これは、彼の話。

 彼に囚われ走る、ぼくの話。

 奏でてみようじゃないか。

 優しく、さあ、優しくね。



11秒97

                                        
Written By NONO



「目玉焼きできるんやないか、コレ。」
 木陰に避難している少年がうなるように話しかけてくる。彼らの目の前ではまだ練習し
ている下級生がいたが、二人の体力は限界を迎えていた。だから少し前からこうして日陰
に入って、タオルで汗を拭いているのだが、新しい汗が吹き出てきて、あまり有意義な行
為とは言いがたかった。
「しっかし、暑いのう。こういうの、なんちゅう言い方するんやったっけ?」
 話しかけられているほうの少年は、やわらかそうな髪をわしわしとスポーツタオルで拭
いて、猛暑、とだけ答えた。あまりの暑さのせいか、寝そべって、顔の上にタオルをかけ
ている。
「いや、そうやのうて、ホラ、あるやろ?英語で。」
「ああー……なんだっけ。」
 少年は起き上がって、朝礼台から下りた。彼が寝そべっていた場所だけ汗で濡れて石畳
の色が黒っぽくなっていた。ただ、それもきっとすぐに乾いてしまうだろう。時間はまだ
4時にもなっていない。
「ドッグデイズ?」
「そうや、ソレ。犬が舌出して、ハアハア言いよるような日だからなんてな。うまい言い
方やけど……まさにソレや。」
 質問に答えた少年はあいまいに頷いて、隣の水道の蛇口をひねった。ひと口飲んで、吐
き出す。すこしもスッキリしないが、やらないよりはマシだろう。
「トウジは、どう、調子は。」
「ええで」
 トウジと呼ばれた少年が即答する。こういう言い方は時々反感を買うこともあるが、あ
まり日本人らしくない、すっぱりとした言い方には嫌みがなく、いっそ心地いいと言って
いい。むしろ、彼らのように競技の世界に身を置いている人たちにとって、控えめに言っ
ても仕方のないことだ。調子が良かろうが悪かろうが、結果はすべて数字にでる。そして、
彼は一昨日自己ベストを更新したばかりだった。曖昧に答えるほうが失礼に決まっている。
 少年も、知っててそれを訊いてみた。彼の調子がいいことを再確認したかった。去年の
秋にバスケ部から転向してきて、すぐにエースになった。当時の三年はそれほどでもなか
ったというのもあるが、入ったときすでに上級生の誰よりも早かった。
「タイム、いくつだったっけ?」
「11秒41。」
「……そっか。」
 立派に関東大会レベルだ。
「シンジこそどうなんや。」
「12秒08」
「そおか……遠いな。」
 率直に言ってくれる。まったくその通りだ、とシンジは笑い、次に舌打ちした。本当に
まったくその通りだ、この時期で目標にコンマ2秒足りないというのは絶望的だ。記録大
会まであと10日。時間はない。
 少年――碇シンジは人より筋肉が少なかった。鍛えても、速度を上げるための筋肉が絶
対的に足りないので、今でもまだ超えられない。
 ――彼と同じ状況といえば、聞こえはいいけど。
 6月22日。7月に入ったらすぐ大会があり、その次の日には期末テストがはじまる。
時間があまりに足りなかった。時間も記録も余裕も、なにもかもが足りていない。
「そりゃ、余裕なんてあるはずがないよ。」
 やれるかぎりのことはやっているはずだった。公立の中学校で、設備も整っていないの
に、ここまで鍛えてきた。
「足らへんなあ」
 トウジはいやに大きな声で言うと、振り返ってシンジの手を引っ張った。
「な、なにすんだよ?」
「練習や、練習。」
 なにができるかわからへんけどな、と彼は口の中だけで呟いた。
 あと、十日。
 超えた者、超えられていない者。二人の思いは、まったく変わらなかった。







