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愛しき日々。Irreplaceable you/美作川 和泉
件名 | : Re: 愛しき日々。Irreplaceable you/美作川 和泉 |
投稿日 | : 2021/05/07 20:32 |
投稿者 | : 史燕 |
参照先 | : |
読了しました。
練り上げられた文章の質と量に圧倒されました。
詳しくはネタバレになるのでさわりだけ書きます。
序盤から、性的な表現や関係が文章の大きな割合を占めているので、それに翻弄されてしまいますが、重要なのは性的な部分ではなく、その先にある交流です。
ともすれば、すれ違いがちになりそうなチルドレンたちですが、性的な交流でつながりたいというそれぞれの思いを形にしています。
個人的な見解ですが、23話分岐などのジャンルだと、レイを中心とした内面の描写が重要となってくるのですが、内面の変化あるいは成長を描く場合、きっかけとなる事象というのが用意しづらいです。もちろん、他者との会話、内なる自分との対話といった方法はあるのですが、踏み込んだ描写が分かりにくい場合もあります。(自分の失敗例ですが)
それを性的な交渉を通じて解消するひとつのファクターにしているのかな、と思いますが、間違っていないでしょうか?
ラストは、「そうくるかー」といった感じですが、まとまっているといえばまとまっているのでしょうか。
賛否が別れるかもしれません。
大変な長文になりましたが、作者様には、大変な力作を送り出され、ありがとうございます、お疲れさまです、とメッセージを送りたいです。
練り上げられた文章の質と量に圧倒されました。
詳しくはネタバレになるのでさわりだけ書きます。
序盤から、性的な表現や関係が文章の大きな割合を占めているので、それに翻弄されてしまいますが、重要なのは性的な部分ではなく、その先にある交流です。
ともすれば、すれ違いがちになりそうなチルドレンたちですが、性的な交流でつながりたいというそれぞれの思いを形にしています。
個人的な見解ですが、23話分岐などのジャンルだと、レイを中心とした内面の描写が重要となってくるのですが、内面の変化あるいは成長を描く場合、きっかけとなる事象というのが用意しづらいです。もちろん、他者との会話、内なる自分との対話といった方法はあるのですが、踏み込んだ描写が分かりにくい場合もあります。(自分の失敗例ですが)
それを性的な交渉を通じて解消するひとつのファクターにしているのかな、と思いますが、間違っていないでしょうか?
ラストは、「そうくるかー」といった感じですが、まとまっているといえばまとまっているのでしょうか。
賛否が別れるかもしれません。
大変な長文になりましたが、作者様には、大変な力作を送り出され、ありがとうございます、お疲れさまです、とメッセージを送りたいです。
件名 | : Re: 愛しき日々。Irreplaceable you/美作川 和泉 |
投稿日 | : 2021/05/05 19:39 |
投稿者 | : のの |
参照先 | : |
まずは新規投稿、おめでとうございます。
誰への祝福か、わかりませんが。
とりあえずいろんなデバイスで時間があるときに読んでます。
『エヴァ構文』みたいな言葉があるとすれば、それらをきちんと押さえた丁寧な文章にまずは脱帽です。
たしかにtambさんかおっしゃる通り、時代が時代ならーーそれこそ2000年代前半に出ていたら、名作認定されてたと思います。
ただ、14歳の物語にここまで性愛と性的描写を持ち出すのは好みではないので、最後まで読むのはわりときつめです。
これが20歳ならばある程度問題ないのですが。
人の親になったからか、シン・エヴァの女性の身体へのアプローチの仕方ですら嫌になるくらいなので、このあたりは敏感にならざるを得ません。
それはさておき、この分量と完成をさせた上での投稿という根気には恐れ入るばかりです。
何者なのでしょう?笑
是非経緯等、ご本人のお話伺いたいぜ。
誰への祝福か、わかりませんが。
とりあえずいろんなデバイスで時間があるときに読んでます。
『エヴァ構文』みたいな言葉があるとすれば、それらをきちんと押さえた丁寧な文章にまずは脱帽です。
たしかにtambさんかおっしゃる通り、時代が時代ならーーそれこそ2000年代前半に出ていたら、名作認定されてたと思います。
ただ、14歳の物語にここまで性愛と性的描写を持ち出すのは好みではないので、最後まで読むのはわりときつめです。
これが20歳ならばある程度問題ないのですが。
人の親になったからか、シン・エヴァの女性の身体へのアプローチの仕方ですら嫌になるくらいなので、このあたりは敏感にならざるを得ません。
それはさておき、この分量と完成をさせた上での投稿という根気には恐れ入るばかりです。
何者なのでしょう?笑
是非経緯等、ご本人のお話伺いたいぜ。
そして大長編。適切に作成されたhtml、つまりほぼプレーンテキストで、圧縮されて500k越えというファイルサイズがどのようなものか、わかる人にはわかるでしよう。
ついでに言うと、上にも少し書きましたがhtml的にも完璧です。感動的ですらあります。完全にノータッチ。というより下手に触るとどうなるかわからん(笑)。
この作品、R18です。今さらそんな子供がこのサイト見てるわけもなし、あれだったら一般公開でもと読む前は思ってましたが、そのような選択肢はあり得ませんでした。その程度には濃厚です。が、もちろん目的は読者に劣情を催させることにはありません。エヴァという作品に正面から向き合う時、性愛という世界を避けて通らないという道は正当であり王道であります。これは困難な道でもありますが、それと向き合ったことは敬意を表するに値します。
作品的には王道の、これぞエヴァFFと言える作品だと思います。弐拾参話分岐、というのでしょうか。異常なほどシリアスな場面とコミカルな場面の適切な混ざり具合はまさにエヴァでありエヴァFFと言えるでしょう。
ただし、作者の要望もあり――ここはネタバレ掲示板でもあり一定のネタバレは排除しませんが――完全なネタバレはもう少し後で書きますが(再読の必要があるので)、現時点で、つまり一回だけ半ば編集人的視点で通読した時点でこの作品に完全に納得がいったかというとそうではありません。もちろんそれはネガティヴなものではないのですが、彼らの選択に諸手を挙げて大賛成、という気分にはなれないのも事実です。私ならカヲルを使うでしょう。ただそれは安易過ぎるという批判は免れないでしょう。あまりにFF過ぎるというか。ならばどうするか。彼らにどんな選択肢があり得たのか。彼が、レイがその選択を決断した時の想いは、と考え込まざるを得ない。つまりこれは、誤解を恐れずに言えば文学です。芸術とか文学というのは人の心を動かし傷つけるもので、そうでないなら単なるエンタメです。もちろん単なるエンタメにも価値はあり、芸術とエンタメに優劣があるとは思いません。それはそれで難しいものです。それでもなお、この作品は文学であると、わたしは思います。
「愛しき日々。Irreplaceable you」
このタイトルの意味を噛み締めて欲しいと思います。かけがえのないあなた。あなたにかわりなどいない。
久しぶりにこの言葉を書きましょう。必読。
作品はこちら。規定によりクッションページを挟みますが、挫けず進んで下さい。
http://ayasachi.sweet-tone.net/shitei/caution.htm
なお、作者の要望によりメールアドレスは非公開です。ご了承下さい。