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デイドリーム・トリッパー
件名 | : Re: デイドリーム・トリッパー |
投稿日 | : 2015/10/31 19:46 |
投稿者 | : のの |
参照先 | : |
「どうしたのシンジ君」と葛城ミサトは言った。「何か嬉しい事でもあった?」
■パターン4
「別段、何もない」
碇シンジにとって、葛城ミサトのこうした行為は何よりも不愉快極まりないモノと言えた。上司の、それも、無能な上司の無防備な姿は、自分を一介の中学生としか見ていない、見えていないことの照明に過ぎない。
「強いて言うなら、肌年齢が気になったことか」
「本当に、可愛くない子ね」
「可愛さで使徒を殺せたら苦労はない」
「ったく、本当に可愛くない。父親そっくりね」
ミサトがテレビをつけて退散するのを目の端に捉えながら、シンジは思った。
(そう、だから僕・・・いや、オレは、ヒトを捨てた・・・葛城ミサト、キサマ等が綾波を、アスカを危険に晒す真似をしてみたら、直ぐに助けられるように・・・そしてキサマ等を挫けるようになるためにな!)
ミサトのつけたテレビからは、ちょうど再放送の映画が始まったところで、荒波をバックに映画配給会社のロゴが出てきた。
ザザーン・・・ザザーン・・・。
■パターン5
「はい、嬉しい事、ありましたよ。まあその、ちょっと言えないんですけど」
14歳の少年の中では実直というか、素朴な反応ではにかむシンジにミサトはにじり寄る。
「なあによう、同じ釜の飯を喰らう中なんだから、教えてくれてもいいんじゃなーい?」
「そ、そうですかね……」
「そうよお、なに、誰かから告白されちゃったとか?アスカやレイが黙っちゃいないわよお」
とはいえ、あれだけの戦いを経た今、かえってレイやアスカと距離を置きたいと思っても無理もない、とミサトは片隅では考えていた。今も自分と一緒に住んでいることは、奇跡的と言うか、シンジの優しさなのだということもわかっている。
「いえ……実は今朝、横断歩道の前で信号を待っている時に、なんだかあったかいカフェオレとか飲みたいなーと思っていて、なんとなーくふと足下を見てみると、鳩が足の間に1羽いて、びっくりして、でもうっかりバサバサーって飛ばれてもなんか怖いし、ゆっくり左にズレようと周りを見渡すと、不思議と、人はいないのに鳩ばっかり、なんだか律儀に信号待ちしてたんですよ、10羽くらいはいたと思うんですけど、で、そのうちの1羽だけ真っ白いハトで、あれー珍しい、○♂☆ゝったのかなななんて思ったりなんかしちゃったりして、でもまあそんなわけないよなと思っていたら信号が青になったんで歩くと、これまた不思議なことに鳩も∂≠∥※⊆゚もんだから、なんだかビートルズのアルバムみたいっていうか、アヒルの親子みたいだなーおかしいなあ、誰かサーカスの人とかが逃しちゃったりしたのかななんて想像しながら歩いて学校まで着くと、まあ鳩はほとんどいなかったんでなんとなくホッとしたら、あったきカフェオレ飲まなくてもホッとした気持ちになって、あーよかったなーって、嬉しいなーって思ったんですよ」
距離を置きたいのが彼女達の方だということもまた、わかっていた。あれ以来、シンジは。
■パターン6
「いや、別にないです」
「ないですってのも、ビミョーじゃないのよう」
「だって、ミサトさんのおっぱいなんて見飽きちゃったし……あの、そういえば最近右の脇に、ホクロできてきてますよ」
「あらそうなの、んもう、だから昨日の晩も――」
以下略。
------------------------------------------------
電波受信しましたので、送信いたします。
■パターン4
「別段、何もない」
碇シンジにとって、葛城ミサトのこうした行為は何よりも不愉快極まりないモノと言えた。上司の、それも、無能な上司の無防備な姿は、自分を一介の中学生としか見ていない、見えていないことの照明に過ぎない。
「強いて言うなら、肌年齢が気になったことか」
「本当に、可愛くない子ね」
「可愛さで使徒を殺せたら苦労はない」
「ったく、本当に可愛くない。父親そっくりね」
ミサトがテレビをつけて退散するのを目の端に捉えながら、シンジは思った。
(そう、だから僕・・・いや、オレは、ヒトを捨てた・・・葛城ミサト、キサマ等が綾波を、アスカを危険に晒す真似をしてみたら、直ぐに助けられるように・・・そしてキサマ等を挫けるようになるためにな!)
