「綾波レイの幸せ」掲示板 四人目/小説を語る掲示板・ネタバレあり注意
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fld_nor.gif サイト開設十周年カウントダウン企画・二月
投稿日 : 2011/02/03 00:47
投稿者 tamb
参照先
月々のお題に沿って適当に書いて投下して頂こうという安易な企画です。作品に対するものは
もちろん、企画全体に対する質問や感想等もこのスレにどうぞ。詳細はこちらをご覧下さい。
http://ayasachi.sweet-tone.net/kikaku/10y_anv_cd/10y_anv_cd.htm

今月のお題は

・お引越し
・バレンタイン
・ハートブレイカー

です。
八月~一月の企画及び1111111ヒット記念企画も鋭意継続中です。

サイト移転騒動でわちゃわちゃしてますが、よろしくどぞー。
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件名 Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・二月
投稿日 : 2011/09/26 06:34
投稿者 tamb
参照先
■引っ越し前夜祭/何処
( No.5 )

 私は数度の引越しを経験しているのだが、成人してからの独立や大学入学での一人暮らしを
除いて、引越しをしたことのある人はどのくらいいるのだろうかとふと思う。引越しというの
は転校を伴うので、転校生が毎年どのくらいやって来たのかを考えると、案外少ないような気
がする。この「案外少ない」というのも自分を基準にしているわけで、引越しなんかした事な
いよーという人から見れば多いのかもしれない。
 引越しというと昔は確かに引越し業者というよりは運送屋がやってくるイメージで、荷造り
とかは自分らでやっていた。父親の友人連中がやって来て手伝ってもらって、終わったら寿司
でもつまみながらビール、という光景は記憶にないけれど、そういうこともあったかもしれな
い。でも今は、それこそ引越し業者が荷造り梱包からセッティングまで全部やってくれるなん
ていうコースだかパックだかもあったりして、楽になった。その分お金はかかるけれど。

 女の子が後から引っ越してくることを前提にしてまず男が先にその部屋に入るというような
場合で、なおかつ引越しの場に女の子がいない場合、女の子の荷物をどこにどう置くかという
打ち合わせが入念に行われ、男はその決定内容に忠実に従わないと後でめちゃくちゃ怒られる
ことになるわけだが、トウジ君は忠実に実行しているように思える。やはり尻に敷かれる、い
や、嫁に甘いタイプと言えよう。まあ出来ちゃった婚だしな(笑)。
 だがぴかりんも、電話をすれば変わってもらいたいと思うと思うのだが、みんなで飲んでる
だろうと思って伝言で済ますというのはなかなか出来てる。うざいと思ってるだけかもしれん
けどw
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件名 Re: サイト開設十周年カウントダ
投稿日 : 2011/09/11 09:10
投稿者 何処
参照先
「♪お引っ越しさかい~勉強しまっせ安上がり~♪」

「トウジ、変な歌はいいから手を動かせよ。」

「手が空いてるならそこの食器拭いてトウジ。」

「あいよセンセ。」

「あ!お兄ちゃん、それ雑巾!食器は布巾使ってよ嫌やわぁ!」

「は?今卸したばかりやで?綺麗なもんやから大丈夫やいか?」

「お兄ちゃん、そんなズボラだとヒカリ義姉さんに嫌われるわよ!」

「さぁて布巾布巾っと…」
「全くもう…」

「…トウジ、尻に敷かれるタイプだよな…」
「ケンスケ、せめて嫁に甘いと言ってやれよ…」

「…聞こえとるでセンセ、ケンスケ…」



【引っ越し前夜祭】



「ふう、やれやれ片付いた〃」

「いやー、皆おおきに!これで無事打ち上げが」

「違うだろトウジ…」

「今晩は…みんなご苦労様。」

「あ、綾波来てくれたんだ。」
「お!新妻登場か!」
「なんや暫く見ん内に偉いベッピンになったのう。」
「な、何を言うのよ…はい碇君、みんなの差し入れにおにぎりと麦茶よ。」

