掲示板登場のためのアンケート

　回答例

1. このサイトをどこで知りましたか？
   綾波レイで検索した。
   　
   
2. 綾波レイのどこに魅力を感じますか。またはどこが不満ですか？
   思い出して下さい。無表情、無感情、人形、などといった仮面の下には、内気ですぐに赤面してしまう乙女心が隠されているのです。乙女ちっくレイたん萌え(爆)。
   　
   
3. エヴァンゲリオンという物語のどこに魅力を感じますか。またはどこが不満ですか？
   シンジ君にもう少しだけ頑張って欲しい。カヲル君はアスカを口説いて欲しい(笑)。
   　
   
4. なぜこんな辺境マイナーサイトの掲示板に登場したり投稿したりしようと思うのですか？
   ヌルイから。
   　
   
5. 好きなＦＦ／ＳＳ、あるいはＣＧをひとつあげて下さい。どうしてもひとつに絞れない方は十作品以内でどうぞ。できれば好きな理由もお願いします。
   巨人kame氏による「Portrait　〜たったひとりのあなたへ〜」です。ハッピーエンドですが泣けます。氏のサイト『Garden of Text』にあります。
   　
   
6. このサイトに何を求めますか。あるいは、今後何かして欲しいことはありますか？
   もっと書け。投稿作品に対するレスポンス速度を上げろ(自爆)。
   　
   
7. 七十を過ぎても（そこまで生きていたとして）綾波レイを想っていると思いますか？
   わからん。
   　
   
8. どんな本を読んでいますか？　作家名や作品名を教えて下さい。
   万葉集。
   　
   
9. 自爆する時、なぜゲンドウが見えたのか、納得できる説明をでっちあげて下さい。
   やっぱりパパを見たのではないだろうか。なんだかんだ言って世話になってるんだし。
   　
   
10. シンジ君は巨大なレイを見た時はあんなにびびってたのに、カヲル君だと巨大でも笑顔になるのは納得できません。何とかして下さい。
    発狂してたから。これがホモへの第一歩ですわ。

　tambによるイタイ回答例

1. 　このサイトをどこで知りましたか？
   　自分で作ったんで、どこで知ったもくそもない(笑)。サイト名は、もとから彼女の幸せを追求するサイトにしようと思っていたので、変にひねらずそのままつけた。すごくいいサイト名だとは思わないけど、後悔もしてないし変える気もない。
   
   
2. 　綾波レイのどこに魅力を感じますか。またはどこが不満ですか？
   　自分の意志で生きようという姿勢が全く見られないのが不満でもあり魅力でもある。彼女の人外性とか死の匂いとかは、彼女にとって重要な要素だとは思うがあんまり興味がない。私にとっては、真実の彼女の姿を追求するよりも、いかに彼女を幸せにするか、どうすれば幸せになれるかの方が遥かに重要である。彼女には「幸せになっていいんだよ」と強く言いたい。もちろん「司令の命令に盲目的に従って最終的には無に還るのが幸せです」となれば、ちょっと待てよという話になる。このサイトの出発点は、そんな彼女に異議を唱える所にもあるのだ。
   
   
3. 　エヴァンゲリオンという物語のどこに魅力を感じますか。またはどこが不満ですか？
   　テレビ版を見たときは「まだ終わってないじゃん」と思った。劇場版を見たときは「なんだよそれ」と思った。
   　つまり、何がいいたいのか良くわからないという部分が魅力的であり不満でもある。こればっかりだけど。でも、不満がなかったらＦＦなんて書いてないのも事実だと思う。
   
   　この物語は、本来主人公であるはずの碇シンジが徹底して成長を拒否するばかりでなく、物語の主体（主人公）であることすら拒否し、それを描き切ったのが凄い。
   　映画「THE END OF EVANGELION」において、シンジは全く何もしていないに等しい。彼はミサトの死を目の前にしてもエヴァに乗らなかった。そればかりでなく、そこから逃げようとすらしなかったのだ。
   　わかってくれない他人を嘆き、拒否し、みんな死んじゃえと言い、そして他者のいない世界もやっぱり違うと言う。
   　そしてONE MORE FINALでは、わかってくれない他者の代表たるアスカ（と私は解釈した）を殺そうとする。やはり他人が怖いのだ。首締めのシーンはここだけではないことを思い出して欲しい。シンジは成長を拒否している。
   