「断食ならぬ墓参り断ちやな。」
 帰り道、いつもと変わらないアスファルトを歩いていると、トウジはいきなりそんなこ
とを言ってきた。ぼくは顔を上げた。妙な言い方だが、確かにそうだ。
「でも、行きたくて行ってたのかは、よくわからないよ。」
「そやな、義務みたいなもんやったし?」
 ぼくらに責任のあることじゃない。ただ、「彼」がほとんど口に出さない小さな夢をぼ
くらには言ってくれた。
 トウジとは対極とも言える性格だった。別に特別自分の意見が持っているようにも見え
なかったし、端から見れば期待されるのがいやみたいな顔をしていた。黙っていればその
容姿だけで女子が近づいて、口を開けば男子をも惹きつけた。それを倦んでいるふしさえ
ある、不思議な人だった。
「今どき、少女マンガみたいなやつやったな。」
「そうだね、不言実行というか…背中でものを言う、っていうか。」
「ちっともそうは見えへんかったけどな。見た目だけならアイドルどころの騒ぎやないで。」
 赤信号に立ち止まると、向かいの通りを歩いている何人かの女の子が見えた。当然だけ
ど、なにかしゃべっている。
 その中に、ひときわ目立つ容姿の女の子を見つけた。
「あれ、あいつの妹やないか。」
「うん。」
「見たんは久しぶりやな。冬の大会んときに見かけたとき以来や。」
 彼女はバスケットをやっていたから、前から顔は見たことがあったらしい。なにせ、あ
んなに目立つ子はいないから、よく憶えていたそうだ。
「あの子、ぼくのこと恨んでるんだ。」
「へ?なんやソレ。」
 青になって、歩き出すと、彼女たちは向こうの横断歩道をそのまま歩いて、ぼくらが横
断歩道を渡って同じ通りに出るときにはもう、ほとんど見えなくなっていた。
「カヲルくんを陸上に誘ったの、ぼくだから。」
「なんや、そんなことかいな。」
「でも、まあ仕方ないんだ。やり場のない怒りを向けるにはいい材料だよ。」
「せやから言うて、黙ったままっちゅうのも男らしゅうないで。なんの解決にもならんし
な。」
「かもね。」
 トウジとは次の角で別れた。学校でずいぶん喋っていたせいで、ずいぶん暗くなってい
る。今日は久々に一家揃うから、さっさと帰らなきゃならなかった。
 そう思って歩調を早めた瞬間、疲れが肩のあたりからつま先まで襲ってきた。体の重さ
はさっきまでの数倍に感じたし、視界がぐらぐら揺れた。
「そりゃあ、疲れもするよ。」
 忙しすぎる。どれだけなにをやっても到達できない、彼の目標。あと10日でどうなる
もんでもないのに、どうしろって言うのか。
「それでも――勝たなきゃ」







 そもそも彼に会ったのは、中学校に入る前のことだった。小学校6年生のころ、市内の
運動会があった。いくつかの地区に別れて、点数を争う。こういう競技は大抵腹の出たい
い大人がその日のために買ったジャージをはいて走ったりするか、お子様むけのゲームく
らいしかない。
 そんな中、ぼくは子供リレーのアンカーをつとめることになった。本当は出たくなかっ
たけど、走る人がいないから、と母さんに言われていやいや参加していたのだ。
 結論から言ってしまえば、そこでぼくを抜き、その地区を優勝に導いたのが「彼」だっ
た。
 ぼくのチームがわずかにリードしたままバトンはぼくに渡った。ぼくは小学校とはちが
う、土のグラウンドを走った。古くさい音楽がスピーカーからガンガン流れていた。
 最終コーナー、建物のせいでそこはコースに日陰ができている。でも、その日陰に入る
一瞬前に、「彼」がぼくと並んだ。
 歓声が一気にヒートアップした。追いつかれたことに驚くより、走った。ゴールのテー
プはもうすぐだ。コーナーで並走がつづく。まだわからない。
 ぼくは歯を食いしばる。なのに、彼は当時から涼しい顔でぼくを抜いて、そのままゴー
ルのテープを切った。ぼくより素早く、それでいて、いやになるほどあっさりと。
 人前で泣いたのはずいぶん久しぶりだった。一つ上の子相手によくがんばったわよ、と
母さんは笑ってはげましてくれたし、近所のおばさんはすこし痛ましげに、そして同情た
っぷりの視線を送ってくれた。
 あれからだ、いやになるほど走るようになったのは。
 毎日毎日、朝と夜に何回もダッシュして、あの時の敗けを、あの時の彼のあっさりした
顔を思い出すことで走ってきた。
 そして、あえて同じ中学に入った。きっと彼は憶えてないだろう。ただ、きっとあの早
さなら部内一だ。まだ敗け知らずだろう。だから、ぼくが負かしてやる。口に出すことな
く、僕は彼を追い続けた。
 そして、ぼくはまだ、彼の目標を達成できないでいる。