「あ、ありがとう。」
「よっしゃ休憩や休憩」
「良かったぁ腹減ってたんだぁ!」

▽▲▽

「ムグムグ…ん?これ唐揚げ入りだ!旨い!」

「そう?良かった…鮭切らしてたから…あ、こっちが梅干し、こっちが野沢菜よ。」

「ムシャムシャ…しかしこうして男三人揃うのも久しぶりだよね。」
「モグモグ…新年会以来だよ。又皆で飲みに行きたいなぁ」

「ズズ…あ、冷蔵庫に渚からもろうたビール冷やしてあるねん、掃除も終わったし乾杯するかのう。」

「じゃあ私取ってくるわ。冷蔵庫ね?」

「すまんのう。あ、綾波も飲むよな?コップは五つ頼むわ。」

「しかしトウジ、良くこんな一軒家借りられたね…」

「ああ、ここ従兄の家なんや。転勤先の向こうで結婚しおってな、んでえらく留守にしてたこの家を家具やら何やら一切合切込みで安う借りたんや。」

「へぇ…それ凄いツイてるなぁ、いいなぁ。」

「しかし新居が見付かって良かったなトウジ。」

「これで結婚式も安心して迎えられるね。入籍は?」

「ん、未だや。センセん所みたいに先に入籍しよか迷うたんやけど、嫁が式と一緒にしたい言うてな。」

「お兄ちゃ~ん、お義姉さんから電話~、検診の後実家戻るって~。」

「ゴックン!お、おう!大事にせい言うといて!」

「しかしめでたいねぇ。碇の所はどうだ?」

「未だ…実は余り期待できないらしいんだ…僕も彼女も色々問題があってさ…」

「そっか…」

「ガブリ!しかし綾波もセンセも雰囲気変わらんのう。もう十年以上顔合わせとるがほんま変わらん。」

「顔に大人の自覚が無いって職場じゃからかわれてるけどね…」

ガラッ

「皆お待たせ、ビールとコップ…妹さんは飲まないそうよ。回収要員の手配しておくって…」

「回収要員?」

「あぁ、妹の彼氏や。」

「要は俺達ダシにデートって事だね。」

「あ、成る程」「むぅ」「クスクス…」「トウジ、しかめっ面してないで乾杯だ乾杯。」

「んんっ!ええ、では気持切り替えてっと…一同グラス持って起立!」

「了解」「はーい」「イエッサー!」

「でわぁ、我々の長い付き合いと友情を祝してぇ…乾杯!」


※お題の“お引っ越し”書いて無いと今更気付いて急遽UP※

※追記・彼(彼女)らにも多分こんな事は有った筈な曲添付※

【あなたはクズだわ】歌・巡音ルカ
http://www.youtube.com/watch?v=aI3IrD0fuiM&sns=em
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件名 Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・二月
投稿日 : 2011/07/26 08:19
投稿者 tamb
参照先
 *****朝も夜も*****

 引越しをした。

 今日から葛城さんの部屋で、アスカと碇くんと四人で住むことになる。

 きっかけはこのアパートが取り壊しになるという妙に現実的な話だった。
 どこかに別の部屋を借りてまた独りで住むことを最初に考えたが、葛城さんは一言のもとに
それを却下した。
 あなたは集団生活を通してもっと人間関係を学ぶ必要がある――。
 そう言われると反論の余地はなかった。もっとも、いつも碇くんと一緒にいられると思えば
それは素敵なことに違いない。二人っきりになるチャンスは少なくなるかもしれないけれど、
葛城さんが当直勤務の時にアスカを渚君のところにでも追い出すとか、方法はいくつかあるだ
ろう。

「あの子、昔から良く言ってたわ」赤木博士は葛城さんのことを「あの子」と言った。
「たくさんの人とおしくらまんじゅうみたいにして暮らしたいって。どこかに必ず誰かがいて、
一人で部屋にいても良く知っている人の気配がするのがいいんだって」

 それはわかるような気がする。

「渚君やマリも引き込む機会を狙ってるわ。加持君も引っ張り込むかもね」

 そうなるといくらなんでも人口密度が高すぎるような気もするけれど。

「どうしようもなくなったら壁をぶち抜いて隣の部屋も使うわよ。あの子なら」

 やりかねない。



 物がなんにもなくなった部屋をこうして見渡していると、少しだけ寂しい気持ちになる。
 もちろんこの部屋には最初から物なんてほとんど何もなかった。でも、少しだけれど大切な
思い出はあった。
 ほんの少しの荷物と大切な思い出を持って、これから新しい暮らしが始まる。