   　ついでに書いておこう。「気持ち悪い」というセリフは何か。これは、他人に救済を求め、拒絶されると恐怖に変わり、そこから逃げよう（殺そう）と思ってしまう心理、つまり自分ではない（自分を理解しない）他者の心を捉えられない心理は気持ち悪い、ということなのではないだろうか。
   　アスカは、シンジを憐れみつつも拒絶する。アスカは徹底的に主体である存在だから、拒絶する以外に選択肢はない。拒絶しなければ同一化するしかないのだから。
   
   　ただし、私はONE MORE FINALをテレビ版ラストの学園エヴァと等価値に捉える。ありえた可能性のひとつ、文字通りの「ONE MORE」であると。だから、他人の存在に脅え、わかり合えないと絶望しながらも、それでもわかり合いたいと願いあがき続ける世界もありえる。希望の見いだせないONE MORE FINALを最後に配置したのは、それではダメなんだ、自らが主体にならなければダメなんだというメッセージであると考えることが可能だ。
   
   　ちなみに、ここまで書いておいてあれなんだが、実は私はこの手の解釈論には深い興味はなく、受け手それぞれが自由に解釈すればいいと思っている。つまらんなら単につまらんでもいい。他人がどう解釈しているかを聞くのは面白いし影響を受ける部分はあるが、それ以上ではない。「人それぞれでいいんじゃない？」と達観してしまうのも面白くないとは思うが。
   　で、謎本や評論本は何冊か読んだが（当然ながら上記解釈はそれなりの影響を受けている）、ネット上の評論や解釈はあまり目を通していない。
   　「気持ち悪い」というセリフは、元は違うセリフであった（あんたなんかに殺されるのはまっぴらよ）というのは知っていた。BSアニメ夜話での宮村優子氏（アスカ役の声優）の発言によると、庵野監督が宮村氏に対し、『もし宮村が寝てて部屋で、自分の部屋で一人寝てて、窓から知らない男が入ってきて、それに気づかずに寝てて、いつでも襲われるような状況だったにも関わらず、襲われないで、私の寝てるところを見ながら、あのさっきのシンジのシーンじゃないですけど、自分でオナニーされたと、それをされたときに目が覚めたらなんていう？』と問い、それに対する回答を受けてこのセリフに変更されたらしい（上記発言中の“私”は宮村氏を指す）。ただし、宮村氏は同番組で『前から監督は変な人だなって思ってたんですけど、その瞬間に気持ち悪いと思って、「気持ち悪い、ですかね」とかっていって、そしたら、「はぁ・・・やっぱりそうか」とかいって。』という発言をしているので、庵野氏がこの「気持ち悪い」という宮村氏の発言をどう受け止めたのかについては若干の注意が必要ではあると思う（上記BSアニメ夜話内での発言は、今は消えてしまったテキスト化サイトから引用させて頂きました。記して感謝いたします）。
   　こういう裏話を物語の解釈に積極的に結び付けるのはどうかと思うのだが、この「気持ち悪い」の解釈は、劇場版冒頭のシンジの自慰シーンに結び付けるのが一般的である、というか、結び付けない解釈の方が珍しいらしい。上記裏話とどの程度関連づけた解釈なのかはわからないが。どういう解釈なのか読んでみたいと思いつつ探しもせずに今に至る。結び付けない解釈の方が珍しいらしいってんだから、探せばすぐに見つかるとは思うんだけど。
   
   
4. 　なぜこんな辺境マイナーサイトの掲示板に登場したり投稿したりしようと思うのですか？
   　見当つきかねるが(笑)。なぜサイトを作ったのかと言えば、投稿するには申し訳ないような話を自由に掲載できる自サイトが欲しかったというのがひとつ、もうひとつは、ここをこうすればもっと良くなるのにというか、もうちょっと考えて書けばいいのになと思う作品が世の中にはたくさんあって、それをどうすればいいか考えたかったということです。
   