「ただいま」
 だれもいやしないのに、言ってみる。玄関は真っ暗だが、勝手知ったる我が家だ、どう
せ消すのだからとつけないまま靴をしまって、制服のリボンを外しながら自室に向かう。
 父も母も忙しい身だ。なんでも論文を書くとかで母は数日「カンヅメ」しているし、父
は保険調査員だから、家にいる時間の方が圧倒的に少ない。
 階下の居間の奥の部屋には仏壇と位牌が、彼女にとって異様な存在感を持っていた。
 彼女はもう、一年近くその部屋に入っていない。仏に拝んでもどうしようもないと思っ
ているし、近況報告なら自分の部屋で呟くだけで十分だ。きっと兄は、空の向こうからい
つものように笑って聞いてくれているにちがいない。
「もうすぐ大会なの、知ってるでしょ?」
 うちの学校の人たちも、みんながんばってるわ。
 彼女は制服をハンガーにかけ、部屋を出た。シャワーを浴びたくなっていた。脱衣場で
ブラウスと下着を脱いで、シャワーのコックを勢いよくひねる。
「……ともだちのパンフレットを見せてもらったら、あの人の名前もあったわ。」
 当然だけど、とつけ加え、スポンジを取った。新しく買ったボディソープはいやに泡立
ちが悪くてきらいだった。



―君はぼくを………さなてくていいんだ―



 ちょうど一年前の夏だった。夜になっても蒸し暑い日だったけど、ずっと部屋に閉じこ
もっていたからつらくなかった。外にいたとしても、そんなことはきっとごく些細なこと
と思っただろう。
「あなたのせいなのよ」
 暑いシャワーをいやになるほど浴びているのに、思い出した昔の自分が出した声が頭に
響いて背筋が寒くなった。すぐに全身が粟立ち、身体をこする手を止める。
 一年前、式場に設けられた大部屋で居心地悪そうに隅で友だちと座っていた碇シンジ。
兄の友だちで、ライバル。よく家に来ていたから、知った仲だった。何度も話をしたこと
がある。お通夜に来てくれた人は予想していた以上に多かったし、中でも女子生徒の人数
は圧倒的ですらあった。その誰もが、泣いていた。
 うわべだけじゃない、優しい兄だった。涙がその証拠だった。
 そのときだ。
『あなたのせいなのよ。』
 碇シンジは少年たちの輪の真ん中にいて、そのなかで一人だけ泣いていなかった。声を
かけようと思って様子を窺ってみたら、彼はいやに平然とした顔で、みんなを慰める役に
回っていた。
 学生服を脱いで、みんな半そでのワイシャツ姿だった。その白さも異様に腹が立ったし、
なによりかすかに笑顔すら浮かべるシンジが気に入らなかった。
「あなたのせいなのよ」
 怪訝そうな顔をしている彼の頬を容赦なく叩いてやった。静かな大部屋に、不気味なほ
どにバチン!という音が響く。
「お兄ちゃんは部活やめるつもりだった。面白くないからって。でも、二年生になったら
あなたが入ってきた。そのせいでお兄ちゃんは走りつづけることになって。」

