It was taken

Written by パッケラ





碇君の家に行った日の夜、私は奪われた。

時が来るまで守り貫いてきた、私の大切なモノを奪われた。



拒絶の声を上げる。

ギラ衝いた目に体が竦む。

一気に剥ぎ取られる。

抵抗するが私は余りにも非力過ぎた。

強引に組み伏され、

そして成す術無く蹂躙され・・・・奪われた。



弐号機パイロットも第七使徒のユニゾン訓練の夜に奪われたと聞いた。

その時も突然襲いかかられ何も抵抗出来なかったらしい。



私の頬に涙が伝う。

相手が碇君であったならばと・・・・。


もし彼が相手であったなら、全てを受け入れただろう。

ひとつとなる事は望みで有り、彼の事柄を共有し合う為に自ら招き入れたかった。



だが彼では無いのだ。


まさかこんな人だったとは・・・・。









葛城三佐・・・・・・。





私の大切なモノを奪ったヒト。

私が誓いを立て、守っていたモノを奪いさったヒト・・・。

彼では無いのだ、私から奪ったのは・・・・。





















「・・・しくしくしく・・・」


「綾波、もう泣かないで・・・まったく、ミサトさん大人気ないですよ」


「ふふ〜ん、レイ、我が家では食は闘い、バトルロワイヤルなのよ。まさに鍋の中身は闘いのワンダーランド」


「違います。もう・・・ほら綾波、僕のお豆腐あげるから」


「・・・しくしく・・・糸こんにゃくと・・・・えのき茸も・・・・」


「はいはい」




嗚呼、秋深し、鍋を囲む一家団欒。








あ・と・が・き


そろそろ季節かなっと。

なにか勘違いした人、校庭10週!


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