アルツの戦士
ハイマーマン




気温が著しく高い真夏日の昼下がりに押しも押されぬバカップルの片割れ碇シンジは冷たいジュースを喉に通していた。

「シ〜ンちゃん、美味しい?」

「うん、レイも飲むかい」

「うん。飲まして(はぁと)。あ〜ん」

「ったく、ほら」

これまたバカップルの片割れ綾波レイはベタにベタベタ甘え放題でシンジにジュースを飲ませてもらう。

コクコク

「うふっ、美味しかった。後飲んじゃっていいよ」

「買ったの僕だよ?」

「いいからいいから」

残ったジュースを飲み干すとシンジは缶を投げ捨てた。

カン、カラカラカラ・・・・

「こら、そこの若造。空き缶はきちんと所定のゴミ箱に分別して捨てんか!」

謎の老人がシンジ達を叱咤する。

「す、すみません」

「なによ、気づいたんだったらあんたが捨てなさいよ!」

「うなっ!?。おのれか弱き老人をないがしろにするとは、この冬月コウゾウ堪忍袋の緒が切れたわ!うぉりゃーー!!」

「な、何んだ!?」

「爺さんの体が光出したわ!?」

[解説]
冬月コウゾウの怒りが頂点に達した時、コウゾウは遥か宇宙の彼方アルツ星からのパワーを受けてハイマーマンに変身するのだ!!

「ハイマーマン参上じゃ」シャキーン

コウゾウはハイマーマンに変身すると血圧と血糖値が上がるのだ!

「全然強くなってないぢゃないか」

「若造め、ちと灸を据えてやろうかの」

「・・・やってみろよ」

「さてどうしてやろうかの・・・」

ハイマーマンになるといつもの100倍頭の回転が良くなるのだ。だがいつもの100倍のスピードで脳細胞が死んでいくので頭の良さは変わらないのだ!!

「それじゃ意味ないぢゃない」

「フフフッ、いくぞ。『ハイマー・ザ・ワールド』」キュピーン


『ハイマー・ザ・ワールド』
ハイマー・ザ・ワールドとは突然意識が途絶えて動かなくなり、見ている者にとってはあたかも時間が止まったかの様に感じるのだ!






「・・・・そして時は動き出す」

「ぷはー、思わず息止めて見入ってしまった・・」

「恐ろしい攻撃ね・・・」

「まだまだこれからじゃぞ。『ハイマー・キング・クリムゾン』」キュピーン

「おい、また動かなくなったぞ。ノックしてもしもーし」

「もうその手は食わないわよ」


『ハイマー・キング・クリムゾン』
能力は時間をすっ飛ばす。実は頭の使い過ぎで寝てしまい、起きた時には夕方になっていたりして本人がすごくびっくりするのだ!!

「おい、起きろジジイ」

「ぬおおおおっ、いつの間に私に近づいた!?」

「あんたが立ち寝してるから起こしてあげたんぢゃない」

「ぬう、侮れんヤツらよ・・・。あーしかし寝起きは喉の調子が悪いのお、痰が絡むわい。おおそおじゃ、こう言う時は『ハイマー・痰壷』」キュピーン

カー、ペッ。

『ハイマー・痰壷』
ハイマー・痰壷目掛けて発射された痰は100%の確率で外れて手に付いてしまうのだ!

「拭いてくれ」

「やぢゃ!」

「たくっ、最近の若者は我が侭で困る。おい小娘、こういう時はハンカチを差し出すのが女性としてのつつしみ・・・!?」

今頃になってレイの存在に気が付いて顔を凝視する。

「き、君はユイ君、生きていたのかー」

「違うわよ。私はレイ〜」

「私を騙そうとしてもそうはいかんぞユイくふ〜ん」ガバチョ

「キャー、変とこ触らない・・・・・ウン・・アン・・・なんか凄いテクニック・・・流石は年の功・・アン・・ア〜ンお爺ちゃ〜ん(はぁと)」

「どどうじゃ、ここが良ええか、ここが良ええか」

「そこ、そこ・・・アン・・・そんなとこまで・・アン・・ア〜ン」

「ゴラァじじい!レイになにやってんだ!!」

「『ハイマー・スキンシップ』じゃ」

『ハイマー・スキンシップ』
ハイマー・スキンシップとはアルコール中毒の震える手で女性にエッチな事を強要する限りなくセクハラに近い、いやセクハラ・・セクハラそのものなのだ!!