 夜にジョギングしていて、撥ねられた。
 記録会の前夜のことだった。

「みんなあなたのせいなんだから!」
 バン!さっきよりも強い音がした。周囲はさっきよりさらに静まり返り、誰も止めに入
らなかった。大人たちも、とめることなく遠巻きから眺めていただけだ。あの時言わせた
大人たちは、今ならきっとこう語る。「私たちの問題じゃない、君たちの問題だ。」

 そう、確かにその通り。おっしゃる通り。でも、そんな軽々しく言われたくない。

 そして一年後。
 あのとき目を逸らすことなく黙って平手打ちを受けた彼が、走りの才能のなかった兄が
超えられなかった壁に挑もうととしている――。







「許されることじゃないかもよ?」
 大会三日前、部活の帰りにトウジに言った。トウジは僕とちがい、100メートルに賭
けているものはカヲル君じゃない。彼はただ速く走るために走っているだけだ。
 ――だからぼくよりトウジの方が速いのかもしれない。最近そう思いはじめていた。昔
のことをいつまでもこうして引きずっているヤツといないヤツ、どっちの方が速く走れそ
うかなんて比べるまでもない。
「そないなことあらへんわい。なしてやりたいこともやれへんのじゃ。カヲルがお前を許
さんのか?」
「でも、こうして執念深くカヲル君のあとを追う資格はぼくにはないかもしれないって思
うんだ、最近。妹ならいざ知らず」
「アホ、そんなん気にしとるから集中でけへんのや。こないな調子でアイツのタイムを抜
けると思うとるんか?あいつの壁は、今はもうお前の壁やぞ。」
 タイムは遅くはなっていないけど、一向に伸びなかった。あと三日、このままじゃ、絶
望的だ。
「実際、どうすればいいと思う?」
「なにがや。」
「走ってていいと思う?」
「当たり前や。」
 どうやら怒らせてしまったらしい。こういう態度がトウジは一番嫌いなのはよくわかっ
ていた。でも、意地悪でこうしているわけじゃない。
「走りたいなら走ればええやないか。イヤんなったらおしまいやで、スポーツは。好きで
やれな、あかんのじゃ。」
 好きかどうかと聞かれれば、好きに決まってる。だからこそ今までずっとカヲル君の背
中を追ってきた。彼に背中を見せることができないまま、彼はいなくなった。それでも走
るのは好きだった。でなきゃトウジの言う通り、つづけていられない。
 三日はゆっくり確実にすぎてしまった。
 競技場は閑散としていた。観客は千人もいない。競技に参加している人の友だちと家族
くらいしかいないから、当然といえば当然だった。
「トウジ。」
 着替えを済ませ、準備運動をしながら、この日はじめてトウジに声をかけた。同じよう
に体操をしていたトウジはいい調子のようだ。緊張に負けていないのが顔つきに出ている。
「がんばれ、ぼくもなんとかやってみる。」
「当たり前や。ここで見せとかんと、意味ないやろ。」
 それはそうだね、と笑い、アキレス腱をのばす。
「さ、そろそろ時間だ。いこうか。」
 部長のくせに記録は遅い。それでも僕は短距離に出る仲間を見渡し、言った。当然その
中に彼はいないし、生きていたとしてももう高校生だ。いるはずはない。
 いるはずないのだ。

 しかし、そうも言ってられない。僕の中には変わらない笑顔で彼が立っている。

「いやだな……。」
 これでもし「彼」の辿り着けなかった領域へ自分も行けなかったら、いい面の皮だ。今
までの努力も感情も、何もかもが無駄だということだ。背中に感じる不安感に舌打ちをす
る。
 その時、柱に立っている人を見つけた。
 背景の空と同じ髪の色をした女の子。
「綾波、レイ。」
「シンジ?」
 思わず足を止めると、トウジが怪訝そうな顔をしてのぞき込んできた。
「どないしたんや――」
 トウジも彼女を見つけた。
「トウジ――ちょっと、いいかな。すぐ行くから。」
 試練は、予兆なく訪れるらしかった。
「ああ、はよせい。」
 トウジは振り返って、下級生に「シンジは野暮用があるから、先行くで」と告げ、さっ
さと歩き出した。綾波レイを知る何人かの後輩の怪訝そうな顔を無視し、僕は一年ぶりに
彼女と向き合った。
「ひさしぶり」
 ぼくは、まだ距離があるうちに話しかけた。とても近づいてしゃべる気になれない。彼
女のことを考えたら、僭越すぎる。
「あのとき、ぼくが言ったこと、憶えてる?お葬式の次の日のことだ。」
 彼女はなにもしゃべらない。なにも考えていないんじゃないかと思えるような無表情を
張りつかせたままだ。
 ただ、ひとつ頷いた。
 そして、変わらない顔で言った。