 引越しって何だろうと思う。

 自分の部屋というのは、わたしにとって長いあいだ単に眠る場所という以上の意味はなかっ
た。ならば、一時期のわたしは病院に引越しをしていたことになる。病院からネルフに行き、
様々なテストをこなし、病院に戻って眠っていたのだから。でも普通は病院に引っ越すとは言
わないし、わたしもそうは思っていなかった。
 そこで暮らすという概念もよくわからない。ただ眠るだけなのだから。
 思い出というなら、もちろんこの部屋にもあるけれど、例えば本部にも学校にもエヴァの中
にも、そして病院にもあった。
 ただ、碇くんのことを一番たくさん考えていたのはこの部屋のベッドの上だった。ある時期
からは、この部屋にいるときは彼のことしか考えていなかったような気さえする。
 だからたぶん、わたしの部屋というのは彼のことを一番たくさん考える場所のことだ。これ
からも新しいわたしの部屋で、碇くんのことをたくさん考えよう。碇くんを見つめながら。あ
るいはさりげなく横目で見ながら。

 もうこの部屋に戻ることはない。

 さよなら。

 だからわたしはこの部屋にそう声を掛けて、ドアを閉め階段を下りた。

「お別れの挨拶は終わった?」

 外に出ると、碇くんが待っていた。わたしは黙って頷き、同時に碇くんが手に持っている物
に気づいた。フルーチェとシュークリームのツープラトン攻撃だ。
 わたしは碇くんの手からそれを奪い取り、碇くんの腕も奪い取った。

 腕を絡めたまま振り返ってアパートを見上げる。
 この部屋にとって、わたしはいい住人だっただろうか。もっとちゃんと掃除をしたり、料理
もしたり、家具とかもたくさん置いた方が良かったかもしれない。
 もう一度さよなら、そしてごめんねと言いかけて、思い直した。
 元気でね――。
 心の中でそう言って、隣にいる碇くんを見た。
 もう振り返らない。前だけを見て、歩いていこう。この人と一緒に。

「フルーチェとシュークリームって、あうかな」

 わたしはそう笑顔で聞く。

「一緒に食べるつもり?」
「え? 順番なの?」
「シュークリームはご飯のあと。デザートだよ」

 泣きそうになる。碇くん攻略法を編み出さなければならない。
 一緒に歩くっていうのはこういうことも含むのかなと、ふと思った。
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件名 Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・二月
投稿日 : 2011/03/10 06:15
投稿者 tamb
参照先
■ハートブレイカー/何処
( No.1 )

押し倒しちまえばいいんだよ! と加持さんなら……言わないかw
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件名 Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・二月
投稿日 : 2011/03/07 21:38
投稿者 tomo
参照先
 これは……おもしろいです。

 台詞の持っていき方がうまい!
 こういうラブラブなコメディかつ練られた台詞回しって私には無理だなぁ~

 ゲンドウ落ちも見事にはまっているし。

 面白かったです。すっごく笑ってしまいました。
 ありがとうございます。

 あと、添付された動画も声出して笑いました。
 哀愁漂う素敵な歌ですね(笑)
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件名 Re: サイト開設十周年カウントダ
投稿日 : 2011/03/07 11:57
投稿者 何処
参照先
「碇君…これは何?」

「え?あ!そ、それは」

「一体どう言う事!?」


『…まーた始まった…今度は馬鹿シンジ何やらかしたのやら…』


【ハートブレイカー】


「えくっ、ひくっ」

「…ごめん…」

「ひ…酷い…」

「…だって…まさか…」

「言い訳なんかしないで!」

「…」


『ふひ~、たっだいむ…え?』

『あ、ミサトお帰り。』


「…いいのよ、どうせあたしが悪いんだから…」

「…い、いや決してそんな事…」

「じゃあ何で!?」

「だ、だからそれは…」


『ね、ねえアスカ、い、一体何事!?』

『…知らないわよ、どうせ何時もの痴話喧嘩よ。』

『だ、だってレイがあんな…』

『…あたし嫌よ、関わりたくないもの。』

『…?何時ものアスカなら絶対言わない台詞ね…さては喧嘩の理由知ってるの?』

『…聞いてりゃそのうち判るわよ…』


「だから別に綾波から貰ったチョコが冷凍庫に保管してあるのは食べたくないからじゃなくて…」


ドテッ!

