Re: 光熱フィラメント ( No.1 ) |
- 日時: 2021/08/28 16:00
- 名前: みれあ
- 冒頭にも書いたとおり pixiv に先日投稿した物です。誰のコメントもつかなければ一人で反省会する会場にします(笑)
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Re: 光熱フィラメント ( No.2 ) |
- 日時: 2021/08/28 22:11
- 名前: tamb
- 1人反省会とかも見てみたいけれど、感想は後で書きますーとか言って書いてないことを思い出したり。書いてないよな? ダブルポスト効果。
そして文字化けに衝撃を受ける。この掲示板はいつのまにやらダッシュすら表示できなくなったのか? だがコピーしてエディタに貼り付けると微妙に違う。
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こんな微妙な差なんかどうでもいいんだよ文字コード!!どっちがダッシュなんだー!!
さて。
とても良いです。
もう真夏に直射日光に晒されながら歩くことはないけれど――生命に直接的に関わるので――確かに若い頃は暑い暑い言って汗かきながらふらふら歩いてたし、炎天下で体育だってやってた。
女の子はあんまり汗をかかないイメージがあって、こっちは汗だらだらなのに女の子の腕はさらさらで、どうなってるのかと思う。たぶんレイも同じ。その彼女が汗を拭うほどだから、これは相当に暑い。まれに見る猛暑。
黒猫の日傘はリツコさんが使っていたものか、あるいはプレゼントとして選んだものかはわからないけれど、「傘のそこかしこにしっかりと可愛い意匠があしらわれている」ならレイのために選んだのかもしれない。自分用にかわいい日傘を選ぶ、ということもあるかもしれないけれど。 目線が合って「こっちじゃなくて、これ。」だから、当然だけどレイはシンジが猫のストラップじゃなくて自分を見ていることに気づいている。だからレイも見つめられて赤くなってるはず。でもシンジはそれに気づかない。
飲み物を買いたいと、「足音をあまり感じさせずに」歩くレイが言う。きっと彼女はとても軽い。「左手の鞄と右手の日傘」ではコインを入れることもできない。例えば鞄を地面に置くのではなく、日傘をシンジに預ける。そこがとてもいい。猫は、私を見て、あなたを護ります、と言う。守るのはレイだ。きっとシンジと共に。その意味で、この時の日傘はシンジでもある。だから「居た堪れない気が」したのだろう。気恥ずかしさ。
「路上、自販機の前。」
この体言止めが実に効果的。本当に何でもないシチュエーションで、レイだけがシンジの視界の中で輝いているのがよくわかる。
レイは自分が見られていることに気づいている。「綾波が不思議がって僕に訊く」。最初の猫のストラップの時の繰り返し。恥ずかしいからあんまり見ないで。やはりシンジは気づかない。「左手の鞄と右手の日傘」では飲み物もうまく飲めないことにも。 再び黒猫に護られたレイは、護られているとシンジがよく見えることに気づく。ラストのセリフが光る。
私っぽいとかののさんっぽいとかそういう領域は抜けて、これはもうみれちゃんの世界だと思う。
従って、今後は「予想通りの素晴らしさ」となってハードルが上がる。ここから逃げるためには脱力モノを書くしかないが、それはそれで言うほど簡単ではなく、際限なくハードルは上がり続ける。この無限ループから抜ける方法は、恐らく、ない。
とても暑い、素敵なお話でした。
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Re: 光熱フィラメント ( No.3 ) |
- 日時: 2021/08/28 22:56
- 名前: みれあ
- 取り急ぎ、ダッシュだけ修正しました!文字化けするのはいいとしてこれくらい流石にチェックしろよという話 > self
お返事とかは後ほど。
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Re: 光熱フィラメント ( No.4 ) |
- 日時: 2021/09/01 20:50
- 名前: みれあ
- 一人称で物語を書くと語り手の目線から見えないものは描けないという話がある(回想ということにすることでクリアできることもある)。もちろん見えないからといって存在しない訳ではないので「実際どうなってるか」は考えるし場合によっては間接的に表現したりもする。なので、語り手からは見えてない光景についても「この作品で実はこうなんです」は勿論ある(ないこともある)。
という前提の上でなんだけど、今回シンジくんからは見えなかったレイがほんとはどう思ってたか、についてはゼロ回答とさせていただければな〜と思っています。 tamb さんにはせっかくしっかり感想書いていただいたのに申し訳ない! 作者としての想定は勿論あるんですが、作者の口から言ってしまうと野暮だなというところなので。
今回の作品のコアは勿論「炎天下の日差しで綾波が眩しい」。もしぼくに絵心があれば文章ではなく絵(や漫画?)で表現したかったのだけど、持ち合わせていなかったので文章で表現することになった。 実は初期構想ではもうちょっと親しい状態の物語を想定していたのだけど、いざ書き始めたらシンジくんがずっとレイにドキドキしてしまっていて、これではキミたち親密になるのはまだ無理だよwということでこういう距離感になった。このせいで当初想定していたオチも使えなくなったし、前段にもうひとつ小話があったのもボツにしてしまったんだけど、これはこれでよかったのだと思う。 で、日傘は初期構想にはなくて途中から出てきたアイデア。日差しが強いと日焼けするんじゃないだろうか、男子はとにかく女子はどうしてるんだろうか、綾波もアスカも色白だけど大丈夫なのかな、とかぐるぐる考えた結果登場してきたという感じで、作劇上の必然性と関係ないところから出てきた概念だったりする。とはいえ、結果的には物語のいい進行役になってくれてよかった。最後のオチを導出できた瞬間はやった!という気持ちだった。
■tambさん 感想ありがとうございます! 別にtambさんからの感想を急かす目的ではなかったんですが、結果的にはいいリマインドになったようで立てた甲斐があった。
>日傘 ぼくの中ではリツコさんが使っていたものを譲った(のでリツコさんの趣味の猫のストラップがついていた)イメージでいたのだけれど、プレゼントでもよいですね。
>確かに若い頃は暑い暑い言って汗かきながらふらふら歩いてたし、炎天下で体育だってやってた。 ぼくもそういうイメージがありました。ずっと夏なことで人間の適応能力のベースラインが上がってるかもしれない、あるいは社会的に暑さに晒さない配慮が確立されてるかもしれない(劇中でそのイメージはあまりない)。あとは現実の2021年の日本よりは、劇中の2015年の箱根はいくらかは暑さがマシであってほしい。などなど考えつつ、今回はクライマックスを特別な光景にしたいので、いつもよりさらに暑い状況が必要となり、太陽に張り切ってもらいました。
>レイだけがシンジの視界の中で輝いているのがよくわかる。 まさにそういう光景を作りたかったのでした。情景を描くのに機能していたらば嬉しいです。
>従って、今後は「予想通りの素晴らしさ」となってハードルが上がる。ここから逃げるためには脱力モノを書くしかないが、それはそれで言うほど簡単ではなく、際限なくハードルは上がり続ける。この無限ループから抜ける方法は、恐らく、ない。 これは悩ましい限りですね。評価いただけるのはありがたいものの、ハードルが上がっていくのは避けたいので、なんとかして期待値を下げて「思ったより良かったじゃん」でほどよく楽しんでいただきたい。しかし、手抜きではなく誠実性を保ったまま期待値を下げるというのも難しい。脱力は手抜きではない。せめて、ハードルの下をヘッドスライディングで通り抜ける練習をしておくことにします。
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