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gentilmente
件名 | : Re: gentilmente |
投稿日 | : 2021/05/12 21:23 |
投稿者 | : tamb |
参照先 | : |
サードインパクト後の世界でサードインパクトをどう扱うかはなかなか面白い問題です。
まず完全に秘匿し無かったことにする。一般の人々に記憶がなければこの手が使えます(ネルフスタッフにも記憶がなければ秘匿もクソもない)。逆に言えば、みんながサードインパクトなにそれ状態で全てを公開しても都市伝説とか陰謀論者扱いされるのがオチでしょう。
チルドレンのみ記憶があれば、私はなにこれは夢なの状態に入ることになり、話的にはこれが一番面白い。というか好き。誰が何を覚えてるのか探り合う的なやつ。
一部公開あるいは全公開の場合、伝記が書かれドキュメンタリーが作られ小説化され映画になり漫画になるでしょう。この設定、バックグラウンドとして使った気がする。考えただけかもしれん。ドキュメンタリーを読んでシンジが僕はこんなにヘタレかと落ち込むとか、アスカが一瞬だけアイドルやって速攻で飽きるとか、考えたような。
いずれにしてもブームは数年で去り、後は歴史になっていくわけです。
ま、それはそれとして。
雰囲気はとても良いです。何もない、でも平和な、平和だけの日常。それは大切なことです。体長3.5mのニシキヘビがその辺を徘徊していない日常というのは大切なことです。が、
> LRS(のつもり)ですがレイがでないという不具合。
これは不具合(笑)。どこかで元気にしているようなので、再会に期待しましょう。それは非日常かもしれませんが、すぐに日常になります。
>我々は不在の彼女を描くことで、不在を感じる人物を通じて彼女の存在を証明しようと躍起になってきた、という歴史的事実があるのです。
綾波レイは遍在する。
まず完全に秘匿し無かったことにする。一般の人々に記憶がなければこの手が使えます(ネルフスタッフにも記憶がなければ秘匿もクソもない)。逆に言えば、みんながサードインパクトなにそれ状態で全てを公開しても都市伝説とか陰謀論者扱いされるのがオチでしょう。
チルドレンのみ記憶があれば、私はなにこれは夢なの状態に入ることになり、話的にはこれが一番面白い。というか好き。誰が何を覚えてるのか探り合う的なやつ。
一部公開あるいは全公開の場合、伝記が書かれドキュメンタリーが作られ小説化され映画になり漫画になるでしょう。この設定、バックグラウンドとして使った気がする。考えただけかもしれん。ドキュメンタリーを読んでシンジが僕はこんなにヘタレかと落ち込むとか、アスカが一瞬だけアイドルやって速攻で飽きるとか、考えたような。
いずれにしてもブームは数年で去り、後は歴史になっていくわけです。
ま、それはそれとして。
雰囲気はとても良いです。何もない、でも平和な、平和だけの日常。それは大切なことです。体長3.5mのニシキヘビがその辺を徘徊していない日常というのは大切なことです。が、
> LRS(のつもり)ですがレイがでないという不具合。
これは不具合(笑)。どこかで元気にしているようなので、再会に期待しましょう。それは非日常かもしれませんが、すぐに日常になります。
>我々は不在の彼女を描くことで、不在を感じる人物を通じて彼女の存在を証明しようと躍起になってきた、という歴史的事実があるのです。
綾波レイは遍在する。
件名 | : Re: gentilmente |
投稿日 | : 2018/07/26 20:16 |
投稿者 | : 史燕 |
参照先 | : |
○ののさん
ありがとうございます。
描写が少ないのはただ単に技量が不足しているのかそれとも「優しさ」なのか……。
>>我々は不在の彼女を描くことで、不在を感じる人物を通じて彼女の存在を証明しようと躍起になってきた、という歴史的事実があるのです。
そうなんですか!!
もしそうだとしたら、この作品も救われるのかもしれません。
ありがとうございます。
描写が少ないのはただ単に技量が不足しているのかそれとも「優しさ」なのか……。
>>我々は不在の彼女を描くことで、不在を感じる人物を通じて彼女の存在を証明しようと躍起になってきた、という歴史的事実があるのです。
そうなんですか!!
もしそうだとしたら、この作品も救われるのかもしれません。
件名 | : Re: gentilmente |
投稿日 | : 2018/07/19 09:10 |
投稿者 | : のの |
参照先 | : |
どもです!おひさでーす!
