レイは温もりに包まれたまま、目を覚ます
目の前には、彼女が愛しく思う男性が穏やかな寝顔で穏やかな寝息を立てている
それを嬉しく思うレイ
身体を摺り寄せて、もう一度目を瞑る
過去を思い出す
一人、寂しさに布団に包まって泣いていた過去
人との絆を求めていた過去
だが、今は違う
目が覚めればそこには愛しい人が居る
左手の薬指には絆の証が
そして、隣のベビーベッドには愛の証が
レイは幸せに思う
人ではなかったはずの自分
だが、普通の人としての幸せを享受している今
それは、今隣で寝ている愛しい人のおかげだと
レイは再び目が覚める
目の前には愛しい人の優しい笑顔
レイは顔を赤らめる
そんなレイの額にキスを贈る男性
二人は一緒にベッドから降りる
二人の絆が折角の眠りから覚めない様に
二人は一緒にキッチンに立つ
二人で作る朝食
レイの密かな楽しみ
二人っきりで食べる朝食
一時の二人っきりの時間
そんな時間にもやがて終わりが来る
大きな泣き声で呼ばれるレイ
忙しく世話を始める
だが、それさえもレイは幸せに感じる
自分が必要とされていることを感じているから
平平凡凡な毎日
だが、それこそが
綾波レイの幸せ
後書き
祝三万ヒット記念SSです(笑
HP名をタイトルに使ってみました
如何でしたでしょうか
タッチでした