無限変人リツコWritten by D・T
Vol 666 キノコ
「シンジ君、良い物をあげるわ」
「リツコさん。何をくれるんですか? あ、キノコだ」
「すでに茹でてあるから、そのまま食べられるわよ。ここにマヨネーズもあるし」
「ずいぶん用意がいいんですね。いただきま〜す」
パク。ムシャムシャムシャ。ゴクン。
「あ〜、おいしかった。ごちそうさまでした」
「お粗末さま」
テクテクテク。
「……ふふ、どうなるかしら」
「今日のリツコさん、ずいぶん優しかったな。めずらしいこともあるんだ。ただいま〜」
「おかえりシン……ギニャアアアア!」
「どうしたのアスカ、変な声出し……ひぃぃぃッ! まさか、新手の使徒!」
「ど、どうしたの二人とも」
「し、使徒が喋ったぁぁぁぁ!」
「ギャアアアアア!」
ドンガラガッシャ〜ン!
「二人とも気絶しちゃった。……とりあえず顔を洗おう」
ギャアアアアア嗚呼嗚呼AAAAAHHHHHH!
Vol 667 キノコ2
「リツコさん!」
「あら、シンジ君。どうしてそんな変な格好をしてるのかしら?」
「僕に何を食べさせたんですか!」
「まあまあ、そんな『キノコ』みたいな顔をしないで」
「キノコって言わないで!」
「まつたけ」
「いっしょだ〜!」
「……ベースは国産最高級まつたけ。ただ、遺伝子レベルでちょこちょこっといじくってあるのよ」
「……何をしたんです」
「……使徒の細胞を組み込んでみました〜。いえ〜い」
「あんた何やってんだ〜!」
「すごい、生身でA・T・フィールドを展開したわ」
Vol 668 キノコ完結編
クスクス、何アレ。馬鹿じゃないの。なんでキノコやねん。
「ああ、みんなが僕を見て笑っている。どうしてこんなことに……」
「……いかりくん」
「あ、綾波! 見ないで!」
「……どうしてそういうこと言うの?」
「笑わないの?」
「ええ、笑わないわ。……ただ」
「ただ?」
「無様ね」
「……という夢を見ました」
「……ファースト、あんた病院逝きなさい」
「……レイ、それが私のイメージなの?」
「……僕がキノコに。ああ、でも」
「どうしたの、みんな」
「「「……(リツコさんなら)(リツコなら)(博士なら)ありうる」」」
「トホホ、無様ね」
あとがき
……パッケラ兄さん、私はどうしたら良いでしょうか?
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パッケラのコメント:ほうら五感を澄ましてごらん。蝶電波が君を包んでいるよ(笑)