ミサトのつけたテレビからは、ちょうど再放送の映画が始まったところで、荒波をバックに映画配給会社のロゴが出てきた。
ザザーン・・・ザザーン・・・。
■パターン5
「はい、嬉しい事、ありましたよ。まあその、ちょっと言えないんですけど」
14歳の少年の中では実直というか、素朴な反応ではにかむシンジにミサトはにじり寄る。
「なあによう、同じ釜の飯を喰らう中なんだから、教えてくれてもいいんじゃなーい?」
「そ、そうですかね……」
「そうよお、なに、誰かから告白されちゃったとか?アスカやレイが黙っちゃいないわよお」
とはいえ、あれだけの戦いを経た今、かえってレイやアスカと距離を置きたいと思っても無理もない、とミサトは片隅では考えていた。今も自分と一緒に住んでいることは、奇跡的と言うか、シンジの優しさなのだということもわかっている。
「いえ……実は今朝、横断歩道の前で信号を待っている時に、なんだかあったかいカフェオレとか飲みたいなーと思っていて、なんとなーくふと足下を見てみると、鳩が足の間に1羽いて、びっくりして、でもうっかりバサバサーって飛ばれてもなんか怖いし、ゆっくり左にズレようと周りを見渡すと、不思議と、人はいないのに鳩ばっかり、なんだか律儀に信号待ちしてたんですよ、10羽くらいはいたと思うんですけど、で、そのうちの1羽だけ真っ白いハトで、あれー珍しい、○♂☆ゝったのかなななんて思ったりなんかしちゃったりして、でもまあそんなわけないよなと思っていたら信号が青になったんで歩くと、これまた不思議なことに鳩も∂≠∥※⊆゚もんだから、なんだかビートルズのアルバムみたいっていうか、アヒルの親子みたいだなーおかしいなあ、誰かサーカスの人とかが逃しちゃったりしたのかななんて想像しながら歩いて学校まで着くと、まあ鳩はほとんどいなかったんでなんとなくホッとしたら、あったきカフェオレ飲まなくてもホッとした気持ちになって、あーよかったなーって、嬉しいなーって思ったんですよ」
距離を置きたいのが彼女達の方だということもまた、わかっていた。あれ以来、シンジは。
■パターン6
「いや、別にないです」
「ないですってのも、ビミョーじゃないのよう」
「だって、ミサトさんのおっぱいなんて見飽きちゃったし……あの、そういえば最近右の脇に、ホクロできてきてますよ」
「あらそうなの、んもう、だから昨日の晩も――」
以下略。
------------------------------------------------
電波受信しましたので、送信いたします。
緩やかで柔らかな曲線に心惹かれて当然なのである。
碇シンジ14歳、彼もまた、健全で真摯なハートを持つ、正真正銘の男子中学生であった。
逆ギレ
Written By D・T
葛城ミサトと同居している碇シンジにとって、彼女は目の毒だった。
端的に言うと、部屋着の彼女は肌色率が高いのである。
君が健全な男子中学生になったと仮定して、想像してみてほしい。
美人で、巨乳で、ちょっとだけ(強調)年上のお姉さんが、君の目の前をエロい格好でウロつく日常を。
へへっ、おいおい、困っちゃうなぁ。
半笑いでそう思って然るべきである。お前なに笑ってんだ。
「どうしたのシンジ君」と葛城ミサトは言った。「何か嬉しい事でもあった?」
パターン1
「えっ!? あっ、いやっ、そのっ」
男子中学生は、エロい事を考えている時に話しかけられると、とても焦るナイーヴな生き物である。恥ずかしさと、軽蔑されるかもという恐怖心がそうさせる。
開き直ってセクハラするようになると立派なおっさんだ。
「はっは~ん、さてはエッチな事考えてたでしょ?」
ニヤニヤ笑ってセクハラかましてくる葛城ミサトは立派なおっさんだった。
わざと腕を組み、タンクトップを盛り上げる上乳を強調するあざとさとサービス精神の持ち主でもある。
シンジの視線は当然誘導され、胸の谷間に吸い込まれた。
「きゃー、シンちゃんのエッチー」
「し、しょうがないじゃないですかっ! み、ミサトさんがそんな格好してっ、そんなのっ! ズルいよっ!」
「あっはっはっ! やーい逆ギレしてるー!」
「もうっ! もうっ! 三日間晩酌無しですっ!」
「からかって申し訳ありませんでした」
パターン2
「はっは~ん、さてはエッチな事考えてたでしょ?」
ニヤニヤ笑いながらわざと腕を組み、タンクトップを盛り上げる上乳を強調する。
シンジの視線は当然誘導され、胸の谷間に吸い込まれた。
「……若いんだもん、しょうがないわよね」
ニヤニヤ笑いを、別の笑い方に変えてミサトは言った。
ゆっくりと、狩りをする動物のように慎重な足取りでミサトはシンジに歩み寄る。
位置取りと歩幅を調整し、部屋の隅にシンジを追い込む。
「あのっ、ミサトさん……」
戦略自衛隊に本部を攻められた時、エレベーターに押し込められた時の事を思い出す距離。
「ねぇシンジ君」ミサトは耳元で誘う。「あの時の続き……、しよっか」
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。この先の物語は製品版でお楽しみいただけます。
製品版の解除コード、『来週も、ワッフルワッフルー!』を入力してください。
パターン3
「どうしたのシンジ君」と葛城ミサトは言った。「何か嬉しい事でもあった?」
ちょっとからかってやろう。ミサトはそう思いながらシンジに話しかけた。
こうやってからかうために、わざと薄着で過ごしているのだ。あと着替えとか洗濯とか楽だし。
あぁ、セクハラが楽しいとか、私完全におっさんだわ。
複雑な気持ちと、慌てるシンジを期待する気持ちを抱えて、ミサトは反応を待った。
「あっミサトさん、帰ってたんですね! おかえりなさい!」
ニコニコしながらシンジは言った。ジーンズとシャツの上から緑色のエプロンを着て、冷蔵庫を開けようとしていた。
「嬉しい事ありましたっ! 今日、すっごくビールが安かったんですよ! いつもは二本までですけど、今日は四本まで呑んで良いですから!
明日は遅出でしたよね。久しぶりにゆっくり一緒にご飯食べれますね!
だから嬉しくって!」
「天使かっ!」
「? ……使徒の事ですか?」
「天然ボケかっ! ボケー!」
「何でか罵倒されたー!?」
パターン4
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