「だー、じじい離れろって」ベリ

「あーん、なんて事すんのよ!」

「レイには僕がいるだろうが」

「だってシンちゃんより上手なんだもん・・・感じちゃった〜ん」

「若造、よくも私の楽しみを奪いよったな!名を名乗れー!!」

「碇シンジだ!」

「・・・もしや貴様碇ゲンドウの息子か」

「あ、ああそうだけど」

「私からユイ君を奪った外道の悪童とは。おのれぇ、可愛さ皆無の憎さ100万倍。くらえ『ハイマー・チョップ』じゃー」キュピーン

「てりゃあ!!」

ボギッ

「ふっ、折れたな・・・」

「シンちゃん大丈夫」

「・・・いや、僕なんともないよ」

「ぬおーーー痛いぞーーー私の手じゃぁぁぁぁぁ」

『ハイマー・チョップ』
ハイマー・チョップはチョップした方がダメージを受けてしまうのだ!

「ゆぅぅぅぅるさん、撃滅『ハイマー・ビィィィィイムゥ』」

ビヨョョョョーー

『ハイマー・ビーム』
ハイマー・ビームは浴びた人の脳のしわを取ってツルツルにしてしまうのだ!

「うわぁーー脳が、脳のしわが・・・・ってなんも起こんないぞ」

だがハイマー・ビームは自分の脳に発射されるのだ!!

「ぬおぉーッ、記憶が無くなっていく・・・うぐわっ・・・・こうなったら『ハイマー・入れ歯ぁ』」

『ハイマー・入れ歯』
ハイマー・入れ歯はそれ自体が高性能爆弾なのだ!

「くらえ〜若造、とりゃ〜」びひゅーん

「うわ、もう駄目だ!」

「シンちゃん!」

だがハイマー入れ歯には持ち主の所に帰っていく自動帰還装置が付いているのだ。万が一持ち主の体から離れていった場合にはすぐさま飛んで戻ってくるのだ!!

ヒュイィィィィイン
カポン

ドカーン








「ふーふー、助かった」

「・・・・・む・・・・無念じゃ・・・・が・・・・・・ガリガリ君で一本当たり」チーン

「・・・ガリガリ君ってなんだよ」

ピーポーピーポーピーポー



かくしてハイマーマンの恐怖は去った。
しかし第二・第三のハイマーマンはあなたのすぐ傍に・・・・いるのかもしれない・・

さらばハイマーマン!
ハイマーマンよ、星屑となれ!!







「星屑になったら駄目ぢゃん!」




劇終



あとがき

えーと、綾吉さん1周年おめでとうございますん
二周年目第一号の投稿がこれだと先が重いヤラれますな。マハハハハ

これも基ネタあり。
知ってる人は偉いです。

























こっそりコメント(笑)

 サイト設立一周年記念として投稿していただきました。ありがとうございます(^^)
 一部痛いし、ヤヴァかったっすよ(笑)
 掲載、迷いましたが、大爆笑したおいらの負けです(爆)
 こちらがメール本文のコピー

 前々から言っていた電波ができましたので送付いたします。
 レイによって推敲出来ない体質なものでチェックよろしくお願いします。

 LRSではありません。
 毒です、まさに毒!!
 逝ちゃってますのでヨロ



 因みに、「可愛さ皆無の憎さ100万倍」がお気に入りw
 今後も投稿お待ちしております。約束しているのが、あと二つあるし(ニヤリ)



 チョコット元ネタ解説

 ガリガリ君はアイスです。コーラとソーダが基本ですが、季節限定で色々出ます。
 結構買ってますが、当りが出ません。
 ザ・ワールドはスタンドです。漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第3部のラスボス的存在のディオのスタンドです。
 キング・クリムゾンはスタンドです。漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第5部のラスボス的存在のスタンドです。
 スタンドについて詳しく知りたい方は、「綾波レイの幸せ」に投稿しているD・Tさんに質問してください。
 恐らく、嫌になるくらい詳細に語ってくれます。そして残りの夏休みを棒に振ることになります(爆)