四月バカ
2002.4.3(日記よりサルベージ)

「シンジ! ファースト! 緊急召集! 使徒よ!」
「!」
「なんだって!? なんで今更……」
「見事にかかったわね。今日は何の日か知ってる?」
「あ……」
「なに?」
「エイプリルフールって言ってさ、今日だけはどんな嘘をついてもいい日なんだ」
「そう……」
「ファースト、あんたも何かセンスあるジョークでも言ってごらんなさいよ」
「使徒が来たってのはセンスがあるとは思えないけど」
「なんか言った?」
「いえ、何も……」
「あたし、嘘はつかない事にしてるの。……いつも自分に嘘ばかりついてるから」
「……」
「……」
「わ、笑えばいいのかしら」
「あ、綾波、冗談……だよね?」
「ダメかしら……」
「シュールだわ」
「綾波…笑えないよ……」
「あのね、ファースト。冗談って言うのは……」
「あっ! あそこにピンクの象が!」
「それじゃアル中だわ」
「新学期も同じクラスだといいわね……」
「まさかそれって冗談?」
「そもそも何クラスあるの?」
「何ともシュールな質問ね」
「知ってるの?」
「聞いてはいけないのよ。たぶん」
「あそこに小さな大名行列が……」
「だからそれじゃアル中だってぇの!」
「あっ、キリンだ!」
「結膜炎のウサギさんがいるわ」
「思いついた事をばんばん言えばいいってもんじゃないのよ!」
「どうして結膜炎ってわかったのかしら」
「知らないわよ!」
「カラスがカナリアに恋をしたの」
「懐かしのフォークソングをあげてどうするの!」
「クジラも空を飛ぶのよ」
「だからどーしろって言うのよ!」
「あ。あっちから無数のあたしが……」
「止めなさい!」
「向こうには惑星規模のあたしも……」
「笑えないっての!」
「あそこに、か、か、カヲル君の生首が」
「あんたも止めなさい!」
「僕を呼んだかい?」
「ホモは呼んでない!」
「カヲル君……」
「シンジ君……」
「見つめあうのは止めなさい!」
「碇くん……」
「シンジ君は僕が幸せに」
「だめ」
「シンジの取り合いは止めなさい!」
「ロンギヌスの槍が!」
「まさか!」
「何か荘厳なBGMが聞こえる」
「加持さん」
「えっ、どこ?」
「このがしゃぽん、組み立てるのは無理だね」
「あと一枚でコンプリートなんだけどな」
「お肌にいいかも」
「ここも404か」
「胸が大きすぎ」
「LCLは涙の味」
「このオルゴール、鳴らない」
「顔が違わない?」
「血だ」
「筒井さん?」


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