■ののさん

EPISODE 23.5「Not With You」拝読しました。よかったです。
相変わらずの筆致の冴えに、過分なほどに情景と心情が流れ込んできます。

ディラックの海を介するという非常手段を講じてまでレイのアパートに姿を見せた渚カヲルは、
三人目となったレイに、既に定まっている自身の宿命に、二人の未来が見えていただけに相当
焦っていたのでしょう。

>せめて、いま、この空のことは忘れませんように。
>せめて、人間らしくいられますように。
>そして、わたしがいなくなった時には、碇くんが悲しんでくれますように。
切ないです。

綾波レイの中に置いて貰った覚醒への鍵がどのような展開を見せるのか。ひたすら続きをお待ちします。

今年中目途ということで（爆）。

　渚カヲルという、禅問答など無意味であるという観点においては根本的に有意味なことを語
らなかったキャラにどう輪郭を与えるかという問題に対し、あたりを見回したときに、狂言回
しの役割を担えるのは彼だろう、と考えてそれに当てはめた感じ。だから話をしなければなら
ないし、そしてそれは予想外でも何でもなくすんなりと当てはまる。本編における人の立場か
らのそれが冬月だったとすれば、人外の立場からがカヲル。そんなに違和感はない。
　ただ、だとすれば、「葬送」においてレイが「駄目、この人は」と言い切ってしまったその
違和感のありかは気になるところ。


> シャツのボタンを半分開けて
> 振り返って部屋を見渡すと、
> 彼の足下に目を落とした。
　この三箇所は段落替えの字下げではなかろうか。

> ――恥ずかしい？
　他の部分を参照するとここも字下げに思える。

> 君は無へとたどり着いく
「たどり着く」かな

> 白んだ空がが彼を
「白んだ空が彼を」

> 外蓮見
「外連味」と予想

さて、まあ色々ありますが。

■タン塩さん
正直コメントしにくいですが、もっと面白い話を書けるようにがんばります。
でも、ここで曖昧な渚カヲルである意味は皆無だと思って書きました。

こんなのののさんじゃな～い！（笑）何がののさんじゃないかというと、カヲル
君が具体的なアドバイスをしすぎ（笑）ののさんの書くカヲル君なら、もっと曖
昧な、謎掛けみたいなことを言って消えるはず（爆）「知っていることをプレイ
するな。知らないことをプレイしろ（マイルス・デイビス）」とか「（パーカッ
ションのアイアート・モレイラに）叩くな。演奏しろ（マイルス・デイビス）」
とか（笑）ののさんなら、もっと意味不明なカヲル君を！