   
5. 　好きなＦＦ／ＳＳ、あるいはＣＧをひとつあげて下さい。どうしてもひとつに絞れない方は十作品以内でどうぞ。できれば好きな理由もお願いします。
   　XXXsさん作の「新世紀エヴァンゲリオン＋」です。最初に巡り合った、レイを救っている作品だったというのが理由です。この作品に巡り合わなければ、そして作者がXXXsさんでなければ、私はFFなど書いていなかったと思います。
   　XXXsさんには他にも優れた作品が多数あります。「新世紀エヴァンゲリオン＋」を含め、全て氏のサイト【エヴァに取り憑かれし心…その容れ物】にあります。まぁここに来る人で読んでない人はそうはいないと思いますが。
   
   
6. 　このサイトに何を求めますか。あるいは、今後何かして欲しいことはありますか？
   　長く続けること。
   
   
7. 　七十を過ぎても（そこまで生きていたとして）綾波レイを想っていると思いますか？
   　思う。でも生きている自信は全くない。
   
   
8. 　どんな本を読んでいますか？　作家名や作品名を教えて下さい。
   　列挙するとキリがないので本線だけ書くと、流れとしてはやっぱりSF。一人あげるなら神林長平です。非SFでは両村上とか吉本ばななもちょこちょこ。両村上はちょっとSFっぽいとこもあるけど。というか、もうSFかそうでないかという括りは古いんだよな。昔の山川健一は良かった。死んじゃったけど色川武大も好き。あと、推理小説やホラーは基本的に読まない。怖いのは嫌い(笑)。その他詳細は「私は何者か」を参照のこと。最近は資料集めで哲学書（当然素人向け）とか宗教書（同）とか思想・社会学関連（またも同）の本も読んでたりする。ほとんど暗号なのが悲しい(^^;)。いわゆるライノベにも僅かに手を出してたりするけど、あんまり「これだ！」ってのはないなぁ。
   
   
9. 　自爆する時、なぜゲンドウが見えたのか、納得できる説明をでっちあげて下さい。
   　そもそもゲンドウなど見えてはいません。あれは成長したシンジなのです。レイは自分と共に生きる未来のシンジの姿を、死を決意した瞬間に見たのです。
   
   
10. 　シンジ君は巨大なレイを見た時はあんなにびびってたのに、カヲル君だと巨大でも笑顔になるのは納得できません。何とかして下さい。
    　実はここに制作者のギリギリの良心を見いだすことができるのである。
    　私は3.に対する回答で「シンジは他人が怖い」と書いた。誰かが自分の全てを理解することはあり得ないのかもしれないが、そこに理解しようという努力があれば、たとえ僅かであっても理解することは可能である。それがたかだか数パーセントの理解であったとしても、数パーセントは理解したと言える。そしてその数パーセントがなければより深い理解もあり得ない。そして他人に対する理解とは、他人であること、即ち恐怖心からはじまる。恐怖心がないこと、つまり相手が自分と同一であれば、それ以上の理解は理論的に存在し得ない。
    　このシーンでのレイはカヲルと表裏一体である。即ち、相手に対して理解できる部分と理解できない部分（自己と他者）が存在しているということである。上にも書いたように、誰かが自分の全てを理解することはあり得ないのかもしれないが、全く理解できないということも、同様にない。このシーンではその事実を示している。理解し合えるという「他者」の存在である。そこに努力さえあれば、レイとシンジは心を通わせることができるということなのである。直後の「今のレイは、あなた自身の心」「あなたの願い、そのままなのよ」というセリフに留意して欲しい。相手の気持ちを知ろう、相手の願いを叶えよう、相手自身になろう、という気持ちを持てば、理想を追い求める気持ちがあれば、願いは叶うのである。
    　このアンケートの項目数が無理やりのように10という数なのも、完全などないと知りつつ、それでも理想を目指さなければならないということのメタファーなのである。
    　そして最後に非常に重要なことを書いておこう。恐らくこの事実は誰も指摘していないと思われるのだが、なんとこのシーンは、将来シンジは恐妻家になるであろうということも同時に暗示しているのである。シンジはレイの尻に敷かれまくるのである。あぁなんて恐ろしい。