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誕生日おめでとう
件名 | : Re: 誕生日おめでとう |
投稿日 | : 2010/04/05 03:17 |
投稿者 | : tamb |
参照先 | : |
完全に思いつきで書いたわりには良くできてるんじゃないか、と思ったけど、やっぱりそー
でもなかったな(爆)。
■タン塩さん
猫。重なり合ってるんですよ(笑)。
この猫はちょっとあれだけど、ラプラスの鬼とかマックスウェルの悪魔とか、そーゆーのが
好きだよな。外人って。いまちょっと調べたら、ラプラスの鬼ってのは Laplace's demon で、
マックスウェルの悪魔 Maxwell's demon と同じなんだな。悪魔が好きなだけか。
にしても、画像が謎過ぎるんですが(^^;)。
■JUNさん
> 詰まるところの『ハッピーバースデー』なわけですな。
そーゆーことです(笑)。
■calu
> 小さな喜びに胸躍らせるレイがとてもカワイイ…。
アリガットさんです。何故レイなのか、という理由についていろいろ言ってますが、本編で
のどきどきしちゃってるシーン(何を言うのよ、とか)が超絶に可愛かったというのが理由の
一つなのは事実なので、こういう可愛さは書いていきたいと思ってます。だから可愛いと言っ
てもらえると嬉しいです。
■ラストのミサトさん
「二十四」と言ってしまう大胆さと「あたり」という謙虚さが秀逸、と自画自賛w
でもなかったな(爆)。
■タン塩さん
猫。重なり合ってるんですよ(笑)。
この猫はちょっとあれだけど、ラプラスの鬼とかマックスウェルの悪魔とか、そーゆーのが
好きだよな。外人って。いまちょっと調べたら、ラプラスの鬼ってのは Laplace's demon で、
マックスウェルの悪魔 Maxwell's demon と同じなんだな。悪魔が好きなだけか。
にしても、画像が謎過ぎるんですが(^^;)。
■JUNさん
> 詰まるところの『ハッピーバースデー』なわけですな。
そーゆーことです(笑)。
■calu
> 小さな喜びに胸躍らせるレイがとてもカワイイ…。
アリガットさんです。何故レイなのか、という理由についていろいろ言ってますが、本編で
のどきどきしちゃってるシーン(何を言うのよ、とか)が超絶に可愛かったというのが理由の
一つなのは事実なので、こういう可愛さは書いていきたいと思ってます。だから可愛いと言っ
てもらえると嬉しいです。
■ラストのミサトさん
「二十四」と言ってしまう大胆さと「あたり」という謙虚さが秀逸、と自画自賛w
件名 | : Re: 誕生日おめでとう |
投稿日 | : 2010/04/03 10:16 |
投稿者 | : calu |
参照先 | : |
夢の終わりは現実の始まり。そして今年もまた、夢は紡がれていく。
十四歳というかけがえのない瞬間を、シンジ君と一緒に歩んで行って欲しいと思います。
これからも、ずっと。
そして、私たちは来年もまた、今日という日に彼女に祝福の言葉を贈ります。
「十四歳、おめでとう」と。
>ふと碇くんと同じ日というアイディアが浮かび、心がときめいたが
小さな喜びに胸躍らせるレイがとてもカワイイ…。
tambさんが描かれるレイには、こういったかわいさが詰まっておりますよね。
>「じ、じゃああたしも、次の誕生日には二十四歳あたりになるってことで……」
ミサトさんも、がんばれ!(笑)
十四歳というかけがえのない瞬間を、シンジ君と一緒に歩んで行って欲しいと思います。
これからも、ずっと。
そして、私たちは来年もまた、今日という日に彼女に祝福の言葉を贈ります。
「十四歳、おめでとう」と。
>ふと碇くんと同じ日というアイディアが浮かび、心がときめいたが
小さな喜びに胸躍らせるレイがとてもカワイイ…。
tambさんが描かれるレイには、こういったかわいさが詰まっておりますよね。
>「じ、じゃああたしも、次の誕生日には二十四歳あたりになるってことで……」
ミサトさんも、がんばれ!(笑)
件名 | : Re: 誕生日おめでとう |
投稿日 | : 2010/04/02 18:12 |
投稿者 | : JUN |
参照先 | : |
レイの誕生日。勿論不明なわけですが、だからこそ色んなことが出来ます。
なんだかややこしいのですが、詰まるところの『ハッピーバースデー』なわけですな。こんな簡単にまとめていいのか微妙ですが(汗)
ラストのミサトがいいです、僕としては29歳でも別に(ry
なんだかややこしいのですが、詰まるところの『ハッピーバースデー』なわけですな。こんな簡単にまとめていいのか微妙ですが(汗)
ラストのミサトがいいです、僕としては29歳でも別に(ry
それが三月三十日という日だった。
全てが終わったというのは文字通りの意味で、そこには時間も空間もなかった、と赤木博士
は言った。そこ、という言葉が指し示す場所すらなかったのだと。だから、終わってから始ま
るまでにどのくらいの時間が流れたのかを考えるのは無意味だった。
つまり、終わった日が三月三十日ならば始まった日も三月三十日であるべきだ、というのが
赤木博士の考えだった。地球の物理的位置の観測はこれから始まるのだろうが、日付との齟齬
はないだろうと断言した。根拠はわからなかったけれど、要するに時間が流れてないのなら地
球も動いてないということのようだった。ならば本当に時間も空間もなかったのか、ただ観測