「あなたは悪くない。」

 その言葉を聞いて、ようやく無表情なんかじゃなく、緊張しているのだとわかった。緊
張しすぎて、ロクに表情を作れてない。酷い有様だ。きっと僕も同じ顔にちがいない。
「いいんだ。きみはぼくを許さなくていいんだ。」







 彼は、一年前とおなじことを繰り返した。
「きみはぼくを許さなくていいんだ。」
 わたしに叩かれた葬式の次の日に家の前まで来て、そんな台詞を。それはひどく無遠慮
に思えたし、今でも彼のあの言葉が、あの時適切だったなんて思わない。
 でも、わかることもある。
 おたがい、言いたいことも言えなかった。それだけのこと。
「いまはもう、恨んでなんかないから。」
 と言うと、彼はかすかに下唇を噛んだ。
「ありがとう。」
 お互い、笑顔はなかった。彼の言う「ありがとう」に、どういう効果があるのか、わた
しには見当もつかなかった。
「じゃあ、時間だから。」
 彼は、碇シンジはようやくすこし笑って、
「これからは、もうすこし……ぎくしゃくしないで、話してみたいな。」
 そして、歩きはじめた。
「わたし、見てるから。お兄ちゃんの破れなかった12秒の壁――あなたが破れるか。」
 それだけ叫ぶのが、精一杯だった。
 彼が見えなくなると、わたしは、泣いていた。不思議なほど暖かく、そのくせに、やた
らと悲しい涙ばかり。
『これからは、もうすこしぎくしゃくしないで、話していたいな。』
 ――そうね。
 わたしの知らないお兄ちゃんを聞いてみたくなった。
 あなたの知らないお兄ちゃんを、今度会ったときには話せたら。








 10分後、彼が走った。









 そのタイムは、






















あとがき

どうも、ののです。
9月13日のセカンドインパクトならぬ渚カヲルくん誕生記念として書きました。

なんで陸上なの?と思われるかも知れませんが。

さて、このあとのお二人さんどうなるんでしょう。多分いい仲になれるんじゃないかな。
「近い未来シンレイになるFF」ということで御勘弁を。
もしかしたらこの後の話を書くかもしれません。

カヲルくん誕生祝いなのにどうして死んでるのでしょうかね…とにかくカヲルくんを超え
るってのはシンジくんにはものすごい大変なんじゃないか、しかもギラついた眼でひたす
ら死者を追いかけるシンジくん。
そういうシチュエーションに惚れて書きました。

結局上記ほどギラつくこともなく、まあ比較的あっさりめですね。
ただ、前回の「Life Work」といい、これといい、どうも暗めですね。明るくはねえよ、
みたいな。

題名は由来もなにもなし。話のための題名。


では、また。




感想を待ってます。












※再掲載にあたって

これも6年近く前のSSです。11月だったかなあ、確か。大学受験を控えた焦りが見え隠
れしてますね、いま読み返すと。よく書いたな(爆)
かつて僕が投稿していた『ETERNAL MOMENT』の消失にあたり、tambさんに再掲載していた
だくことになりました。感謝です。
行間、言葉づかい、視点等は一部修正いたしましたが、基本的には当時のままです。
拙い文章ではありますけれど、個人的にお気に入りのSSのため、雰囲気を残したまま再掲
載することにしました。
僕が書いた中で唯一、完全にエヴァと関係ない時系列のSSです。
楽しんでいただけたら、幸いです。


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