続・手をつないで


シンジは自分とレイ、ミサト、ペンペンの分の食事を作る

レイは楽しそうに食事を作るシンジをじっと見つめている

そんなレイを不思議そうに見るペンペン

何となく目が合うレイとペンペン、そのままにらめっこ(?)に突入する

レイとペンペンがにらめっこに突入して暫くすると、食事が出来上がった

「何してるの?綾波」

レイの行動にクエスチョンマークを浮かべるシンジ

「・・・問題無いわ」

少し頬を紅潮させながら答えるレイ

「・・・そう」

納得いかないまでも、料理を並べるシンジ、ペンペンの前にも置く

食事を終え、寛ぐレイとペンペン、食器を洗うシンジ

食器を洗い終えてリビングにシンジが帰ってくると、そこにはペンペンと戯れるレイが・・・

無防備な脇の下

先程の擽り合いの興奮が再びシンジの中に沸き起こる

後ろからそっとレイに忍び寄るシンジ

すっと手を伸ばして脇の下を擽り出す

突然のシンジの行動に再び笑い出すレイ

なんとか体を捩り、その攻撃から逃れると反撃に転じる

また擽り合うシンジとレイ、食事をしたからか体力が少しは戻っており、先程よりも長く攻防が続く・・・

そこに帰ってくるアスカ、二人を見て

「何やってンの?アンタ達」

呆れた風に言い放つと自分の部屋に入ろうとする

気分が高揚していたシンジはアスカに忍び寄ると、突然アスカを擽り始めた

脇を締めて笑い出すアスカ、激しく身を捩る

なんとか抜け出すとシンジをキッと睨む、徐に立ちあがるアスカ、少し引いてしまうシンジ


「シ〜ン〜ジ〜?」

「良い度胸ねアンタ、このアタシを擽るとは、覚悟しなさいよ」

そう言ってシンジに飛びかかるアスカ、シンジを擽りに掛かる

こそばゆさに身を捩るシンジ、そのとき、シンジの目に無防備なレイの足の裏が飛び込んできた

笑いながらもレイの足に手を伸ばし、擽り出すシンジ

三度自分を襲うこそばゆさにレイは笑い出す

そのレイの目に飛び込んできたのはアスカの無防備な脇の下、レイは必死に手を伸ばしてアスカを擽る

ここに、チルドレン3人による擽りバトルロイヤルが勃発した

3人の笑い声は、ミサトが帰って来るまで止まなかった、いや、ミサトが帰って来たことで、笑い声は4人分に増えていた

満月の下、4人の笑い声は何時までも止む事はなかった・・・




レイとシンジの二人が星明りの降りしきる夜道を手をつないで歩いている

レイを送るために家を出る時ミサトに

「シンちゃん、ちゃんと手をつないであげるのよ」

等とからかわれて反論しようとしたシンジの手に温かいものが触れ、それがしっかりとシンジの手を握る

驚いて振りかえったシンジの目に映ったのは頬を赤くしてシンジの手を握るレイ

そんなレイの様子に顔を赤くしてしまうシンジ、そのまま無言で歩き出してしまったのだ

耐え難い沈黙とは違う何処か暖かさを感じる沈黙、そこにレイは小さな幸せを感じていた

それは、ミサトの一言が与えた、しかし、レイ自身が掴んだ人の温もり

人との絆を求めながらも、人の暖かさを知らなかった少女が知った小さな幸せだった





後書き

タッチです

なんか、思いついてしまったので書いてしまいました

何だかナーという感じの作品になってしまいました(汗

皆さん、如何でしたでしょうか


tambのコメント

原則として投稿して頂いた作品にコメントを付けるつもりはないのですが、今回はあえて禁を破って付けさせて頂きます。
ワキやら足の裏やらあちこち無防備ですが、作品それ自体もかなり無防備かと(爆)。
とにかく気分の高揚しているシンジがいい! 私は爆笑してしまいました(^^;)。

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