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必殺のジョーク没ネタ
件名 | : Re: 必殺のジョーク没ネタ |
投稿日 | : 2021/08/11 00:21 |
投稿者 | : 史燕 |
参照先 | : |
〇aba-m.a-kkvさん
感想ありがとうございます。
そうです、ほのぼのなのです。
(カヲルおじちゃんの犠牲に目を背けながら)
感想ありがとうございます。
そうです、ほのぼのなのです。
(カヲルおじちゃんの犠牲に目を背けながら)
件名 | : Re: 必殺のジョーク没ネタ |
投稿日 | : 2021/08/07 23:54 |
投稿者 | : 史燕 |
参照先 | : |
〇tambさん
感想ありがとうございます。
まさしく没ネタでしかないのですが、喜んでいただけて何よりです。
感想ありがとうございます。
まさしく没ネタでしかないのですが、喜んでいただけて何よりです。
Written by 史燕
「カヲルおじちゃ~ん」
黒い髪に赤みかかった瞳、両親二人を思い起こさせる容姿の幼子が僕に向かって駆け寄ってくる。
「やあ、元気にしていたかい?」
普段能面に張り付けた笑みをこぼさない僕だけれど、この子を前にしてはつい表情を崩してしまう。
ああ、こんなにかわいいなんて。
「このままおじさんと一緒にどこかへ行こうか」
「それ以上娘に変なことを言ったらグシャってやっちゃうよ、カヲル君」
冗談を真に受けた怖いお父さんが、2度ほど普段より低い声で僕を脅す。
「怖いなあシンジ君。ジョークだってジョーク」
「そのジョーク、次に口にしたらいますぐ必殺の初号機ストレートが君に炸裂するよ」
シンジ君の目が本気だった。
「まったく、シンジ君は冗談が通じないな」
「それはカヲルが悪い」
「これはこれは、わが麗しの妹君」
「私とあなた、血のつながりはないはず」
「つれないなあ。同じ使徒由来のリリンじゃないか」
「でも私の家族はあの人とあの子。それでいい、それがいい」
「僕は入れてくれないのかい?」
「あの子にちょっかいを出すのをやめたら考えてあげる」
「シンジ君、レイになんとか言ってくれないか」
「3歳の娘に変なことを吹き込んだ挙句に僕の奥さんにまで手を出そうとはどういう了見かな?」
「違う、どちらかと言うと僕はシンジ君と家族になりたくて……」
「カヲル、まさか私の旦那様を良からぬ道に引き込むつもり?」
「レイ、それは違うよ」
「カヲルおじちゃ~ん、遊んで~」
「おじちゃんは今忙しいんだ」
「パパはやー、おじちゃんがいいー」
「カヲル君、これはどういうことかな?」
「ご、誤解だよシンジ君」
シンジ君たちの娘をめぐって、僕たち3人で大騒動だ。
「君は罪深い存在だね。でも、それ以上に祝福された存在なんだよ」
小さな小さな彼女へ向けて、シンジ君に追いかけられながら、そっとつぶやく。
未来ある子供たちには、希望が満ち溢れているんだ。