Re: サイト開設十周年カウントダウン企画・一月 ( No.2 ) |
- 日時: 2011/01/24 01:20
- 名前: クロミツ
- 【草食系男子は如何にして肉食女子を育むべきや?】
「綾波、お弁当持ってきたよ」 「いらない」 「…そ、そんな剛速球で断らなくても…」 「いらないわ。だってそれ、お肉が入っているでしょ」 「いやそのぅ…そうだけど、中も見ないでなんでわかるの?」 「碇くんの考えることなんてお見通しよ。前も嫌がる私にムリヤリ食べさせようとしたくせに」 「ムリヤリじゃないよ。…でも、今度はロールキャベツにしたから、食べられると思うよ。 ひき肉を少なめにしたし、食感はほとんどキャベツから違和感ないって」 「しつこいわね。イヤなものは、イヤ。絶対食べないから」 「どうして、そんなに嫌がるのさ?」 「他のものは食べてあげてるでしょ。魚だって、少しは食べるようになったし」 「でも綾波は、食が細いというか、あんまり食べないし…その、たくさん食べられないのは しかたないけど、やっぱり肉が足りないと強い身体が作れないし、病弱になっちゃうよ」 「要するにタンパク質やビタミンBを定期的に摂取すればいいんでしょ。 そんなのサプリメントで補給したほうが、お肉を食べるよりずっと効率的だわ」 「サプリメントを飲むのと食事は違うよ。だいいち、そんなのおいしくないし」 「碇くん、さっき栄養のことで話してなかった?美味かどうかなんて、論点をずらさないで」 「う、そうかもしれないけど…」 「それに、お生憎さま。私にはサプリメントの方が、ずっと美味しいわ」 「ちょっと!その言葉は酷いよ、薬の方が美味しいだなんて…」 「でも事実だから」 「傷つくなぁ…。綾波に美味しいって云ってもらえるよう、頑張って作ったのに…」 「碇くん、サプリメント食べたこと無いの?だから美味しさが分からないのね」 「だって、あんなの味がしないじゃないか」 「食べたことがないのに決め付けるのは良くないわ。私の持っているこれ、試してみる?」 「……いいよ」 「じゃあ、食べさせてあげる」 「…え?」 「目を閉じて…」
……ちゅ……
「…んっ」
……ちゅぷ…… ……ぴちょ……
「…はぁ」 「……ふぅ…」
「……ね、どうだった?」 「え?」 「わたしの味、どうだった?」 「……あ、あやなみの…あ、あじふらい……?」 「美味しくなかった?」 「ええっ!?いや、そ、そんなっ、そんなことないよっ!!」 「よかった…ごめんなさい、少し口紅がついちゃったかも」 「あぁ、だいじょうぶ、うん、ぜんっぜん、だいじょうぶだよっ」 「ね、こっちの方が余計な味が混ざらなくていいでしょ?100%、わたしの味だけ」 「は、はい、まことに結構といいますかなんというかまぁそのぅ……」 「じゃあ、今度は碇くんが食べさせて」 「えっ!……ぼ、ぼくがっ!!」 「いいでしょ、わたしも碇くんの料理、味わいたいの」 「料理…って、云っていいんだろうか…」 「イヤ?」 「ぜーんぜんおっけーです!」 「おねがい…」 「よぉし……じゃ、じゃあ、いくよ」
……ちゅ…… ……ちゅう…… ……ちゅうう……
「…んっ」
……くちゅ……
「……んんっ」
……ぴちゃ…… ……ぴちゃ……
「……んふっ」 「……あんっ」
……じゅる…… ……………… ……………
「……ぷはっ」 「………くふぅっ」
「……く、苦しかった……」 「…ケホッケホッ…」 「あ、あやなみっ大丈夫?」 「はぁ…ちょっと…はぁ…長すぎた……かも…」 「ゴ……ゴメン」 「碇くんが…むりやり押し込むから……少し、むせちゃった…」 「ごめんよ、思ったより難しいっていうか…綾波みたいにうまく舌が使えなくて…」 「ふふ…でも、窒息しちゃいそうなくらい…すごかった」 「…いやもう、あたまが真っ白になって、何がなんだか…」 「やっぱり、直接飲むのが美味しい。いかりくんの…」 「ぼぼぼぼぼくのっ、何っっ!?」 「どう、わたしが正しかったでしょ?」 「た、正しいというか…むしろいけないことの部類に属するのではないかと…」 「だめ?もうしちゃいけない?二度としない?」 「いや正しいっ!!間違いなく正義です!!」 「…よかった。この食事にも欠点があるの。サプリメントだけじゃ、なかなかお腹がふくれなくて」 「……え?」 「まだわたし、お腹がすいてるの」 「……えええええ!?」 「でもほら、薬はまだこんなにあるから心配いらないわ」 「は、はぁ…こりゃまたずいぶん買いだめを…」
「たくさん…食べさせて…」
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