『…ほら。痴話喧嘩よやっぱり』『アイタタ…』


「じゃあ何で!何で食べてくれないの!?」

「あああだ、だからそれはその…」


ガラッ


「あーもー!あんたら痴話喧嘩もいい加減にしなさいっ!」

「?痴話喧嘩って何が?」
「ア、アスカ助けて~」

「ん~…夕飯はポークソテーとオムレツにしてくれる?」

「わ、解った!ケーキも付けるから助けて!」

「O~K~、ファーストチルドレン綾波レイさ~ん、ちょ~い女の子同士お話しましょ~?」

「?いいけど…碇君、私はラタトゥユが食べたいわ…」

「ゔ…は、はい…」


シュタン!


「はぁ…た、助かった…」


ガラッ


「シンジ君災難ね~」「クワックワッ」

「ミサトさん…聞いてたなら助けて下さいよ…」

「食後のビール追加してくれるなら今後考えてもいいわよん?」「クエックエッ!」

「エビチュよりBoAビールの方が安いんですけどね…」

「…む~、BoAもいいけど飽きるのよね~」「クエッ!」

「なら却下します。大体家計が圧迫されるのは大半ミサトさんの酒代のせいなんですから…ペンペンもさっき鯵あげただろ?だからもう駄目だよ。」

「ぶー、シンちゃんのケチ~」「クエェ~…」


ガラッ


「碇君ご免なさい!」

「あ、綾波!?」

「私…そんな…そんな…」

「な、泣かないで綾波、わ、解ってくれたならいいんだよ。だ、だから…」

「次はちゃんと…」「へ?」

「ちゃんと口移しで碇君にチョコを食べさせてあげるから私を嫌わないで!」

「は?え?…え!ええええええっ!?」「ぶはっ!」「クワッ?」

「キャハハハハハハッッ!よ、良かったわねシ、シン…ぶはっ!」

「あ、アスカ一体どんな説明したのさ!?」

「ど、どうって…プッ!アッハハハハハッッ」

「わ、笑ってないで説明してよアスカ!?」

「アハハハ…シ、シンジ君お、おめ…ブハッ!ヒイヒイ…おめでとう…アハハハハハッ!」

ガラッ

「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「クワックワッ!」

「え?何?一体何事!?」
「と、父さん!?り、リツコさん!?加持さんにカヲル君まで!?」
「?これは一体!?」


「あー、言ってなかった?今夜皆で食事に行くのよ。さ、レイもアスカもシンちゃんも着替えて。出掛けるわよ!」

「ちょ!初耳よ!?」「聞いてないよ~」「…了解…」

「さぁて、じゃあ久々あたしの華麗な運転」「「「「「却下!」」」」」

「…シクシク…」

「…ふっ…」
「無様ね…」


ドタン!バタン!ガタガタガタ…


「?運転手は誰でもいいと思うけど…何故なのかな?君は判るかいペンペン?」
「クエッ?」

「そうか…リリンの考えは君にも解らないか…」

「クエッ!」

「あ、いたいた。さ、行くわよ渚君!」

「ええ、直ぐ行きます赤木博士…さ、行くよペンペン、リリンの宴へ。」

「クワワ!」



「宴会はいいねぇ…」「クワワワッ!」

「た、助けてカヲル君~!」

「碇君…飲ませて…口移しに…」

「あらシンちゃんいーわねー、あたしも一口~!」

「こらエロミサト!悪のりし過ぎ!カヲルも何ニタニタ笑ってる!シンジも何調子に乗ってるのよ!こんのぉ~女の敵がぁー!」

「止めてよ止めて止めてアスカ死ぬ死ぬギブギブ!」

「アスカズルい…碇君に抱き付くなんて…私も」

「いやいや綾波これチョーク入ってゲホゲホ…「ムギュ」重い重い!死ぬ死ぬ死んじゃう!カ、カヲル君助けて!」

「フフフ…ねえ、好意に包まれた感想はどうだい?」

「訳解らないよその台詞!?ゲホゲホア、アスカと綾波を止めてよよよ~」

「シンジ君…僕にとって生と死は等価値なんだよ…だって他人事だから…プッ!」

「!?う、裏切ったな!父さんやリツコさんやミサトさんと同じく裏切ったな!」

「クスクス…シンちゃん頑張って~」

「モテモテだなシンジ君。」

「あの…止めなくて宜しいのですか?」

「問題無い!」

「「「うわ…司令酔ってる酔ってる…」」」

「た、助けて~…」「碇君…」「馬鹿シンジー!」



【死ね!バレンタイン・デー!】『歌・藤岡藤巻』
…ポニョの影にはこんな歌が…

http://www.youtube.com/watch?v=tg5cyLpbNBI&sns=em
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