「紅茶のひととき」1人バージョンですね。
大好物です。
僕だったらもっと寂しい情景をしつこく描いていたに違いないので、この優しさはきっと、史燕さんのお人柄ですね。
彼女不在。
しかし彼女は得てしてその存在が希薄であり、ゆえに、我々は不在の彼女を描くことで、不在を感じる人物を通じて彼女の存在を証明しようと躍起になってきた、という歴史的事実があるのです。だからむしろ正統派中の正統派と言えましょう。お気になさらず!笑
「紅茶のひととき」1人バージョンですね。
大好物です。
僕だったらもっと寂しい情景をしつこく描いていたに違いないので、この優しさはきっと、史燕さんのお人柄ですね。
彼女不在。
しかし彼女は得てしてその存在が希薄であり、ゆえに、我々は不在の彼女を描くことで、不在を感じる人物を通じて彼女の存在を証明しようと躍起になってきた、という歴史的事実があるのです。だからむしろ正統派中の正統派と言えましょう。お気になさらず!笑
Written by 史燕
“碇シンジ”
かつては人類の希望と言われ、世界に数人しかいないチルドレンとして活躍した彼も、今となっては平々凡々な高校生として日々を送っていた。
変わらない日常。
変わらない景色。
今となっては、突然の警報で呼び出されたり、命を懸けて使徒と戦ったりなどという過去は、遠い昔の出来事だ。
そもそもサードインパクトそのものも人々に認知されず、彼らが人類のために戦ったことさえも知らない者のほうが多いかもしれない。
もし仮に知る者がいたとしても、現在のシンジとそれを結びつけることなど、相当に想像力が逞しいものであっても難しいことだろう。
そんな彼、碇シンジは、かつて切望した平穏な日々の中で、今日も時間を浪費していた。
「逢いたい、なあ」
「誰に」ではない。「みんなに」である。
それを望むことそれ自体が、決してかなわない贅沢なのだが。
かつてNERVという組織があった。
人類をかけて戦う最前線であり、人類の最後の砦であったそれは、今となっては影も形もない。
所属していた人員は恣意的にバラバラにされ、チルドレン同士ですら連絡を取る手段を持たない。
或いはそういった記憶すら完全に薄れさせ、文字通り「無かったこと」にしたいというのがお偉い方々の意向なのかもしれない。
結果として、シンジは実の父親とも、かつての家族とも、日常を共に過ごした友人たちとさえも離れ離れになり、この第二東京で変わりばえのしない平穏な日々を過ごしているのだった。
「さて、今日は何にしようかな」
すっかり主夫業が板についてしまったシンジにとって、夕飯を作ることなど苦でも何でもない。
しいて言えば、姉のような保護者も、勝気な同居人もいない一人の食卓に時折感じるわびしさをいまだにぬぐい切れないことが問題だろうか。
帰宅後、慣れた手つきで夕食の支度を始める。
洗練され、無駄のない手つきは、どこか無機質な作業じみた印象さえ感じさせる。
「焼き加減はばっちり、あとはお皿を、っと。あれ?」
何気なく食器を取り出そうとしたそのとき、一つの缶が目に留まる。
『ピュア・ダージリンお試しセット』
「ああ、そういえばこの間もらったんだっけ」
ただの試供品であるが、試飲してそれなりにおいしかった記憶がある。
「久々に、淹れてみようかな」
食後に、ティーセットを用意してお茶を淹れる。
「蒸らし時間って、これくらいだったっけ」
ややあいまいな記憶を頼りに、ティーカップへ琥珀色のお茶を淹れる。
「うーん、少し蒸らし過ぎたかな」
ひとくち、口に含んでみた紅茶は、想像以上に苦かった。
――でも、あたたかいわ
「えっ」
はっとして辺りを見回す。
もちろんシンジ以外に誰もいる訳がない。
それでも、シンジには確かに、ここにいない少女の声が聞こえた気がした。
忘れたくても、忘れられない。いや、忘れるつもりもない、大切な大切な記憶の1ページ。
紅い瞳の少女と過ごした、数え切れないたくさんの思い出。
今は逢えないけど。
どこにいるのかもわからないけれど。
「また、紅茶を淹れるよ。あやなみ」
~~Fin~~