者がいなかっただけではないのかというのが問題になる。アスカはその疑問を口にしたが、赤
木博士は懐疑論、独我論、認識論などという言葉を駆使して説明を行った。さっぱりわからな
かった。それはアスカも碇くんも同じようで、眠そうにしていた。葛城さんは深く頷いていた
が、理解しているとは思えなかった。そもそも赤木博士が理解して説明しているのか疑問だ。
赤木博士は哲学者ではない。
だが、そんなことはどうでもいいことだった。
葛城さんの実務能力は、赤木博士の協力があったとはいえ驚異的で、その日のうちにこれか
らNERVが行うべき事を決定し、碇司令の承認すら得てしまった。碇司令はほとんど自失してい
て、葛城さんの迫力に圧されてついついハンコを押してしまったというのが事実なのかもしれ
ないが、承認を得たことには変わりがない。
残る問題はレイの誕生日だけだと、部屋に集まったみんなを前にして葛城さんは言った。
「わたしの、誕生日?」
「そうね」と赤木博士が頷く。「あなたは誕生日なんて気にしたこともなかったでしょうし、
過去のデータは抹消済み。だからあなたの誕生日はわからないの。わからないなら決めてしま
えばいいということよ」
そんな簡単に言われても困る。365日の中から任意の日を選べと言われても。
ふと碇くんと同じ日というアイディアが浮かび、心がときめいたが、誕生日には祝うという
習慣がある。祝う日は多い方がいいと思い、自分で却下した。
「今日でいいんじゃないかな」碇くんが口を開いた。「今日からすべてが始まるんだから、綾
波も今日から始まるんだ。どうかな?」
「いいアイディアね」
私もそう思った。碇くんのアイディアならよほどの事がなければ拒否する理由はないし、み
んなも賛成してくれている。
「そうします」
みんなが拍手してくれて、少し恥ずかしかった。
「そうと決まったら」
赤木博士は端末を取り出してMAGIにアクセスを始めた。データを書き込むのだろう。
その滑らかなキータッチを見ながら、わたしはふと疑問を感じた。
「あの……」
「どうしたの? 誕生日プレゼント、今日はもう無理だけど、ちゃんと考えて明日あげるよ?」
碇くんの誕生日プレゼントという言葉にわたしは再び心をときめかせたが、何とか冷静にな
って言った。
「わたしは今日、何歳になったのでしょうか……」
赤木博士の指がぴたりと止まった。
「十五歳になったのなら、四月からは高校に行く歳です。もちろん、書類上は留年して中学三
年でも問題はありませんが。もし十四歳になったのなら、いままでは十三歳ということに……」
「……今までは十三歳だったっていうことでも、特に大きな問題は――」
「あなたたちは知らないでしょうけど、不確定性原理っていう理論があってね」
赤木博士が碇くんの言葉を遮って言った。
「簡単に言うわ。何かの物理量を知ろうとすればそれを観測しなければならない。当然のこと
ね。例えば、ある物体の位置を知ろうとすればそれを見なければならないわね? 見るために
は光がいるわ。でも物体に光が当たればその力で物体は動く。だから、厳密な意味でその物体
の位置を知ることはできないの」
「そんなのは誤差の範囲って言うんじゃ――」
「いいことを言うわね、アスカ。それ、憶えておいて。続けるわよ。この理論は時間とエネル
ギーの関係にも適用できるの。つまり時間の厳密さを追い求めるとエネルギーの不確かさが増
えてゆくし、逆にエネルギーを確定しようとすると時間が不確かになる。ということは、レイ
の持っているポテンシャル、すなわちレイのエネルギーを確定しようとすると時間が不確かに
なるし、時間を確定しようとすればレイのエネルギーは不確かになる。一方、人の持つエネル
ギーは年齢すなわち時間によって増減する。ならばエネルギーは年齢に置き換えても理論は成
立するし、時間も年齢に置き換えて理論は成立する。年齢というのは誕生日から今までの時間
のことだから。ということは、年齢を確定しようとすると年齢が不確かになるということ。言
い間違いではないわよ。『年齢』を確定しようとすると『年齢』が不確かになるの。だから年
齢の厳密な観測はできないの。誕生日から年齢の厳密な決定はできない。誕生日を確定しよう
とすれば年齢の不確かさが増すのだから。ここでさっきアスカの言った言葉が重要になるわ。
誤差の範囲。そういうことよ。
結論を言うわ。レイは昨日まで十四歳だった。そして今日、十四歳になったの」
最後の方はものすごい早口で、全く理解できなかった。もっとも、ゆっくり言われても理解
できるとは思えなかったけれど。
「それは理論の適用の仕方に間違いが――」
「いいんじゃないかしら?」葛城さんの言葉を無視してアスカが言った。「十四歳なんていう
素敵な年齢を二年間も過ごせるなんて、あんたすごいラッキーよ。うらやましいわ」
「そ、そう?」
「そうよ。こんなのはラッキーでしかありえないんだから、せっかくのラッキー、楽しまなき
ゃ損よ」
そんな気もしてきた。
「アスカの言う通りだよ。細かいことなんてどうでもいいんだ。綾波はいま生きていて、十四
歳になったんだ。それでいいんだよ」
そう、大事なのはいまこうして生きているということなのだ。
「わかった」
「おめでとう」
またみんなが拍手してくれた。嬉しかった。
どさくさに紛れて葛城さんが言う。
「じ、じゃああたしも、次の誕生日には二十四歳あたりになるってことで……」
「それとこれとは話が別」
赤木博士がぴしゃりと言った。