Re: 3年目の微笑み/HIROKI ( No.1 ) |
- 日時: 2015/08/15 21:07
- 名前: HIROKI
- 参照: http://hiroki.dotera.net/suki/
- 「シンジ君は、本当にそれでいいの?」
「はい。マキさんはどうするんですか?」
「そうね・・・」
そういって、マキさんは、焦点を定めずに、中空をみやった。
マキさんは、初めから全て分かっていたはずなんだ。綾波が何者なのかを。 そして、綾波の選びうる選択肢がこれしかなかったことも。 いや、あのまま、幻のまま存在しつづける選択をする自由をマキさんは示してもいたのかもしれない。 でも、そんなことは・・・きっと、綾波は苦しんだに違いない。 全てを知りながら、何もできなかったマキさんも苦しんだに違いない。
「牧場・・・行かないんですか?」 「あたしは、やっぱり、ここでマギをもう少し・・・」
マキさんは、中空を見たまま、そこまで言った後、自嘲的な笑みを浮かべて僕をみながら続ける。
「ギャラはともかく、レイちゃんとの再会の可能性を見定めたいとも思うしね。 そのためには、エヴァやサードインパクトの真実を、もうちょっとわかってないとってところかな」
マキさんだって、僕たちに関わった以上・・・いや、真実にもっとも近づいてしまった人間として、 全てを投げ出すわけにはいかないことは分かっている。マキさんは涙をこぼしながらつづける。
「ただね・・・シンジ君が・・・ううん、シンジ君を言い訳にして、北海道に逃げ出しちゃってもいいかなぁって。 ・・・ごめんなさいね。」
そういって、マキさんは涙を拭う。僕は分かっている。マキさんが僕を本当に心配してくれていることを。 だからこそ、僕は、マキさんに頼ってはいけない。頼りたくないと思う。
実際のところ、僕は、このあと、どうやって生きていけばいいのか分からない。 でも、僕は、僕自身で僕の生き方をみつけていかなければならない。 マキさんには頼りたくない。きっと、マキさんは親友としてというよりは、僕の保護者をやってしまう。 それじゃダメなんだ。僕は、自分の力で、綾波を待つんだから。
「本当に・・・いいの?」 「いいんです。僕のことを考えるなら、僕のことは放っておいてください」
「・・・シンジ君」 「お願いします」
僕の真剣なお願いに、マキさんは、ひとつ小さく息を吐いた後、ゆっくりと答える。
「わかったわ。でも、私たちは親友のままよ。それは覚えておいてね」 「はい。決して忘れません。ありがとうございます、マキさん」 「それじゃ、またね」
僕が深々とお礼をすると、マキさんは、笑顔を僕に向けてひとこと小さくいって部屋を出て行った。 いつのまにか、僕の瞳からは、一筋の涙が溢れている。
僕は綾波を待つ。そのために、これからの生き方を見つける。 今、僕は、その第一歩を踏み出したんだ。
---- というわけで、その3年後なんですが・・・いかがでしょ?
とりあえず、決意はできるでしょう、あの瞬間。でも、現実は・・・という感じで。
いや、しかし、やっぱり、どう考えても、マキさんが放っては置かないだろうなぁ・・・というのは、 3年目の・・を書いてる途中でも思ってました(^^; すいませんm(_ _)m
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