ( No.1 )
日時: 2021/08/15 14:51
名前: 史燕

綾幸へようこそ!!
執筆お疲れ様です。
(居候の分際で言うセリフではないですね)

アイちゃんが結婚するとは、旦那は誰だ? どんなやつだ?
(めんどくさい親戚風に)

>マスターの
>はちみつレモンティーまだ気に入っているのねアイは
まさかのマスター登場!?
ありがとうございます。

>「大丈夫よアイ、アイは親の愛情を知らない
>私たちに親の愛情をめいっぱい貰って育ったでしょ?
>少なくとも私たちは知らないなりにアイたちに愛>情>をめいっぱい
>注いで育てたつもりよ」
碇レイさん、いいなあ、素敵なお母さんだなあって思います。
メンテ
Re: 母と娘、そして… ( No.2 )
日時: 2021/08/15 15:03
名前: ありやす

史燕さん読んで頂きありがとうございます。

史燕さんはもはやマスターとして、親戚に近い存在なのでは?

旦那さんは誰でしょうね。
こればかりは作者の私にもわかりません(笑)

アイちゃんは、良く旦那さんを連れてマスターの所に
通っているそうす。
(そんな旦那さんはマスターのコーヒーが好きだそうです)

碇レイさんも、良い母親ですし、右も左もわからなかった
レイさんが今では、先輩ママさんですよ(驚き)
そんな母親に育てられたアイちゃんいえ、アイさんも
良いお母さんになれますよ。
メンテ
Re: 母と娘、そして… ( No.3 )
日時: 2021/08/16 01:23
名前: tamb

ようこそ綾幸へ!(笑)

アイちゃん頭撫でてあげるからおねむしな、と思いながら読んでたらほんとに寝た。ちょっとびびった。

隔世遺伝なんてこともあるんで、この子はよりレイやシンジに似ているかもしれませんね。
子育ての決意なんてのは、結局のところ、まぁある程度はないとまずいですが、どんなに覚悟しても完璧なんてことはないんですよね。だから全力で愛してあげれば、大丈夫、いい子に育つでしょう。

さて、せっかくヨットスクールにおいでになられたので(笑)、ひとつだけ。

「そうだったの、お母さんならこの子は私に似てくるかしら?」

 前の文章をちゃんと読んでれば意味はわかるのでいいと言えばいいのですが、この文だけを普通に読むと「お母さんならこの子は」と読めますよね。「お母さん」と「なら」が結びつきやすいというか。だから

「そうだったの、お母さん。ならこの子は私に似てくるかしら?」

がたぶん良いでしょう。「なら」の後に読点を入れるかどうかは悩みどころ。
一気に喋っている感を出したいのであれば、これも悩ましいですが、

「そうだったのお母さん、ならこの子は私に似てくるかしら?」

ですかね。ま、ひとつの例です。何が正解というわけでもありません。ある程度は悩みつつ、あまり深く考え込まずに書くのが良いかと思いますがまずは受験だ! 忘れるとこだったわ(笑)
メンテ
Re: 母と娘、そして… ( No.4 )
日時: 2021/08/16 05:58
名前: ありやす

tambさん読んで頂きありがとうございます。

アイちゃんが最後寝てしまったのは、限界まで気張ってたのが、
レイさんのおかげでガス抜きされたからですね。

子育ての決意…(以下略
確かにtambさんのおっしゃる通りで、レイさんと碇くんは、
それを知らないなりにアイちゃんたちに注いでいたので
アイちゃんはそれを知っているので、大丈夫な筈です。
親にして貰った事は親にそっくり返す事は出来ませんが、
それを子供にはそっくりしてあげる事が出来るので、
アイちゃんにはそれに努めて欲しいです。
(勿論周りの力を借りながらで)

言い回しについてご指摘ありがとうございます。
確かに意味は前後の文を読めば、十分に伝わるのですが、
読点を打つ位置、句点を打つ位置でその人の口調や、
言葉の意味に差異が出てしまうから、難しいですね。
これは文字を書いているうちは永遠の課題になりそうです。

受験は、此処に胸張って居候出来るよう頑張ります。

メンテ

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